「絵でわかる地球温暖化」④/温室効果ガスの効果・主犯は二酸化炭素
今日は令和元年11月24日。
昨日に引き続き、「絵でわかる地球温暖化」(渡部雅浩著/講談社)
より引用します。昨日で読破しました。現在、付箋を貼ったページを
読み直しています。図書館に返す本です。手元に残しておきたい
文章を書き留めていきます。
地球に入ってくるエネルギーは太陽放射(solar radistion)です。
私たちの目で見ることができる光(可視光線)は太陽放射の一部に
すぎず、ガンマ線やX線なども太陽放射に含まれます。一方、
サーモグラフィの画像でおわかりのように人は赤外線を放出して
いますが、地球表面も赤外線を中心とした放射エネルギーをだして
おり、これを惑星放射(terrestrial radiationもしくはEarth's
radiation)と呼びます。(中略)
温室効果自体は1世紀以上も前に発見され、現在では物理学的に
確立した概念です。惑星放射を吸収・射出する気体を温室効果ガス
(greenhouse gasses,GHG)と相称します。このGHGの特異な
性質は、太陽放射に対してはほとんど働かないということです。
(14~16p)
主な温室効果ガスは、水蒸気、二酸化炭素、メタン、酸化窒素、
オゾンです。これらの温室効果ガスがないと、地表の気温は
マイナス18℃なのだそうです。
上の説明と、この図がわかりやすいです。
温室効果ガスは今の人間には必要なのです。
観測されている温暖化が人間活動によって生じているという前提に
立つと、水蒸気は温暖化の重要な「共犯者」ではありますが、
「主犯」ではありません。なぜかと言えば、人間社会が二酸化炭素を
排出することで大気中の二酸化炭素を確かに上昇させているのに
対して、水蒸気は人間がコントロールできない量だからです。
(中略)
人為起源の温暖化で言えば、まず人間活動による二酸化炭素の
上昇があり、二酸化炭素の温室効果で気温が上がります。これが
水蒸気の増加をもたらし、さらに水蒸気の温室効果で気温が上がる、
という正のフィードバックが働きます。
(31~32p)
主犯は二酸化炭素です。
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