「絵でわかる地球温暖化」⑧/海洋酸性化
今日は令和元年11月25日。
前投稿に引き続き、「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著
/講談社)より引用します。
たった2冊だけ読んどいてなんですが、温暖化の本を2冊
読んだことで、だいぶ勉強になったなと思います。
覚えておきたいことを、今回も書き留めます。
問題は読み直すかどうかです。
先日書いたことですが、山口真由さんの勉強方法は
心に沁みました。
※ここでも道草 教育先進国と日本の違い 番外編(2019年11月16日投稿)
「これぞと決めた本は、7回読む」
「1~2回で覚えられないのは当たり前」
「7回読めば、いやでも頭に入ってくる」
新しい記事をせっせとうつだけでなく、過去記事を読み直すことで、
このブログの内容が血や肉になり、行動に活きると思うのです。
そう言いつつ、また新しい記事を生み出します。
空気中ではなくて、海洋中にとけ込んだ二酸化炭素の話です。
こんな視点は今までなかったです。
温暖化でサンゴが白化するという話を聴いたことがあるかも
しれません。海洋酸性化(ocean acidification)が進んだ結果です。
(中略)人間社会が排出する二酸化炭素の約半分は海洋が吸収して
いると考えられます。これにより、海水にガスとして溶ける二酸化
炭素の濃度が上昇し、海水の性質が酸性化するのです。
酸性度の指標として使われるのがpHです。pH=7が中性、それより
大きいとアルカリ性、小さいと酸性になります。酸性度は水素イオン
濃度に比例して高くなります。二酸化炭素ガスが水と反応すると
炭素イオンと水素イオンが生成されるため、二酸化炭素が溶けこんだ
海水のpHは下がり、酸性になるのです。現在の海洋表層では、pHは
一部地域を除いて8.05~8.1程度の弱アルカリ性ですが、
産業革命前には8.17程度だったと推定されていますので、既に
酸性化が起こっています。
(115p)
海水が酸化すると、なぜサンゴの白化につながるかが難しい。
「絵でわかる地球温暖化」には次のように書いてありました。
現在の海洋では、石灰などに含まれる炭酸カルシウム(CaCO3)
という物質ができやすい状態にあり、これがアラゴナイト(あられ石)
やカルサイト(方解石)といった結晶の形で生物の殻や骨格を
作る役目を果たしています。海水に溶ける二酸化炭素の量が
増えると、炭酸カルシウムができにくくなるため、特にアラゴナイト
の殻をつくる生物にとって脅威となります。(詳しくはRuttimann
2006を参照)
(115p)
なぜ炭酸カルシウムが作られにくいかが不明です。
他のサイトも調べましたが、う~んよくわからず。
二酸化炭素が海水に多く含まれると、水素イオンが増えて酸性となり、
炭酸イオンが減るために、炭酸カルシウムができにくくなるようです。
※参考:地球環境研究センター 海から貝が消える? 海洋酸性化の危機
炭酸カルシウムによって殻や骨格を作っている生き物は、
作りにくくなります。
そのような海水の中に、巻貝の殻(アラゴナイト)を入れると白化して、
やがて海水に溶け出すそうです。
サンゴもアラゴナイトで形を作るために、
被害を受けることが予想されています。
この映像は6年前のものですが、上記で勉強してきたことのまとめが
できました。学者はとっくの昔に、警告を発していたのですね。
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