「週刊文春 3月26日号」① 赤木俊夫さんの手記
今日は令和2年3月21日。
今日(3月21日)の朝日新聞朝刊「天声人語」です。
紙つぶてという言葉がある。紙に書かれた文字がつぶてとなり、と
きに権力者たちの急所を突く。1970年、軍事政権下の韓国で、
金芝河(キムジハ)さんが発表した風刺詩「五賊」がまさにそうだ
った。▼財閥や国会議員などを5人の悪党になぞらえ、攻撃した。
高級公務員に対しては「できることでも絶対やらず、できないこと
でもすんなりと、机の上は書類の束、机の下には紙幣(さつ)の束」
(渋谷仙太郎訳)などと書いた。詩人は逮捕された▼こちらも、鋭
く重い紙つぶてが投げられた話である。森友文書の改ざんに加担さ
せられ、死を選んだ近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの手記が明ら
かになった。生の最後の場面で書いたと思われる記述は、迫真であ
る▼改ざんの指示が財務省の佐川宣寿(のぶひさ)理財局長(当時)
から来たこと。彼の部下たちが修正箇所をどんどん拡大し、現場の
近畿財務局に押しつけたこと。その指示に、あっけらかんと従う者
すら一部にいたこと・・・▼手記が示したのは、不正な行為、違法
な作業が止まることなく進む巨大組織の姿である。赤木さんの妻は、
国や佐川氏を相手に訴訟を起こした。手記を前にしても再調査すら
しようとしない財務省とは、組織を守るだけの存在なのか▼冒頭の
詩には高級公務員のこんな生態も描かれ、どきりとする。「目上の
者には愛玩犬、目下の者には狩猟犬」。上には従う愛玩犬の群れが
思い浮かぶ。そして最終的にしっぽを振った相手、すなわち安倍首
相にも、つぶては投げられている。
赤木俊夫さんの手記発表のニュースに関心を持ちました。
「桜を見る会」もおかしいと思い、ブログにも書きましたが、
今回の件もおかしいです。
おかしいことが、こんなにも明らかになっているのに、
うやむやになっていくことが信じられない気持ちです。
赤木俊夫さんの手記が掲載された
「週刊文春 2020年3月26日号」を
購入して読みました。
赤木さんが自殺に追い込まれるまでの葛藤がわかりました。
うつ病と診断され、休職。
減った給料。
奥さんに申し訳なく思うところ、共感できます。
赤木さんのような真面目な人が死を選ばなくてはならない
世の中はおかしいです。
真面目が馬鹿を見ない世の中であるべきです。
教師をやっていたら、その思いは強いです。
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