「おとぎカンパニー」読破/王様の耳はパンの耳
今日は令和2年7月15日。
この本を読みました。
「おとぎカンパニー」(田丸雅智著/光文社)
ショートショートというと、
星新一さんや筒井康隆さんを思い出します。
大学生だった頃、電車の中で文庫本で読んでいた記憶があります。
田丸さんは、若手のショートショート作家。
面白く読みました。
印象に残ったのは、たとえば
「大沢の耳」(王様の耳はロバの耳)という話。
きっと田丸さんは、「大沢の耳はパンの耳」という
フレーズが浮かんだと思います。
それをふくらまして話にしてしまったのだと思います。
この自由さがいいなあ。
普段の生活で、難題に直面して、
もうこの手しかないと考えてしまうと、
うまくいかないと行き詰ってしまいます。
私のようなうつ病経験者は、
積極的に自ら自分を行き詰らせてしまいます。
この小説のように、当たり前だった物語の
別バーションを読むと、
世の中、必ずしもよくある展開になるとは限らないと思いました。
頭の重しになっている難題だって、
実はそれは考えようによっては、「難題」ところか「チャンス」に
なるかもしれません。
偏った考え方だけでなく、発想を広げて生きていきたい。
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