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2024年5月16日 (木)

20240503 愛知県民の森④ ぶら下がっていたヒョウモンエダシャク

   

今日は令和6年5月16日。今日も「即今着手」

  

前記事に引き続き、5月3日の山の報告の続きです。

  

目的地の上臈岩(じょうろういわ)が近づいてきました。

  

Img_5923

ここで私の気に止まったのは虫。

この虫の撮影のために、私はメンバーからかなり置いていかれます。

  

その虫は、木から糸でぶら下がっていました。

黄色の幼虫を私は、スマホで撮影しようとしましたが、

ふらふら揺れてピントが合いません。

メンバーには置いていかれるは、他のメンバーが抜いていくはで、

時間がかかりました。

あきらめて、糸を切って、黄色の幼虫を地面に落として

撮影しました。

  

Img_5941

Img_5943

Img_5944

動画も撮りました。

愛知県民の森 黄色のシャクトリムシが木からぶら下がっていた

Img_5673

ヒョウモンエダシャクの幼虫と思われます。

かのんの樹木図鑑 ヒョウモンエダシャク

このサイトから成虫の写真。

Img_5674

おう!これは昨年出合っています。

ここでも道草 20230730三湖台・樹海を歩く ヒョウモンエダシャク

この時、幼虫の食草がアセビだと知って驚いています。

上の「かのんの樹木図鑑」にはさらに詳しく書いてありました。

引用します。

  

幼虫はアセビを食草とし、毒成分のアセボトキシンを体内に溜め込

む。自宅で飼育していたニホンヒキガエルにヒョウモンエダシャク

を餌として与えると、何度も食っては吐き出し、翅がほとんどなく

なってしまったことがある。 

  

幼虫に溜め込まれたアセボトキシンが、成虫にもあるのですね。

2年連続で出合った虫。

縁を感じますね。

  

   

ここで疑問。

なぜ虫は糸でぶら下がるのだろう。

さんざんぶら下がった虫を見てきました、今回初めて疑問に思いました。

ネットで調べました。

このサイトがいいかな。

「日々の理科」(第1433号)「ぶらさがり幼虫」

このレポートで、虫がぶら下がる理由が書いてあります。

  

昆虫の幼虫は、毒をもつものもいるが、通常は積極 的な攻撃手段を持

たない。鳥やハチなどの天敵に襲われそうになると、逃げる以外に身を

守る手段はない。しかし幼虫の進む速さはカタツムリ並みで、とても逃

げおおせるものではない。高速で逃げられる方法は、 重力を利用した

「落下」以外にはないのである。

天敵に襲われそうになると、咄嗟に自ら枝から落下するのである。しか

し、地面に落ちたら最後。アリの大群やスズメの格好の餌食になってし

まう。そこで、枝に戻れるように、自ら急いで糸を吐いて、それにぶら

下がるという忍術を使うのだ。 私はちょうど落下する一瞬を見たことが

あるが、体長の 20 倍もありそうな高さを一瞬で落下していた。 その一

瞬で1メートル以上の糸を吐いて、それにつかまっているのだから、驚

異的な能力である。  

  

咄嗟に糸を出して、今いた葉っぱに糸の先端を貼り付けて、

落下するわけですよね。

すごいことだなあと思います。

そして後悔します。

せっかくぶら下がっていたヒョウモンエダシャクの幼虫を、

撮影のために糸を切って地面に置いたこと。

なんて私は悪いことをしてしまったのだろう。

撮影後、アリの攻撃を受けていないことを願います。

  

  

ちなみに、「ぶらさがり幼虫」のレポートを書いた人は

小学校の先生でした。

面白い活動をしている同業者だなと思いました。

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