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2023年4月16日 (日)

「2020年6月30日にまたここで会おう」② パラダイムシフトは世代交代

  

今日は令和5年4月16日。

  

前記事に引き続き、

「2020年6月30日にまたここで会おう」

(瀧本哲史著/星海社新書)

より引用していきます。

  

大事なのは、本を読むだけではあんまり意味がないということです。

よく本を読んで「感動した!」とか言って、明日になると完全に忘

れて元の生活のままって人、すごい多いじゃないですか。それはぜ

んぜん意味がないと思うので、実際に本を読んでどれくらいの人が

行動を起こしたかということを、常にベンチマークとしています。

たとえ本が長い時間かけて100万部売れても、その100万人が

何も変わらないより、たった10部しか売れてないけどその10人

が何か大きなことをしてくれたほうが、僕にとってははるかに嬉し

いし、世の中的にも価値があるでしょう。

(23p)

  

う~ん、困った。

読書が行動につながらず、内容も忘れていってしまう私にとって、

困った文章です。

読書が生き方の参考になってほしいとは思って読んでいるんだけどな。

ベンチマーク?

「指標」とか「基準」という意味でした。

  

何度もくり返しますが、「どこかに絶対的に正しい答えがあるんじゃ

ないか」と考えること自体をやめること。バイブルやカリスマの否定

というのが、僕の基本的な世界観になります。

(33p) 

  

自分で考えて、他の人の意見に頼らない。

瀧本さんの思いはわかります。

こうやってブログをうつことは、自分で考える機会になるので、

これからもどんどん記事を積み重ねていきたいね。

  

自分で考えるためにはやっぱり、考える枠組みが必要なんです。その

枠組みが教養であり、リベラルアーツであるということです。

蘊蓄や知識をひけらかすために教養があるのではありません。自分自

身を拠りどころにするためにも、真に「学ぶ」必要があるんですよ。

(36p)

  

勉強は大事です。

自分で考えるために。

リベラルアーツとは?

生きるための力を身に付けるための手法であり、「こうあるべき」と

いう概念から解放され、自由に生きるための手段を学ぶ学問

の意味でした。

   

なさん、パラダイムシフトって言葉、聞いたことがありますよね?

パラダイムチェンジとも言うかもしれませんが、要は、それまでの常

識が大きく覆って、まったく新しい常識に切り替わることです。

最近では、スマホが登場してガラケーに取って代わったことなんかは、

典型的なパラダイムシフトでしょう。

一般的な用語として広まっていますが、でもこれ、もともとは科学ジ

ャンルの言葉で、トーマス・クーンという科学史の学者が『科学革命

の構造』という著書の中で使い始めたものなのですね。

たとえば、超有名な天動説から地動説への大転換があるじゃないです

か。ガリレオ・ガリレイとかの。

あれって、どうやって起きたと思います?

どういうふうに、みんなの考え方がガラリと変わったんだと思います?

(64p)

  

どうやって変わったと思いますか?

生徒の一人が正解を言います。

「古い学者がみんな死んじゃって・・・」

そう、そう、そうなんですよ。

クーンはですね、地動説の他にも、ニュートン力学やダーウィンの進

化論など、科学の歴史上で起きたいろんな科学革命を調査・研究した

結果、たいへん身も蓋もない結論に達してしまったんですね。

ふつうに考えれば、天動説を唱える人に対して、地動説の人が「こう

こう、こういう理由で天動説は観察データから見るとおかしいから、

地動説ですね」って言ったら、天動説の人が「なるほどー、言われて

みるとたしかにそうだ。俺が間違ってた。ごめんなさい!」っていう

ふうに考えを改めて地動説になったかと思うじゃないですか。

でも、クーンが調べてみたら、ぜんぜん違ったんですよ。

天動説から地動説に変わった理由というのは、説得でも論破でもなく

て、じつは「世代交代」でしかなかったんです。

つまり、パラダイムシフトとは世代交代だということなんです。

(65~66p)

  

新しく正しい理論は、いかにそれが正しくても、古くて間違った理論

を一瞬で駆逐するようなことはなくてですね、50年とか100年と

か、すごい長い時間をかけて、結果論としてしかパラダイムはシフト

しないんですよ。

(67p)

  

興味深い話です。

自分はもう古い人間の部類です。

古くて間違った理論で動いているかもしれません。

全体は上のような傾向があるかもしれませんが、

個人では、新しい理論で動きたいですね。

そのためには情報収集と、

どれが新しい理論であるかを見極めて

選択することが大事なようです。

   

瀧本さんは、生徒たちと、

2020年6月30日(8年後)に再び会うことを約束します。

きっと生徒が何か自分のテーマを見つけて、

世の中をちょっと変えることはできるんじゃないかと

瀧本さんは思っているからです。

なので、2020年の6月30日までに、やはり何かやりましょう。

僕もそれまでに何かやりますので、みんなで答え合わせをしましょ

う。

「まず瀧本のケースです」とかってやったら、「意外にできました

ね」「新しい日本が始まりましたね」みたいな話になるかもしれま

せんし、逆にひょっとしたら2020年6月30日の日本は悲惨な

ことになっていて、ここにいるみんなはすでに日本を諦めていて、

誰も会場に来なくて、「僕も日本を脱出したんですけど、いちおう

今日は約束したんで来ました」みたいな感じで、「やっぱりダメだ

ったか!残念!」みたいな感じになってしまうかもしれませんけど

(会場笑)。

(197p)

  

瀧本さんは約束を守れませんでした。

2019年に、病のために47歳の若さで亡くなってしまったのです。

瀧本さんはいませんでしたが、生徒は集まったのでしょうか。

集まった気がします。

調べました。

2020年6月30日火曜、「宿題」の答え合わせに3800名が集った。 #瀧本ゲリラナイト

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