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2019年1月

2019年1月26日 (土)

「エアーズロック」はなぜ「ウルル」となっていったのか

今日は1月26日。

  

前投稿に引く続き、まずはウルルのことを書いていきます。

pixabayより。

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Photo_11  

 

かつては「エアーズロック」と呼ばれていたウルル。

「エアーズロック」については、次の理由で名前がつけられました。

 

『エアーズロック』という名称は、

19世紀に入りヨーロッパ人たちが

オーストラリア大陸に進出してきた後に付けられた名前だ。

1873年、イギリスの探検家『ウィリアム・ゴス』は、

オーストラリア大陸を探索中に巨大な一枚岩を発見した。

古来よりアボリジニたちは、この一枚岩のことを

『ウルル』と呼んでいたのだが、

ヨーロッパ人たちは『エアーズロック』という

新しい名称を付けたのだ。

エアーズロックの『エアーズ』の部分は、

当時の南オーストラリア植民地の首相であった

『ヘンリー・エアーズ』の名前にちなんで付けらた。

Photo_12 ↑ エアーズロックの名前の由来となったヘンリーエアーズ

「エアーズロックというくらいだから何か空気と

関係があるのだろう。」と思っていたのだが、

エアーズロックの英語のスペルは『Ayers Rock』であり、

空気を意味する『Air』とは何の関係もないようだ。

引用:ジャングルタイムズ

   ↑今日見つけたサイト。なかなか勉強になります。

 

もともとは、先住民アボリジニが呼んでいた「ウルル」は使わずに、

「エアーズロック」で呼ぶようになり、

日本でも「エアーズロック」が普及しました。

 

『ウルル』は、古くからエアーズロックの周辺で生活してきた

アボリジナル・ピープルに伝わる『ピチャンチャチャラ語』。

引用:ジャングルタイムズ(上記)

  

オーストラリアで「ウルル」が使われ始めたのは

1980年頃からだそうです。

それは、先住民の人権がオーストラリアで認められるようになった

現れであると思います。

前投稿で紹介したYoutube オーストラリア ☆ エアーズロック

ではこう言っています。

  

1985年、はるか昔から岩を聖地としてあがめてきた先住民

アナング族のもとへこの地は返還され、岩は「ウルル」という

かつての名前に改められた。

 

地理の教科書にもこう書いてあります。

Epson003↑「新編新しい社会 地理」(東京書籍)110p

オレンジのアンダーラインを引いた文章がとても気になりました。

では、アボリジニの先住権は、それまではどうだったのだろう?

アボリジニの土地の所有権はどうなっていたのだろう?

そんな疑問を持つようになりました。

そして調べました。

そしたら、とんでもない歴史とぶつかりました。

 

つづく

ウルルに登れるのは10月まで/ウルルはなぜできた?

 

今日は1月26日。

なかなか道草できない日々でした。

やらない理由づけは、なんかかあかできるもので、

今週は振り返ってみて、腰痛が大きな理由だったように思えます。

夕方以降は、腰痛がひどく、集中力がなく、

3晩連続早寝してしまいました。

この土日は、少しでも道草したいですね。

  

  

オーストラリアのウルル(エアーズロック)に

グーグルアースで行ってみます。

グーグルアース ウルル

Photo_16

 

このウルルには登ることができます。

登山口と思われる場所に、ストリートビューで迫ります。

ストリートビュー ウルル 登山口

Photo  

実際に登った人の映像です↓


YouTube: [世界遺産!] ウルル エアーズロックに登ってみた! オーストラリア [Vlog]

なかなか厳しい登山のようです。

今までも転落死は40人ほどあったようです。

  

 

厳しい登山であることからも、ウルルは、

諸条件がそろわないと登れない場所だそうです。

360日あったら、300日は登れないそうです。

例えば、次のような時には登れません。

 

・最高気温が36度以上にあがると予報された

・風速25ノット以上ある

・雨が降っている

・表面が濡れている

・雷がなっている

・曇っている

・アボリジニの祝日やその他先住民の要請

  

引用:Mountain city

 

さらに、2019年10月26日からは登山禁止になるそうです。

先住民の聖地への登山ははばかられるようになったのでしょうか。

今年は話題になるでしょうね。

  

なぜこのような地形ができたか?

次の動画にヒントがありました。

その部分の聞き書きをします。

  

ナレーター:この岩は、実は堆積岩の地層の端が

  上を向き、地上に飛び出た部分なんです。

  岩の表面には、上を向いてしまった地層のすじを

  見ることができます。

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  今から3億年以上前のこと、

  地中にあったウルルアルコース?と呼ばれる堆積岩の層、

  大地のうねりによって、いくつかに分断され、

  ゆがめられていきました。

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  その後、ゆがんだ堆積岩の層の片端が、

  地上に突き出ました。

  この堆積岩の層は、何億年もの間、地中で圧力を受け、

  驚くべき硬さになっていたので、

  周囲の大地が風雨にさらされ、平坦になっていく中、

  浸食に耐え、このようにポツンと残されたのです。

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かつては「エアーズロック」と呼ばれた岩。

今は「ウルル」と呼ばれます。

そのことなどを次の記事に書きます。

  

2019年1月23日 (水)

今頃気がついた「10min.ボックス 地理」/素晴らしい1分37秒

  

今日は1月23日。

  

小学校勤務の時には、よくNHK for Schoolを使いましたが、

中学校勤務になって、社会の授業で、映像はほぼ毎時間使っていますが、

NHK for schoolを使っていませんでした。

不覚でした。

  

いい番組があるではないですか。

これです↓

Photo 

10min.ボックス 地理です。

  

これはいい。

たとえば、次の教科書の文章。

Photo_2 「新編 新しい社会 地理」(東京書籍)110p

  

この説明を文章を読んだだけの理解と、

NHK for Scholの上記サイトから行ける

下の映像を一緒に見た場合の理解では、

雲泥の差だと断言できます。

Photo_3

体験が少ない生徒の方が、イメージを浮かべることは難しいのです。

映像はそれを補えます。

大人(私)だって、このたった1分37秒の映像に助けられました。

うれしいことに、NHK for Schoolの番組は、

ちゃんと番組中の説明が読み物化してあります。

長年映像を利用してきた身として必要を感じている読み物化。

それを実行している、とてもいいサイトです。

  

今回紹介する映像「白豪主義から多文化主義へ」の

読み物化された文章を引用します。

ねらい

オーストラリアの移民施策の変化と歴史的な背景について考える。  

内容

オーストラリアの移民の始まりは18世紀の終わりに

イギリスから来た白人です。

気候のよい海沿いに町を作り住み始めました。

一方、もともとオーストラリアに住んでいたアボリジニと

呼ばれる先住民たちは、内陸の乾燥地帯に追いやられました。

19世紀半ば、金鉱が発見されゴールドラッシュが起こり、

ヨーロッパやアメリカ、中国からたくさんの人々がやってきました。

中でも、安い賃金で働く中国人が増えたことに

白人は驚異を覚えます。

そこで白人を優先し、有色人種の移民を禁止する

白豪主義という政策がとられました。

しかし20世紀半ばにアジアの国々の経済成長が進み、

アジアとの貿易が増加。また世界からも白豪主義は

人種差別であると非難され、1979年に移民制限が撤廃されます。

以降、各国から移民を広く受け入れるようになったのです。

現在のオーストラリアでは、様々な文化を受け入れ、

尊重する「多文化主義」と呼ばれる政策がとられています。

 

そして貴重な映像の写真を、転載します。

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Photo_15  

良く工夫された映像です。

制作者の力を感じます。

利用すべきです。

素晴らしい1分37秒です。

 

  

「八甲田山の日」/アナログ版「道草」を復活させたいと思った朝

今日は1月23日。

  

123と数が並ぶ日です。

先ほど外に出ると月明かりで明るかったです。

最近の朝は明るい。調べたら21日が満月でした。

そうだとは思いました。

ムム、あれはスーパームーンだったのですね。

明るいわけです。

楽餓鬼 見えました,スーパームーンです

今年最初の満月でもありました。

もっとゆっくりありがたく拝めばよかったです。

  

寒さは厳しい。

今日は「八甲田山の日

今朝の寒さなんて問題にならない極寒の中、兵隊さんたちは歩いたんだなあ。

  

1902年のこの日、八甲田山へ雪中行軍に出かけた

兵士210名が遭難した。

冬の八甲田山は本来は冬の重装備が必要だったが、

指導部の無謀さから兵士は軽装のまま行軍を開始したため、

猛吹雪の中で道を失い寒さと飢えと疲労の為に遭難して行った。

25日になって199名の死亡が確認された。

引用:今日は何の日 1月23日

  

八甲田山の雪中行軍については思い出すことがあります。

7年ほど前にこの記事を書きました。

ここでも道草 「坂の上の雲 第11回 二〇三高地」見る(2011年12月11日投) 

そこからの引用。

  

八甲田山で雪中行軍をして、歩兵連隊が遭難し、

多くの犠牲者を出した事件がありました。

同じ時に行軍して無事だった連隊もありました。

生き残っていて良かったと思いましたが、

この無事だった連隊は、日露戦争で多くが死んだことを知って、

愕然とした覚えがあります。

  

今も思いだします。

  

前回中学校に勤務していた時には、

雪中行軍について調べて、手書きの「道草・社会」という

社会科通信にして配付した覚えがあります。

あの時には、インターネットはなかったので、

図書館で調べ、必要な写真をコピーして切り貼りしていました。

このブログでやっていることのアナログ版です。

あの時の原稿は屋根裏に眠っています。

「ここでも道草」のように、

検索したらすぐに復活できるものではありません。

いつ何を書いたのかは、非常にあいまいです。

・・・

「たぐる」ためにも、初心に返るためにも、

復活させたいな。

屋根裏から出してきてスキャンして、

「ここでも道草」に掲載していくのも面白い試みだと思えます。

厄介なのは、B4サイズなので、

我が家の機器ではスキャンできないこと。

でもそんな問題なんて、たいしたことない。

やってみよう!

今晩から動こう!

 

  

映画「八甲田山」(1977年)は、生徒に紹介したい映画。

歴史の授業で日露戦争を教える時には見せたいです。

その一場面↓


YouTube: 八甲田山 「案内人殿に対し、かしら~右っ!」

さすが高倉健さん!

2019年1月22日 (火)

腰痛!1年3か月ぶりに整形外科に行きました

今日は1月22日。

  

久々に腰痛で整形外科に飛び込みました。

1月19日の朝から本格的に痛くなりました。

直接の原因はわかりません。痛くなりました。

この日は横浜まで往復して、研修会に出ました。

1月20日。まだ痛い。

この日は部活動の大会があって、一日引率。 

1月21日。まだ痛い。

振替休日だったので、無理せずになるべく家にいました。

しかし、晩は異常に痛かった。

今までは、座っていて立つとしばらく痛かったけど、

じきに痛みはなくなりました。

その晩は、座っててもいたい、立ってもいたい、

立ってしばらくしていても痛い、寝返りをうっても痛い。

唯一、仰向きに寝た時のみ、安らげました。

 

今日(1月22日)の朝、痛みは昨晩から引き続き。

正常に出勤をすることを諦めて、勤務校に電話。

1・2時間目の授業を他の先生に依頼して、

3時間目に間に合うように行きたいと告げました。

  

いつ以来の整形外科だろうと思って、調べました。

2017年10月25日でした。

ここでも道草 今回の腰痛は辛い!/「仙骨」「腸骨」の語源(2017年10月25日投稿)

1年3か月のご無沙汰でした。

思ったよりご無沙汰でした。

昨年の2月12日から整体に通い始めたのが

よかったのでしょうか。

ここでも道草 初めての整体に行く予定/本證寺に行きたいなあ(2018年2月12日投稿)

  

前回は仙腸関節を痛めていると整形外科で診断されましたが、

今回はおなじみの「腰椎分離症」

トリガーポイント注射を腰に打たれました。

2017年10月25日の記事に・・・

 

病院で診てもらい、腰に注射を打たれました。

打つ瞬間を見ることができず、怖い注射だと毎回思います。

  

とありました。

やはり改めて思います。

打つ瞬間を見ることができない注射は怖い。

  

気になった言葉。

【トリガー】=銃の引き金。また転じて、物事を引き起こすきっかけ。

 引用:コトバンク

 

こんなサイトもありました。

トリガーポイント研究所 トリガーポイントとは?

  

「痛みの引き金」になる場所が「トリガーポイント」

痛いところが、「トリガーポイント」とはならないという不思議。

  

  

気になった言葉その2

「注射を打つ」・・・なぜ「注射を刺す」ではないか? 

「打つ」にはいろいろな意味がありますが、

次のような意味もありました。

【打つ】=さし入れる。突きさす。「鍼 (はり) を―・つ」

引用:goo辞書

まあこれで解決。

  

  

「たぐる」を実行。(前投稿までを参考)

ここでも道草 今日から「プランク」を始めます(2014年2月8日投稿)

「腰椎分離症」で検索していて、この記事に行き当たり、

「プランク」という運動に再会しました。

これって、部活動で体幹訓練でやっている練習。

あの運動は「プランク」と言ったんだ。思い出しました。

  

  

  

  

今日のトリガーポイント注射は、6時間目の授業が終了した頃に、

やっと効いてきたようです。

このまま痛みは終息を迎えてほしい。

2019年1月21日 (月)

「アイデアはどこから」その5/アイデア稼業の教師になりたいな

 

今日は1月21日。

  

前投稿に引き続き、

本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)より引用します。

  

ここでは短い引用をしていきます。

  

上には上がいるのは十二分に承知の上ながら、

自分なりに「ほる」。

(138p)

  

確かに、フッと出てきたアイデアが、ドンピシャ!である

可能性は少ないと思います。

だからいいや、と思ってそのまま捨ててしまうのは

あまりにモッタイナイ。

アイデアは、ある一つを出発点にしていかようにも広がり、

変化していく性質を持っています。

いま捨てようとしている、その一案から化け物のような

スゴい案が派生するかもしれません。

最初の一案を捨てることは、そこから始まるすべての

可能性そのものを捨ててしまうことなのです。

思いついたアイデアは、必ずメモに落としましょう。

(160~161p)

    

アイデアは描くもの。スケッチするものなんです。

(164p)

   

  

Q アイデア出しは頭が柔らかい若手のほうが得意なのでしょうか?

  オジサンには難しい?

A そんなことはないと思いますよ。

  人生のベテランは既存の要素に溢れていますから。

  理屈上、長く生きてらっしゃる方はそれだけ既存の要素、

  つまり体験をお持ちのはずです。

  ただ、経験の回数は多くても種類がそれほど多くない

  ケースは想定できます。

  「いつもの店で、いつもの」ばかりでは、

  回数が増えても幅が拡がらないですから。

  もう一点、アイデア出しはスポーツと一緒ですから

  「やったことがないとできない」

  「やってないと忘れる/思うようにカラダが動かない」

  ということだと思います。そこは”練習”ですね。

  (191p)

  

私の場合は、このブログが練習場。

このブログを継続することで、

アイデアが溢れるオジサンを目指したいですね。

理屈上どおり、既存の要素をたくさん持つオジサン有利であるとのこと。

実証したいですね。

  

  

アイデアを描き始めたときはそうではなく、

うーん・・・・と唸りながらであっても、

気がついたらカチッ。

あなたのアイデア製造ラインにフル稼働のスイッチが

入る瞬間がやってきます。

なんでそのアイデアが、またどこからやってくるのか

自分でもよう分かりませんが、とにかくボンボン出てくる。

ドバドバ湧き出てくる。

描き留めるのに一苦労するぐらいのスピードで。

こういうの、ランナーズ・ハイのように、

アイデアパーソンズ・ハイって呼ぶのでしょうか。

このあたりもスポーツと同じと思います。

アイデア稼業も身体を使う仕事なんだ、と納得する次第です。

(194~195p)

 

アイデア稼業も身体を使う仕事は納得。

とにかく毎日アイデアを考えていきたい。

継続は力なり。

これからはより意識して「たぐる」ことをやって、

地力をつけていきたいですね。

「アイデア稼業」はいい言葉だなあ。

私は教師の仕事の中の「アイデア稼業」に長(た)けた教師を目指したい。

(残り3年2カ月なのに、若造みたいなことを書いています)

  

 

いずれにせよ、出てくるアイデアと、「たぐる」体験と知識とは

見事キレイに連動しています。

知らないことはアイデアにはなりません。

決めたなら機会を見つけて、いえ作って

「ぶつかる」「押さえる」、そして「ほる」を

実践するのみです。

(198p) 

  

 

迷わず「道草」実践を継続します。

  

以上で本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 」からの

引用を終了。

「アイデアはどこから」その4/「たぐる」の4つの小技の説明

 

今日は1月21日。

  

前投稿に引き続き、

本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)より引用します。

  

今日返す本なので、手元にはなくなる本なので、

とにかく書き留めておきます。

「たぐる」の4つの小技についての説明が中心です。

「ぶつかる」「思い出す」「「押さえる」「ほる」の4つです。

 

辞書風に「ぶつかる」を定義してみると、こんな感じですね。

【ぶつかる】

偶然に、自分が今まで知らなかった事象と出会うこと。

キーワードは「open mind」

出会った情報素材に対して無用な好き嫌いを挟まず、

まずは虚心坦懐に受け入れることが必要。

「へえ」という感嘆符とともに用いられることも 多い。

 

「へぇ」って思うこと、それが「ぶつかる」。

よくあることだと思います。

でもそのままスルーしていませんでしたか?もったいない。

視界に入っているけれども認識していないことだらけです、

世の中は。

「へぇ」と一瞬でも感じた·ということは、

何かがあなたの感性に引っかかった、ということですよね。

それすなわち、アイデアに結びつく可能性がとっても高い

既存の要素なんだと思います。

そのまま放置せずに、サクッと拾い上げてあげましょう。

気になった言葉や記事、商品名などを手元の紙にメモをする。

スマートフォンでコピーする、あるいはデスクのパソコンへメールする。

すでに目の前にパソコンがあるのならば、

1分だけ時間を割いて検索してしまう。

 

いつだって好奇心はアイデアパーソンの味方です。

それまで一切関心のなかったお洒落アイテムに

目覚めたりするかもしれない。それはあなたにとって、

プロフェッショナルとしての手口、

引き出しが1つ増え始めていることに他なりません。

チャンスは逃すな!なのです。

(108~109p)

  

ついに「好奇心」がこの本で登場。

「アイデア」と「好奇心」がつながりました。

今まで私のブログを読んでくださった方なら、

「ぶつかる」を拾っているシーンが覚えがあるのでは。

  

  

でもまあ、お手軽にかつ「ぶつかる」頻度が高い代表選手は

インターネット上を含めマスメディアに触れることでしょうか。

例えば新聞。普段は自分の好きなページしか

目を通していなかったりしませんか?

よし、今日はぶつかってやるか!と思ったら、

頭の一面から目を走らせてみましょう。

(112p)

  

思えば、

毎週「ザ・テレビジョン」or「TVガイド」を見る時には、

「今日もぶつかるぞ!」というワクワク感がありますね。

  

  

【思い出す】

ニュースなどを偶然見聞きすることによって、

過去に接触や体験があり、記憶していたものの

すっかり忘れていた事柄が、記憶の表層へ再登場すること。

またそのキッカケに直接関係あるかどうかを問わず、

さまざまな記憶が脳裏に去来すること。

自らが蓄積していた「database」の活用。

「そういえば」という言葉で始まることがある。

あなたの脳は超高速回転するハードディスクドライブ。

小さなキッカケさえあれば、時間も空間も一瞬のうちに

飛び超えて記憶が甦ってきます。

物事を次から次へと引き出す=思い出すことは、

まさに「たぐる」です。

(中略)  

誰かとおしゃべりすることは、

お手軽な「思い出す」のキッカケになります。

話し相手が「昔××ってドラマがあったよね?」、

そんな調子で、こちらがまったく想定していない話題を

急に振り出してくれたりするからです。

(114~115p)

  

これももちろん体験あり。

  

 

普段いろいろ「たぐる」をしておくことで、

あなたの記憶はいつの間にか網になる。

それこそアイデアの源泉です。

急がば回れ、です。

(121p)

  

  

【押さえる】

軽度に興味関心のあるテーマや人物などに関して、

簡単に調べをすること。下調べ。

詳細な分析が目的ではないため、完全な網羅性は必要としないが

「footwork」よく作業をすることが求められる。

「とりあえず」行われる場合も多い。

(125p)

インターネット、特に検索機能の充実によって本当に

「押さえる」のは楽になりました。

それまでは図書館に何度も通ったり、新聞の縮刷版

(というブ厚い資料が図書館にはあるのです)を

怒涛の勢いで読破したり・・・・と全体の感覚を掴むのは、

結構大変な作業でした。

(中略)

インターネット上にある情報をそのまま鵜呑みにするのも

気をつけたいところ。

大事な要点になるところでは、キチンと原典にあたることを

忘れずに。

(126p)

インターネットはすごいです。

私も図書館に通って、新聞の縮刷版を見ました。

  

  

ついついインターネットの力を借りたくなりますが、

雑誌や書籍を活用することもお薦めします。

1冊の本の裏には、驚くほどのボリュームの知識や体験とが

濃縮されています。

(129p)

   

 

【ほる】

深く知りたいと思う案件について、

図書資料の精読や関係者へのヒアリング。

高度な技術の修練などによって専門的、

「deep」な知識や知見を収集し体得すること。

業務上の必要に迫られて行う場合と、

自身の強い希望に基づいて行われる場合がある。

その領域に関しては「詳しい」と称される。

 

「押さえる」がいわゆるサーベイ、概況把握だとすると、

「ほる」はもっとディープに、深く踏み込んでいきます。

好きこそものの上手なれ、で、本人は意識していないうちに

気がついたらいっぱしの専門家と呼ばれるようになっていた、

なんてこともあるかもしれないですね。

(131~132p)

専門家といっても日本一である必要は(とりあえず)なくて、

まずはチームや会社の中で詳しい、深い知見を持っていると

認定されたらOK。目指せ、なんちゃって専門家!

一度橋頭保(きょうとうほ)が確保できたら、もうしめたもの。

他のメンバーとのリード差を守りながら、

さらにその差を拡げるべく、直接&間接の体験を

増やしていけばよいのですから、あとは比較的楽です。

(132p)

 

なるほど、なるほど。

自分もいつの間にか「詳しい」と言われることがあります。

あまり意識しないでやってきた

「ほる」ことをしてきた結果でしょうか。

 

何度も書きますが、著者の言う「たぐる」は、

このブログ上でやってきたこと。

いやいや、ブログをやる前から好奇心の赴くまま

ずっとやってきたことです。

それをこのように文章化して説明してくれて、

すごく納得します。

私が「道草」と称して、時間を費やしてきた活動を、

隅から隅まで丁寧に肯定してもらっている感じです。

生き方を肯定してもらっているようで、うれしいですね。

  

  

まだ続く。あと1本で納めたい。

「アイデアはどこから」その3/ちょっとしたことがスタートとなって・・「たぐる」

 

今日は1月21日。

  

前投稿に引き続き、

本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)より引用します。

  

直接体験を持っていると、それに関連する間接体験から

得られるものがグッと豊かになるからです。

一回でも会場大興奮!のライブに参加したことのある人は、

まったく別のライブのDVDを自宅で見るという間接体験をしたときに、

会場のリアリティや興奮度合いを疑似的ではありますが

共有できます。

間接体験の豊富さが直接体験を助けることもあります

恋愛小説を何冊も読んでいる人だと、

初めての恋でもちょっと駆け引き上手だったりして。

(89p)

  

  

Q 網づる式、の網の目を密にしていくにはどうすればよいのでしょう?

A すでに知っている既存の要素にどんな”とっかかり”をつけるか、

 がポイントになると思います。「タグ」です。

 タグが素敵なのは、一つの事象についていくつでもつけられるところ。

 ある一つの記憶に到達する道は複数あるし、

 一つの記憶が出発点となって、どこにでも行ける。

 すべての道はローマに通ず、といいます。

 その記憶版を作ろうよ、ということですね。

 四方八方に道が張り巡らされた「記憶の網」があって

 脳内検索を楽にすることができれば、

 すぐ手にすることができるアイデアの素は

 当然ながらグンと増えるはずですから。

  

 一本の万年筆に対して「筆記具」「万年筆」「ドコドコ製で

 品番は××」などの一般的なタグから始まって、

 「初めてのモノ」「自分なりのカスタマイズ」「ヌラヌラ(書き味)」

 「シマシマ(の模様があるから)」「著書の表紙を書いた」

 「こき使っている」・・・・と、いたって個人的で私的なタグまで

 いくつでもつけられます。

 それで、例えば「つらい仕事を楽にするアイデア」なんてお題が

 与えられたときに、自分だけは万年筆、という既存の要素を

 スッと「思い出す」ことができてしまうわけです。

 それがアイデアに直結するかどうかは不明ですが、

 他人とはちょっと違う視点から課題を見ることができたり、

 違うアイデアが出てきたりする可能性を手にすることができたわけですね。

 「持っているだけで思わず笑っちゃうペンを全員に配付する」

 なんてアイデアも出てくる。

 そのアイデアがよいかどうかは後で判断します。

 まずは出すだけの時間ですから。

 既存の要素を収集するばかりではなく、

 仕舞い方にちょっとした工夫があると後で楽になります。

 網づる式、という言葉に込めた気持ちです。

 (94~95p)

   

面白い発想でしょ。

アイデアを生み出すことを生業にすると、

ここまで考えるんだと驚かされます。

そしてその発想をこうやって本にしてくれたおかげで、

とっても参考になっています。

  

  

アイデアパーソンにとって基礎的な、

けれども欠かすことができない「練習」とは何か、

(中略)

地味かもしれませんが、意外に大事で効くのは

「既存の要素」の取り扱い。

直接体験、間接体験、知識をどのように探し出し、

脳裏に取り込み、かつ忘れないように活性化しておくか。

アイデアパーソンにとって必要な既存の要素を常に、

自分の手の届く場所に引き寄せておくんか。

他人ごとではなく自分ごと、とし続けられるか? が焦点。

 

そのための技を紹介しましょう。

それは「たぐる」という技であります。

(98p)

  

220pまである本ですが、

後半はこの「たぐる」の説明がほとんどです。

  

  

これが「たぐる」。

直接体験、間接体験、各種メディアでの知識をたぐり寄せていくことで、

自分の中にひとつの「既存の要素」ができあがっていく感じです。

(103p)

ちょっとしたことがスタートとなって、

世の中にすでにある「既存の知識」を手元に引き寄せていく。

(104p)

 

「たぐる」の説明。

これって私がブログでやってきていることに共通するぞと

思い始めた文章です。

  

 

「たぐる」を分解すると、こんな感じになります。

四つの「たぐる」は順序もバラバラで、

行ったり来たりの自在なつながりを見せています。

「ぶつかる」「思い出す」「押さえる」「ほる」

(106p)

  

「ぶつかる」「思い出す」「「押さえる」「ほる」の

それぞれについては次項以降で詳しく触れていきます。

(106p)

  

 

私も次の投稿以降で触れていきたいです。

 

まだまだ続く。

「アイデアはどこから」その2/脳を「24時間循環風呂」状態にする

 

今日は1月21日。

  

前投稿に引き続き、

本「アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)より引用します。

 

 

アイデアパーソンとしてアマチュア、そしてプロフェッショナルの

違いがハッキリと分かるシーンがあります。

それは既存の要素、体験と知識の使い方です。

アマチュア、あるいはプロに成り立ての方々は、

手にした知識や体験をすぐさま、そのままにアイデアとして

使いたがる。使うことは悪くありません。

ベテランだって使います。

違うのは加工の仕方、というんでしょうか、

いわゆる「ひと捻り」のアルナシです。

  

アイデアの初心者は、昨日見た自分にとって新鮮だった体験を

そのままアイデアだとしてしまいがちです。

土曜日に家族で行ってきたサーカスが面白かったから、

次のイベントはサーカスをやりましょうよ、みたいなパターンですね。

(中略)

ベテランは少々違います。

感動したサーカスを触媒にして、すでに自分の中に蓄積されていた

既存の要素を呼び起こす作業を

(ほとんど自動的に)やっているはずです。

さらにサーカスが感動を呼ぶ原因や要素を分解して、

肝腎なものだけを取り出そうとするでしょう。

(結果、サーカスというアイデアになることも含めて)

何にしても、自らのストックを掘り起こしてゆくステップを

踏んでいくのが特徴です。

新旧いろいろありますが、とにかくアイデアは

「すでに知っていること」からやってくるのです。

(77~79p)

  

  

長く引用しましたが、大事なのは「ひと捻り」だと思います。

いいと思っても、すぐには答えを出さずに、

自分の知識の中に一度含めて考えろということです。

これも教員の体験の中にもあります。

他の先生の実践を見て、いいと思って自分の教室でやっても、

思ったよりもうまくいかない体験。

「ひと捻り」が足りなかったのでしょう。

  

  

体験にしても知識にしても、いくら記憶として収納しても、

いざというときに引き出してこられないならば意味がありません。

それぞれの記憶(直接体験、間接体験と知識)が

どのタイミングで必要になるのかまったく分かりません。

また、そのときに何がアイデアのヒントになるのかも

正直見当もつきません。

アイデアの世界はどうにも混沌しているのが実際です。

わたしたちにできそうなことといえば。

①できるだけ頻度が高く、

 それぞれの体験や知識を脳裏に思い浮かべること

②それぞれの体験や知識に複数のアプローチで

 たどり着けること

(86p)

  

この発想がすごいなと思います。

続きをさらに引用します。

  

名メジャーリーガー、トニー・グウィンは

「春のキャンプはマッスル・メモリーを呼び覚ますために行うんだ」

と語っていたそうです。プロアスリートになっても、

忘れずに基礎練習を繰り返している理由が分かります。

カラダは覚えているけど、忘れもする。

絶えずカラダを動かし続けていることで、

いつでも試合に出られる状態にしておくのです。

 

理想をいえば、脳はいつでも24時間循環風呂。

誰かが入っていようといまいと、

お風呂の中でお湯をぐるぐるとかき混ぜながら、

新しいお湯はそのままに、

古いお湯もきれいにしながら対流させている。

お風呂の表面(そのときの顕在意識)に、

いろいろな記憶が押し出されていくように。

  

そしてそれぞれの体験、知識は芋づる式ではなく

(1本の蔓だけでつながっているようなイメージありませんか?)、

「網づる式」で四方八方につながっている。

網のどこかに重みがかかれば、網全体がボヨンと揺れる。

しぶとい記憶、とでもいいましょうか。

同じネタであってもリピートして構いません。

組み合わせる相手が違えば、別のアイデアになるんですから。

  

特にアイデアを迫られていなくても、

そんな状態にスタンバイできていたら素晴らしいことですね。

(87p)

  

アイデアというと、比較的新しい知識がきっかけになって

浮かんでくるというイメージが私にはありました。

それは「最近の自分」だけで生まれてきたアイデアであって、

薄っぺらいもののように思えていました。

「今までの自分」「過去の自分」が役に立っていないのが

寂しいと思っていました。

でも脳が「24時間循環風呂」状態ならば、

「最近の自分」だけでなく、「今までの自分」も利用しての

アイデアづくりとなるわけです。いいじゃないですか。

 

こんな発想を考えた作者に驚きです。

  

まだまだつづく。

「アイデアはどこから」その1/アイデア入りの企画は素敵

今日は1月21日。

  

1月19日の往復でこの本を読んでしまいました。

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アイデアはどこからやってくるのか 考具 基礎編 

(加藤昌治著/CCCメディアハウス)           

  

このブログに書き留めておきたいことがたくさんあった本です。

私がふだんこのブログでやっていることが、

アイデアを生み出すにはいいことだと後押ししてもらいました。

 

今日は振替休日なので、

少し時間に余裕があるので、

少しでも書き留めておきたいです。

図書館で借りた本で、

今日中に返さなくてはいけないという事情もあります。       

  

  

アイデアと企画は別物です。

最終形が企画だとしたら、アイデアはまだ途中段階。

超・重要なパーツではありますが、

アイデア単体では、顧客にお渡しすることはできません。

この二つを一緒にしてしまうと、

いろんなトラブルや無理が生じてきます。

  

つまり、誰かにきちんとしたビジネス上の提案をするときには、

お題を解決するためのアイデアを大量に出し、

よきものを選び、実現可能かどうかの裏取りや確認をして、

企画に整える。そして自信を持って提案をする。

このプロセスが大事です。

この流れによってでき上がった「企画」には必ず

「アイデア」が含まれています。

  

反面、なんか面白くないな・・・と感じる企画には、

アイデアがありません。

つまり企画には二種類のタイプがありまして、

一つは「アイデア入りの企画」。これは素敵です。

もう一つが「アイデアなしの企画」。

これ、結構ありますよね・・・・。

なぜそうなってしまうのか?

たぶんアイデアを出すための時間が少なくて、その分、

企画としてカタチや条件を整えることに

チカラが入っちゃったパターンかも。

考えるにも順番があるんです。

(38~39p)

 これって、ふだん実感します。

研究授業を参観した時に、面白いと思う時には、

そこにアイデアがあるんですね。

アイデアがあるかないかの視点は、

いつの間にか私の中にあるなと思った文章です。

  

  

アイデアとは何か、もう一つの定義をご紹介しましょう。

ジェームズ・ウェブ・ヤング氏によるもので、

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせにしか過ぎない

(An idea is nothing more nor less than a new combination

of old elements.)」がそれ。

(中略)

アイデアは天からの啓示ではありません。

単なる(とあえていいますよ)、単なる組み合わせにしかすぎません。

突拍子もないアイデアとは、組み合わせ方が意外、

あるいは組み合わせた素材に新鮮さがあっただけなんです。

(45p)

  

聞いたことあり。

でもこの説にも言い出した人の名前があることを初めて知りました。

「ことわざ」のような類の言葉だと思っていました。

 

  

アイデアに一番つながりやすい既存の要素は、

なんといっても直接体験。

自分自身への印象度も深いものが多いでしょうから。

(中略)

友人との何気ない会話の中に大きなヒントが

隠れていることなんかザラ。

カラーバス※1」という考具を使えば、

毎日の通勤・通学もアイデア発見ツアーに早変わりしますから。

※1 カラーバス

 考具のひとつ。一つの色を決めて、その色がついている

 アイテムを探すだけ。意外な発見があるだけでなく、

 そこからアイデアのヒントが出てきます。

(66~68p)

  

「カラーバス」は初めて知ったこと。

やったことがないので、効果は未知。近いうちにやってみよう。

  

  

総じていえば、直接、間接の体験も含めてですが、

知識は力。

このパワーを使いこなせるかどうかも、

アイデアパーソンにとっては分かれ目になりそうです。

(75p)

  

最近、一緒に仕事をした人から

「知識は力ですね」と言われました。

前任校で、情報主任として覚えた機器の操作方法が、

現任校で役に立った時です。

あくせく時間をかけてやったことが、

いつの間にか私の得意種目となっていました。

才能はなくとも、経験して「知識」となっていたなら、

それは「力」なのです。

知識は力

生活で出合い、そして本で出合った言葉。知識を信じよう。

  

まだまだつづく。  

  

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