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2021年7月

2021年7月26日 (月)

番画〈337〉:空旅中国 空海のまわり道

    

今日は令和3年7月26日。

   

番画です。

夏休みを利用して、できるだけ番画を見ていきたいです。

それが刺激になって行動につながってほしい。

生徒に見せたいと思うものも手に入れたいです。

  

〈337〉「空旅中国 空海のまわり道」

  (2021年5月15日放映)

  

〇空海についてはマンガ「阿・吽」を読んでいることで関心が高い。

 遣唐使船が漂流して、空海一行が中国南部に流れ着いた話は読んだ。

 そのまわり道の景色を追った番組。

〇804年 空海31歳。

 空海一行が流れついたのは、現在の福建省の赤岸村。

 漢民族の支配が及んでいなかった場所。

 最初上陸を拒まれた空海一行。

 空海が素晴らしい漢文の手紙を書いたことで信用され上陸を許される。

 「阿・吽」でも名場面だった。

〇閩(びん)と呼ばれる土地だった。閩は蛇を意味する。

 空海一行は閩江と呼ばれる川をさかのぼった。

〇「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん」Wikipediaから引用。

 曜変天目茶碗は、現在の中国福建省南平市建陽区にあった建窯

 作られたとされる。現存するものは世界でわずか3点(または4点)

 しかなく、そのすべてが日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化

 財に指定されている。

〇☝ このような内容が語られ、現在再現しようと中国人が挑戦中。

〇「江郎山(こうろうさん)」も印象に残る。

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世界紀行

〇この巨岩に比べて人間なんて小さいもの。

〇「廿八都」(にじゅうはちと)

 浙江省、福建省、江西省の3省と境を接している街。

 紛争に巻き込まれにくい場所だった。

 商売の交易地として栄えた。

 トンマッコル村を思い出した。

〇空海は川をさかのぼり、山道を歩き、峠を越え、川を下って

 本来遣唐使船がつくはずの杭州に辿り着いた。

 今回はその過程をドローン映像で辿った。

 

番画〈335〉〈336〉:モヤモヤかくれんぼ 56歳の菓子職人からの学び

     

今日は令和3年7月26日。

   

番画です。

   

〈335〉フィッシャーズ

【第12回モヤモヤ】最後まで残っちゃいけない「かくれんぼ」をザカオの新居でやったら禁止行為が出た!?
YouTube: 【第12回モヤモヤ】最後まで残っちゃいけない「かくれんぼ」をザカオの新居でやったら禁止行為が出た!?

 

〇フィッシャーズのどのメンバーも、いい家に住んでいるなと思った。

〇珍しくシルクがぶざまな?発見をされた。

 まだ引っ越したばかりなので、物が少なく、隠れるのは難しかった。

  

  

〈336〉「情熱大陸 菓子職人 金子義明」

  (2021年4月18日放映)

  

〇金子義明(よしあき)(56)

 年が近い人の頑張りは励みになる。

〇「小さな器は、華やかなステージだ」

 見たことないような工夫を凝らしたケーキが多かった。

〇フランスのヴェルサイユにも出店している。

〇「お客さんが何を求めているかではなくて、

 自分が何を出したいか」で新しいケーキを編み出している。

 授業に応用できないか。

 自分が伝えたいと思ったことをもっと表に出してもいいのでは。

 教えなくてはならないことに振り回されている面があるぞ、自分。

〇店頭に50種類くらいのケーキ。全部オリジナル。

〇16歳で洋菓子の世界へ。フランスで勉強。

〇56歳で、新しいケーキを生み出そうとしている。

 特別支援学級でどんな社会科をするか。

 60歳でまだ悩んで、新しい授業を生み出してもいいよね。

〇ブラッドオレンジを生産している農家を訪れる。

 有機栽培に成功した農家。ここから仕入れて10年。

 「食材が生まれ育つ場所に行って刺激を受ける。

 これまでジャムにしていたブラッドオレンジで、

 いつか新しい菓子を作ろう。そう考え始めていた。」

〇自分は番画を見続けることで、何か新しいことをやるきっかけにしたい。

 

番画〈334〉:ロート製薬の新商品「デオコ」

     

今日は令和3年7月26日。

   

2日前から腰痛。

この痛みは久々です。

この土日は介護で苦労しました。

今日で治したい。ゆっくり、安静に。

  

番画です。

   

〈334〉「カンブリア宮殿 120年の老舗でも新商品続々!

  ロート製薬」(2021年4月15日放映)

  

〇目に特化したサロン。20分で2970円。

 ロートクオリティエイジングサロン

〇1899(明治32)年 調剤薬局として大阪で創業。

 創業者 山田安民

〇最初の商品は胃腸薬「胃活」・・・パンシロンの原型

〇1909年 目の流行病トラホームが流行ったことから、

 目薬を販売 当時は棒で目に差すやり方。

〇1931年 日本初「自動点眼器」を発明。

 入れ物から直接目に差すようになる。

〇1988年 米・メンソレータム社を買収。

〇山田邦雄(65)は43歳で4代目社長に就任。現在会長。

〇化粧水「肌ラボ」シリーズ 13年連続販売数№1

〇美容液「オバジ」

 邦雄が社長になってから、スキンケアの売り上げが全体の4割から

 6割越えになった。

〇男性の加齢臭対策商品「デ・オウ」

 男性の場合「2-ノネナール」という物質の増加が加齢臭の原因。

〇女性の加齢臭対策商品が出た。

 女性の場合はもともといい香りのラクトンが出ていたが、

 このラクトンが年齢と共に減少する。

 そのラクトンを補う商品。「デオコ」

〇そういえば、この商品のCMが気になっていた。


YouTube: デオコシャンプー「頭皮のオトナ臭までキレイに」篇


YouTube: 【ロート製薬】DEOCO オトナ臭までキレイに!


〇周りがニオイが気になっているのではなく、本人が気になっている。

 デオコを使うことで、ニオイが気にならなくなり、前向きになれる。

 

〇働き方改革

 2016年に副業を解禁。副業を推進している。

〇ビール造り・販売をしたり、北海道で林業の会社を起業したり。

〇副業が中心になって、ロート製薬を辞めてもいいとさえ思っている会長。

 「社員は会社の所有物ではない」

    

   

2021年7月25日 (日)

番画〈331〉〈333〉:プロフェ・ごみ収集員 要塞都市・クエンカ

    

今日は令和3年7月25日。

   

番画です。

   

〈331〉「BS世界のドキュメンタリー ”汚い銀行”の闇 

  スウェーデン」(2020年12月1日放映)

  

〇マネーロンダリング(資金洗浄)に関するドキュメンタリーだった。

 途中で意味不明になり、視聴を諦めた。半分見た。

〇マネーロンダリングには関心があったが、難しかった。

  

   

〈332〉「プロフェッショナル 仕事の流儀 自分を拾う、夢を運ぶ

  ゴミ収集員 岳裕介」(2020年12月1日放映)

  

〇岳裕介(34) 横浜市 民間のゴミ収集会社に勤める

〇横浜市 年間122万トンのゴミ 家庭ごみは自治体が収集

                 事業ごみは民間業者が収集

 これって、地元でも同じだろうか。どうなっているのだろう?

〇カラスにつつかれてゴミが散乱した場所 最後まできれいにする。

 「逃げず 見捨てず」

〇分別を呼びかける。

〇「ゴミくずのような人生」だった。若い頃。喫煙、窃盗。

 信じて付き合ってくれた現在の奥さん。

 23歳でゴミ収集の仕事に就く。

〇4年後、子どもが生まれて、頑張ろうと思う。

〇大学生の集団に「臭い」と言われたことがトラウマになる。

 底辺の仕事をしている?

 恥ずかしい。仕事をしているところを見られたくない。

〇暑い時に収集している時に、冷たい飲み物とお菓子があった。

 添えられた手紙「いつもありがとうございます/ほんの気持ちで

 すが召し上がって下さい」

 しばらく動けなかった。「自分を必要としてくれている人がいる」

〇逃げていた。

 自分自身の中で変えなきゃ。

 変えたい。

 変えていいかないと周りも変わらないし、

 恥ずかしくないことをしなくちゃいけない。 

〇とことんきれいにするようになっていく。

〇「もう俺はゴミくずじゃない」

〇子どもには、こういう仕事をしているのを、

 格好いいと思ってもらいたい。

〇プロフェッショナルとは・・・

 今自分がやっていることに対して、

 逃げずにとことんそれに打ち込む。

 諦めずに走り続けられる人がプロフェッショナル。

  

  

〈333〉「世界遺産 宙に浮く家 スペインの空中都市

  要塞都市 クエンカ」(2020年11月29日放映)

 

〇世界遺産登録 1996年

〇峡谷にはさまれた断崖の土地に家々が建つ。

 フカル川

〇街ができたのは8世紀 スペインを征服したイスラムの人々

 城塞として造られたのが最初 入口に城塞の名残がある。

〇12世紀にキリスト教徒が奪還 クエンカ大聖堂が造られる。

 キリスト教徒の街として発展 16世紀に今のような街並みに。

 500年前の高層ビル群。限られた土地に造られたため高層ビル。

〇水は、断崖に掘られた水路でもたらされた。全長12キロメートル。

 断崖に30センチほどの幅の水路。見事でした。谷には水路橋。

〇土台は石灰岩。

 石灰岩の中をくり抜いた部屋もあった。

 

2021年1月9日以降に出合えた本は39冊でした

    

今日は令和3年7月25日。

   

読んだ本を書き並べる企画は昨年の1月9日以来です。

ここでも道草 2020年8月12日以降に出合えた本は35冊でした

半年余りでどれくらい読んだのでしょう。

前回同様、書き並べることで、過去が今になり、

読んだことが力になるような気になるのです。

   

「幕末・維新人物伝 渋沢栄一」 (加来耕三企画・構成・監修/後藤ひろみ原作/中島健志作画  /ポプラ社)

     

「美貌の女帝」(永井路子著/毎日新聞社)

   

「蒼き山嶺」(馳星周著/光文社)

       

「長屋王残照記 第二巻」(里中満智子著/中公文庫コミック版)

    

「阿・吽 第8巻」(おかざき真里作/小学館)

    

「やばいデジタル ”現実(リアル)”が飲み込まれる日」 (NHKスペシャル取材班/講談社現代新書)

   

「1分間だけ」(原田マハ著/宝島社)

   

「宇宙戦争」(H・G・ウェルズ著/雨沢泰訳/偕成社文庫)

   

「羊は安らかに草を食み」(宇佐美誠著/祥伝社)

   

「メディア論の名著30」(佐藤卓己著/ちくま新書)

   

「壁にぶつかったときのマーフィー」(くらばやしひでみつ著/ スバル舎)

   

「ミステリー劇場3 宇宙戦争」 (原作H・G・Wells/ユニコム)

   

「子育てのノロイをほぐしましょう」 (赤木和重著/日本評論社)

   

「この国の不寛容の果てに 相模原事件と私たちの時代」 (雨宮処凜編著/大月書店)

   

「15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから  ぼくにしかできないことへ」(岩野響著/KADOKAWA)

   

「ビキニ事件の真実 いのちの岐路で」(大石又七著/みすず書房)

   

「天魔の所業、もっての外なり」(岩井三四二著/淡交社)

   

「幼馴染で婚約者なふたりが恋人をめざす話 1」 (緋月薙著/ホビージャパン)

   

「あの青い空に向かって 『障がい者と農業』新しい関係への挑戦」 (佐伯康人著/海竜社)

   

「父を撃った12の銃弾」(ハンナ・ティンティ著 松本剛史訳 文藝春秋)

   

「本のエンドロール」(安藤祐介著/講談社)

   

「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著 久山葉子訳 新潮新書)

   

「スクリーンが待っている」(西川美和著/小学館)

   

「火定」(澤田瞳子著/PHP)

   

「殿様は『明治』をどう生きたのか」(河合敦著/扶桑文庫)

   

「ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死」 (稲泉連著/中央公論新社)

   

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」 (川端智著/文響社)

   

「実践事例でわかる!タブレット活用授業」 (田中博之著/学陽書房)

  

「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著 友廣純訳 早川書房)

   

「泳ぐ者」(青山文平著/新潮社)

   

「身分帳」(佐木隆三著/講談社文庫)

   

「マゼラン最初の世界一周航海」(長南実訳/岩波文庫)

   

「『がんになって良かった』と言いたい」 (山口雄也・木内岳志著/徳間書店)

   

「子どもと楽しむ 草花のひみつ」(稲垣栄洋著/ヒダカナオト絵 /エクスナレジ)

   

「アーロン・ラルストン 奇跡の6日間」 (アーロン・ラルストン著/中谷和男訳/小学館)

  

「阿・吽 第9巻」(おかざき真里著/小学館)

   

「100日後に死ぬワニ」(きくちゆうき著/小学館)

   

「カラスをだます」(塚原直樹著/NHK出版新書)

   

「万波を翔る」 (木内昇著/日本経済出版社)

  

  

以上39冊。

休職してから読んだ本は合計181冊。

  

「300冊を超えたあたりからだったと思うが、

自分の中から言葉があふれ出すようになった。

世間のさまざまな事象に接して、

自分も何か語りたくなるのだ。」(藤原和博)

  

  

もう少しで200冊。

300冊はまだ遠い。

でも300冊が楽しみ。

「万波を翔る」小栗忠順/幕末の外国方の仕事

   

今日は令和3年7月25日。

   

前記事に引き続き、

万波を翔る(ばんぱをかける)」

(木内昇著/日本経済出版社)

より引用します。

  

  

外国方の仕事をそうたやすく他に譲ってたまるか、という意地が、

太一の内には渦巻いている。これまで万事納得のいく外交ができた

かと言えば、否やと応えるよりない。外交慣れした異人の強腰に圧

され、老獪なやり口にからめ捕られたのも事実である。

ーーーしかし。

と、太一は天を仰ぐ。異国に内政を操られることはできうる限り避

けた。薩長の暴発こそあったが、四国相手に戦をせずにここまで来

た。日本に古来息づいてきた慣習を護るため努めてきたのだ。

ーーーむろん、そんなことを言ったところで、誰もわかっちゃくれ

めぇが。

(500p)

   

大政奉還や薩長の攻勢によって、幕府の仕事が奪われる危機に臨んで、

太一が思ったことです。

幕末に外国奉行を中心に、異国とこのような交渉があったことは、

わかっちゃいなかったです。

この小説で勉強しました。

   

  

閏四月の半ば、小栗忠順(ただまさ)が新政府軍によって斬首に処

されたことを、太一は知った。小栗はお役を解かれると、すみやか

に上州に赴き、榛名山を望む権田村に根を下ろした。ここで農業に

勤しみ、余生を送る考えであったという。幕府の一時代を築いた人

物である。江戸を出る際には、彰義隊の隊長に、と懇願される一幕

もあったようだが、彼は「上様が恭順の意を示しておるではないか。

家臣としてそれに背くわけにはいかぬ」として、固辞したと聞く。

しかし新政府軍は、そうは見なかった。家族と家臣を連れ、大量の

荷と共に権田村に移った小栗を怪しみ、追討令を出したのである。

〈小栗上野介 近日その領地権田村に陣屋等厳重に構え しかのみ

ならず砲台を築き 容易ならざる企てこれあるの趣〉

おそらく小栗が、製鉄所を率先して造っていたことが徒となったの

だろう。新政府軍は小栗を逆賊と見なし、天朝に対する不敬だと結

論づけたのだ。兵を送り込み、小栗と家臣三名を捕らえると、有無

を言わさず烏川の川原で首を落としたのである。

「ろくろく取り調べることもしなかったそうです」

五月の頭、本所の仮住まいを訪ねてきた福地が、そう報じて溜息を

ついた。

「お城を明け渡し、上様の御身もご無事なのに、なにゆえ小栗様だ

けが首を刎ねられねばならなかったのでしょう・・・・」

「小栗様は開城前に江戸で無法を働いていた薩人らを取り締まって

いたから、恨みを買ったのかもしれねぇな。だがそれよりも、奴ら

にとって小栗様は恐ろしかったのかもしれねぇ」

仏国としかと手を結び、先端の技術を学んでおり、兵学にも航海術

にも通じていた小栗だからこそ、いつ謀叛を起こすかしれぬと新政

府の者たちは警戒したのだ。

(543~544p)

  

「忠順」も「ただまさ」とは読めません。

小栗忠順上野介のことも勉強できた小説でした。

新政府軍は小栗忠順を恐れたのでしょう。

しかし恐ろしい世の中だったんだなあ。

幕府の重要な役を担った人が、あっけなく殺されてしまうのだから。

「万波を翔る」岩瀬忠震/スフィンクスと写真を撮ったサムライ

     

今日は令和3年7月25日。

          

この本をやっと読破しました。

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万波を翔る(ばんぱをかける)」

(木内昇著/日本経済出版社)

   

引用していきます。

    

太一は目を瞠る(みはる)。

ーーーこれが、岩瀬忠震(ただなり)。

長らく英才と噂に聞いていたせいで、眼光鋭く、迫力ある面相を

勝手に想像していたが、案に相違して至って平凡、それどころか

城中に数多(あまた)いる日和見役人さながらの地味な佇(たた

ず)まいなのである。到底亜国と渡り合い、井伊大老に刃向かう

切れ者には見えぬ。

(54p)

   

「忠震」をなかなか「ただなり」と読めません。

この小説で勉強した偉人の一人です。

ハリスと交渉して、日米修好通商条約を結んだのはこの人でした。

    

「岩瀬様が、亡くなられたらしい」

総身が凍り付いた。岩瀬忠震は、まだ五十に届かぬ齢(よわい)

なのである。

永蟄居に処されてのち、彼は隅田川沿いの庵に籠っていた。岐雲

園と名付けられたその場所を、しかし訪ねる者はなかったろう。

永蟄居とは、外出はおろか、自邸に客を呼ぶことも許されぬ酷な

処罰なのだ。

岩瀬が日々どう過ごしていたか、太一は知らぬ。平三の語るとこ

ろによれば、この半年ほどは病に臥しがちであり、つい先日、わ

ずかな身内に見守られ、ひっそりと息を引き取ったということだ

った。それが幕府外交の礎を作った能吏の最期と思えば、太一は

やり切れなかった。

ーーー掃部守様が身罷ったゆえ、そのうち表舞台に戻られるだろ

うと思っていたが・・・・。

井伊は、自分に盾突く岩瀬を疎んでいた。岩瀬が排斥されたのは、

この確執が主因で、役目上の落ち度ではない。異国との間の困難

な課題が山積するこの時代、岩瀬という外交の申し子のような適

材が在ったのに、つまらぬいがみ合いの果てに、幕府はみすみす

それを失ってしまったのだ。

ーーーまったく理不尽な人事ばかりだ。

堀といい、岩瀬といい、今の幕府にとってなくてはならない逸材

が早々に表舞台から消え、外交のがの字も知らぬ人物が外国奉行

に安穏と据わっている。

(247~248p) 

   

安政の大獄の裏では、岩瀬忠震の死がありました。

50歳に届かないどころか、44歳だったようです。

この本をきっかけに岩瀬忠震の勉強をしていきたい。

  

   

「お久しゅうございます。水野様にはお変わりなく」

少しばかり感傷が芽吹いて、意外にも声が震えた。水野は、そんな

太一を冷ややかに見遣ったのち、

「童でもあるまいし、少し会わなかったくらいでそうそう面相が変

わるか」

言って皮肉な笑みを浮かべた。性分は、面相ほどにも変わっておら

ぬらしい。

(351p)

   

この小説の主人公である田辺太一と水野忠徳との会話は楽しいものでした。

そのひとつを書き留めました。

  

  

横浜鎖港の交渉のためにフランスに向かった日本人たちが、

途中でエジプトに寄って、スフィンクスをバックに写真を撮るシーンが

描かれていました。

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風のふくまま

 

この写真には思い出があります。

この写真が表紙になった本を読んだことがあるのです。

内容を全く忘れています。

でも縁あって、この写真の出来事に出合えました。  

  

  

インターネットはありがたい。

その本がわかりました。

「維新前夜」(鈴木明著/小学館)です。

もう我が家にはその本はありませんが、図書館にはあります。

もう一度読みたくなりました。

   

 

2021年7月24日 (土)

番画〈329〉〈330〉:ひきこもり文学 ひきこもり死

    

今日は令和3年7月24日。

   

番画です。

   

〈329〉「ハートネットTV ひきこもり新時代2019(2)

  ひきこもり文学」(2020年11月24日放映)

  

〇2019年8月20日放映の再放送。

〇ひきこもりの人たちの声 

 「ひきポス」(HIKIPOS)の本人による朗読

 ※ひきポス

  ひきこもり当事者、経験者の声を発信する情報発信メディア

〇「ひきこもりという千日手」(喜久井セシン)

 「ひきこもり放浪記」(ぼそっと池井多)

 この人は、私と同世代。

 「銀の匙をもて」(佐藤学)

〇「ひきこもり国語辞典」(松田武己編 あゆみ書房)

 「甘えている」

 「ピン止め」

 「西日」=昼夜逆転の生活になり、午後遅くなって目が覚めます。

      ぐずぐずしていると西日がさしてきます。

      西日は妙にまぶしく、少しもの悲しい。

      自分の人生が少なくなっていくような気がします。

 「冥王星」

 「焼かれる」=エネルギッシュで元気いっぱいの人の中にいると、

      その熱気で自分が焼却されてしまいそうです、この感じです。

〇この辞典は手に入れたい。ひきこもりの人たちの感覚に迫れるかも。

  

   

〈330〉「NHKスペシャル ある、ひきこもりの死 

  扉の向こうの家族」(2020年11月29日放映)

  

〇「ひきこもり死」

 親が亡くなったり、施設に入ってしまうことで、

 ひきこもりの息子(娘)が生活できなくなって亡くなること。

〇ひきこもり死の危険性のある人は300人。

 支援を始めたが亡くなった人が昨年72人。

〇なぜ命を亡くすまで、ひきこもり続けるのか。

 困っていてもなぜ「助けて」が言えないのか。

〇働いていない負い目。「助けてと言う資格が私にはない」

〇職場に私は必要ないのではと思ってひきこもる人。

 職場から離れて、家族から離れて、自分からも離れようとする。

 自殺を考える。

〇職場でも家庭でもない場所 同じ境遇の人たちと過ごす。

〇支援する人の言葉

 生きててよかったな、生きるって悪くないなって思える日が

 必ず来ると思うので、そういう日がくるまで一緒に歩んでいきたいと思う。

〇ひきこもっている人が動き出す、「心の奥にあるスイッチ」を

 オンにしたいという発言アリ。その感覚はわかる。

番画〈326〉〈328〉:トランポランド タイムスクープハンター 鉄火起請 偽金造り

    

今日は令和3年7月24日。

   

番画です。

   

〈326〉フィッシャーズ

広すぎるトランポリンとアスレチックが合体した場所でふざけすぎて大爆笑www
YouTube: 広すぎるトランポリンとアスレチックが合体した場所でふざけすぎて大爆笑www

 

〇トランポランドというさまざまなトランポリンで遊べる場所。

 貸し切り状態なので、これもコラボなのでしょう。

 トランポランドにとっても、十分宣伝になるもんね。

〇シルクの運動神経がいいのが、動画の質をあげているよね。

 頑張ればこんなこともできるという例を示してくれる。

  

    

〈327〉「タイムスクープハンター アンコール 仰天裁判

  鉄火つかみ」(2020年11月9日投稿)

  

〇人が裁くのではなく、神が裁く。神判。

〇神判のひとつ、鉄火起請(てっかぎしょう)

 焼けた鉄を握りやけどの状態で判決

〇時代は1608年、江戸時代のはじめ。

 東原村と西谷村で川をめぐる領有権争いが起こる。

 その決着のために、鉄火起請が行われることに。

〇鉄火起請の前には、湯起請(ゆぎしょう)が行われていた。

 熱湯の中に手を入れてやけどの状態で判決が下される。

 犯人探しや村落間の境界争いに用いられた。

〇鉄火を握る人=取手

 両村から取手が出てきて、鉄火起請が行われた。

 鉄火起請に敗れた取手は首を取られる。

〇江戸時代の初めであって、絶対的な権力の支配があったわけではない。

 そのような世の中で、神判は行われやすい。

   

    

〈328〉「タイムスクープハンター アンコール 通貨危機!

  古代ニセ金捜査官」(2020年11月23日放映)

  

〇時代は760年。奈良時代。

 場所は大和国(奈良県)。

 京職(きょうしき)=律令制において都の行政・治安・司法を

  統括する機関。

 京職の偽金取り締まりの役人が2人登場。

〇硬貨を造っている場所から「種銭(たねせん)」が盗まれた。

 種銭=硬貨製造の鋳型のもとになる銭。

 偽金造りが容易になる。

〇和同開珎の次の硬貨「萬年通宝」の種銭。

〇偽金取り締まりの役人が偽金造り

 蓄銭叙位法(ちくせんじょいのほう)=貨幣流通を促進するための法令。

 お金を献上すると高い位が得られる。

 偽金を造って位を得ようとした。

2021年7月22日 (木)

「万波を翔る」横浜鎖港

    

今日は令和3年7月22日。

    

5月16日に放映された大河ドラマ「青天を衝け 14」

私は録画して残していなかったです。

残念です。

今読んでいる本が関係します。

万波を翔るばんぱをかける)」

(木内昇著/日本経済出版社)

   

この本の中で「横浜鎖港」が出てきました。

朝廷が攘夷を行うように言ってきている。

幕府としては攘夷は無理だと考え、

開国に舵を切りたいと思っている。

幕府の役人たちも、

開国に向けていろいろな国と交渉している。

横浜に港を作り、街を作って、開港をした。

それでも朝廷には逆らえない幕府。

「横浜鎖港」を提案して、時間稼ぎをしたいという魂胆。

   

そんな魂胆に反対しているのが、

幕府の役人の一人である小説の主人公の田辺太一。

 

「兵庫、新潟の開港を先延ばしにしていることも、すでに開いた港を

一時期閉じることも、条約を違えておることに変わらぬ。同じことじ

ゃ」(341p)

という同僚の意見に、田辺太一は言い返しています。

「おどけちゃいけねぇよ。まるきり違わぁ。公儀が横浜に開港場を置

いたわけをおめぇは知っているか。え?あすこは閉じちゃいけねぇ港

なのだ」

かつて岩瀬忠震(ただなり)が、あえて江戸近くに開港場を持ってき

た理由を、太一は未だ胸に留めている。各地の物品が江戸に一旦集ま

る仕組みを作る、天下の台所を大坂から江戸に移す、冥加金を取り立

て幕府の財政を潤すーーーつまりは国はどう治めるかを、長い目で見

据えた上の策なのだ。

「いいか。もはや攘夷は無理だ、いや、無益だってぇことを、今は天

朝に解していただくときなのだ。一旦鎖港することでお茶を濁してい

る場合じゃあねぇのだ」

(341p)

   

幕府のおおかたの意見である「横浜鎖港」に

気持ちよく反対する田辺太一がすごいと思いました。

   

その「横浜鎖港」のことを「青天を衝け 14」でやっていたのです。

よくわからなかったです。

でも今回で興味を持ちました。

大河ドラマでどう描かれていたのか、今一度見たくなったのです。

   

気ままに江戸♪  散歩・味・読書の記録 慶喜、横浜鎖港問題で苦慮する(「青天を衝け」74)

再び番組を見ることはできませんが、☝この記事で様子はわかりました。

薩摩藩の唱える開国論に、幕府が従いたくなかった面もあったのですね。

  

    

555pの大作小説。

366pまで読み進めました。

この4連休中には読破できる予定です。

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楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

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