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2021年6月 7日 (月)

「ザリガニの鳴くところ」/読むことさえできれば学べないものは何ひとつない

    

今日は令和3年6月7日。

   

500ページを超える、この本を読みました。

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楽天

  

「ザリガニの鳴くところ」(ディーリア・オーエンズ著

友廣純訳 早川書房)

   

引用します。

  

カイアのところへ来るときはいつも、テイトは学校や図書館の本を

もってきた。とりわけ湿地の生き物や生物学の本が多かった。カイ

アはめきめきと成長していた。テイトが言うには、いまではカイア

に読めない本はないし、読むことさえできれば学べないものは何ひ

とつないという話だった。あとは自分次第だと。「人間はまだ、脳

の限界まで知識を蓄えたことがないんだ」彼は言った。「まるで、

長い首があるのに高い枝の葉を食べないキリンみたいなものさ」

(183p) 

   

学校に行くことがなかった主人公のカイアが、

文字を教えられて、どんどん学んでいくところです。

どこまで勉強できるか。自分の向学心はありがたいことに

衰えていないように思います。頑張ろ。

そして目の前の特別支援学級の生徒たちにも、

学んでほしいと思います。

明日の社会科でも、たくさん教えちゃおう。

  

   

「父を撃った12の銃弾」のような構成でした。

現在起こった事件をめぐる話と、

主人公のカイアが湿地に置き去りになっても、

しぶとく生きて、成長していく話が、

最初は17年間の間隔がだんだん狭まっていって、

最後は合流するのが劇的で面白かったです。

  

  

昨日葵風館で予約本を3冊借りてきました。

2週間で3冊読まなくてはなりません。

どれから読むか?

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