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2020年8月

2020年8月16日 (日)

「じんかん」/何故生まれたのか・人との出逢い

 

今日は令和2年8月16日。

  

明日(17日)から授業が始まります。

18日に「秋味」発売。

例年は、「秋味」が発売されると、

夏休みも終わりと感じますが、

今年は、「秋味」発売よりも先に夏休みが終了です。

  

夏休み中にやっておかなければならない宿題(仕事)がまだ

残っています。

後回しにしていました。

いよいよ最終日の今日はやらなくては。

昨日も逃げていました。

509pの本を読み切りました。

71refmrjl amazon

「じんかん」(今村翔吾著/講談社)

  

松永久秀のほぼ一生を描いた大作です。

松永久秀のことがぐっと身近になりました。

三好長慶、松永久秀・・・大河ドラマ「麒麟がくる」にも

登場しているし、歴史番組で取り上げられることも増えました。

  

(宗慶)「お主は、何を知りたい」

(九兵衛/久秀)「人は何故生まれ、何故死ぬのかを」

 この一年間、ずっと頭を占めていた謎を口にする。雷が近くを

走ったかの如く、宗慶の肩がびくりと動いた。

「それは途方も無いことよ・・・未だかつてただ一人として辿り

着いた者はいないだろう。そもそも答えなど無く、人は死にたく

ないから生きるだけやも知れぬ」

(113p)

  

「人は何故生まれ、何故死ぬのか」

まずは前半の「何故生まれた」のかを考えたいですね。

せっかく生まれたのだから。

後半の「何故死ぬるのか」は、もう少し死が直面した時に考えよう。

  

  

つづきの引用です。

  

(九兵衛)「三好様の夢が叶えば、死は有り触れたものではなく

なるはずです。その先に人は何たるかの答えがあるのではないか。

そう思うのです」

(宗慶)「お主のその性質は、僧に向いていると思うのだがな・

・・」

 宗教の本質は心理の追究ではないか、かつて偉大な僧は皆、人

は何故生まれ、何のために生き、何故死んでいくのかを真剣に考

えたに違いない。そう宗慶は語った。

「和尚に申し上げるのは憚られますが・・・私は福聚金剛(ふく

じゅこんごう)より、遍照金剛(へんじょうこんごう)の生き方

に心惹かれます」

 九兵衛は躊躇いつつ、静かに言った。

「実践・・・か」

 宗慶はすぐに意を汲み取ってくれた。

 福聚金剛とは天台宗の開祖最澄、遍照金剛とは真言宗の開祖空

海のことである。ある日、最澄は空海の仏典である「理釈釈経(

りしゅしゃくきょう)の借用を申し入れた。しかし空海は、仏教

の真理は文章の修業ではなく、実践によってのみ得られると拒絶

し、以後二人は相交わることはなかったという。この本山寺は天

台宗の寺である故、九兵衛は憚りながら言ったという訳である。

(九兵衛)「この目で確かめとうございます」

(宗慶)「人間(じんかん)の何たるかを知る・・・か」

 己に言い聞かせるように口で言葉を転がし、宗慶はゆっくりと

瞑目した。

 人間。同じ字でも「にんげん」と読めば一個の人を指す。今、

宗慶が言った「じんかん」とは人と人が織りなす間。つまりはこ

の世という意である。

(113~114p)  

   

最澄と空海

この2人のことも今、関心事の一つです。

マンガ「阿・吽」も読んでいる途中。

この本でも登場。関心をもって読みました。

  

この本のタイトル「じんかん」とは何ぞやと思っていました。

ここでわかりました。

  

(日夏)「その御方に会って、九兵衛はどうするの?」

 日夏に言われて考え込んだ。己は何をしようとするのか、明

確な答えは持っていなかった。ただ(三好)元長という男に会

ってみたいという強い欲求に突き動かされている。その先のこ

とは会ってから考えればよい。 

 他人からは楽観的に見えよう。しかし、多聞丸にせよ、宗慶

にせよ、人との出逢いが思いがけぬ道を開くことを知った今、

九兵衛にとってはまず出逢うことが当面の目的であった。そこ

で湧き立つ感情に従うことが、九兵衛の求める「人とは何か」

に近づくことのように、朧気ながら思えた。

(116p)

  

「人との出逢い」

すぐに私事にしてしまいますが、もし今年教師を辞めていたら、

明日から出逢う同僚とは縁が薄かったと思います。

それが出逢えた。

同僚と過ごすこれからの日々は、どんなふうになるだろう?

積極的に関わって、面白い日々にして生きたい。

そう思えば、夏休みが終わって、学期が始まるのも楽しみです。

    

  

さあ仕事しよう。

  

2020年8月15日 (土)

ニュース 本名が判明した/8月14日~15日に空襲された場所

  

今日は令和2年8月15日。

  

昨日(8月14日)のテレビニュースで見たことが、

以前の勉強とつながりました。2例。

  

ここでも道草 色彩がつなぐ 広島の記憶/記憶の解凍(2020年8月2日投稿)

この記事で、戦前から戦後の白黒写真を、

AIを使ってカラー化している大学生のことを書きました。

今回カラー化した写真をまとめて、

本として出版すると新聞記事には書いてありました。

しかし、その本名とか出版社については、

新聞記事には書いてありませんでした。

 

しかし、昨夕のCBC(TBS系列)のニュース「Nスタ」で

判明しました。

Rimg2277  

「AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争」

庭田杏珠・渡邉英徳著/光文社新書)

 

これで入手に向けて動けます。

  

  

 

2例目。

  

昭和20年8月15日未明の「最後の空襲」について

先日記事にしました。

ここでも道草 戦争に関連する「声」2つ(2020年8月8日投稿)

  

昨晩の「報道ステーション」では、8月14日~15日に

空襲された場所が紹介され、

その中の熊谷のことがくわしく紹介されました。

8月14日~15日に空襲された場所が、

地図で見て、あらためて、これだけあったのだと思いました。

Rimg2275

Rimg2276  

この地図には記されていませんが、小田原への空襲のことも

キャスターは触れていました。 

  

復習

ここでも道草 昭和20年6月19日~10月15日の出来事(2011年6月25日投稿)

  

  

偶然見て、録画したニュースでした。

 

20200813報告③ 使えるサイト・アプリ・・・本当に使えそうだ

  

今日は令和2年8月15日。

  

前記事のつづき。

井上賞子先生のセミナーより。

  

〇百マス計算のアプリがある!

 たとえばApp Store

 

  ※そうだよ・・・ICTを使えば、教えていることを

  諦めていたことも、教えることができるかもしれない。

  たとえばApp Store

 

〇「できる」を疑い「できない」を疑うことから始める学習支援

 ・学びにくさを持ちながら理解の力の高さを示す

  子どもたちの中には、「できるくせにやらない」

  「やる気がない」と言われてしまうケースがある。

 ・「すぐにできるくせにすぐに飽きてやらなくなる」

  「宿題もしてこないから定着しない」など、聞こえてくるのは

  「子ども側の問題」ばかりということも少なくない。

 ・「子どもが拒否している」は本当?

  その姿は追い込まれているのでは?

 ※こういう視点も持ちたい。

  

〇人が方法になっているのでは長続きしない。

 その先生がいたなら学習をして、いなかったら学習をしない。

 その場合が「人が方法になっている」

 その子が自発的に学習できる「方法」を渡せることを目指す。

  

〇特別な支援が必要な子とは、

 ・皆と同じやり方では学びにくい子

 ・その子に合わせた支援が必要な子

  ・「この子はどこで困っているのか」という視点

  ・「この子には何が必要なのか」という試行錯誤

  ・必要な手立てを「学び方」として日常化していくプロセス

※井上先生がやっていることはこれだよな。

   

〇タブレットは、最終的には子ども(家庭)に買ってもらう。

 その子自身が、家庭でも使えるように。

 ※保護者が買いますと決心するほどの実践がなければ。

  

〇まずは「選ぶ」ことから始める。

 いきなり書かせるのではなく、選択肢の中から選ぶ学習から始める。

 ※基本ですね。選択ができるまでの学力が最初のステップ。

  

〇使えるサイト・アプリ

 ・やまぐち学習支援プログラム

 ・わたしの読み上げ単語帳

 ・すいすい都道府県クイズ・都道府県名パズル

 ・eボード 

  生徒一人一人にアカウントが取得できたらより有効

  宿題としても使える

 ・ホントにわかるシリーズ

  ※さっそく「中学地理」「中学歴史」を注文。

   諦めかけていたことをできるかもしれない可能性。

 

  

 

 

昨年、横浜でのセミナーに参加した時は、休職中の身でした。

教師を辞めようと思っていました。

でもセミナーに参加することで、

まだまだ自分には特別支援でやれることがあるぞ、

やっていないことがたくさんあるぞと思いました。

ここで辞めたらもったいない。

そんな気持ちにさせてくれました。

 

そして今回も、私を前向きにさせてくれたセミナーでした。

2日後から始まる授業に間に合ってよかった。

 

 

以上でセミナーのまとめを終えます。

 

2020年8月14日 (金)

20200813報告② 検討すべきは「方法」/「量」で負担を軽減しようとしていた

   

今日は令和2年8月14日。

  

前記事のつづきです。

オンラインセミナーのタイトルを前記事で書いていませんでした。

 

「読み・書きに困難を示す子どもたちへの学習空白の罪

 ~教室にいるのに学べないでいる子どもたちと学習量~」

 講師:井上賞子先生(島根県松江市立意東小学校)

  

 

ではあらためて、書き留めておきたいこと。

  

〇ロイロノートを使う。

 ※何度も自分の前を通過する「ロイロノート」

  アプリを入れて少々いじくったりすることはすれども、

  授業で使ったことはなし。

  井上先生の話にも登場。いい加減、実践しなくては。

  

〇Uさんは中学生 困っていることがわかりにくい子  

 中学生になって急に情報量が増えて、追いつけなくなった。

 井上先生が何に困っているかを見つける。

 カラーレンズの使用 音の補い(ICTによる読み上げ機能)

 ※ここが井上先生らしいところ。

  昨年も書いたが「これぞ特別支援!」

  

〇指導者がその子をどう見るかで指導が変わる

 ×Uさんは、まじめだが理解力に課題がある。

  「友達も多いし、無理をしなくてもいいのでは?」

  「親が神経質になり過ぎている」→特別なことをしない

 ◎Uさんは学習意欲が高い

  理解はできるが文字からの情報取得で困っている

  →できる方法を探そう という指導者の気持ちになる。

 ※自戒、自戒。現在目の前にしている生徒に、

  ベストを尽くしていますか?

  1年前にもセミナーを受けているのに、変わったか?自問。

〇Uさんの呟きがとても重要。

 「みんな自分と同じように『見えている』と思っていた。

  初めて、自分が困っていることに気づいた」

 ※見え方は、他の人と比べることができなかったのです。

  教師も気がつきにくい。でも井上先生は気がついた。

〇URAWSS(ウラウス)

 子どもの読み書き能力の検査方法として紹介された。

 ※調べたら対象を中学生にまで広げたURAWSSⅡが

  2017年に作成されたとのこと。

  SACCESS BELL URAWSSⅡ

  その気になれば、ここからスタートできます。

  

〇井上先生が学び方に困難がある子の支援を始めた頃

 ・学習に向かいにくい姿を見て

  →この子の特性上難しいのでは?

 ・繰り返しの学習について

  →子どもたちへの過度の負担をかけるのでは?

  「無理なく取り組める」を目ざして学習量を減らしていた

 ・取り組むことはできるが定着までいかない

  →横で教えて「できた」の形にして終わっていた

 ・定着しないで、自発的な取り組みや学習にならない

  →「言われたらやる」「先生がいればやる」

検討すべきは「方法」だったのに「量」だけで

 負担を軽減しようとしていた

  

 ※この夏休みの宿題は、完全に「量」を減らして負担を減らしました。

  井上先生の出している宿題の量(質)を見て、驚きました。

  ネットで動画を見ることも宿題にしていました。

  定着を考えるレベルが、私よりずっと上でした。

  さらに、さらに次のように言っています。

  

〇苦手な方法での学習

 ↓

 効果も出にくく自己評価も下がってしまう

 ↓

 減らすことは正しい

 しかし、ここで終わってはいけない

 ↓

 減らした分だけ、「特性に応じた方法」での学習を

 増やすことが必要。

 その子にあった学び方で「学習量」を確保していくことが大切

  

これをやってこそ特別支援。

 

 

つづく

 

20200813報告① 特別支援学級の子どもーー「困った子」「できなくても仕方がない子」になっていないか?

  

今日は令和2年8月14日。

  

昨日は貴重な体験をしました。

1年前には横浜市まで出向いて参加した井上賞子先生のセミナーを、

今年は自宅でオンライン(Zoom)で参加しました。

ここでも道草 20190809報告1 これぞ”特別支援” 井上賞子先生

井上先生は島根県の自宅からでした。

午前10時から午後4時30分まで。

いい勉強ができました。

オンラインでもできてしまうのですね。

 

  

セミナーの中で、忘れたくないことを書き留めておきたいです。

  

〇「命」を「合卩」と書いて、違っていることに気がつかない子ども。

  →漢字の中のパーツをしっかり見てしまい、

   全体のバランスに気が回らない。  ※なるほど、そう見るのか。

〇子どもが何に困っているか(現象)

 ↓

 なぜそうした困難が生じるのか(困難の背景の予想) 

 ↓

 どんな支援が必要か(手立て 方法 含教具)

 あるものは探す なければ作る!

〇方法はそのままで、量を増やして解決しようとすると・・・

 「できない」「だめだ」を追体験 

 苦しさと無力感 

 意欲の低下   悪循環

   

〇学ぶ機会を失わせない

 Aができない Aができるように繰り返すだけでは意欲減退 

 自己評価の低下

 Aが困難でも、Aの学習を補いつつもBの学習をする。

 新しい学習機会が得られ、Aの学習も進む。

 ※中学校の学習でも、復習だけでなく、新しい学習を加え、

  「わかった」「なるほど」「初めて知った」「できた」を

  生徒に言わせたい。

  

〇その子にあった手立てが見つかると、支援者も支えることになる。

 「がんばれる方法があったんだ」

 「ここが苦手だからできなかったんだね」

 「今までここが困っていたんだね」

 「他の場面でも考えてみよう」

 

〇板書を見ながら書き写す作業・・・

 もう一度自分の中を知識が通ること。やるべきこと。

  

〇特別支援学級の子どもーーー

 「困った子」「できなくても仕方がない子」になっていないか?

 ※ドキッ。そう思って逃げるときは確かにある。

  常に自問し続けないといけないと思う。

  井上先生は、特別支援を必要とする子どもを、

  その子に合った学習の方法を見つけてあげて、

  何人もひとり立ちさせています。

 

ここで一度キリにします。

  

つづく

  

「長期ひきこもりの現場から」⑱ ひきこもりの最後は”餓死”か”自殺”か”事件”

  

今日は令和2年8月13日。

  

前記事に続いて

ドキュメント・長期ひきこもりの現場から

(石川清著/洋泉社)より引用します。

  

 大学時代にフィリピンに滞在したことによって、当初の目的でも

あった、グローバル社会の両端の弊害を目の当たりにできたことは、

印象深かった。つまり、アジアのスラムという物質社会の一歩の端

である、貧困のさなかにかつて身を置いて、そこの問題を体感した。

 そしてその反対側の、物や人のつながりのたどり着いた豊かさの

先にある、グローバル社会のもう一つの端では”心の貧困”と”孤独と

いう地獄”に生きる人たちに出会えた。”ひきこもり”の人たちとの出

会いである。

(291p)

  

 生きる困難さという意味では、むしろ日本の”ひきこもり”のほうが

ずっと厳しい。アジアの貧しい人たちは、好むと好まざるとにかかわ

らず、お互いに助け合って生きていく術を知っている。しかし、日本

の”ひきこもり”は、社会保障の網の目にもかからずに放置されれば、

孤独地獄のなかで生涯喘ぎ続ける。

「このまま何もしなければ、ひきこもりの最後は”餓死”か”自殺”か

”事件”か。いずれかになります」

 これは全国ひきこもり親の会(KHJ)を結成した故・奥山雅久さ

んから僕が聞いた言葉だ。この言葉はいまだに胸の奥にひっかかって

いる。

(292p)

  

「ひきこもりの最後は”餓死”か”自殺”か”事件”」

厳しい言葉です。

  

なぜこんなにひきこもりが増えてきたのか。

最近、ドラマ「BG~身辺警護人~」でも

20年ひきこもっている人物が登場しました。

それはひきこもりが普遍的になってきた証拠だと思います。

  

 

学校の場合、

「不登校」と「ひきこもり」の区別が難しい。

その生徒が、家庭でどのように家族と接しているかなど、

くわしく知らなければならなくなってきます。

  

「不登校」なら環境の変化で大きく変わる可能性があります。

短期作戦です。

「ひきこもり」ならば、焦りは禁物です。長期戦です。

見極めなくては。

 

  

以上で、「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から

からの引用を終えます。18回!

この本、購入して手元にあったほうがいいかも。

  

「長期ひきこもりの現場から」⑰ ひきこもり支援の歴史のなかで繰り返し起きている悲劇

  

今日は令和2年8月14日。

  

5月23日の続きです。

ここでも道草 「長期ひきこもりの現場から」⑯ 

これだけ引用する本はなかったです。

  

ドキュメント・長期ひきこもりの現場から

(石川清著/洋泉社)より引用します。

  

 長期重篤のひきこもり問題の解決に対して、僕個人が見る限り、

まだ本当の意味での有効的な解決方法は確立されていない。たしか

に行政ではひきこもり支援の窓口や施設を用意しているし、民間で

ひきこもりを支援する団体も増えている。医療の理解や対応も年々

進歩している。

 しかしまだ、長期重篤なひきこもりを抱える家族は、どこに相談

しても十分な対応をしてもらえないケースがある。もちろん、なか

には、熱心な医療機関や支援団体、支援者がいたりする。しかし、

全国のひきこもりを抱える家族や当事者の誰もが、自分たちの希望

や意志を丁寧に汲み取ってくれるような十分な支援を受けられるわ

けではない。当事者が反抗的な態度をとったり、なんの反応も見せ

ないような面倒なケースは、さりげなく避けられ、見捨てられるこ

とがある。少なくともそういう仕打ちを受けた経験をもつ家族は多

く存在している。こうした状況はひきこもり問題の性質上、簡単に

は解消されないのだ。

(277p)

  

  

「なんの反応をみせない」ものなのだと

腹をくくらなければいけないのだ思っています。

手紙を渡したり、ドアの前で一方的に話したり・・・

少しでも時間を共有することの積み重ねで、

コミュニケーションが始まると期待したいです。

  

  

 良心的な医療や支援の側が、まだ十分な対応力や解決力をあま

ねく備えていないことが、僕は多くの家族が、暴力的な手法の団

体にすがってしまう大きな要因のひとつと考えている。長期間の

家族内の問題に疲弊し、心身ともにボロボロになって、しかも孤

立して、どうしようもなくなって、挙げ句の果てに思考停止状態

に陥って、あきらめてしまう。そうなった末に、TVタックルで

放送されたような状況になるのではないかと考えている。

(277~278p)

   

「家族の疲弊」「家族の孤立」

辛い状況です。

ひきこもりは、本人だけでなく家族も巻き込む、

とっても大きな社会問題です。

    

  

 重篤なひきこもりのケースで得た印象を、外出や人間関係を形

成できるような比較的軽いひきこもりの人たちに対して抱くべき

ではない。それは誤解や偏見を助長する。

 だからといって「大部分の比較的軽いひきこもりの人」は「少

数の長期重篤な人」と「全然違う」のだから一緒にするな、「長

期重篤なケースの人は、大勢の軽いひきこもりに含めない」とい

うのも差別を助長するおそれがある。

 ひきこもり支援の歴史のなかで繰り返し起きている悲劇がある。

 長期重篤な問題を抱えたひきこもりは、やれ「ひきこもりを定

義しよう」、やれ「ひきこもりを分類しよう」という議論が巻き

起こるたびに、支援の枠から除外されて、”見捨てられて”きた。

比較的軽い症状の人が救済されてきたのである。この哀しい現象

について、全国ひきこもり親の会を設立した故・奥山雅久さんは

「棄民」と称していた。

(280~281p)

  

ひきこもり支援の哀しい歴史を知りました。

 

つづく

2020年8月13日 (木)

日めくりより/ナメクジと砂糖 トイレットペーパーの横幅

    

今日は令和2年8月13日。

   

私の家のトイレには、おそらく2013年から

「雑学王」という日めくりを設置しています。

面白いと思った日めくりは、捨てずにとっておきます。

たまってくるとくると、読み直して、

やっぱり面白くないと思ったものは捨てています。

淘汰されるのです。

    

今回のは5年の淘汰で生き残った2枚です。

  

日めくり「雑学王」(TRY-X)より。

 

ナメクジに砂糖をかけるとどうなる?

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塩だから、ナメクジから水分を奪うのではないのです。

砂糖でも同じ結果なのです。

本当だろうか?

猛暑が続き、すっかりナメクジを見なくなりましたが、

もし見かけたら、やってみたいです。

  

  

トイレットペーパーの横幅が114ミリの理由は?

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これはすぐに確かめられます。

確かめました。

我が家にあったトイレットペーパーの横幅は

114ミリジャストでした。

  

2020年8月12日 (水)

民間徴用船の調査に関する記事

 

今日は令和2年8月12日。

  

新任の年の夏にあった日本航空の

ジャンボジェット機墜落事故は忘れていません。

職員旅行から帰ってきて、

豊橋駅の西側にある食堂のテレビで、

この事故のことを知りました。

あの日から今日で35年。

私の教員歴は35年4カ月余りということです。

   

  

次のことも忘れてはいけないこと。

今日(2020年8月12日)朝日新聞夕刊の記事に注目。

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「徴用船」という言葉で、過去の記事を思い出しました。

 

ここでも道草 「戦時徴用船」1/「あるぜんちな丸」「ぶら志る丸」(2014年3月27日投稿)

☝ この記事を含めて、4本の記事を書きました。

  

その時の記事から引用します。

  

太平洋戦争中、民間の船は軍の管理下におかれ、

物資や人員の輸送に船員ごと投入されたそうです。

そのような民間の船のことを「戦時徴用船」と言いました。

戦時徴用船は対した武器ももたずに戦地に向い、

敵機や敵潜水艦から狙われました。

多くの船が沈められ、6万人の船員が戦死しました。

戦死率は43%。これは海軍軍人の3倍近くにのぼります。

  

昨日の同紙夕刊にも、海底に沈むたくさんの徴用船のことが

書かれていました。

その船がどの船であるのかを特定することが難しいのだそうです。

つまり誰がどこで死んだのかが特定できないということです。

現在、海に沈む徴用船の調査が進んでいるようです。

  

2014年の記事には、今日の夕刊でも紹介されている

「戦没した船と海員の資料館」(神戸市)のことも

載っていました。

民間徴用船について勉強するなら、この資料館ですね。

戦没した船と海員の資料館HP

  

2020年3月5日以降に出合えた本は52冊でした

  

今日は令和2年8月12日。

  

読んだ本を書き並べる企画は3月5日以来です。

ここでも道草 休んだから出合えた本は55冊でした(2020年3月5日投稿)

5ヵ月ほど過ぎましたが、何冊くらい読んだのでしょう。

書き並べることで、過去が今になり、

読んだことが力になるような気になるのです。

盆休みの時間がある時に、書き並べてみます。

  

「人は、なぜ他人を許せないのか?」(中野信子著/岩波新書)

「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」(大木毅著/岩波新書)

「手洗いの疫学とゼンメルワイスの闘い」(玉城英彦著/講談社)

「阿・吽(あ・うん)」(おかざき真里作/小学館)3・4巻

「星ちりばめたる旗」(小手鞠るい著/ポプラ社)

「近松よろず始末処」(築山桂著/ポプラ社)

「週刊文春 2020年3月26日号」

「100時間の夜」(アンナ・ウォルツ著/野坂悦子訳/フレーベル館)

「阿・吽」(おかざき真里作/小学館)5・6巻

「パーマネント神喜劇」(万城目学著/新潮社)

「美しき愚かものたちのタブロー」(原田マハ著/文芸春秋)

「横道世之介」(吉田修一著/文春文庫)

「続横道世之介」(吉田修一著/中央公論新社)

「ドキュメント・長期ひきこもりの現場から」(石川清著/洋泉社)

「コミュニケーション力を育てる 実践 ことばキャンプ」(高取しづか著/主婦の友社)

「世界」2020年5月号(岩波書店)

「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」(堀江貴文著/SB新書)

「沖縄『戦争マラリア』強制疎開死3600人の真相に迫る」(大矢英代著/あけび書房)

「安倍官邸VSNHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由」(相澤冬樹著/文芸春秋)

「三陸海岸大津波」(吉村昭著/文春文庫)

「人生を面白くする本物の教養」(出口治明著/幻冬舎新書)

「ダメ人間だと思ったらHSPでした」(染井アキ著/産業編集センター)

「夏の騎士」(百田尚樹著/新潮社)

「人間」(又吉直樹著/毎日新聞出版)

「阿・吽」(おかざき真里作/小学館)7巻

「明治・大正 日本人の意外な常識」(後藤寿一監修/実業の日本社)

「蚤と爆弾」(吉村昭著/文春文庫)

「生きるぼくら」(原田マハ著/徳間書店)

「雨ふる本屋」(日向理恵子著/童心社)

「談志の遺言」(立川談志著/吉川潮監修/宝島社)

「みんなにお金を配ったら ベーシックインカムは世界でどう議論されているか?」(アニー・ローリー著/上原裕美子訳/みすず書房)

「里山資本主義 日本経済は『安心の原理』で動く」(藻谷浩介著/NHK広島取材班著/KADOKAWA)

「四千万人を殺したインフルエンザ~スペイン風邪の正体を追って~」(ピート・デイヴィス著/高橋健次訳/文芸春秋)

「なんでやねん」(文・中川ひろたか 原案・鈴木翼 絵・おおきひろえ/世界文化社)

「おふろでなんでやねん」(文・鈴木翼 絵・おおきひろえ/世界文化社)

「学校の『当たり前』をやめてはいけない!~現場から疑う教育改革~」(諏訪哲二著/現代書館)

「大人のための昭和史入門」(半藤一利、出口治明他著/文芸春秋)

「目くじら社会の人間関係」(佐藤直樹著/講談社+α新書)

「白い馬」(東山魁夷/絵 松本猛/文・構成 講談社)

「LOW LIFE」(大嶋宏和著/GOT)

「八本目の槍」(今村翔吾著/新潮社)

「おとぎカンパニー」(田丸雅智著/光文社)

「ぶどうの木 10人の”わが子”とすごした、里親18年の記録」(坂本洋子著/幻冬舎)

「令和に語り継ぐ豊橋空襲」(岩瀬彰利著/人間社)

「崩壊するアメリカの公教育 日本への警告」(鈴木大裕著/岩波書店)

「落語絵本 ときそば」(川端誠著/クレヨンハウス)

「避けられた戦争 1920年代・日本の選択」(油井大三郎著/ちくま新書)

「ボクはやっと認知症のことがわかった」(長谷川和夫著・猪熊律子著/KADOKAWA)

「脳と創造性 『この私』というクオリアへ」(茂木健一郎著/PHP)

「齋藤孝の音読破4 五重塔 幸田露伴・作」(小学館)

  

  

以上です。52冊。

思ったより読んでいました。

前回と合わせて107冊。

 

「300冊を超えたあたりからだったと思うが、

自分の中から言葉があふれ出すようになった。

世間のさまざまな事象に接して、

自分も何か語りたくなるのだ。」(藤原和博)

   

目標の300冊まで近づきました。

300に達するのが楽しみ。

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