「認知症の人が見ている世界」② 認知症の行動・心理症状(BPSD)
今日は令和3年5月27日。
前記事に引き続き、
「マンガでわかる!認知症の人が見ている世界」
(川端智著/文響社)より引用します。
認知症のために記憶することが苦手になると、ご本人は「あれを聞か
なければ」「あの話をしたかしら」と、不安な気持ちですごすように
なります。認知症の人の訴えに対して「何度もいわせないで」「前に
もいったでしょう」と叱責したり、「ハイハイ」と適当な返答をした
りしても、認知症の人の不安は解消されません。「不安」が解消され
ないままでいると、ご本人は「不満」を抱き、やがて周囲の人に「不
信」を抱くようになります。それが最終的に「不穏」に進むと、介護
への抵抗や暴力・暴言といった認知症の行動・心理症状(BPSD)
となって現れるのです。(中略)行動・心理症状は、このように不安
→不満→不信→不穏というマイナスの4ステップを経て悪化していく
と考えられます。
(72p)
認知症の行動・心理症状(BPSD)というのを初めて知りましたが、
日頃の介護は、そのような症状にならないように
気をつけなければならないということです。
でも言っているよな。
「さっきも言ったよ」
「もう質問するのはストップ」
こちらに余裕がないと、対応がぞんざいになってしまいます。
いかんなあとは反省するんですよ。
不安を解消するには、生活の中でいかにホッと「安堵」する瞬間を
作れるかが大切です。安堵する時間が多くなると、それが「安心」
となり、安心が定着すると「安着」になり、最終的には「安穏」と
呼ばれる状態になります。
そうすれば、認知症の人でも何事もなく平穏に生活できて、行動・
心理症状を防ぐことにもつながります。
(73p)
またこの言葉を言ってしまいますが、
「退職したなら」余裕をもって介護できるだろうな。
爺ちゃん、あと10か月、平穏でいてくれよ。
認知症の行動・心理症状(BPSD)の「徘徊」は、介護する側か
らすると悩みのタネです。突然、理由もわからず本人がいなくなっ
てしまうので、とても心配だと思います。しかし「徘徊」は「あて
もなく歩きまわること」を意味する言葉ですが、多くの場合、何か
の目的を持って歩いています。そのため、最近では、徘徊はあまり
いいイメージの言葉ではないので、代わりに「一人歩き」と呼ぶこ
とが増えています。
(35p)
なるほどです。
認知症の人は徘徊をするというイメージを
かつて私も持っていました。
でも知り合いの認知症の人の行動を見ると、
確かにそこに行ったのには目的がありました。
徘徊ではなかったのです。
認知症の「一人歩き」を「徘徊」とするのは良くないです。
ただ、その知り合いの認知症の人は、
自転車で遠乗りしていました。
う~ん、「一人歩き」でもないなあ。
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