「スクリーンが待っている」① 退職したら「ルポをやってみたい」
今日は令和3年5月7日。
この本、現在読んでいる最中です。
「スクリーンが待っている」(西川美和著/小学館)
いつもなら本を読み終えてから、
付箋を貼ったところを読みなおして、
引用したい文章を書き写していました。
しかし、最近思うのです。
1冊本を読み終えると、
次に読む本が気になってしまい、
引用したい文章を書き写す時間を惜しんで、
引用したかったはずの文章をすっ飛ばしていました。
これはよくない傾向に思えました。
すっ飛ばしてしまった「引用したかったはずの文章」とは
もう一生出合えない可能性が高いのです。
そこで解決策になるかどうかわかりませんんが、
読んでいる最中に、引用したい文章を書き写すことにしました。
続きを読みたいという欲求を少し我慢して、
直近に「引用したいと思った文章」を書き写してみます。
映画やドラマでおなじみの医者や刑事や探偵は、実物に会うとどう
なのか。笑いが込み上げるほどイメージ通りのこともあれば、意表
をつかれるほど異なる部分もある。よく知られていない職業の人で
あればなおさらで、私の想像だけでは決して辿り着けない「その立
場にある人にしか言えない言葉」が飛び出したときには、しめた、
と思う。発見したのは私である。重力ははじめからあったが、偉い
のはニュートンだ。
(21p)
著者の西川さんは、助監督時代に、脚本に書かれていることの
裏を取る仕事を精力的にやっていたようである。
実際に知りたい人物に会いに行ったり、
知りたい職業を体験したりもしています。
これって、ルポルタージュと呼ばれることですよね。
私の中にある「ルポをやってみたい」という気持ちを、
この文章を読むと思い出します。
先生に就職する前にはやっていたけど、
先生になってからは、先生の仕事で精一杯でした。
退職したら「ルポをやってみたい」
この気持ちを忘れたくなくてここに書きました。
本の続きをもう少し読んで寝よう。
コメント