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2021年5月

2021年5月30日 (日)

番画〈254〉〈255〉:イスラエル・パレスチナ停戦合意/平岡円四郎暗殺

    

今日は令和3年5月30日。

   

今回も番画です。

自分のやっていることを信じたい。

   

〈254〉「ニュース地球まるわかり」

  (2021年5月30日放映)

  

〇この番組で見た最新の世界のニュースを、

 授業で紹介できないかと思う。

 授業で紹介できないとしても、

 社会科教師としての知識のベースとして知っておいて、

 いつか活かせないかと思って、今日も2回通り見た。

〇特集1はイスラエル・パレスチナの停戦合意10日目の様子。

 「世界で最も解決が難しい紛争」と言われている。

 パレスチナのガザ地区の様子が特に詳しく紹介されていた。

 ガザ地区とイスラエルの位置関係を、やっと確認した。 

 なぜ紛争が起こったのかを、1948年のイスラエル建国宣言まで

 さかのぼって説明してくれた。

 キャスターが次のように言った。「イスラエルとパレスチナの

 紛争を、見慣れた国際ニュースにしてはダメだ」

 またやっているな(紛争しているな)とさらりと見てはダメです。

 両国が和平合意して、両国を認めるようにしないといけない。

〇特集2はロシアの樺太のユジノサハリンスクにいる女子大学生の話。

 北方四島のひとつ色丹島の出身。

 ビザなし交流で日本人と触れ合ったことで、日本への関心が高まり、

 日本語の勉強もしている。

 将来は日本に留学したと思っていた。

 しかしそこに壁があった。

 彼女は日本名が色丹島の出身者。

 そこの住人であることを日本が認めると、

 色丹島がロシア領だと認めてしまうことになる。

 なので、北方領土のロシア人は日本へは来ることができない。

 なんてことだ。でも彼女は諦めていない。

〇特集3はアメリカの「17年ゼミ」(周期ゼミ)

 17年ぶりに目の赤い17年ゼミが大量発生している。

  

毎週、このニュースを見て、ピックアップして授業で紹介する。

この流れはいいぞと思いたいです。

今回の放送では、イスラエル・パレスチナのことは教えたい。

  

   

〈255〉大河ドラマ「青天を衝け 16 恩人暗殺」

  (2021年5月30日放映)

  

〇今まで大河ドラマで徳川慶喜が登場したことは何度もあった。

 平岡円四郎はどのように描かれていたのだろうか。

〇1998年の大河ドラマ「徳川慶喜」では、

 新井康弘さんが演じているが、覚えがない。

〇渋沢栄一がらみで平岡円四郎のことを知って、

 その平岡円四郎が今回暗殺された。

 志半ばでの死であって、本人としては悔しかったでしょう。

 このような人物がいたことを知ることができた大河ドラマだった。

〇水戸藩の内乱が描かれていたが、いまひとつよくわからなかった。

 

番画〈253〉:フィッシャーズ 久々の土偏の「垣々麺」に出合えた

   

今日は令和3年5月30日。

   

番画です。

  

〈253〉フィッシャーズ

ペヤングやきそば獄激辛坦々味を辛いの苦手な奴らで食べたら過去最高に辛かった!!!
YouTube: ペヤングやきそば獄激辛坦々味を辛いの苦手な奴らで食べたら過去最高に辛かった!!!

  

〇「ペヤングやきそば獄激辛担々味」に挑戦する回。

 ここで私が注目したのが、画面下の説明。

 「垣々味」と土偏です。

 久々に土偏の「垣々」を見た。

〇かつて手偏の「担々麺」と土偏の「垣々麺」の数を調べたことがあった。

1

〇テロップも「垣々麺風」となっている。

〇過去の記事をみると・・・・

ここでも道草 「坦々」「担々」調査(2015年11月8日投稿)

ここでも道草 「担々」「坦々」調査の再会(2011年7月24日投稿)

 ルールは私が食事した場合にカウントをする。

 10年前で中断しているが、「坦々」が3票。「担々」が6票。

 イメージとしては、だんだん手偏の「担々麺」が

 一般的になっている感じ。

 おそらくこの10年、担々麺を食べていないので、

 調査は中断している。

〇ペヤングのパッケージは実は手偏の「担々」である。

 フィッシャーズが誤解している。

  

〇でも10年ぶりの「坦々」はうれしかった。

 久々に担々麺を食べに行って、

 「担々」「坦々」調査をしてみたいなあ。

 

2021年5月29日 (土)

番画〈249〉〈252〉:テレビ愛知の本気度/竹脇まりな

   

今日は令和3年5月29日。

   

番画です。

   

ここでも道草 天正大地震で埋もれた帰雲城のテレビ番組がある!(2021年5月5日投稿)

☝ この記事で紹介した番組が、今日放映されました。

さっそく見ました。

 

〈249〉「消えた戦国の城 弐ノ巻」(2021年5月29日放映)

  

〇2台の重機が登場。地面を掘り出した。

 深さの目標は14メートル以上。

 テレビ愛知は本気なのだと思った。

〇14メートルを掘ったところで、土砂の様子が変わった。

 ここが戦国時代の表土の可能性。

 いろいろな材木が出てきて、馬の骨も発見される。

〇帰雲城が本当にここにあったのかどうかまでは判明しなかった。

 しかしテレビ愛知は、4年かかってここまで解明した。

 まだ続きはあるようだ。

 見逃さないように番組チェックをしたい。

   

   

〈250〉「プロフェッショナル 仕事の流儀 

  令和のシンデレラストーリー ユーチューバー 竹脇まりな」

  (2021年4月27日放映)

   

〇1本の動画を作るのに、かなりの精力を使っていることを知った。

 動画を撮った後に、テロップを入れる事を大事にしていた。

 「私は、私のままでいい」「自分をいっぱい褒める」ことを

 テロップでも推奨していた。共感できた。実行したい。

〇竹脇まりなさんがブレークしたのは、1年半年前のこと。

 人生、何が起こるかわからないなあと思った。

 自分の人生でも、もう少し何か起きてほしいと思う。

 地道にやれることを積み重ねていきたい。

 この「ここでも道草」はそのひとつ。

 

〈251〉竹脇まりな

【200万人記念】アラ還の両親と一緒に痩せるダンス踊ってみたよ!!~本当にみんなありがとう~
YouTube: 【200万人記念】アラ還の両親と一緒に痩せるダンス踊ってみたよ!!~本当にみんなありがとう~

 

〇竹脇まりなさんの動画初視聴。

 「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介された1本。

 60歳の両親とダンスしている。両親と同じ年だ。

 道徳の時間に?生徒と一緒に踊りたくなった。

 「リズム感なくてもよいのよ」とか

 肯定的なテロップがいい。

  

  

〈252〉竹脇まりな

【猫背解消】10分で姿勢が良くなって全身鍛えられるダンス〜姿勢改善・痩せるダンス〜
YouTube: 【猫背解消】10分で姿勢が良くなって全身鍛えられるダンス〜姿勢改善・痩せるダンス〜

 

〇これも「プロフェッショナル 仕事の流儀」で制作の様子が

 紹介された1本。

 「自分をいっぱい褒めよう」「胸張って生きていこうね」

 道徳的な言葉がテロップに出てくる。

 やっぱり道徳の時間に生徒と一緒に踊りたい。

 

5月12日は「ザリガニの日」でした

   

今日は令和3年5月29日。

  

「実践事例でわかる!タブレット活用授業」

(田中博之著/学陽書房)の次に読む本は決まっています。

 

「ザリガニの鳴くところ」

(ディーリア・オーエンズ著/友廣純訳/早川書房)です。

全米で500万部突破したベストセラー本です。

  

ザリガニは思い出深いです。

ここでも道草 ザリガニの赤ちゃんが生まれた(2007年8月1日投稿)

ここでも道草 大きく育ったザリガニとのお別れ(2008年3月28日投稿)

孵化から大人に成長して川に戻すまで見守ったことがありました。

もう14年前のことなのですね。

  

5月12日は「ザリガニの日」でした。

生徒にクイズで出して紹介しました。

今日は何の日 毎日が記念日の引用です。

  

1927年のこの日、鎌倉食用蛙養殖場に餌としてアメリカからアメ

リカザリガニなどが持ち込まれた。

持ち込まれたのはわずか20匹であったが、逃げ出した個体が爆発

的に広まり、1960年代には九州でも確認されるほどになった。

   

まだ100年経っていないのに、

日本の風景になってしまっています。

  

  

「ザリガニの鳴くところ」

ザリガニは鳴くのか?

どんな話が始まるのか楽しみです。 

「タブレット活用授業」/まずは「教師用タブレット」を使ってみよう!

   

今日は令和3年5月29日。

   

この本を読みました。

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「実践事例でわかる!タブレット活用授業」

(田中博之著/学陽書房)

   

私の勤務校でも無線WiFiが整備され、

タブレット端末も配備されました。

いよいよ始まったという感じです。

こんな本も読みたくなりました。実行。

   

でも今の自分のレベルはここですね。☟

 

「教師用タブレット」を使ってみよう!

▷基本操作はスマホと同じ感覚でできる!

小・中学校の子どもたちに1人1台端末が配布されるのに合わせて、

学校の先生方にも1人1台端末が配布されます。

子どもたちと同じ機能を共有して、子どもたちの学力を高めたり課

題解決的な資質・能力を育てたりするために、楽しくわかりやすい

授業に取り組みましょう。

教師用に配られるタブレットや薄型ノートブックといっても、基本

操作はスマホと変わりありません。

指やペン1本で、タップ、ドラッグ&ドロップ、文字入力、作図や

描画、コマンド選択など、ほとんどの操作ができます。

(28p)

   

スマホは使っている前提の話です。

私は今もガラケイなので、この前提はありません。

iPad proを授業ではどしどし使っていますが、

私の学校に配備されたタブレット端末はWindows端末です。

まずは慣れなくてはなりません。

155pのこの本の28p目のレベルです。

  

  

GIGA(ギガ)という用語は、もともとコンピュータの世界では、

Gigabyte(ギガバイト)というように、保存や伝達する情

報の大きさを示すもので、基準になるものの大きさの10億倍であ

ることを意味する接頭語です。

(中略)

しかし、実際にはGIGAスクール構想のGIGAは10億倍とい

う意味ではなく、Global and Innovation Gateway for All、

つまり、「すべての人のための国際的で革新的な入り口」と訳すこ

とができます。

もちろん、ギガバイトのギガというニュアンスとの掛詞になってい

ることはいうまでもありません。

また、ゲートウェイという単語を選んだのは、それがコンピュータ

の世界では異なるネットワークを接続する装置という意味ですから、

そのニュアンスも含めているといえます。

(11p)

   

とりあえず、GIGAスクール構想のGIGAの意味を

知ったことで、この本を読んだ価値ができました。

イノベーションの綴りがnが2つ続くことも知りました。

番画〈247〉〈248〉:映画「天気の子」 西洋偏重教育からの脱却

    

今日は令和3年5月29日。

   

番画です。

   

〈247〉映画「天気の子」(2019年)

  (2021年1月3日放映)

  

〇授業で映画を見せる時は、できたらどの生徒も見ていない映画を

 見せたいと思っていた。

 でもこの映画を見せて、そうでなくてもいいなと思った。

 みんなで同じ映画を見るという体験が大事。

 映画は何度見ても何か発見があるので、繰り返して見るのはOK。

〇雨が降ってきて、路面で弾ける描写がとてもいいなと思った。

〇歌のある音楽が、映画を盛り上げているなと思った。

〇東京が水没しても「大丈夫」という思いきった発想は、

 気持ちがいいなと無責任に思った。 

  

    

〈248〉虎ノ門ニュース(2021年5月28日放映)

【DHC】2021/5/28(金) 武田邦彦×須田慎一郎×居島一平【虎ノ門ニュース】
YouTube: 【DHC】2021/5/28(金) 武田邦彦×須田慎一郎×居島一平【虎ノ門ニュース】

 

〇ウィルソンの14か条の平和原則について、

 武田教授はイギリス、フランスの力を削ぐためのものだったと主張。

 アメリカの一人勝ちにした条約。

 「民族自決」はいいことだと言われるが、

 フランスの力を削ぐためのもの。

〇温暖化は気候問題ではなくて、政治問題。

 新興国の発展を抑えるために、先進国が温暖化防止を言っている。

〇大脳皮質だけの教育は利己的な判断に陥る。

 伝統脳の教育も大事。伝統脳は利他的な判断を司る。

 日本は道徳教育などで、伝統脳の教育もしてきた。

〇戦後、岡潔は、「現在の日本人は敗戦による劣等感に

 さいなまれているが、日本人は優れているのだ」という本を書いた。

〇日露戦争では、ロシアは日本に対して、条約で使用が禁止されていた

 ダムダム弾を使用した。日本人を人間と考えていなかった。

 猿と考えた。西洋人は残虐。

〇西洋偏重教育からの脱却が必要。

2021年5月28日 (金)

リマン海流の「リマン」とは?

    

今日は令和3年5月28日。

      

日本の近くを流れる海流名を教えました。

黒潮(日本海流)、対馬海流、親潮(千島海流)そしてリマン海流。   

今まで不思議に思わなかった「リマン海流」の

「リマン」の語源が知りたくなりました。  

受験勉強 リマン海流の「リマン」って何?

このサイトが楽しかった。

引用します。

  

日本をとりまく4つの海流、「千島」海流と「対馬」海流の「しま」

を漢字で書き間違えるのはヘッポコ受験生の常であります。そんな

中、千島・対馬・日本といったメジャー海流のわきを流れる、参考

書や入試問題によってはカットすらされている姿すら見かけるリマ

ン海流の「リマン」とは何のことでしょうか? もちろん、対馬海

流は九州と韓国の間に位置する長崎県の島対馬に、千島海流は千島

列島に由来します。では「リマン」とは? 日本海の島でしょうか?
 

どうやら答えはまったく別に由来しました。そもそもリマン海流と

は、北上する対馬海流が、ロシア連邦はアムール川付近で冷やされ

ることで流れてくるものなのだそうです。よって、由来はロシア語。

ロシア語で「大河の河口」を意味するそうです。

  

  

ロシア語だったのですね。

「メジャー海流のわきを流れる、参考書や入試問題によってはカット

すらされている姿すら見かけるリマン海流」という表現が

楽しかったです。

「北上する対馬海流が、ロシア連邦はアムール川付近で冷やされるこ

とで流れてくるもの」という表現はよくわからなかったです。

アムール川は、流氷の供給源としても記憶しています。

アムール川は低温かつ供給量の多い河川だと想像できます。

  

参考になりました。☟


YouTube: 【真冬限定】奇跡の光景!凍結したアムール川が絶景すぎる件【ロシア,ハバロフスク】

2021年5月27日 (木)

「認知症の人が見ている世界」③ 父親も頑張っているんだよな。

   

今日は令和3年5月27日。

   

前記事に引き続き、

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」

(川端智著/文響社)より引用します。

  

認知症ケアでは、よく「寄り添い」が大切だといわれます。では、

寄り添いとは具体的にはなんでしょうか。私は、「場所」「時間」

「感情」の3つを共有することだと考えています。

(161p)

  

毎週日曜日は、父親は一日中家にいます。

でも上記の3つを共有することは少ないです。

3つを共有するくらいの余裕があると、

それは自分にもいいことだとは思います。

退職するというのは、

そう言うことができるチャンスを得ると考えたいです。

  

  

マンガのラストの言葉です。☟

 

どんなに年を取っても、認知症になっても、

人の「心」や「感情」は最後まで残っています。

そんな認知症の人の「心」を守ること

その大切さを

今一度思い出させてくれた出来事だったのです。

(165p)

  

父親も、食卓で楽しい話題になっていると、

「何か楽しい話をしているな」と笑顔になります。

誰かが来ている服の模様が何であるかは、よく聞いてきます。

好奇心があります。

そしてプライドもあります。

そんな「心」や「感情」を最期まで「守ること」というのは、

いいなあと思いました。

やりがいのあることだと思います。

息子ですからね。

  

  

「認知症」という言葉は、「認知」ーーーつまり「わかる力」の

病気を意味します。認知症の人の心を知るには、認知症の人が見

ている世界に思いを馳せ、想像することが欠かせません。しかし、

残念ながら、認知症ケアの現場でもそうした視点を持つ人が十分

でないのが実情です。私たちは認知症をいまだにわかっていない。

私たちこそ「認知症」に対して「認知症」なのではないか、認知

症の問題は、実は、受け入れられていない社会のほうにこそある

のではないか、そう思えてなりません。

(179p)

  

「認知症」のイメージは「怖い」ものでした。

父親が父親ではなくなってしまうイメージでした。

でも今は思います。父親は、認知症になっても父親です。

これがわかったのは、父親を介護する体験をしたからでしょう。

少し「認知症」を認知できました。  

  

 

本書で述べてきたように、認知症の人の多くは、不安・恐怖・孤独

を感じ、混乱の中で生活をしています。そして、その混乱の中で「

周囲に迷惑をかけまい」「覚えておきたい」と、誰よりも「記憶し

よう」とがんばっています。

認知症になると、「記憶がない」「今いる場所がわからない」「目

の前にいる人がわからない」といったことが重なります。ご本人が

「何かがおかしい」と不安を覚えるのはふつうのことです。そのた

め、以前の「あたりまえにできた」「簡単にわかった」ときの自分

の姿を求め、「自尊心を保とう」と、あれこれ考え、戸惑い、落ち

込み、怒りながら、どうにかして「できる」「わかる」状態に戻ろ

うとがんばるのです。そうした中で、ケアをする人を悩ませる不可

解な行動、暴言、介助の抵抗などの行動・心理状態(BPSD)が

現れることがありますが、それらは、自分らしくあるために努力し

つづけ、苦悩している姿でもあるのです。

(179~180p)

  

 

人間死ぬまで努力して、苦悩するんだなと思います。

頑張っているんです。

父親も頑張っているんだよな。

もう少し「この時間は介護に専念する」という時間を増やしたいと、

この本を読んで思いました。

「時間」「場所」「感情」の3つを寄り添う。

介護もシングルタスクで行こう。

  

いい本でした。

お薦め本です。

   

  

  

  

  

「認知症の人が見ている世界」② 認知症の行動・心理症状(BPSD) 

   

今日は令和3年5月27日。

   

前記事に引き続き、

「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」

(川端智著/文響社)より引用します。

  

認知症のために記憶することが苦手になると、ご本人は「あれを聞か

なければ」「あの話をしたかしら」と、不安な気持ちですごすように

なります。認知症の人の訴えに対して「何度もいわせないで」「前に

もいったでしょう」と叱責したり、「ハイハイ」と適当な返答をした

りしても、認知症の人の不安は解消されません。「不安」が解消され

ないままでいると、ご本人は「不満」を抱き、やがて周囲の人に「不

信」を抱くようになります。それが最終的に「不穏」に進むと、介護

への抵抗や暴力・暴言といった認知症の行動・心理症状(BPSD)

となって現れるのです。(中略)行動・心理症状は、このように不安

→不満→不信→不穏というマイナスの4ステップを経て悪化していく

と考えられます。

(72p)

   

認知症の行動・心理症状(BPSD)というのを初めて知りましたが、

日頃の介護は、そのような症状にならないように

気をつけなければならないということです。

でも言っているよな。

「さっきも言ったよ」

「もう質問するのはストップ」

こちらに余裕がないと、対応がぞんざいになってしまいます。

いかんなあとは反省するんですよ。

  

  

不安を解消するには、生活の中でいかにホッと「安堵」する瞬間を

作れるかが大切です。安堵する時間が多くなると、それが「安心」

となり、安心が定着すると「安着」になり、最終的には「安穏」と

呼ばれる状態になります。

そうすれば、認知症の人でも何事もなく平穏に生活できて、行動・

心理症状を防ぐことにもつながります。

(73p)

  

またこの言葉を言ってしまいますが、

「退職したなら」余裕をもって介護できるだろうな。

爺ちゃん、あと10か月、平穏でいてくれよ。

  

  

認知症の行動・心理症状(BPSD)の「徘徊」は、介護する側か

らすると悩みのタネです。突然、理由もわからず本人がいなくなっ

てしまうので、とても心配だと思います。しかし「徘徊」は「あて

もなく歩きまわること」を意味する言葉ですが、多くの場合、何か

の目的を持って歩いています。そのため、最近では、徘徊はあまり

いいイメージの言葉ではないので、代わりに「一人歩き」と呼ぶこ

とが増えています。

(35p)

  

なるほどです。

認知症の人は徘徊をするというイメージを

かつて私も持っていました。

でも知り合いの認知症の人の行動を見ると、

確かにそこに行ったのには目的がありました。

徘徊ではなかったのです。

認知症の「一人歩き」を「徘徊」とするのは良くないです。

ただ、その知り合いの認知症の人は、

自転車で遠乗りしていました。

う~ん、「一人歩き」でもないなあ。

2021年5月26日 (水)

「認知症の人が見ている世界」① 認知症になっても人生は終わりではない

   

今日は令和3年5月26日。

    

この本を読みました。

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「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」

(川端智著/文響社)

   

参考になる本でした。

認知症の父親との暮らしを振り返る機会となりました。

  

認知症は、長年、誤解され、偏見にさらされてきた病気といえます。

歴史をひも解くと、「痴呆」「呆け」などと呼ばれていた時代には、

認知症の人を身体拘束したり、閉じ込めたりすることがありました。

現在ではそうした状態はかなり改善されたものの、依然として「認

知症になったら何もわからなくなる」「認知症になったら人生は終

わり」と考える人は少なくありません。「本人は何もわからなくな

るから、らくなもの。苦しむのは家族だ」といわれることもありま

す。 

確かに、脳の働きが低下して認知症になると、記憶障害をはじめ、

理解力や判断力が低下し、生活にさまざまな不便が生じます。しか

し、認知症になったからといって、何もかもわからなくなるわけで

はありません。適切なサポートがあれば、病状が進んでも自立した

生活を送ることができます。

最近は認知症の当事者の会が数多く発足し、認知症の人が講演や手

記を通じ、自身の心の内や体験を発信するようになりました。そう

した活動を通し、認知症の人が、将来への不安や孤独、周囲の無理

解に苦しみながらも、豊かな感情を持って生きていることが知られ

るようになってきています。

(2~3p)

   

思い出します。

父親に認知症の症状が出始めた時は焦りました。

それこそ認知症が進行したら、

何もわからなくなってしまうのではと思いました。

今なら理解できます。

わからないことが多いのですが、

わかることはちゃんと残っていて、

そこをベースにして、今の状態を必死に理解しようとしています。

「豊かな感情」があることも感じます。

気づけば、焦りはなくなったと思います。

「認知症になったら人生が終わり」という考えは、今や過去のものに

すべきなのです。

(5p) 

  

現に、父親の人生が終わりとは思えません。

いろいろな感情を見せながら生きています。

  

  

今晩はここまで。


 

   

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