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2019年11月22日 (金)

「絵でわかる地球温暖化」①/人間社会に深刻化どうかを考える

 

今日は令和元年11月22日。

 

現在読んでいる本です。

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絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著/講談社)

   

ここから引用します。  

  

例えば、「氷期ー間氷期に起こった気温の変化に比べれば、

最近100年の1℃程度の気温の変化はごく小さい」というのは

正しいですが、「だから温暖化はさしたる問題ではない」というと

誤りになります。地球温暖化問題は、ヒトと気候の問題ですから、

気候変化のインパクトはあくまで人間社会に深刻かどうか、

という角度でとらえるべきで、ヒトがいなかった時代の変化と

比較するだけでは意味がありません。3.6節で述べたように

人類の文明社会は安定した気候のもとで発展してきました。

これを、気候が安定していたから文明がここまで発展できたと

みるかどうかは意見が分かれるところですが、仮に大きな

気候の変化が起こった場合に文明社会が適応できるか、あるいは

脆弱な部分から崩壊してゆくのかは、本当には試されていないのです。

(58p)

   

この文章の、特に次の部分が印象に残りました。

  

地球温暖化問題は、ヒトと気候の問題ですから、

気候変化のインパクトはあくまで人間社会に深刻かどうか、

という角度でとらえるべきで、ヒトがいなかった時代の変化と

比較するだけでは意味がありません。

  

かつてもっと低い気温の時もありました、二酸化炭素が多かった時も

ありました、酸素が少ない時がありました。

しかし、そこには人間がいませんでした。

今回、二酸化炭素が増えたこと、温暖化していることで

人間の生活にどのような影響を与えるかは、まだ未体験なのです。

なるほどです。

 

さらに引用します。

  

もう一つのありがちな勘違いは、時間スケールに関するものです。

「過去の氷期ー間氷期サイクルを考えれば、気候はやがて寒冷化

して次の氷期に入る」というのはおそらくその通りです。しかし、

「だからいま心配すべきは温暖化はなくいつ寒冷化するかだ」

というのは間違いです。図3.5(省略)のような10万年

スケールの気温変化のグラフに慣れてしまうと、つい1000年

程度なら短い時間と見てしまいがちですが、人の世代は約30年で

交代してゆきますから、本来の人間の感覚では100年でも十分に

長い時間なのです。(図3.14.省略)したがって、1000

年以上先に起こるかもしれない寒冷化を心配するよりも、およそ

100年のスケールで起こる地球温暖化による気候の変化を

(もしその影響が深刻ならば)問題にすべきなのです。

(58p)

  

これもなるほどです。

今年の台風15号、19号、そして21号にともなう大雨の被害を

見ると、深刻な影響が出始めていると思います。この100年を

考えなければならないと思います。

  

  

こういう基本的なことを気づかせてくれる本です。

今のところ61pまで読みました。

179pまでの本です。読んだらまた引用します。

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