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2019年11月

2019年11月24日 (日)

「絵でわかる地球温暖化」⑤/過去10億年の酸素濃度・オゾン層の緩やかな回復

  

今日は令和元年11月24日。

  

前投稿に引き続き、「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著/講談社)

より引用します。書き留めたいことがたくさんあります。

  

酸素濃度の変化をしましたこの図は、とても興味深いです。

Epson125 (38p)

  

約6億年前の酸素が大きく増えた時が、カンブリア爆発です。

このブログでもよく話題にしたカンブリア爆発です。

  

このとき(約6億年前)の生命の進化は海の中でのみ起こって

いました。それが、4.7億年ほど前になると、海中で光合成を

行うコケの仲間がより光を求めて浅瀬から陸地へ進出してゆきます。

陸上植物の誕生です。最初の両生類が陸上に現れるのが約4億年前

ですから、およそ1億年のあいだ陸地は植物と昆虫の世界だった

のです。この時代、シダ類の大森林が陸上に形成され、光合成に

よって酸素濃度が上昇し、約3億年前には現在の1.5倍にもなる

「濃い」空気が生まれていました。

ちなみに、約3.6億年前から3億年前の時代を石炭紀

(Carboniferous period)と呼びますが、これは森林が炭素を

取り込んで地中に堆積し、多くが石炭として固定されたことによります。

したがって、現在の温暖化の一因である石炭の消費は、この時代に

自然が大気から地中に取り込んだ二酸化炭素を再び大気中に戻している

ことになるわけです。

(37~38p)

  

こういう話は好きですね。

社会科と理科の境界線はないと思います。

これは「歴史」という分野ですね。

 

森林がなぜ石炭となったのか、また復習しておこう。

  

  

次はオゾンホールの話です。

  

オゾンの減少傾向がまがりなりにも止まったのは、特定フロン類を

規制することを決めた1987年のモントリオール議定書(Montreal

Protocol)が効果を発揮したためだというのが一致した見解です。

特に、1996年までに先進国がフロンの全廃を求めたことで、

2000年代のオゾンはやや回復を見せたと言われています。それでも、

オゾン全量はまだ少ないままで、実際に2015年にはオゾンホールの

記録更新が報告されました。

オゾン層が1980年代以前のレベルに戻るには、さらに40~50年

かかるというのが、多くの科学者の見解です。とは言え、モントリオール

議定書の成功とオゾン層の緩やかな回復は、人間が変えてしまった気候を

自らの手で復元させることが可能であるという好例で、同じように

温暖化を緩和・抑制することも可能であるという希望をもたらしてくれます。

(76~77p)

 

 

温暖化=人間が変えてしまった気候。

この考えは固まりつつあります。

 

 

つづく

「絵でわかる地球温暖化」④/温室効果ガスの効果・主犯は二酸化炭素

  

今日は令和元年11月24日。

  

昨日に引き続き、「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著/講談社)

より引用します。昨日で読破しました。現在、付箋を貼ったページを

読み直しています。図書館に返す本です。手元に残しておきたい

文章を書き留めていきます。

  

 

地球に入ってくるエネルギーは太陽放射(solar radistion)です。

私たちの目で見ることができる光(可視光線)は太陽放射の一部に

すぎず、ガンマ線やX線なども太陽放射に含まれます。一方、

サーモグラフィの画像でおわかりのように人は赤外線を放出して

いますが、地球表面も赤外線を中心とした放射エネルギーをだして

おり、これを惑星放射(terrestrial radiationもしくはEarth's

radiation)と呼びます。(中略)

温室効果自体は1世紀以上も前に発見され、現在では物理学的に

確立した概念です。惑星放射を吸収・射出する気体を温室効果ガス

(greenhouse gasses,GHG)と相称します。このGHGの特異な

性質は、太陽放射に対してはほとんど働かないということです。

(14~16p)

  

主な温室効果ガスは、水蒸気、二酸化炭素、メタン、酸化窒素、

オゾンです。これらの温室効果ガスがないと、地表の気温は

マイナス18℃なのだそうです。

上の説明と、この図がわかりやすいです。

Epson124 (18p)

温室効果ガスは今の人間には必要なのです。

  

  

 

観測されている温暖化が人間活動によって生じているという前提に

立つと、水蒸気は温暖化の重要な「共犯者」ではありますが、

「主犯」ではありません。なぜかと言えば、人間社会が二酸化炭素を

排出することで大気中の二酸化炭素を確かに上昇させているのに

対して、水蒸気は人間がコントロールできない量だからです。

(中略)

人為起源の温暖化で言えば、まず人間活動による二酸化炭素の

上昇があり、二酸化炭素の温室効果で気温が上がります。これが

水蒸気の増加をもたらし、さらに水蒸気の温室効果で気温が上がる、

という正のフィードバックが働きます。

(31~32p)  

  

  

主犯は二酸化炭素です。

テレビでハッとしたこと/「佐伯市」の読み方/ザギトワ選手の演技曲

今日は令和元年11月24日。

  

テレビ番組を見ていてハッと思ったことを

2つ書きます。

 

11月22日(金)の番組「ザワつく!金曜日」で、

石原良純さんが、お寿司がおいしい街として、

大分県佐伯市を紹介しました。

ハッと思ったのは、「佐伯市」の読み方。

「さえきし」だと思っていましたが、「さいきし」でした。 

これは知りませんでした。

Locationmap44205 地域人口関連統計図表の収納庫

 

「さいきし」を調べてみました。

このサイトが参考になります。☟

Mie Memorial Hospital 大分のタイムカメラ⑦ 大分県の佐伯市は「さいき」か「さえき(サヘキ)」か?

興味のある人は、ぜひ読んでみてください。

一部引用します。  

  

大正5年(1916年)7月に佐伯町議会が表記を

「さえき」から「さいき」に変更したと佐伯市史に

記載されています。古来からの読み方である

「さえき」から訛った「さいき」の読み方が

佐伯町である程度増えたため、「さいき」を採用しよう

とする動きだったのでしょう。

  

100年ほど前から正式に「さいきし」でした。

  

  

 

  

もう一つハッとしたのは、昨晩の「フィギアスケートNHK杯」です。

テレビをつけたら、すでに演技はすんで、表彰式でした。

女子3位となったロシアのアリーナ・ザギトワさんが呼ばれた時に、

何と映画「アラビアのロレンス」の曲が流れたのです。

ビックリです。大好きな映画です。

なぜ?と思いました。

もしかして演技で使った曲なのかと思って調べました。

インターネットは、こういう疑問にも応えてくれます。


YouTube: アリーナ・ザギトワ GPS FS 2019.11.23 グランプリシリーズ 日本大会 NHK杯 Alina ZAGITOVA NHK Trophy ISU Grand Prix of Figure

Photo

演技の時の曲だったのですね。

2分21秒からが「アラビアのロレンス序曲」です。

およそ1分30秒。まるで、演技のために作曲された曲のように、

ザギトワさんは舞っていました。

そしてもう一つの驚きは、

最初の曲はピーター・ガブリエルの曲だったこと。

でも聴いたことがない。

何枚もアルバムを買って聴いていたけど、

この曲の入ったアルバムは買っていませんでした。

ああ、懐かしいピーター・ガブリエル。

  

 

ビリー・ジョエル 70歳

ブルース・スプリングスティーン 70歳

ピーター・ガブリエル 69歳

 

1980年代に夢中で聴いていた人たちと最近再会してます。

2019年11月23日 (土)

このまま普通に「バスの停留所」と思われたままでいいのか?

今日は令和元年11月23日。

  

ここでも道草 旧田口線 三河大石駅の駅舎レプリカ(2019年11月18日投稿)

☝ この記事に書いたことを実行しました。

  

「旧田口線、三河大石駅の駅舎のレプリカをじっくり見てくる。」

  

実行したのは、山に登った同じ日。

 

初めて駅舎のレプリカだと思って見ました。

  

写真を並べます。

 

まずは左側面から撮影。  

Rimg2195  

中を撮影。

Rimg2196

時計は正確でした。

  

  

左側面から撮影。

Rimg2197

普通に「バスの停留所」です。

    

 

雨水をドラム缶にためる仕組みになっていました。

Rimg2198

でも、ずれていました。今は水をためていないようです。

すぐ横に花壇があるので、花がある時には、このドラム缶に

たまった水を使って水やりをしていると思います。

これからの季節は必要ないのかな。

ドラム缶に書いてある字は「花いっぱい」です。☟

Rimg2199

背面には箒(ほうき)とちり取りがありました。

どなたかが管理しているようです。

    

背面、少々上からの撮影。

Rimg2201

屋根は丈夫な素材でできた板状のものでした。

   

普通に「バスの停留所」ですが、どこかに「駅舎のレプリカ」で

あることを示す説明板はないものか探しました。

ありませんでした。

う~ん、このまま「バスの停留所」と思われたままでいいのだろうか。

中の壁面に、旧田口線の写真を1枚飾っておいてもいいのではないだろうか。

例えばこの1枚。

Photo あつまりんて・しんしろ

  

  

 

20191120報告 浅間山弓張山城山登山②復路:青空の下で昼寝をしました

  

今日は令和元年11月23日。

   

前投稿の続きで報告。

  

復路は尾根道ではなく、林道を歩きました。

今一度地図を載せます。

Epson123_2  

展望地Aに再びたどり着きました。

ここは北西の風もさえぎられていて、日ざしたっぷりの場所でした。

ここで食事をし、kさんは、双眼鏡で静岡県の山々、南アルプスを

楽しんでいました。

Rimg2149

私は、もっと贅沢に、草地に寝転んでの昼寝。

雲一つない青空を楽しみました。

ここに寝転びました。☟

Rimg2152  

上を見ました。☟

Rimg2168  

手のひらを太陽にかざしてみれば・・・・☟

Rimg2169   

飛行機雲が見えました。☟

Rimg2163  

飛行機と飛行機雲をアップ。☟

Rimg2164  

のんびりと30分ほど、展望地Aで過ごしました。

再び林道を進みました。

Rimg2173  

  

浅間山頂上への道は、鳥居があってわかりやすいです。☟

Rimg2177  

頂上までの道はなかなか急登でした。

Rimg2178  

再び浅間山の頂上にやって来ました。

Rimg2179  

祠の横にある「みちぶしん」と書かれた石標。

Rimg2180

Rimg2181  

せっせと登ってきた道は、2005年につくられたようです。

おかげさまで、いい登りを味わえました。

この後、地図中にあるように、頂上直下を下りました。

途中で標識もあって、このルートでいいなと思ったのですが、

林道まで下りることができませんでした。

落ちていた?標識。☟

Rimg2182   

  

とにかく別ルートで下りていって、林道に行きつきました。

その登り口に、kさんが標識を設置しました。

Rimg2185

Rimg2186

Rimg2187  

将来、誰かのためになればいいなと思います。

  

展望地Bからの景色です。

鳳来寺山。☟ 以前は、鳳来寺山からこちらを見ました。

Rimg2192  

ほぼ中央の突起状の山は、平山明神山と思います。☟

Rimg2189  

下山はちょうどお昼ぐらいでした。

4時間10分ほど、山の中にいました。

面白かった。

   

20191120報告 浅間山弓張山城山登山①往路:1時間30分ほどで3山征服

  

今日は令和元年11月23日。

  

以前、鳳来寺山に登った時に、

東に見えたなだらかな頂上に魅かれました。

調べて、それが浅間山(せんげん)と弓張山だと知りました。

ここでも道草 あの緩やかな尾根を歩いてみたい(2019年10月25日投稿)

Rimg2172_2_2_2

「あの緩やかな尾根を歩いてみたい」を実行しました。

弓張山の南にある城山も含めて3山登りました。

同行者は、頼もしいkさんです。

その時の地図です。国土地理院の地形図に書き加えました。

Epson123   

写真を並べていきます。

 

登り始めは午前7時50分頃でした。

この日は北西の風が強く、歩きにくく、何より寒かったです。

上着が薄かった。選択ミスです。

歩いているうちに暖まってくることを期待しました。

 

最初の山、浅間山を林道から見ます。☟

Rimg2125  

林道が尾根道に近づいた時に、尾根道に入りました。

尾根道を進みます。☟

Rimg2127

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☝ 見上げたら、こんな素晴らしい景色。早起きして山に来たから

見ることができた景色です。

浅間山頂上です。☟ 祠がありました。

Rimg2132  

☝ 右奥に「みちぶしん」と書かれた石標がありました。

東にある林道から上がってくる道を造った時のものと思われます。

その道は帰路に通りました。

  

弓張山を目指します。

ここが「緩やかな尾根」です。

Rimg2133

Rimg2134   

弓張山頂上です。☟ 展望はなし。

Rimg2135

Rimg2136  

地図の展望地Aに出る。☟ 静岡県方面を見る。

Rimg2137  

この展望地については、帰路の報告で詳しく書きます。

再び尾根道を歩きます。けっこう急登でした。☟

Rimg2141   

  

電波塔を正面に見て、右の林に入っていくと・・・・

Rimg2145_2   

三角点や山名のプレートが見つかります。☟ 城山頂上。

Rimg2142

Rimg2143  

これで3山征服。時刻は午前9時25分頃。1時間30分ほどで達成。

20年前の1999年10月発刊の「こんなに楽しい 愛知の130山

(あつた勤労者山岳会編著/風媒社)には、城山の頂上について

次のように書いてありました。

  

ここからは、浜名湖方面が遠望できる。浅間山・弓張山と展望に恵まれず、

樹林に囲まれ暗く気分は落ち気味になるが、ここに来て一気に胸のすく

眺望に恵まれる。

(181P)

  

20年経って、頂上から遠望は叶いませんでした。

復路は次の記事で書きます。

 

2019年11月22日 (金)

「絵でわかる地球温暖化」③/キーリング曲線を知りました

  

今日は令和元年11月22日。

  

前投稿に引き続き、現在読書中の「絵でわかる地球温暖化

(渡部雅浩著/講談社)より引用します。

  

温暖化問題の根底にある疑問の一つは、「大気中の二酸化炭素は

増えているのか?」ということです。今ではほとんどの人が答えを

知っていますが、この疑問に半世紀前から取り組んでいた科学者が

いました。米国スクリプス海洋研究所のチャールズ・キーリングです。

キーリングの観測の出発点は、ロスアンゼルスの大気汚染を測定する

ことだったそうですが、1958年からはよりグローバルな

二酸化炭素濃度の変化を検出するために、都市の影響を受けにくい

ハワイ島マウナロア山頂(標高4169m)の観測点で

二酸化炭素濃度の観測を開始しました。この観測プロジェクトは後に

息子のラルフ・キーリングに引き継がれ、現在に至るまで続けられています。

 

キーリングらによる観測結果を図4.1(省略)に示します。

二酸化炭素は、大気中で混ざりやすい物質なので、このグラフーー今では

キーリング曲線(Keeling curve)と呼ばれていますーーが、大気中の

二酸化炭素が増えていることの明白な証拠です。ちなみに、産業革命前の

1850年頃の二酸化炭素濃度は285ppm程度だったと考えられますが、

キーリングが測定を始めた時点で既に310ppmを超えていました。

そして2013年には、ついに400ppmを突破したというニュースが

世界中で流れました。

(62~63p)

  

 

キーリング曲線はウェブ上で見ることができました。

The Keeling Curve

ここで動画を見ることもできました。

Photo_2

☝ これがキーリング曲線です。(動画の写真)

下の年代が見えにくくなっています。1番左が1960年で、

5年ごとに縦線が入ってます。1番右の表示は2015年です。

2013年に400ppmを記録したことが示されています。

グラフがジグザグになっていることについて、「絵でわかる

地球温暖化」の説明を引用します。

  

キーリング曲線には、長期の増加傾向のほかに1年のサイクル

(初夏に高く、晩秋に低い)が現れている。これは、北半球で

草木が茂る時期に光合成で二酸化炭素が吸収され、秋には草木が

枯れて光合成が減る、という季節性がやや遅れて観測された

ものである。  (63p)

  

  

  

今日、初めて知った曲線です。

このようにジグザグで増えてきたのですね。

※関連:ここでも道草 「温暖化」をどう考えるか②/0.8℃気温を上げた容疑者(2019年11月7日投稿)

☝ だいぶ前に勉強したように思えましたが、2週間前だったんだ。

  

温暖化の勉強、頑張っています。

人前で自分の意見が語れるようになりたいですね。

  

「絵でわかる地球温暖化」②/「桜満開の卒業式」「紅葉真っ盛りの師走」

 

今日は令和元年11月22日。

    

前々記事で、昔より紅葉のシーズンが遅くなったことを

書きました。「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著/講談社)を

読み進めていったら、そのことが書いてありました。

引用します。

  

日本人は季節の風物に感性を磨かれてきましたが、中でも桜と紅葉は

格別なものです。桜は入学式や入社式など、人生の門出を飾るもの

ですし、紅葉は秋の訪れや冬の気配を感じさせてくれます。

それらの時期になると、ニュースでは開花予報や見頃予報が流れます。

しかし、これらの日本の春と秋を彩る風物も、温暖化とともに変化

しつつあります。サクラの開花時期は、九州で3月下旬、北海道で

5月上旬(北海道に咲くのはソメイヨシノではなくエゾザクラですが)

と2カ月の開きがありますが、各地で開花日の変化を見てみると、

観測を開始した1953年以降、開花日が徐々に早くなっていることが

わかります。逆に、カエデの紅葉日は10月から12月ですが、徐々に

遅くなっています。すなわち、年平均気温の上昇により冬が短く、夏が

長くなることで、春の訪れは早くなり、秋の到来は遅くなっているのです。

特に紅葉日は過去50年で約2週間も遅くなっており、晩夏がそれだけ

長くなっていることを意味します。

植物の開花や紅葉は、その日の気温だけでなく一定以上(あるいは

以下)の気温が何日持続するかといった履歴にも依存します。したがって、

過去の傾向をそのまま将来に外挿すればいいということにはなりませんが、

今後50年くらいの間には、「桜満開の卒業式」や、「紅葉真っ盛りの

師走」といった風景になってゆくかもしれません。

(86~88p)

 

「桜満開の卒業式」「紅葉真っ盛りの師走」

ありえますよ。

「紅葉」と「クリスマス」が重なってしまうかも。

「ホワイトクリスマス」は昔話になってしまいます。

雪山好きですが、短期間に焦って登ることになりそうです。

ここでも道草 2017年の最終日に「わかん」を購入(2017年12月31日投稿)

2017年に購入した「わかん」を、

まだ雪山で履いたことなし。

今日は、スタッドレスタイヤに交換してきました。

12月の紅葉は似合わない。

雪よ、降ってください。

やはり12月・1月・2月は雪が似合います。

  

 

話が脱線しました。

愛媛で越冬できるようになったブラッドオレンジ

 

今日は令和元年11月22日。

 

11月20日朝日新聞朝刊「天声人語」が印象に残りました。

書き写します。

  

天声人語

「太陽が三つある」。愛媛県の沿岸部には、そんな言葉がある。

太陽そのもの、海面からの照り返し、段々畑を形作る石垣の反射。

たっぷりの陽光が育む温州(うんしゅう)ミカンの収穫が最盛期を

迎えている。▼かんきつ王国・愛媛で近年、存在感を増している

のは赤い果肉のブラッドオレンジ。日本より温暖なイタリア原産の

品種だ。県南部の宇和島市を中心に、ここ10年ほどで収穫量が

飛躍的に増えて年300トンに。▼「一昔前は日本の冬の寒さに

耐えられませんでした」。そう話すのは、市内にある県みかん

研究所の井上久雄所長(57)。生産を始めたのは昭和40年代。

寒波がくる前に収穫し、熟するまで保管していた。最近は地球温暖

化の影響で、実らせたまま越冬できるようになり、味が格段に良く

なった。▼一方で温州ミカンは作りにくくなった。夏の雨は激しく

なり、晩秋は冷え込み不足。そのせいで、皮が身からはがれたり、

糖度が下がったりする現象が増えた。農家の高齢化も進み、ピーク

時に県内で年61万トンあった収穫量はその2割を切った。▼多彩

な品種が実る所内を案内してもらう。大きくえぐられた山肌は、

昨夏の西日本豪雨の跡。骨組みだけになったハウスが痛々しい。

最長寿の温州ミカンの木は樹齢90年超。一ついただくと、甘みが

口に広がった。▼1本のアボガドの木があった。聞けば松山市では、

中南米原産のアボガド作りに力を入れているのだという。積み重ね

た歴史と、変わりゆく気候への対応。挑戦が実を結ぶよう祈った。

  

 

ブラッドオレンジがイメージできなかったので、

調べました。

Photo

楽天HP

   

出合っているのかな?

来年の3月には、気にしていよう。

  

 

紅葉の時期が11月後半とか12月になってきたことからも、

温暖化を感じます。

愛媛のように、産物まで変わってきているのですね。

驚きました。

 

 

「絵でわかる地球温暖化」①/人間社会に深刻化どうかを考える

 

今日は令和元年11月22日。

 

現在読んでいる本です。

711zxkndpml amazon

絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著/講談社)

   

ここから引用します。  

  

例えば、「氷期ー間氷期に起こった気温の変化に比べれば、

最近100年の1℃程度の気温の変化はごく小さい」というのは

正しいですが、「だから温暖化はさしたる問題ではない」というと

誤りになります。地球温暖化問題は、ヒトと気候の問題ですから、

気候変化のインパクトはあくまで人間社会に深刻かどうか、

という角度でとらえるべきで、ヒトがいなかった時代の変化と

比較するだけでは意味がありません。3.6節で述べたように

人類の文明社会は安定した気候のもとで発展してきました。

これを、気候が安定していたから文明がここまで発展できたと

みるかどうかは意見が分かれるところですが、仮に大きな

気候の変化が起こった場合に文明社会が適応できるか、あるいは

脆弱な部分から崩壊してゆくのかは、本当には試されていないのです。

(58p)

   

この文章の、特に次の部分が印象に残りました。

  

地球温暖化問題は、ヒトと気候の問題ですから、

気候変化のインパクトはあくまで人間社会に深刻かどうか、

という角度でとらえるべきで、ヒトがいなかった時代の変化と

比較するだけでは意味がありません。

  

かつてもっと低い気温の時もありました、二酸化炭素が多かった時も

ありました、酸素が少ない時がありました。

しかし、そこには人間がいませんでした。

今回、二酸化炭素が増えたこと、温暖化していることで

人間の生活にどのような影響を与えるかは、まだ未体験なのです。

なるほどです。

 

さらに引用します。

  

もう一つのありがちな勘違いは、時間スケールに関するものです。

「過去の氷期ー間氷期サイクルを考えれば、気候はやがて寒冷化

して次の氷期に入る」というのはおそらくその通りです。しかし、

「だからいま心配すべきは温暖化はなくいつ寒冷化するかだ」

というのは間違いです。図3.5(省略)のような10万年

スケールの気温変化のグラフに慣れてしまうと、つい1000年

程度なら短い時間と見てしまいがちですが、人の世代は約30年で

交代してゆきますから、本来の人間の感覚では100年でも十分に

長い時間なのです。(図3.14.省略)したがって、1000

年以上先に起こるかもしれない寒冷化を心配するよりも、およそ

100年のスケールで起こる地球温暖化による気候の変化を

(もしその影響が深刻ならば)問題にすべきなのです。

(58p)

  

これもなるほどです。

今年の台風15号、19号、そして21号にともなう大雨の被害を

見ると、深刻な影響が出始めていると思います。この100年を

考えなければならないと思います。

  

  

こういう基本的なことを気づかせてくれる本です。

今のところ61pまで読みました。

179pまでの本です。読んだらまた引用します。

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