「ザリガニの鳴くところ」/読むことさえできれば学べないものは何ひとつない
今日は令和3年6月7日。
500ページを超える、この本を読みました。
「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著
友廣純訳 早川書房)
引用します。
カイアのところへ来るときはいつも、テイトは学校や図書館の本を
もってきた。とりわけ湿地の生き物や生物学の本が多かった。カイ
アはめきめきと成長していた。テイトが言うには、いまではカイア
に読めない本はないし、読むことさえできれば学べないものは何ひ
とつないという話だった。あとは自分次第だと。「人間はまだ、脳
の限界まで知識を蓄えたことがないんだ」彼は言った。「まるで、
長い首があるのに高い枝の葉を食べないキリンみたいなものさ」
(183p)
学校に行くことがなかった主人公のカイアが、
文字を教えられて、どんどん学んでいくところです。
どこまで勉強できるか。自分の向学心はありがたいことに
衰えていないように思います。頑張ろ。
そして目の前の特別支援学級の生徒たちにも、
学んでほしいと思います。
明日の社会科でも、たくさん教えちゃおう。
「父を撃った12の銃弾」のような構成でした。
現在起こった事件をめぐる話と、
主人公のカイアが湿地に置き去りになっても、
しぶとく生きて、成長していく話が、
最初は17年間の間隔がだんだん狭まっていって、
最後は合流するのが劇的で面白かったです。
昨日葵風館で予約本を3冊借りてきました。
2週間で3冊読まなくてはなりません。
どれから読むか?
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