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2023年4月

2023年4月21日 (金)

2023年「山が笑った日」

         

今日は令和5年4月21日。

      

今日はこのブログ「ここでも道草」の誕生日。

2007年4月21日にスタートしました。

16年経ったことになります。

通算8523本目の記事です。

平均533本/年のペースです。

このペースで行くと、年金をもらい始める頃に

10000本台にたどりつけそうです。

  

昨日は暑かった。

そして今日も暑くなりそうです。

季節がはやく進んでいると感じます。

山が笑った日も、4月2日に感じました。

昨年の記事です。

ここでも道草 2022年「山が笑った日」(2022年4月9日投稿)

  

今までの記録一覧。

平成17年 4月21日

平成18年 4月21日

平成19年 特定できず

平成20年 4月19日

平成21年 4月10日

平成22年 4月14日

平成23年 4月18日

平成24年 4月16日

平成25年 4月 8日

平成26年 4月10日

平成27年 4月11日

平成28年 4月 8日

平成29年 4月18日 

平成30年 4月 8日

平成31年 4月26日

令和 2年 4月 7日

令和 3年 4月 6日

令和 4年  4月  9日

令和 5年  4月  2日

  

平成17年から調べていて、今年は最速記録です。

やはり、今年は記録が早く進んでいます。

  

もう一つ気になるのが、ツバメです。

昨年は4月13日がツバメ初見日でした。

この春は、まだ見ていません。

すでに飛んでいるとは思いますが、目に入ってきません。

皆さんは、ツバメをもう見ましたか。

  

2023年4月20日 (木)

メッセージより/時間割に社会がある日は、テンションが上がる

    

今日は令和5年4月20日。

      

前記事に引き続き、

退任式で生徒たちからもらったメッセージについて

書いていきます。

  

特に印象に残った言葉をピックアップしていきます。

  

教科書だけでは、知り得なかったことまで、先生がしっかり教えて

くれたので、とても面白かったし、前よりも社会が好きになれまし

た。(女子)

  

教材研究をしていくと、伝えたいことが増えるんですよね。

だから教科書から外れて紹介します。

この生徒が書いてくれた「しっかり教えてくれた」はうれしいですね。

教えるからには、しっかり伝えようという気持ちはありました。

その思いを感じている生徒がいてくれたのがうれしい。

  

先生の健康と幸せ、そして先生の授業がまた受けられることを、心

から願っています。(女子)

また中学校に戻ってきてほしいです。(女子)

  

再雇用は1年単位の契約です。

来年度はまたどこに勤めさせてもらえるかわかりません。

と言うことは、また昨年度の中学校に戻って、1年生で教え、

3年生でまた教えるという奇跡的なことも、可能性は0ではありません。

それもまた劇的で楽しいなと思います。

  

先生は、いつもビデオを見せてくれて、次の授業は何を見せてくれ

るかなと、次の授業が気になる事が多くなりました。(女子)

私は「今日はどんな話をしてくれるのかな?なんのテレビを見せて

くれるのかな?」と楽しみに授業を待っていました。(女子)

  

次を期待されるなんて、いいことだと思います。

映像を使った社会科の授業は、20代から始めたスタイル。

退職してまで、このスタイルは貫きましたね。

ネットの動画も加わって、その気になれば適切な動画は、

手に入りやすくなったと思います。

  

みんなで声をそろえて教科書を読み、

その後に教科書に沿ったプリント。

そして映像を使っての解説。そのスタイルについて・・・。

  

今までにやったことのない授業スタイルで、すごく楽しかったです。  

(女子)

  

授業スタイルへの感想もうれしかったですね。

進度とか、いろいろな制約があるけど、

できたら理想の授業スタイルを試行錯誤して見つけたいです。

再雇用の人が思うようなことじゃないかも。

でも現役の時にはない時間的余裕があったのが良かったです。

   

時間割に社会がある日は、テンションが上がりました。(女子)

  

これは最もうれしい言葉かもしれません。

頑張ってきて良かったと思います。

  

社会は今までも好きだったけど、先生の社会愛が伝わって、

もっと好きになりました。(女子)

    

「社会愛」はやっぱりあるだろうな。

社会科の内容については、知らないことを知りたいという気持ちは

いまだに衰えていません。

政治系YouTuberの動画にのめり込んでしまうのも、

その表れだと思います。

生徒が、私の「社会愛」を感じてくれたのはうれしいことです。

自分が好きだから、おせっかいにも、教えたくなるんですよね。

  

先生の授業は楽しくて、面白くて、分かりやすくて、

とても充実した時間を過ごすことができました。(女子)

  

以上です。

退職して、授業に専念できるのが良かったのだと思います。

それは、今年度の小学校勤務でも同じです。

特別支援学級は10年の経験があります。

でも、授業以外の仕事も多く、授業専念とは言い難がったです。

現役ではできなかったことを、再雇用では実行する。

昨年度は、これがうまくいきました。

今年度も、この発想は変わりません。

午前中の4時間で教材研究ができる身です。

再雇用だからできることを、今年度も見つけて、頑張りたいです。

    

退任式でもらった生徒からのメッセージは宝物です。

退職している私にも、励みを与えてくれます。

とってもいいものをもらいました。

  

2023年4月19日 (水)

メッセージより/生徒とノートのやりとりをした1年

   

今日は令和5年4月19日。

  

前記事に引き続き、

退任式で生徒たちからもらったメッセージについて

書いていきます。

  

「毎回、ノートを木曜に提出して、どんなコメントが書かれている

のかが、学校内で一つの楽しみでした!」(女子)

  

「毎週、社会のノートに感想を書く時、返してくれるコメントが楽

しみで、何行も感想を書くことがありました」(女子)

  

「絶対大変なノートの点検に、コメントまで残してくれて、いつも

母も楽しみにしていたそうです」(男子)

  

「毎授業書いた振り返りは、私が書いた文より多く返事が返ってき

て、いつも読むのが楽しみでした」(女子)

  

「ノートに書いてくれるコメントがすごくおもしろかったです」

(男子)

  

「ノートのコメントでは、いつもていねいに返信してくださって、

たまにされるツコッミがすごく面白かったです」(女子)

  

「ふり返りを書くと、毎回コメントを書いてくださって、先生のコ

メントを見るのが、すごく楽しみでした」(女子)

  

「社会のノートに、いろんなメッセージを書いてくれて、それが楽

しみでもありました」(女子)

  

「先生の授業で、私がらくがきをした時に、やっぱり注意されちゃ

うなか~と思ったけど、注意するどころか、コメントでほめてくれ

てすごくうれしかったです!」(女子)

  

「毎週、ふり返りにコメントをしてくれたので、そのコメントを見

るのが楽しみでした」(女子)

  

「ノートを返された時、先生からのメッセージを見るのが、めっち

ゃ楽しかったです!」(女子)

  

「毎回、ノートを提出して返ってきたときに書いてある先生のコメ

ントが楽しみで、読むのは楽しかったです!」(女子)

  

「授業の感想で、先生からのコメントを読むのがすごく楽しみでし

た」(女子)

  

ノートに関するメッセージをピックアップしてみました。

退職して、週に半分しか働いていないからできること。

それを考えた時に、2つのことができるなと思いました。

一つは教材研究の時間を増やせること。

もう一つが、毎時間、授業の最後に生徒に、

今日の授業でわかったこととか、感想を書いてもらうこと。

そして、生徒が書いてきたことには、しっかりコメントを

書くこと。

現役ではできないこのノートのやり取りをしようと決めて、

1年間続けました。

生徒は、私のコメントを楽しみにしていたと書いてくれましたが、

私は逆に、今日の授業のことをどう書いてくれたかなと

楽しみでした。

やってよかったノートのやりとりでした。

2023年4月18日 (火)

メッセージより/教科書のすみに書いてあることを、教えてくれた

    

今日は令和5年4月18日。

  

昨日は、前任校での退任式でした。

行ってみてわかったのですが、

今回10人も異動されていたのですね。

ビックリしました。

  

退任式は楽しみでした。

何が楽しいかというと、

教えた生徒たちからメッセージがもらえることです。

これは恒例ですよね。

今回もありがたいことに、

教えた学年全員からのメッセージをいただきました。

綴じられていて、ずっしり重かったです。

このメセージが、明日からの教師のやる気を出させてくれるのです。

家に帰ってから、じっくり読みました。

  

印象に残る言葉がたくさんありました。

  

印象に残ったものを、このブログにも書き残しておきたいです。

  

「授業では、先生が教科書のすみに書いてあることで、面白かったら、

教えてくれるので、社会の知識がとても増えたと思います」(男子)

  

生徒はこんなことにも気がついていたんだなと驚きました。

毎時間、教科書2ページずつ進んでいきますが、

その2ページの中には、魅力的なことが隅っこに

書いてあることがあるのです。

テストには出ないような内容ですが、

こんな面白いことは伝えないといかんと思って、

紹介するのです。

具体的に思い出すのが、カザフスタンの首都ヌルスルタンの話。

ここでも道草 カザフスタンのヌルスルタンの写真 近未来都市だ(2022年10月26日投稿)

教科書見開き2ページを広げた時に、

右下にあったヌルスルタンの近未来的なタワーの写真は、

とても魅力的でした。

授業では、この写真をきっかけに、

カザフスタンの人たちの様子を紹介しました。

  

そんな私の授業のやり方を、生徒はつかんでいて、

こうやってメッセージに書いてきてくれました。

生徒の力に感服。

2023年4月16日 (日)

テロリストには名前はない

     

今日は令和5年4月16日。

  

昨日、和歌山県で岸田首相暗殺未遂事件が起こりました。

この事件のことを上念司さんが論じています。

昨日。  


YouTube: 無事でよかった、、岸田文雄首相暗殺未遂事件、2発目を防いだ英雄は雑賀崎の地元漁師さん。1発目の爆発物は1m手前に落下。模倣犯を生んだマスコミ報道に抗議します。|上念司チャンネル ニュースの虎側

  

今日。

おい、マスコミ諸君!聞いてるか?ジャーナリスト佐々木俊尚さんが指摘!犯人の不幸な生い立ちを詳しく報じると、それが「物語化」と「英雄視」に繋がる。|上念司チャンネル ニュースの虎側

  

昨日の動画から、

上念さんは「テロリストの名前はない」と言っていました。

そして犯人の名前を言いませんでした。

その理由は、今日の動画でわかりました。

  

2019年3月に、

ニュージーランドのアンダーソン首相がこう言いました。

BBCニュースJAPAN ニュージーランド首相、銃撃犯の名前は今後一切口にしないと誓う

ここから引用します。

  

アーダーン首相は議会で、「男はこのテロ行為を通じて色々なことを

手に入れようとした。そのひとつが、悪名だ。だからこそ、私は今後

一切、この男の名前を口にしない」と、気持ちをこめて演説した。

「皆さんは、大勢の命を奪った男の名前ではなく、命を失った大勢の

人たちの名前を語ってください。男はテロリストで、犯罪者で、過激

派だ。私が言及するとき、あの男は無名のままで終る」

ニュージーランド・クライストチャーチで15日に発生した銃撃の被害

は、死者50人、負傷者50人に達したほか、2人が重体という。

  

上念さんは、このアンダーソン首相の発言に賛同して、

犯人の名前を言わなかったのです。

  

マスコミが犯人の名前を伝え、その動機を報じることで、

物語化が始まってしまいます。

下手をすると、犯人が英雄視される事態になってしまいます。

今回のように模倣犯が生まれる可能性を生み出してしまいます。

なるほどと思いました。

  

アンダーソン首相の言葉を、

安倍首相暗殺事件の時に知っておきたかった。

「2020年6月30日にまたここで会おう」③ 交渉術について

   

今日は令和5年4月16日。

  

前記事に引き続き、

「2020年6月30日にまたここで会おう」

(瀧本哲史著/星海社新書)

のことについて書きます。

  

引用では、交渉に関することをしませんでしたが、

この動画で説明してくれています。


YouTube: 【伝説の東大講義】ラーメンDEビジネス名著 12『2020年6月30日に またここで会おう』【瀧本哲史の「真の交渉術」】

若い人向けの本ですが、

この交渉術は、今の私にも役立ちます。

特別支援学級の生徒と接する時には、

この交渉術はきっと役立ちます。

  

読み終わった後に、この動画を見ると、

内容が身に着いたような気になります。


YouTube: 【11分で解説】2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義(瀧本哲史 / 著)

「2020年6月30日にまたここで会おう」② パラダイムシフトは世代交代

  

今日は令和5年4月16日。

  

前記事に引き続き、

「2020年6月30日にまたここで会おう」

(瀧本哲史著/星海社新書)

より引用していきます。

  

大事なのは、本を読むだけではあんまり意味がないということです。

よく本を読んで「感動した!」とか言って、明日になると完全に忘

れて元の生活のままって人、すごい多いじゃないですか。それはぜ

んぜん意味がないと思うので、実際に本を読んでどれくらいの人が

行動を起こしたかということを、常にベンチマークとしています。

たとえ本が長い時間かけて100万部売れても、その100万人が

何も変わらないより、たった10部しか売れてないけどその10人

が何か大きなことをしてくれたほうが、僕にとってははるかに嬉し

いし、世の中的にも価値があるでしょう。

(23p)

  

う~ん、困った。

読書が行動につながらず、内容も忘れていってしまう私にとって、

困った文章です。

読書が生き方の参考になってほしいとは思って読んでいるんだけどな。

ベンチマーク?

「指標」とか「基準」という意味でした。

  

何度もくり返しますが、「どこかに絶対的に正しい答えがあるんじゃ

ないか」と考えること自体をやめること。バイブルやカリスマの否定

というのが、僕の基本的な世界観になります。

(33p) 

  

自分で考えて、他の人の意見に頼らない。

瀧本さんの思いはわかります。

こうやってブログをうつことは、自分で考える機会になるので、

これからもどんどん記事を積み重ねていきたいね。

  

自分で考えるためにはやっぱり、考える枠組みが必要なんです。その

枠組みが教養であり、リベラルアーツであるということです。

蘊蓄や知識をひけらかすために教養があるのではありません。自分自

身を拠りどころにするためにも、真に「学ぶ」必要があるんですよ。

(36p)

  

勉強は大事です。

自分で考えるために。

リベラルアーツとは?

生きるための力を身に付けるための手法であり、「こうあるべき」と

いう概念から解放され、自由に生きるための手段を学ぶ学問

の意味でした。

   

なさん、パラダイムシフトって言葉、聞いたことがありますよね?

パラダイムチェンジとも言うかもしれませんが、要は、それまでの常

識が大きく覆って、まったく新しい常識に切り替わることです。

最近では、スマホが登場してガラケーに取って代わったことなんかは、

典型的なパラダイムシフトでしょう。

一般的な用語として広まっていますが、でもこれ、もともとは科学ジ

ャンルの言葉で、トーマス・クーンという科学史の学者が『科学革命

の構造』という著書の中で使い始めたものなのですね。

たとえば、超有名な天動説から地動説への大転換があるじゃないです

か。ガリレオ・ガリレイとかの。

あれって、どうやって起きたと思います?

どういうふうに、みんなの考え方がガラリと変わったんだと思います?

(64p)

  

どうやって変わったと思いますか?

生徒の一人が正解を言います。

「古い学者がみんな死んじゃって・・・」

そう、そう、そうなんですよ。

クーンはですね、地動説の他にも、ニュートン力学やダーウィンの進

化論など、科学の歴史上で起きたいろんな科学革命を調査・研究した

結果、たいへん身も蓋もない結論に達してしまったんですね。

ふつうに考えれば、天動説を唱える人に対して、地動説の人が「こう

こう、こういう理由で天動説は観察データから見るとおかしいから、

地動説ですね」って言ったら、天動説の人が「なるほどー、言われて

みるとたしかにそうだ。俺が間違ってた。ごめんなさい!」っていう

ふうに考えを改めて地動説になったかと思うじゃないですか。

でも、クーンが調べてみたら、ぜんぜん違ったんですよ。

天動説から地動説に変わった理由というのは、説得でも論破でもなく

て、じつは「世代交代」でしかなかったんです。

つまり、パラダイムシフトとは世代交代だということなんです。

(65~66p)

  

新しく正しい理論は、いかにそれが正しくても、古くて間違った理論

を一瞬で駆逐するようなことはなくてですね、50年とか100年と

か、すごい長い時間をかけて、結果論としてしかパラダイムはシフト

しないんですよ。

(67p)

  

興味深い話です。

自分はもう古い人間の部類です。

古くて間違った理論で動いているかもしれません。

全体は上のような傾向があるかもしれませんが、

個人では、新しい理論で動きたいですね。

そのためには情報収集と、

どれが新しい理論であるかを見極めて

選択することが大事なようです。

   

瀧本さんは、生徒たちと、

2020年6月30日(8年後)に再び会うことを約束します。

きっと生徒が何か自分のテーマを見つけて、

世の中をちょっと変えることはできるんじゃないかと

瀧本さんは思っているからです。

なので、2020年の6月30日までに、やはり何かやりましょう。

僕もそれまでに何かやりますので、みんなで答え合わせをしましょ

う。

「まず瀧本のケースです」とかってやったら、「意外にできました

ね」「新しい日本が始まりましたね」みたいな話になるかもしれま

せんし、逆にひょっとしたら2020年6月30日の日本は悲惨な

ことになっていて、ここにいるみんなはすでに日本を諦めていて、

誰も会場に来なくて、「僕も日本を脱出したんですけど、いちおう

今日は約束したんで来ました」みたいな感じで、「やっぱりダメだ

ったか!残念!」みたいな感じになってしまうかもしれませんけど

(会場笑)。

(197p)

  

瀧本さんは約束を守れませんでした。

2019年に、病のために47歳の若さで亡くなってしまったのです。

瀧本さんはいませんでしたが、生徒は集まったのでしょうか。

集まった気がします。

調べました。

2020年6月30日火曜、「宿題」の答え合わせに3800名が集った。 #瀧本ゲリラナイト

「2020年6月30日にまたここで会おう」① カリスマに頼らない生き方

    

今日は令和5年4月16日。

  

この本を読みました。

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「2020年6月30日にまたここで会おう」

(瀧本哲史著/星海社新書)

  

本講義は、去る2012年6月30日、東京大学の伊藤謝恩ホール

にて行われたものである。生徒の参加資格を29歳以下に限定、約

300人の10代、20代が全国から集結した。

  

本の巻頭にこうやって書いてありました。

10年前に遡っても、50代ですが、読んでみました。

  

で、ワイマール共和政というのは、第一次世界大戦後にドイツにで

きた政体ですね。皇帝が退位したあろに、基本的人権とか社会権も

明記したきわめて理想的な憲法がつくられて、素晴らしい民主的な

国家ができたんです。

ところが、理想だけは素晴らしいのに内実はボロボロで、政党はま

とまらない国としてダメダメで、もうほんとにダメだってときに、

元軍人の、といっても伍長でしたが、ひとりの売れない画家の人が、

「俺がなんとかしてあげよう」と言って、出てきました。

そして国民の多くも、「この人がなんとかしてくれるかもしれない」

と思って、その人を祭り上げてしまったわけですね。

その人、最初のうちはホント良くて、経済生活が大当たりして国の

景気もむちゃくちゃ良くなり、「やっぱりあの人に任せて良かった」

と国民の多くが思ったんですが、その後どんどん変なことをやり始

めて、あちこちにいろいろな敵をつくって攻撃したり、やたら戦争

を起こしたりして、結果的にドイツは大変なことになりました。

はい、ナチスのアドルフ・ヒトラーって方です。

けっこう今、日本もそれに近いところがあるんじゃないかと心配し

ています。

ちょっと前も、理想的な政権がつくられたはずだったんですけど、

フタを開けてみたらぜんぜんダメで、「西のほうにすべての問題を

解決してくれるいい人がいるかもしれない」みたいな流れが、最近

ありますよね(編集部注:大阪府知事、大阪市長を歴任した橋本徹

氏のこと)。

でも、それってまずいんじゃないかと思うんですよ。そういうこと

じゃないんじゃないかと。

誰かすごい人がすべてを決めてくれればうまくいく、という考えは

たぶんに嘘で、「みなが自分で考え自分で決めていく世界」をつく

っていくのが、国家の本来の姿なんじゃないかと僕は思っています。

本にも書きましたが、仏教には「自燈明(じとうみょう)」という

言葉があります。開祖のブッダが亡くなるとき、弟子たちに「これ

から私たちは何も頼って生きていけばいいのでしょうか」と聞かれ

て、ブッダは「わしが死んだら、自分で考えて自分で決めろ。大事

なことはすべて教えた」と答えました。

自ら明かりを燈せ。つまり、他の誰かがつけてくれた明かりに従っ

て進むのではなく、自らが明かりになれ、と突き放したわけです。

これがきわめて大事だと僕は思いますね。

(11~13p)

    

たくさん引用しました。

大事だと私も思ったことです。

文中にある「理想的な政権」とはどの政権だろうか?

講義があったのは2012年の6月。

民主党政権が2009年9月~2012年11月でした。

この政権を言うのでしょうね。

  

「ヘッジファンドの帝王」と呼ばれる、ジョージ・ソロスという人

がいます。投資の世界では超ビッグネームですが、みなさん、ご存

知ですかね?

(中略)

この人は1930年にハンガリーで生まれたユダヤ人でして、ナチ

ス・ドイツにユダヤ人が迫害されまくっていた時代に少年期を過ご

しました。

戦争が終わったあともソ連が侵攻して国が混乱していたのでイギリ

スに移住し、今はアメリカに住んでいます。

(中略)

根っこに哲学があって、戦争で苦労した経験から人間の自由意思を

何より大切に考えるようになった人なので、ファンドマネージャー

として巨額の資産を持つようになってから、自分の思想の正しさを

証明するために、「意見の多様性がない東欧の共産主義国を倒そう」

という無謀な計画を立てるんです。

で、いろいろなことをやったんですが、ほとんどうまくいかなかっ

たらしいですよ。ところが唯一成功した施策がありました、それが

「コピー機を国中にバラまく」ことでした。

なんでコピー機をバラまくのがよかったかというと、共産主義国家

では、国内にあるコピー機や印刷機はぜんぶ国家に管理されてるん

です。つまり、自分の意見や主張を紙に印刷して広く発表する方法

がなかった。

それでソロスが私財をはたいてコピー機をバラまいた瞬間から、い

ろんな活動家が自分のビラをバラまくようになって民主化運動が盛

り上がっていき、その結果、母国ハンガリーだけでなく、ポーラン

ドとかチェコスロバキアとかの東欧の国々がソ連から独立するのに

成功したと言われています。

(13~16p)

  

要するに「何かすごいリーダーをひとりぶち上げるより、世の中を

変えそうな人をたくさんつくって、誰がうまくいくかわからないけ

れども、そういう人たちに武器を与え、支援するような活動をした

ほうが、実際に世の中を変えられる可能性は高いんじゃないか」と

いうこと。

(17p)

  

コピー機をばらまく手段は面白いなと思いました。

現在はネットを使っていろいろな人が主張しています。

カリスマが生まれにくい状況だと思います。

10年前より、いい時代になってきていると思います。

  

脱炭素と脱原発は同時にできない

    

今日は令和5年4月16日。

  

2011年に東日本大震災が起こって、

津波によって福島第一原発が大きな被害を出しました。

ドイツのメルケル首相は、

その惨状を見て、原子力発電は止めるべきだと判断します。

2022年末には、ドイツ国内にある原子力発電を停止させると

言っていました。

しかし、ロシアによるウクライナ侵攻に伴い、

電力不足が予想されることから、その停止が延期されるとは、

聞いていました。

そして、昨日、ドイツ国内の原子力発電が

全て停止と言うニュースを見ました。

しばらく停止はないのかと思っていましたが、

昨日停止となりました。

  

メルケル首相の判断は、正しいと思っていました。

原子力発電はやっぱり危ないし、発電後の処理も大変なので、

もう止めるべきだと思いました。

  

しかし、最近の勉強で、まだ原子力発電は続けるべきだという意見に、

たくさん触れました。

まだ再生可能エネルギーが成長していない今、

原子力発電に頼らないと、電力不足と電気量の高騰を招くという説です。

ここはどうなのだろう。

原子力発電がなくてもやっていけるという説も見たことがあります。

そのためには、火力発電を増やす方向です。

でも地球温暖化対策で二酸化炭素を減らすことには、

逆行しています。

次の動画でもその点を触れています。


YouTube: 【脱原発】ドイツ見習え論の誤り!グッドジョブ西村経産大臣!!!(23/4/15)

13分20秒くらいから、西村経済産業大臣の記事を引用しながら、

脱炭素と脱原発は同時にはできないと言っています。

  

自分は脱炭素と脱原発を同時にできないのなら、

脱炭素を降ろしたいですね。

脱原発を進めてほしいと思います。

2023年4月15日 (土)

行きたくなった海外 ウチヒサール城

     

今日は令和5年4月15日。

  

今日の午前、何気なく見ていたテレビ番組で、

興味ある場所が映されました。

 

トルコのカッパドキアにあるウチヒサール城です。

ここを参考にしました。

ターキッシュカルチャークラブ ウチヒサール城の歴史・見どころを徹底紹介!

Cappadociauchisar2

この景色は異次元です。

しばらく海外旅行に行っていませんが、

行ってみたいなと思った場所です。

  

”城”ですが、住居だったようです。

ただ現在は浸食が激しく、誰も住んでいないようです。

  

私がかねてより行きたいと思っていた海外は、

カムチャツカ半島の火山クリュチェフスカヤ。

ここでも道草 テレビで勉強・・・カムチャツカ半島の名峰クリュチェフスカヤ(2012年1月6日投稿)

もう一カ所、行きたいところが増えました。

 

最近の写真

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今日はにゃんの日

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