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2019年11月

2019年11月28日 (木)

20191127報告 鳳来寺山登山

今日は令和元年11月28日。

   

本当はこの日は、登山仲間と長野県南部の山に登る予定でした。

天気が不安定だったので中止となりました。

そこで、1人で鳳来寺山を登ることにしました。

石段の登山道で本堂まで登ります。

雨が降っていたとしても、石段ならぬかるんでいないし、

傘をさして登ることは可能だと考えました。

目標は、定点観察してきた紅葉の木の撮影です。

  

午前6時に駐車場を出発しました。

少し早すぎました。まだ暗い。ヘッドライトを持っていませんでした。

 街灯に照らされた紅葉がきれいでした。

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幸い雨は降っていなくて、持参した傘はつえ代わりでした。

暗い中目を凝らして石段を踏み外さないように、

黙々と登りました。

 

  

闇の中で気がせいたのか、一気に38分間で登ってしまいました。

まだ本堂の扉は開いていませんでした。

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定点観察している紅葉の木にも、薄い闇のベールがかかっていました。

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☝ この枝です。まだ暗くて色の識別ができません。

試みに、フラッシュ撮影をしてみました。☟

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湿度が高いため、水蒸気に乱反射してしまい、写りません。

明るくなるのを待つしかありません。

  

少し明るくなってきました。☟

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向こう側の山々も見えてきました。

  

色もわかるようになってきました。☟

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そしてこれがラスト1枚。

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今が盛りと色づいていました。

見ることができてよかった。

 

しかし、定点観察は終わらない。落葉も撮りたいし、新緑も撮りたい。

まだまだ鳳来寺山にはやって来ますよ。

午前7時に下山開始。明るくなるのを、

本堂前で20分ほど待ったことになります。

贅沢しました。

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紅葉がピークの鳳来寺山ですが、平日の早朝は、

どなたにも会いませんでした。

鳳来寺山を独り占めしていました。

最後に皇帝ダリアの写真。

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花が咲くと、急に存在感が増す不思議な花です。

花が咲く前から、気がつきそうな図体なんだけどなあ。

毎年思います。

 

  

  

2019年11月27日 (水)

日めくりより/来年も注文・ボーリングで2枚

今日は令和元年11月27日。

  

ブログにもよく登場させている日めくり「雑学王」(TRY-X)。

来年(令和2年)のものを注文しました。

Photo amazon

来年は閏年。366日ですね。

今回も2枚日めくりを載せます。

2枚ともボーリングのネタです。

 

なぜ、ボウリングで連続3回ストライクを「ターキー」という?

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Bowling148692_1280 pixabay

 

この派手な絵とともに、ターキーの由来を覚えたいです。

すぐ忘れちゃうからなあ。

1本の矢で3匹の七面鳥が射られている絵がないかなあ。

(残酷ですね)

  

ボウリングのピンは10本ではなく、もともと9本だった?  

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9本が10本になった理由が楽しい。

耳(ミミ)とチャッピの布団 モーツァルトとボーリング (9)

ここにいい絵がありました。見つけっちゃた。

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「ナインピンズ」の絵だと思いますが、原典は不明です。

これだけピンとピンの間が開いていると、倒しにくそうです。

 

ナンバープレート「岐阜31L」

今日は令和元年11月27日。

  

こんなナンバープレートを見かけました。

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「岐阜31L」 「L」!

なぜここにアルファベット?

 

webモーターマガジン 【くるま問答】えっ! ナンバープレートに、アルファベットが入っているのはなぜ?

☝ ここを読むとわかります。簡単にまとめます。

「岐阜」のような「地域名」の横にある数字は「分類番号」と言います。

この分類番号は「1桁(1950年代以降)」→「2桁(1967年以降)」

→「3桁(1997年以降)」に変更されてきた歴史があります。

今は数字3桁だったのですが、2018年1月から、

3桁のうち、下ふた桁をローマ字で表わすことができるようになりました。

でも数字と混同しやすいアルファベットは使えません。

使えるのは、次の10文字です。

A C F H K L M P X Y

  

 

 

分類番号にアルファベットが入ったナンバープレートに

初めてお目にかかったのです。

皆さんはもう出合いましたか?

 

温暖化の勉強/温室効果ガス排出量・CCS・江守正多・COP25

今日は令和元年11月27日。

  

温暖化に関心を持つと、そのニュースが引っかかります。

今日(11月27日)の朝日新聞朝刊です。

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クリックすると大きくなって読みやすくなります。

関連してここを読むと勉強になります。☟

NHK NEWSWEB 温室効果ガス排出量 過去最悪の多さに UNEP発表

このサイトから一部引用・転載します。

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日本政府はことし6月、地球温暖化対策を進めるための長期戦略を決定。

2050年までに温室効果ガスを80%削減し、今世紀後半のできるだけ

早い時期に、排出ゼロ=「脱炭素社会」の実現を目指すことを掲げています。

長期戦略では、温室効果ガスの排出を抑えるだけでなく、

いったん排出されたものを回収する技術を2023年までに

実用化することも盛り込まれています。

このうち、火力発電所などで排出されるガスから二酸化炭素を分離して

回収し地下深くに封じ込める「CCS」と呼ばれる技術については

実証試験が進められています。

  

 

日本ではこのような技術が開発され試されているのですね。

実は、今日見たYahoo!ニュースで、ちょうどそのことを

報じていました。

Yahoo!ニュース CO2を地中に封じ込め…国内初成功、苫小牧の海底下に

一部引用します。

   

「日本CCS調査」(東京)は25日、北海道苫小牧市沖の海底の地中に、

地上の排出ガスから分離した二酸化炭素(CO2)を封じ込める

技術(CCS)の実証試験で、22日、計画していた30万トンの

CO2の圧入に成功したと発表した。地球温暖化対策の一つで、

大量のCO2の圧入に成功したのは国内で初めて。

試験を委託した経済産業省などは実用化を検討する。

  

ただCCSにも課題あり。

そのことは、上記の「NHK NEWSWEB」に書いてありました。

これまた引用します。

  

コストが高いという課題のほか、地中に埋めた二酸化炭素が

地震によって外に漏れ出さないかや、深い地層に埋めることで、

地震を誘発させるのではないかという懸念も出ています。

  

さらに「NHK NEWSWEB」では、

私が「温暖化の本を読んでみよう」と思って

初めて読んだ本の著者、江守正多さんが登場。

ここでも道草 「温暖化」をどう考えるか①/本も読んでみよう(2019年11月5日投稿)

次のような発言をしています。引用・転載します。

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国立環境研究所地球環境研究センターの江守正多副センター長は

「パリ協定では世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べ1.5度に

抑える努力をすることになっているが、そのためには2050年には

温室効果ガスの排出量をゼロにするペースで減らしていかないといけない。

まず1年でも早く減少に転じなければいけないが

2018年に増えてしまったのは焦りを感じなければいけない状態だ」

と指摘しました。

そして「日本が石炭火力発電所を新設していることに国際的に

批判が寄せられている。近年、大きな水害や猛暑を経験したことも踏まえて、

気候変動を止めるための施策をもう一度、真剣に考えなければならない。

パリ協定が来年から本格的に始まるが、

来月、開かれる『COP25』で各国がどのような取り組みを示すのか、

注目される」と話していました。

  

 

以上、あっちこっち見て、温暖化の勉強をしました。

COP25(第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議)は

12月2日、スペインのマドリードで始まります。

注目です。

 

教皇来日/核兵器の廃絶。原子力発電の廃止。

今日は令和元年11月27日。

  

フランシスコ・ローマ教皇が来日しました。

ハードスケジュールをこなされました。

Epson130 ☝ 11月26日朝日新聞朝刊

  

日本にいた時の発言を並べます。

  

核兵器や大量破壊兵器を所有することは、

平和と安定の望みへの最良の答えではない

広島と長崎から人類は学んでいない」  

この町は、核兵器が人道的にも環境にも

悲劇的結末をもたらすことの証人だ

武器の製造や維持に多額の費用が使われていることは

途方もないテロ行為

政治指導者に向けて「核兵器は国家や世界の安全保障への

脅威から私たちを守ってくれるものではない

(24日長崎でのスピーチ)

  

戦争のために原子力を使用することは犯罪だ

(24日広島でのスピーチ)

  

東京電力福島第1原発事故を踏まえ「私たちは地球や環境の一部。

将来のエネルギーに関し、勇気ある重大な決断をすることが

最初の一歩だ」と促すとともに、「日本の司教たちは

2原発の廃止を求めた」と指摘し、これに理解を示した。

(25日東京でのスピーチ)

  

原子力発電が完全に安全になるまで、

私は核エネルギーを使いたくない。

災害が起こらない十分な保証はない

(26日帰途の機中で)

  

  

核兵器の廃絶。原子力発電の廃止。

そうは言っても、日本はアメリカの核の傘に守られている・・・・

そうは言っても、原子力発電の電力は必要だし・・・

そうは言っても、兵器も発電もいろいろな利権が絡んでしまって

簡単に廃絶・廃止とはいかないのでは・・・・

そうは言っても、廃炉は大変だぞ・・・

そう考えてしまう。

  

その中で、フランシスコ・ローマ教皇は、

核兵器の廃絶と原子力発電の廃止のメッセージを残しました。

すがすがしいくらいにはっきりと。

でも、それは「理想」?

  

11月26日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、

コメンテーターの玉川徹さんが叫びました。

「宗教家が理想を語らなくてどうするの!」

すごく印象に残り、メモをした言葉です。

なるほどです。

教皇のような立場の人は、理想を語り、

現状でよしとして思考停止している私のような人に

刺激を与えるべきなのです。

  

この記事のタイトルは、理想をそのまま貼りつけようと思います。

理想はこれなんだと、教皇があらためて教えてくれたと思います。

2019年11月26日 (火)

ニュース/劇「桜づつみ」が避難行動につながった

今日は令和元年11月26日。

  

11月13日放映のNHK「ニュースウォッチ9」の

聞き書きです。台風19号で大きな被害を出した長野市での

ことです。

  

音楽:♪ おじいさんに聞いたんだ 遠い日の話

  何もかもが流された 悲しい時代のことを ♪

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ナレーター:「桜づつみ」と題された歌は、5年前に地元の

  小学生たちが作りました。歌詞には、過去に地域を

  何度も襲った水害の悲惨さが描かれています。

  歌を作った一人、寺田由希音(ゆきね)さんです。

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寺田:この歌に救われたのはあると思います。

  みんなにとって大きな存在じゃないかなあと思っています。

ナレーター:寺田さんたちは、この歌に合わせて劇を作り、

  自分たちで演じました。

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劇:水に流すな水害史!水に流すな水害史!

ナレーター:江戸時代に大雨で川の水があふれ、

  おおぜいが亡くなったことなど、地元の人たちに聞いた

  水害の歴史をもとに、ストーリーを組み立てました。

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劇:田も畑も何もかも失った。この村はもうおしまいじゃ。

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ナレーター:この時の経験が今回の台風に生かされました。

  千曲川沿いにある寺田さんの自宅は、1階が床上40cmまで

  水につかりました。台風19号が接近した先月(10月)

  12日の夜、千曲川の水位はどんどん上昇し、この地域には

  午後6時に避難勧告がなされていました。

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  この時、避難するかどうか迷っていた両親を動かしたのは、

  寺田さんでした。

  あの歌を思い出したのです。

劇:♪ 自然の猛威に人はなす術もなく ♪

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寺田:「ああ、劇やったじゃん」となりました。

  本当に昔はこういうことがあったわけだから、自分たちも

  同じことやっちゃいけない。

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ナレーター:「早く避難すべき」だと家族を説得した寺田さん。

  一家は、寺田さんの強い訴えに押される形で、避難指示が出る前の

  午後10時頃から、避難を始めました。

  千曲川はその後、水があふれ、午前4時頃堤防が

  決壊したと見られています。

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お母さん:効きましたね。子どもの一言が。

  「大げさに行動した方がいいよ」というか、まあ、

  「来ないだろう」というより「来るよ!」っていう、

  そういう前倒しで言ってくれたのが(よかった)。

  子どもに教わったかなと思っています。

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ナレーター:一家は無事に避難したものの、自宅だけでなく、

  家のリンゴ畑も大きな被害を受けました。

寺田:水にもつかっているし傷んじゃってるんで。

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ナレーター:小さい時から通っていた商店は、

  建物ごとなくなっていました。

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  水害の恐ろしさを体験した今、寺田さんは

  あの歌の大切さをあらためて感じています。

  そして、今度は自分たちが復興を担い、教訓を伝えていく番だと

  考えています。

寺田:自分たちがここでこういうふうに経験して、

  それを次に伝えていかないと、またいつ決壊するかわからないし、

  それこそお年寄りの人たちがいたから、この劇ができたわけで、

  次は自分たちが伝えていかなければいけないという

  使命感があります。

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桑子キャスター:寺田さんの他にも、あの歌をきっかけに

  避難をしたという同級生がいたんだそうです。

  寺田さん、これから自分たちで何ができるか、

  みんなで話し合っていきたいと話しているそうです。

有馬キャスター:頼もしいですね。若い力に期待したいと思います。  

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台風19号で被害が出てしまったことは、

重ね重ね残念なことだと思っています。

その上で、今回のニュース。    

教師の立場だと、劇に費やしたエネルギーが、

活きたことに、喜びがあったと思います。

劇を演じた子どもたちの中に、劇の歌が残っていて、

適切な行動につながったのですから。

  

※関連:FNNPRIME “桜づつみ”で再会 千曲川の堤防に歌声響く 長沼小卒業生「立ち上がり、友と一歩ずつ」 長野

☝ 11月21日の長野放送ニュース映像です。

寺田さんの同級生21人中16人が集まりました。

当時担任だった竹内優美先生も登場します。

「桜づつみ」の作詞作曲者でもあります。

さらに、寺田さんたちに昔の水害の話をした「お年寄り」も加わります。

NHKニュースのさらなる理解で見るといいです。

 

ただいつまで見ることができるかな。

新聞記事/もう一つの核の悲劇「第五福竜丸被曝」

 

今日は令和元年11月26日。

  

11月19日の朝日新聞朝刊の記事です。

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ローマ法王に、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験で

死の灰を浴びた第五福竜丸の生存者のひとり、

大石又七さんが手紙を書いた記事です。

第五福竜丸の出来事にはもともと関心がありましたが、

「もっとおおきなたいほう」の作者、絵本作家二見正直さんが、

この出来事を風化させない活動に関わっていることで、

さらに関心を高めています。

二見さんは大好きな絵本作家さんです。

  

この夏、二見さんは第五福竜丸の出来事を紙芝居にしたものを

完成させました。

【紙芝居作品のご紹介・わしのだいじなふね第五福竜丸】

一部引用します。

1954年、太平洋ビキニ環礁で起こされた水爆実験。

この蛮行により、被曝した日本のマグロ漁船・第五福竜丸は、

船をとりまく多くの人々とともに大きな悲しみを受けました。

本作品は、この歴史的事実を後世に伝えるための紙芝居であり、

いま現在も船が大事に保存展示されている様子も、

是非伝えたいこととして描いています。

登場する主人公は、強力善次氏。

彼は実際に第五福竜丸の修理・改造を手がけた強力造船所の社長。

故人ですが実在した人物です。

この紙芝居を手に入れて、ぜひ子どもたちに見せたいと思います。

復職した時の「やりたいこと」の一つです。

 

 

ちなみに、この記事では「ローマ法王」ですが、

記事の翌日の11月20日に、外務省が「ローマ教皇」と呼ぶと

発表しました。したがって、現在来日中の活動を伝えるニュースも

新聞記事も「ローマ教皇」となっています。

社会科教師としても、こういう変更を見逃さないようにしなければ。

 

2019年11月25日 (月)

「絵でわかる地球温暖化」⑧/海洋酸性化

今日は令和元年11月25日。

  

前投稿に引き続き、「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著

/講談社)より引用します。

  

たった2冊だけ読んどいてなんですが、温暖化の本を2冊

読んだことで、だいぶ勉強になったなと思います。

覚えておきたいことを、今回も書き留めます。

問題は読み直すかどうかです。

先日書いたことですが、山口真由さんの勉強方法は

心に沁みました。

ここでも道草 教育先進国と日本の違い 番外編(2019年11月16日投稿)

「これぞと決めた本は、7回読む」

「1~2回で覚えられないのは当たり前」

「7回読めば、いやでも頭に入ってくる」

新しい記事をせっせとうつだけでなく、過去記事を読み直すことで、

このブログの内容が血や肉になり、行動に活きると思うのです。

  

そう言いつつ、また新しい記事を生み出します。

空気中ではなくて、海洋中にとけ込んだ二酸化炭素の話です。

こんな視点は今までなかったです。

  

温暖化でサンゴが白化するという話を聴いたことがあるかも

しれません。海洋酸性化(ocean acidification)が進んだ結果です。

(中略)人間社会が排出する二酸化炭素の約半分は海洋が吸収して

いると考えられます。これにより、海水にガスとして溶ける二酸化

炭素の濃度が上昇し、海水の性質が酸性化するのです。

 

酸性度の指標として使われるのがpHです。pH=7が中性、それより

大きいとアルカリ性、小さいと酸性になります。酸性度は水素イオン

濃度に比例して高くなります。二酸化炭素ガスが水と反応すると

炭素イオンと水素イオンが生成されるため、二酸化炭素が溶けこんだ

海水のpHは下がり、酸性になるのです。現在の海洋表層では、pHは

一部地域を除いて8.05~8.1程度の弱アルカリ性ですが、

産業革命前には8.17程度だったと推定されていますので、既に

酸性化が起こっています。

(115p) 

  

海水が酸化すると、なぜサンゴの白化につながるかが難しい。

絵でわかる地球温暖化」には次のように書いてありました。

  

現在の海洋では、石灰などに含まれる炭酸カルシウム(CaCO

という物質ができやすい状態にあり、これがアラゴナイト(あられ石)

やカルサイト(方解石)といった結晶の形で生物の殻や骨格を

作る役目を果たしています。海水に溶ける二酸化炭素の量が

増えると、炭酸カルシウムができにくくなるため、特にアラゴナイト

の殻をつくる生物にとって脅威となります。(詳しくはRuttimann

2006を参照)

(115p)

  

なぜ炭酸カルシウムが作られにくいかが不明です。

他のサイトも調べましたが、う~んよくわからず。

二酸化炭素が海水に多く含まれると、水素イオンが増えて酸性となり、

炭酸イオンが減るために、炭酸カルシウムができにくくなるようです。

※参考:地球環境研究センター 海から貝が消える? 海洋酸性化の危機

  

炭酸カルシウムによって殻や骨格を作っている生き物は、

作りにくくなります。

そのような海水の中に、巻貝の殻(アラゴナイト)を入れると白化して、

やがて海水に溶け出すそうです。

サンゴもアラゴナイトで形を作るために、

被害を受けることが予想されています。

 

この映像は6年前のものですが、上記で勉強してきたことのまとめが

できました。学者はとっくの昔に、警告を発していたのですね。


YouTube: [ScienceNews2013]進行する海の酸性化

「絵でわかる地球温暖化」⑦/北極と南極の海氷・武田教授「温暖化は終わった」

 

今日は令和元年11月25日。

   

前投稿に引き続き、「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著

/講談社)より引用します。

   

南極大陸周辺にも海氷は存在します。こちらは、実は減少しておらず、

むしろ10年あたり約1.5%の割合で増えています。温暖化すると、

一方では地表気温や海面水温の上昇により氷の融解量が増えますが、

他方では水循環が活発になることで氷上の積雪が増加するのです。

北極海では前者の効果が強く、南極域では後者が効いているのでは

ないかと考えられていますが、まだわからない点もあります。ただ、

北極と南極の海氷は、存在する緯度が違っています。(北極は北緯

60°以北に氷があるが南極では南緯78°まで氷が存在しない)。

そのことが、北極海氷が温暖化に対してより敏感に応答する大きな

理由だと考えられます。

(79p)

  

20世紀初めから2010年までの間に世界の平均海水準は19cm

ほど上昇しています(1年あたり1.7mmの上昇)。この最大の

要因は、海水温が上昇することによる熱膨張と、北半球の氷河(glecier)

の融解による淡水の流入です。(あわせて全体の75%を説明しています)。

よく誤解されますが、北極の海氷が融解しても海中での体積は変わりま

せんから(コップすれすれの氷水で、水が融けても水があふれないのと

同じ)、海水準の上昇と図5.9のような海氷面積の減少は関係が

ありません。もっとも、南極大陸の氷床(ice sheet)は融雪すれば

海水準の上昇を招きますが、20世紀の間に目立った減少は観測されて

いません。

(112p)

  

  

南極の氷が増えたことは、武田邦彦教授も言っています。


YouTube: 武田邦彦 南極の氷ふえている... 「NHKと違うことを言うな!」保護者から抗議されます。

南極の氷は増え、北極の氷が減ることは、

武田教授も言い、「絵でわかる地球温暖化」にも書かれています。

北極の氷が減るほど、地球全体が温暖化する状態が

人間たちにとっていい環境かどうかだと思います。

ちなみに北極付近の氷が解けても、海水面が上がらないというのは、

武田教授の説明がわかりやすかったです。


YouTube: 【武田邦彦 ブログ 音声】【科学】北極の氷と南極の氷の違い。【武田教授 youtube】

  

  

武田教授のこの映像はなかなか激しいです。


YouTube: 【温暖化は終わった】なぜこの子が…少女の背後で蠢く悪魔達!【地球温暖化 スウェーデン 国連気候行動サミット 環境活動家 エントロピー 偽善者】

国連総会でスウェーデンの16歳のグレタ・トゥンベリさんが

温暖化について演説したことを批判しています。

「これで温暖化は終わったな」「子どもを使う時は断末魔」

「正常な時は大人がきちんと行う」

「どうにもならなかった時には子どもを使う」

「国連で子どもを使ったということは、温暖化は嘘だと示した」

NHkみんなのうた「ホッキョクグマ」についても批判。

みんなのうた「ホッキョクグマ」

武田邦彦教授には、頭がいいから、

きっと何かが見えているのでしょうね。

その見えているものに迫りたい。

温暖化に関する本も読みつつ、武田教授の動画や本も

見ていきたい。 

通算6700本目の投稿/「絵でわかる地球温暖化」⑥/「環境の変化に適応できない生き物はいつかは淘汰されていく」

  

今日は令和元年11月24日。

 

今日の朝日新聞朝刊の「天声人語」の書き出しは、

「ネアンデルタール人」でした!

ワクワクして読みました。

引用します。

  

 

天声人語

ネアンデルタール人の脳は私たちの祖先と同じくらいの

大きさだったそうだ。身体はもっと頑丈でたくましかった。

ともに生きていた時代もあったが、3万~4万年ほど前、

彼らは地球上から姿を消してしまった。▼どうして絶滅

したのか。専門家の間では諸説あるというが、筆者には

不思議で仕方がない。強い者が弱者を力で倒すこの世界で、

勝ち残るのはむしろ彼らのほうではなかったのか。▼

「じつは生命の歴史をみると、変化に適応できるのは強者

ではなく、変化に適応できる弱者のほうでした」。著書

『生き物の死にざま』などで知られる静岡大学教授の稲垣

栄洋(ひでひろ)さん(51)はそう教えてくれた。▼

私たちはつねに未来を意識し、いまを生きている。それを

可能にしたのは、弱さゆえに集団性を強め、その過程で仲間が

何を考えているのかを「想像する」という力を得たこと。

「想像は一人ひとりが異なります。その多様性が生き残りの

カギになったのでは」と稲垣さん。▼逆に言えば強い者は

その強さのために変化を望まず、多様化しにくい。恐竜も

ネアンデルタール人も。「強い者が勝つのではない。勝った

者が強いのだ」とは元サッカー西独代表のベッケンバウアーの

言葉だ。▼きょうは「進化の日」。160年前、進化論を

唱えたダーウィンが「種の起源」を出版した日にちなむそうだ。

環境の変化に適応できない生き物はいつかは淘汰されていく。

人類も例外ではない。その強くて弱き存在のあすを想像して、

しばし謙虚な気持ちとなる。

Rimg2132 ここでも道草 「人類誕生②ライバルとの出会い」その1/ネアンデルタール人とホモ・サピエンスだけが残った(2019年6月26日投稿)より

  

「環境の変化に適応できない生き物はいつかは淘汰されていく。」

ドキッとしました。

この話は。最近読んだ「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著

/講談社)の「適応」の話を思い出させました。

  

長い記事になってしまいますが、ここに引用します。

  

温暖化リスクの例として、豪雨頻度の増加を考えましょう。同じ

ように豪雨が増えても、排水設備やシャッター、警報システム

などが整備されている国とそうでない国では、実際の損害が大きく

違います。すなわち、温暖化のリスクは社会の備えによって減らす

ことが可能なのです。(中略)温暖化による災害をもたらす外力を

想定してこうした社会資本を整備することは、適応(adaptation)

と呼ばれる温暖化政策の一部です。

適応というのは、図8.3(省略)に示されたような悪影響を最小に

するためのすべての対策を指します。気温や降水量の変化を想定して、

農作物の栽培種や方法を変えることも、適応の一例です。

 

先日書いた、愛媛県でのブラッドオレンジがまさにそれです。

あの事例は、温暖化に適応していることになります。

続きを引用します。  

 

気象災害に対する備えは防災ですが、適応を考える場合、あるレベルを

超えるまれな災害外力に対しては設備で防ぐことをあきらめて損害を

最小化する(例えば100年に1回の河川氾濫には、それを防ぐ

高過ぎる堤防を作るよりも、堤が切れたときの避難体制を整えることを

優先する)という減災の考えも併用します。

  

今年の秋は台風15号、19号、21号に伴う雨の被害と起こってしまい。

堤防が多数決壊し、家屋や田畑が川に襲われました。死者がたくさん出て

しまった災害が実際に起こってしまった直後に「適応が遅かった」と

言うのは、私ははばかられます。

さらに引用。

 

文明社会と言うのは、多かれ少なかれ安定した環境のもとでこそ、豊かな

生産ができるように作られてきました。気温は環境の一部ですから、

社会は温暖化していない気候に対して適応してきた、ということも

できます。温暖化問題の多くは、気温が上がる、雨が増えるといった

環境の変化自体よりもむしろ、現状に適応している社会が変化する気候に

対して再び適応しなければいけない(そのためにコストも時間も労力も

かかる)ということにあるのです。

(172~174p)  

  

二酸化炭素の排出がこれ以後抑制されたとしても、温暖化の現状は残る

可能性が高いです。この本では、予想される変化を紹介しています。

世界では雨が降る地域にはより降るようになり、砂漠などの降らない

地域はより降らなくなります。北極海付近の気温上昇は高く、北極海の

氷は大幅に減少。グリーンランドの氷床も融けます。それらの氷が

解けることと、海も熱を吸収して膨張することで、海水面は上昇します。

日本でいうと、降る時は大量に降りますが、降らない時には何日も

続きます。台風は数が減る可能性がありますが、できた台風は強力に

なります。降らないと何日も降りません。

   

  

人間はこれから来る可能性のある新しい環境に適応しなくては

なりません。以前の環境のままで過ごしていると、適応できなくなり、

滅びてしまうのです。

  

これ以上環境を大きく変化させないように、温暖化を抑えることを

しなくてはいけないと思うようになってきました。それと同時に、

昔はこうじゃなかったと言うだけじゃなく、今の環境に適応して

行かなくてはと思います。

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楽餓鬼

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