「エアーズロック」はなぜ「ウルル」となっていったのか
今日は1月26日。
前投稿に引く続き、まずはウルルのことを書いていきます。
pixabayより。
かつては「エアーズロック」と呼ばれていたウルル。
「エアーズロック」については、次の理由で名前がつけられました。
『エアーズロック』という名称は、
19世紀に入りヨーロッパ人たちが
オーストラリア大陸に進出してきた後に付けられた名前だ。
1873年、イギリスの探検家『ウィリアム・ゴス』は、
オーストラリア大陸を探索中に巨大な一枚岩を発見した。
古来よりアボリジニたちは、この一枚岩のことを
『ウルル』と呼んでいたのだが、
ヨーロッパ人たちは『エアーズロック』という
新しい名称を付けたのだ。
エアーズロックの『エアーズ』の部分は、
当時の南オーストラリア植民地の首相であった
『ヘンリー・エアーズ』の名前にちなんで付けらた。
「エアーズロックというくらいだから何か空気と
関係があるのだろう。」と思っていたのだが、
エアーズロックの英語のスペルは『Ayers Rock』であり、
空気を意味する『Air』とは何の関係もないようだ。
引用:ジャングルタイムズ
↑今日見つけたサイト。なかなか勉強になります。
もともとは、先住民アボリジニが呼んでいた「ウルル」は使わずに、
「エアーズロック」で呼ぶようになり、
日本でも「エアーズロック」が普及しました。
『ウルル』は、古くからエアーズロックの周辺で生活してきた
アボリジナル・ピープルに伝わる『ピチャンチャチャラ語』。
引用:ジャングルタイムズ(上記)
オーストラリアで「ウルル」が使われ始めたのは
1980年頃からだそうです。
それは、先住民の人権がオーストラリアで認められるようになった
現れであると思います。
前投稿で紹介したYoutube オーストラリア ☆ エアーズロック
ではこう言っています。
1985年、はるか昔から岩を聖地としてあがめてきた先住民
アナング族のもとへこの地は返還され、岩は「ウルル」という
かつての名前に改められた。
地理の教科書にもこう書いてあります。
オレンジのアンダーラインを引いた文章がとても気になりました。
では、アボリジニの先住権は、それまではどうだったのだろう?
アボリジニの土地の所有権はどうなっていたのだろう?
そんな疑問を持つようになりました。
そして調べました。
そしたら、とんでもない歴史とぶつかりました。
つづく
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