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2023年1月

2023年1月29日 (日)

20230129五井山・宮路山登山/腸腰筋を鍛えたい

     

今日は令和5年1月29日。

   

山の師匠であるNさんから、

今年の5月の終わり・6月の始めに富士山を登ろうと

誘われたことは、以前書きました。

Nさんがタフな人であるし、

その頃の富士山はまだ雪があって危険。

したがって、過酷な山行になると予想されるので、

筋力を鍛え、バランス力も養っておかなくてはなりません。

  

でも目標ができるのはいいこと。

俄然やる気になっています。

1月の始めに整体に行ったときに、

富士山登山のことを言って、アドバイスを求めました。

   

バランス力については、片足立ちを勧められました。

どこにも持たれずに、右足を浮かせて1分間。

左足を浮かせて1分間。シンプルですが、難しい。

足の裏も上手に使って、体を維持させます。

  

筋力については、腸腰筋(ちょうようきん)を

鍛えることを勧められました。

やり方は、これもシンプル。

片足立ちして、右足を膝を曲げて上げます。

太ももが平行になるまで上げます。

そして下げます。でも右足は地面につけてはいけません。

その繰り返し。1秒ほどで上げ下げして、それを1分間。

足をかえて1分間。これがとってもきつい。

腸腰筋はどこにある筋肉か。

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上半身と下半身をつなぐ2つの筋肉を

まとめて腸腰筋と言います。

足を上げて前に進むには、この腸腰筋を鍛えなくてはなりません。

さきほどの運動をすると、腸腰筋を使った!という感触を得ます。

体の奥にある筋肉だけど、そう感じます。

それ以後、毎日、この運動は続けています。

  

今日は、地元豊川市の山を登ってきました。

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(よかったらクリックして拡大してみてください)

  

長沢から山の中に入り、五井山と宮路山を登ってきました。

6時間半ほど歩いてみて、やはり腸腰筋を使ったなあと思いました。

今まで、足の筋肉を鍛えることを意識してきましたが、

腸腰筋こそが足を上げて前に進む力を生み出す筋肉だと、

今回の登山で確認しました。

  

富士山登山まで、隙間時間にはなるべく、

腸腰筋を鍛える運動を続けようと思いました。

2023年1月28日 (土)

「教科書では絶対に教えない偉人たちの日本史」前半

    

今日は令和5年1月28日。

  

もう1本。

この本を読みました。

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「教科書では絶対教えない偉人たちの日本史」

(倉山満著/ビジネス社)

  

う~ん、読んだと言っても、途中までです。

面白かったのですが、時間がなかったです。

295pのうち、190pで断念。

明日の朝、図書館にこっそり返します。

(なぜ”こっそり”かはご想像にまかせます)

そしてまた借りて、続きを読もうと思います。

先日の「沈黙する教室」もそのパターン。

ちょっと読書計画が破綻気味です。

  

中学校の社会科教師としては、気になる題名の本でした。

「教科書では」「絶対に教えない」は変な日本語ではないかな。

教科書が教えるのではないのです。

教えるのは教師です。

もっとシンプルに「教科書には絶対に載っていない」なら

意味がわかります。

それならこの本の内容も合点がいきます。

教科書には載っていない興味深いことが書いてありました。

   

辛酉年(しんゆうのとし)一月一日、神武天皇は大和の橿原宮(かし

はらのみや)で即位し、天皇となります。

明治時代、「辛酉年一月一日」を陽暦に直すと「紀元前六六〇年二月

一一日」にあたると計算され、二月一一日を紀元節としました。紀元

節は神武天皇の即位をお祝いする日であり、日本の国が誕生した日で

す。第二次世界大戦後の昭和二三(一九四八)年、紀元節が廃止され、

昭和四一(一九六六)年に、二月一一日を「建国記念の日」として今

に至っています。

(18p)

  

もうじき2月11日ですが、こんな歴史があります。

以前聞いた事がある話ですが、認識できました。

確かに、教科書には載っていない内容です。

今回は漢数字をそのまま引用してみました。

  

ところで、中大兄皇子が暗殺したのは蘇我蝦夷・入鹿親子だけではあ

りません。その後も政敵や皇子をこれでもかと殺しています。

大化元(645)年には自分の異母兄・古人大兄皇子(ふるひとのお

おえのおうじ)を謀反の疑いで殺害します。入鹿は古人大兄皇子を皇

位につけようとしていました。大化5(649)年には岳父・蘇我倉

山田石川麻呂に謀反の疑いをかけ自害させます。白雉5(645)年

に叔父・孝徳天皇が崩御するのですが、中大兄皇子にいびり殺された

ようなものです。そして、斉明天皇4(658)年には孝徳天皇の皇

子・有間皇子(ありまのみこ)を処刑しています。

暗殺に始まり、暗殺に終わる。それが中大兄皇子です。

(42p)

  

叔父との間に何があったのか気になります。

続きが書いてありました。

  

叔父の孝徳天皇は中大兄皇子に殺害されませんでした。しかし、二人

の仲はとてつもなく悪く、孝徳天皇は中大兄皇子にいびり殺されたも

同然です。

孝徳天皇の皇后は、中大兄皇子の実の妹・間人皇女(はしひとのひめ

みこ)です。中大兄皇子は実の妹と不倫関係にあったのです。中大兄

皇子が難波宮から飛鳥宮に帰ると言ったとき、孝徳天皇は難波宮に残

ると言い出します。中大兄皇子をはじめ、間人皇女も、皇極上皇も全

員が飛鳥宮に帰っていってしまいました。孝徳天皇は一人難波宮に残

り、崩御します。まるで孤独死でした。

(42~43p)

  

歴史の教科書だと、中大兄皇子はヒーローっぽい扱いです。

蘇我氏を倒して、大化の改新を進めた人です。

そのイメージが壊れる話です。

私は、「白村江」(荒山徹著/PHP研究所)を読んで、

すでに中大兄皇子のイメージは壊れています。

※参考:ここでも道草 「白村江」① 高句麗の戦いの歴史(2020年2月26日投稿)

  

大海人皇子は天智天皇が崩御した直後に決起し、672年に壬申の乱

を起こします。そして大友皇子を首つり自殺に追い込みます。大友皇

子は明治時代の追諡(ついし)により第39代弘文天皇と呼ばれます

が、本当に即位したかどうかはわかりません。

673年に、大海人皇子は第40代天武天皇として即位しました。

(46p)

  

追諡とは「死後におくり(諡)名を贈ること」でした。

明治時代になって、即位が認められて、名前がついたのか。

大友皇子が天皇になったかどうかは気になっていたこと。

こういう経緯があるんだ。  

  

ユーラシア大陸では、チンギス・ハーンが率いるモンゴル帝国は

領土をどんどん拡張していました。1235年にはモンゴル帝国

の「世界征服計画」が立てられ、さっそくヨーロッパへの殴り込

みが開始されます。通ったところは軒並み征服しながら、西へ西

へと進撃し、1241年、ポーランドまで達しました。ポーラン

ドと神聖ローマ帝国の連合軍が立ち向いましたが、連合軍はモン

ゴル軍に惨敗でした。後世、この戦いはドイツ語で「死体の山」

を意味するワールシュタットの戦いと呼ばれ、モンゴルに対する

強烈な恐怖が語り継がれていきます。

(108p)

  

いつかしっかり、ワールシュタットの戦いを調べたくなりました。

でも今晩は寝ます。

 

他に引用したい文章はあるけど、諦めます。

  

2023年1月27日 (金)

訃報/三谷昇さん  中谷昇さんを思い出す

     

今日は令和5年1月27日。

  

今日は町内会長の仕事でいっぱいの日でした。

最後は道草しよっと。

昔話です。

暇な時間に読んでください。

  

  

俳優、三谷昇さんの訃報に触れました。

90歳。

昔、よくテレビで見た人だと思い、

ニュースをしっかり見ました。

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愛媛新聞

個性的な風貌の俳優さんでした。

声もよく覚えています。

声も個性的でした。無二の人でした。

  

「三谷昇」という名前を見て、連想してしまう名前が、

「中谷昇」です。

中谷昇さんも俳優です。

この方はどうなったのだろう?

調べました。

Wikipedia 中谷昇

2006年に亡くなられていました。

存じ上げなくてすみません。

このブログを書き始める(2007年)よりも前のことでした。

私にとっては、それはひと昔前のことです。

中谷昇さんです。☟

2

論座

  

この写真をよく見てください。

(よかったらクリックして拡大してみてください)

  

「カノッサの屈辱」で案内役の歴史学者を務めた三谷昇 

  

と書いてあります。明らかに間違っています。

でもね、この間違いはあり得ると思いました。

今晩、「三谷昇さん亡くなる」のニュースを読んだ時、

私の頭に浮かんだのは、中谷昇さんの顏でした。

2人に失礼な男です、私は。

  

今晩、私は三谷昇さんと中谷昇さんを

正確に認識しました。お許しを。 

  

2023年1月26日 (木)

追悼/「週刊ザテレビジョン」

      

今日は令和5年1月26日。

  

前記事でブルーレイディスクの生産完了のニュースに

驚いたことを書きました。

今回も驚きのニュースに出合いました。

「週刊ザテレビジョン」休刊

KADOKAWAが出版している「週刊ザテレビジョン」が

3月1日発売号をもって休刊が決まったというニュースです。

驚きはしましたが、ブルーレイディスクと違って、

さもありなんという気持ちはありました。

かつては毎週欠かさず買っていた私ですら、

「週刊ザテレビジョン」の購入を止めています。

ここでも道草 「ザテレビジョン」から一時撤退(2019年11月7日投稿)  

内容が、私の年代に合っていないと感じたのが大きな理由でした。

私が欲しい情報が少なくなったとも感じました。

  

かつて最も売れている週刊誌だった「週刊ザテレビジョン」

そりゃあ当然だよなと、当時の自分は思いました。

それくらいあちこちで売っていました。

コンビニでも絶対に売っていました。

 

毎週水曜日に「週刊ザテレビジョン」を購入して、

1週間分の番組をチェックして、

録画する番組を決めていました。

掘り出し物の番組がないか、一生懸命に探しました。

それがとても楽しい作業でした。

その結果が、納戸のビデオテープ・DVD・BD-Rの壁です。

「週刊ザテレビジョン」は愛読書でしたね。

ありがとうございました。

どうぞゆっくりお休みください。

なんか、追悼の気持ちです。

時代が変わったということですね。

2023年1月24日 (火)

ブルーレイディスクも時代遅れなんだ

         

今日は令和5年1月24日。

  

今日は、火曜日。

スクールガードとして、チョッキを着て、

赤い誘導棒を持って、小学生が横断歩道を渡るのを

見守る日でした。

天気予報通り、風が強くなり、冷たくなってきました。

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明日は、目が覚めたら雪景色になっているのかな。

1月29日に御在所岳に行く予定。

新雪の中を歩くことになりそうで、楽しみです。

  

ちょっと驚きのニュースがありました。

パナソニック、'23年2月で録画用ブルーレイディスク生産完了

何と、ブルーレイディスクの生産完了!?

なんで止めちゃうの?と疑問。

ニュースの中身を読むと、次のように書いてありました。

  

「コンシューマ市場においては、オンデマンド配信を中心とした

ビデオ視聴スタイルの変化やクラウドデータ保存の普及などによ

り需要が大きく減少しております。約16年間、続けてきました

事業を継続できなくなってしまったことについては大変残念で申

し訳なく思っております。本製品をお買い上げ、ご利用いただき

ましたお客様に心より感謝いたします」

  

パナソニックの発言です。

「コンシューマ」とは?

調べたら、う~ん、難しい。「消費者の」という意味らしい。

オンデマンド配信かあ。

ネットで映像が配信されて見るという時代なのか。

私もアマゾンプライムビデオの御厄介になってはいるが、

オンデマンド配信で、本当にそれで見たい番組を

網羅できるのだろうか。

クラウドデータ保存は、テレビ番組まで保存できるのだろうか。

それは手元に保存するのではなく、手元でない場所に保存するということ。

そんなの心もとなくないか。

  

最大のネックは、授業で生徒に見せることができるかどうかです。

現時点で、オンデマンド配信の映像を、

アップルTVで飛ばして、教室の大きなモニターに映すことはできません。

音は再生できても、画面は真っ黒となることもあります。

著作権の関係でそうなっているのでしょうか。

ブルーレイディスクに録画したものなら、映すことができます。

私の場合は、まだまだブルーレイディスクが必要です。

  

録画しまくってきた人生。

最も古い録画は1989年。

ビデオテープでした。

それがDVDになって、ブルーレイディスクになりました。

そのブルーレイディスクも時代遅れになるということか。

そんな時代なんだ。

    

時代遅れとなっても、しばらくはブルーレイディスクへの

ダビングをしていくという覚悟をしました。

2023年1月17日 (火)

スバカマナ豊川店でランチを食べました

   

今日は令和5年1月17日。

  

う~ん、今回はくじけました。

「本心」(平野啓一郎著/文藝春秋)から

7つくらい文章を引用して、コメントを書きましたが、

公開する段になって、その文章が消えてしまいました。

最近はなかったのに。

参った。2時間余りの労力が無になりました。

今回は打ち直しは止めます。

私の記憶に可能な限り残っていて、それで終わりです。

「本心」も図書館に返します。

   

話は変って、私はテレビ番組で見た場所に実際に行って

体験するという趣味があります。

そんな私にとって、昨年末、ありがたい番組が放映されました。

2022年12月23日放映の

「PS純金 豊川市は豊川稲荷だけじゃない」です。

  

地元豊川市のいろいろなお店が紹介されました。

その他、バラが日本一だということも紹介されていました。

勉強になりました。

すでに行ったことがあるお店もありましたが、

ほとんどが行ったことがないお店でした。

興味をもったお店に行って、食べたり、飲んだり、

買ったりする体験をしたいと思いました。

そのネタがたくさんの、貴重な番組となりました。

  

今日がその第1弾。

ここにランチを食べに行きました。

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チーズナン発祥の店であるスバカマナ豊川店に行ってきました。

チーズナンのランチを食べてきました。1080円かな。

カレーは豆の入ったダルカレーを選びました。辛さは中辛。

店員さんがはきはきしていて、わかりやすく説明してくれたので、

いろいろな選択はスムーズにできました。

美味しく食べることができました。

番組のように、チーズはしっかり伸びました。

量的にもちょうどよかったです。

食べ放題は、私には無理でしょう。

サラダバーのサラダも、異国情緒があってよかったです。

インドの漬物が、歯ごたえがあり、いい味でした。

   

こうやって、ひとつひとつ体験していこうと思います。

2023年1月16日 (月)

「本心」②/貧乏って、何が嫌かって、 四六時中、お金のことばっかり

     

今日は令和5年1月16日。

   

前記事に引き続き、

「本心」(平野啓一郎著/文藝春秋)より。

   

「お金、欲しいよねぇ、ほんと。・・・・貧乏って、何が嫌かって、

四六時中、お金のことばっかり考えてないといけないでしょう?お

金持ちより、よっぽどそう。働いていても、買い物してても、こん

なふうにごはん食べてても。お金持ちは、好きだからお金のことを

考えてるんだろうけれど、わたしなんて、お金なんか、全然好きじ

ゃないのに、大嫌いなものについて考えることで、一生の大半の時

間が過ぎていくって、悲しくない?一度で良いから、頭の中から、

完全にお金のことを追い払って生活してみたい。どんなにスッキリ

するかなって。スーパーで、値札見ないで買い物したい。賞味期限

切れギリギリの安売りを必死で探すんじゃなくて、きっと、全然違

う人間になれると思う。」

(133p)

  

この小説は、格差社会の様子も表現していました。

私も、現役で働いていた時は、

正直、あまりお金のことは考えなかったけど、

退職して、ハーフで働くようになって、

給料がガクンと下がったので、

ちょっとお金のことが気がかりな生活に変わってきました。

蓄えも、これから生きていくのに十分なのかどうかも

まだ見えてきません。

お金のことを、四六時中ではないけど、考えることが増えたかな。

  

台風の直撃は、やがて避けられなくなった。

雨は、二日前からしとどに降り始めた。

豪雨というには、あまりに静かで、局所的に激しく降る夕立とは違

い、街の全体が、一部の隙もなく濡れていた。

(145p)  

   

「しとど」が不明?

きっと初めて聞く言葉です。

意味は?

「びっしょり濡れるさま」というのがあったけど、

どうも意味が違うようです。

後ろの文章とうまく整合しません。

雨の量が多いことを意味に含みます。

2日前から、”あまねく”雨が降り始めた感じかな。

  

幾つになっても、男性は、女性に何か教えたがるでしょう?

(238p)

  

苦笑い。自分のことは棚に上げておいて、

そういう男性をたくさん見てきたなとは思います。

だんだん遠慮するようになってきたのではないかな。

僕は、無音の室内に反響する自分の声に驚いた。何故か急に、「咳

をしても一人」という、昔、国語の時間に習った句が脳裏を過った。

(260p)

  

「咳をしても一人」

これだけが作品です。

カクヨム

☝ このサイトに解説があります。

尾崎放哉(ほうさい)の自由律俳句。

引用します。

  

この句は放哉の晩年、小豆島に小さな庵を構えていた頃のものです。

小さな庵の中で、咳をするも、その音が響くだけ。

咳き込む放哉に声を掛けてくれる人は誰もいない。

死を前にした放哉の孤独がありありと感じ取れます。

  

私が死ぬ時は、誰かいてほしいな。

うちの奥さんが結婚を承諾してくれた時、

頭には「この人に看取られて死ぬんだ」と即浮かんでいました。

その直感は当たるのか。

    

もうひとつ「過った」

読み方が浮かばなくて調べました。

「よぎった」でした。なるほど。

浮んでほしかったな、自分。

  

まだつづく

2023年1月15日 (日)

「本心」①/20年後の世の中を書いた小説

    

今日は令和5年1月15日。

  

この本を読みました。

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「本心」(平野啓一郎著/文藝春秋)

  

作者の平野啓一郎さんは、1975年生まれ。

なんと近所の愛知県蒲郡市の出身。

しかし、父親を早く亡くして

2歳からは、母親の実家のある北九州で育ったとのこと。

読後に知った情報です。

  

今から20年ほど先の近未来の話でした。

母親を事故で失った主人公は、

母親が”自由死”を望んでいたのはなぜか、

その本心が知りたいと考えます。

そこでAIを利用して、仮想空間で〈母親〉を作ってもらいます。

その〈母親〉に情報をインプットしていくことで、

母親の本心を知ることができるのではと考えます。

なかなかワクワクする発想です。

20年後の世界は、”自由死”が認められる世の中でした。

許可が下りたなら死ぬことを選択できるのです。

主人公は、母親が死ぬまで、

ほとんどが親子だけの世界でした。

しかし、母親の死の後に、主人公の生活に、

いろいろな人たちが関わってくるようになります。

そのことにより、主人公の気持ちが揺れ動いていきます。

予想外の展開もあって、面白かったです。

  

20年後にはこんな世の中になるんだと

垣間見せてくれた小説でした。

449ページ。

久々に読んだ長編小説だなと思いました。

  

印象に残った文章を引用します。

  

彼は額に皺(しわ)を寄せて、柔和に破顔した。

(17p)

  

また「破顔」に出合ったと思いました。

破顔は大笑いではなく、少し笑う意味。

ここでは「柔和に」がついているので、

正しい意味で使われているなと思いました。

  

死が近づくと、人の思念の中では、過去の川が一筋の流れであるこ

とを止めて、氾濫してしまうのかもしれない。堰を切ったように、

誕生から現在までの存在の全体が、体の中に満ちて来る。肉体には、

その隅々に至るまで、懐かしさの気配が立ち籠(こ)める。

いずれ、この世界から、諸共に失われてしまうなら、肉体が記憶と

陸み合おうとするのも当然かもしれない。

(25p)

  

老人が、死ぬ前に、以前住んでいた場所を見たいと要求します。

その直後の文章。

昔の思い出の場所に出かけていきたいという気持ちを表現したものか。

死ぬ間際には、過去が氾濫するものなのか。

作家は、想像力で、その境地を想像してしまうのか。

本当はどうなんだろう。

  

「何にも不満はないのよ。お母さん、今はすごく幸せなの。だから

こそ、ーーーだから、出来たらこのまま死にたいの。どんなに美味

しいものでも、ずっとは食べ続けられないでしょう?あなたはまだ

若いから、わからないでしょうけど、もうそろそろねって、自然に

感じる年齢があるのよ」

(37p)

  

母親が”自由死”を言い出したのは、70歳手前です。

「もう十分に生きたから」を繰り返す母親が、言った言葉です。

主人公の息子は、母親の本心を知りたいと思います。

これは母親の本心だろうか?

こんなふうに思うのだろうか。

  

母のライフログをすべて学習したVFは、僕に何か、思いがけない

真相を語り出すのだろうか?母の本心?だから、死にたかったのだ、

と。ーーー勿論、VFに心などない。しかし、僕が訊ねれば統語論

的に分析して、適切な回答をしてくれるのではあるまいか。・・・・

(43p)

  

VFはバーチャルフィギア。

仮想空間で死んだ母親を作った主人公。

その母親には、母親のライフログをできるだけ覚え込ませました。

そうしたら、母親の本心を、VFが言ってくれるかもしれないという話。

この小説の、この設定がとっても面白い。

  

僕たちが、何でもない日々の生活に耐えられるのは、それを語って

聞かせる相手がいるからだった。

もし言葉にされることがなければ、この世界は、一瞬毎に失われる

に任せて、あまりにも儚い。(後略)ーーー

(67p)

  

だから家族は必要なのか。

だから人は日記を書いたり、ブログを書いたりするのか。

  

つづく

  

今日からの生活のBGM「ニュー・ファウンド・グローリー/ベスト・ヒット」

     

今日は令和5年1月15日。

  

1月10日以来の投稿。

1月9日から今日までの生活のBGMです。

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シングル「soranji」(Mrs. GREEN APPLE)

  

3曲入っていました。

1週間しっかり聴きました。

映画「ラーゲリより愛を込めて」の主題歌「soranji」はいい曲でした。

  

そして今日の午後からの生活のBGMはこれです。

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「ニュー・ファウンド・グローリー/ベスト・ヒット」

  

2008年のアルバムです。

このグループとの出会いは2013年でした。

ここでも道草 「チャリダー快汗!サイクルクリニック」のエンディングテーマ(2013年12月1日投稿)

自転車で疾走するのにピッタシの曲でした。

そして映像が面白かったです。

ここに再び載せます。


YouTube: New Found Glory - It's Not Your Fault


その後、2006年のアルバムを聴いています。

ここでも道草 9年間勤めた学校の最終日でした(2018年3月31日投稿)

そして思い出したかのように、今回ベストアルバムを聴きます。

それも15年前のものです。

どうも最新のものを追いかけるのに疲れたかな。

  

もうきっとネットでもほとんど誰も購入しない古いものを買って、

聴いてみようと思ったのかもしれません。

もしかしたら、この日本中で、このアルバムを聴いているのは

現在私一人ではないかと錯覚してみたいです。

ここでも道草 アルバム「ヘラクレスの涙」からはこの3曲(2023年1月7日投稿)

☝ ここで書いたように、このアルバムは1円(送料350円)でした。

どんなものが届くか心配しましたが、

ほぼ新品が届きました。

ビニールがはがされているだけの状態です。

こんな値段で・・・いったいどういう仕組みになっているのでしょう。

  

曲は無事に手に入りました。

上記の「It's Not Your Fault」を含む15曲。

心拍数を上げてくれそうな曲ばかりです。

しっかり聴き込もうと思います。


  

2023年1月10日 (火)

新しくカラジャス鉄道の貨物列車の映像を見つけた

    

今日は令和5年1月10日。

  

地理で南アメリカを教えています。

鉄鉱石の勉強で、カラジャス鉱山と、

カラジャス鉄道を教えるのが楽しみでした。

なぜか?

鉄鉱石を運ぶカラジャス鉄道の長大な貨物列車の動画を見せて、

生徒と一緒に貨物車の数を数えるのが楽しみでした。

いかに大量の鉄鉱石が産出されているか、

貨物車の数を数えることで体感できると考えました。

ところが・・・・その映像を見ることができない状態になっていました。

ここでも道草 世界一の埋蔵量を誇るカラジャス鉱山の鉄鉱石を運ぶ鉄道(2019年1月15日投稿)

☝ 3年前のこの記事に埋め込んだ映像がアウトでした。

   

困った。

他には同じようにカラジャス鉄道の貨物列車を

気長に撮影した映像がないか探しました。

もう日本語ではヒットしないので、

ポルトガル語で検索しました。

  

捨てる神もあれば、拾う神もあり。

30分以上かかって、見つけることができました。

それがこの映像です。

Estrada de Ferro Carajás Primeiro Trem de minério que filmamos EFC

この動画の1分20秒後に、鉄鉱石を積んだ貨物列車が、

画面の奥からやってきます。

そしてカメラマンは、ずっとカメラを回してくれていました。

3年前の映像は良かったのですが、下からのアングルだったので、

貨車の中の鉄鉱石は見ることができませんでした。

でも今回の映像は上からのアングルなので、

鉄鉱石はばっちりです。

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これで思った通りの授業ができます。

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