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2010年6月

2010年6月13日 (日)

遣唐使船の復元/「遣唐使」の復習

ニュースで、上海万博に遣唐使船が登場したことが放映されました。

ムム?

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※5月、上海万博に向けて大阪を出港する遣唐使船    

    

    

    

これって、平城遷都1300年にちなんで復元した遣唐使船のこと?

※参考・・以前にその遣唐使船について書きました。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2010/05/post-90c2.html

       

どうやら上海万博に登場した遣唐使船は、

それとは別のもの。

ともに実物大に復元された遣唐使船です。

平城遷都1300年というキリのよい年だからこそできたプロジェクトでしょう。

どちらの船でもいいので、実際に見てみたい、触れてみたい。

    

      

遣唐使について調べていて、

遣唐使を送りだしたのは20回だけだったのだと知りました。

(一応、社会科教師だから、以前に調べたかもしれませんが、

すっかり忘れていました/他にも12回説などもあり)

もっともっと行っていると思っていました。

    

1回目が630年。

4回目(659年)の第1船は南の島に遭難・漂着し、大使坂合部石布は原住民に襲撃され死亡。

9回目(719年)に阿部仲麻呂、吉備真備、玄昉、井真成といった後に有名になる人たちが派遣される。

12回目(752年)吉備真備が2回目の派遣。754年に帰国する際に鑑真が来日。

18回目(804年)空海、最澄が派遣される。

20回目(894年)大使が菅原道真。中止される。

20回目だけでなく、他にも6,11、14、15回目は計画されたけど停止されたようです。

(参考Wikipedia)

   

894年に遣唐使は中止されました。

その頃の唐は、874年の黄巣の乱など各地で反乱が起こって、

国は大変疲弊していました。

907年には唐は滅亡してしまいます。

そんな唐の状況を把握して、菅原道真は遣唐使中止を進言したのでしょう。

     

      

      

ブログで「遣唐使」を復習してしまいました。

2010年6月12日 (土)

床屋で「築地魚河岸三代目」/とどのつまり

先の日曜日にやっと床屋へ行きました。

2008年11月より、床屋に行くたびに「築地魚河岸三代目」を

1巻ずつ読むことにしていました。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2008/11/post-8219.html

    

それもいつの間にか15巻目読破。

月日の流れの早さを感じます。

当初床屋さんには全巻そろっていなかったのですが、

私の読むペースに合わせて買っておいてくれます。感謝。

     

     

人情話の中に、知的な話が散りばめられているのがお気に入りです。

14巻には「とどのつまり」のことが書いてありました。

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「とどのつまり」はあまりいいイメージではありません。

思わしくない結果になった時に多く使います。

なぜかなと思って調べてみました。

次のサイトが参考になりました。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1411028194

とどは、いな、ぼら、とどと名前を変える魚(出世魚)なのですが、

鰤(ぶり)や鱸(すずき)など他の出世魚に比べると味が相当落ちる。

(ぼらは、泥臭いような独特のにおいがあり、

一度焼いてから煮るなどの工夫をしないと食べにくい魚です(食べた事があります)。

とどは食べた事がないですが、大きいので更に癖の強い味だろうと思います)


このことから、「出世したところで、たいしたものにならない。

行き着いたところで、たかが知れている。」という意味で、

「とどのつまり」という語が使われます。

    

    

ほ~。今朝もいい勉強ができました。
     

2010年6月 9日 (水)

JINの続編/今一度日本を洗濯致し候

先日のニュースで、ドラマ「JIN~仁~」の続編が

来年の4月から放映されることが決まったと報じていました。

ドラマになるのか映画になるのか・・

あの終わり方で、何もやらないのはないだろうとは思っていました。

ドラマ以後、マンガ本を18巻まで読みました。

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原作も楽しみました。

坂本竜馬は歴史通り慶応3年11月15日に殺されませんでしたが・・・・・・・

これ以上は書きません。

      

     

4月から学年に龍馬ブームを起こそうとしています。

今日、こんなTシャツを着てきた子がいます。

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龍馬の名言「今一度日本を洗濯致し候」がしっかりプリントされています。

この言葉は、龍馬が姉の乙女に送った手紙に登場します。

原文はこの写真。

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なかなか難解な手紙です。

これは次の本に載っていた写真です。

斎藤孝 これなら読める龍馬からの手紙 / 〜日本を今一度、洗濯いたし申し候〜 斎藤孝 これなら読める龍馬からの手紙 / 〜日本を今一度、洗濯いたし申し候〜

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斎藤孝さんは現代語訳して読みやすくしてくれてあります。

一部引用します。

       

ところで、まことに嘆かわしい事は、

長州で、外国の軍艦と戦争が始まり、

先月から六度戦いましたが、

日本にはほとんど勝ち目がありません。

   

しかもあきれてしまうことに、

長州で戦って傷ついた外国の軍艦を、

幕府が手伝って江戸で修理しているのです。

その船がまた長州に向かい、

戦っているのです。

こうしたことは、夷人と内通している

売国奴のような役人が行っていて、

まことに腹立たしい限りです。

こうした売国奴のような役人たちは、

幕府内で大変権力を持っていて、

しかも大勢いるのです。

    

しかし龍馬は、二、三の大名と、

固く約束をし、同志を集め、

まずは朝廷から「この神の国を守る」大方針を発し、

江戸の同志たち、旗本、大名と心を合わせ、

売国奴の役人たちと戦って、

これを撃ち殺して一掃し、

「この日本を今一度、洗濯したい」

と強く覚悟をし、

神に願う気持ちなのです。(13~15p)

    

  

有名な名言は、こんな文脈の中にあった言葉でした。

「胡」のつく言葉

有田和正著「子どもを歴史好きにする面白小話集 上巻」(明治図書)には

面白い情報がたくさんあります。

    

その62-63pには「胡椒(こしょう)」のことが書いてありました。

63pの終わりにこんな文章がありました。

    

「胡」のつく熟語は?

胡のつく字をさがしてみると、

胡弓(こきゅう)、胡瓜(きゅうり)、胡麻(ごま)、胡桃(くるみ)、

胡服(こふく)、胡琴(こきん)など、ものすごくたくさんあります。

むかし、中国にはなくて外国から入ってきたもの、

とりわけ西域から入ってきたものに「胡」の字をつけて

国内にあったものと区別しました。

つまり、輸入品に「胡」をつけて区別したのです。

胡の字のつくものは、中国になかったものです。

     

    

これは面白い。

   

胡桃にはなぜ「桃」?

これは桃の種が胡桃に似ているためでしょうか?

子どもたちに聞いたら、桃の種の姿が記憶にない子がたくさんいました。

あまり桃の種を見る機会はないのでしょうか。

   

「胡」は、漢民族が中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)

卑(いや)しんで呼んだ言葉です。

したがってその民族由来のものに「胡」の字をつけました。

「胡」はあごひげが長い人の意味。(参考:wikipedia)

     

「胡服」は北方民族の服。

チャイナドレスも胡服だそうです。

腰から下にスリット(切れ目)が入っているのは、

馬に乗りやすいからです。

             

胡坐(あぐら)はどうだろう?

調べていくと、「胡」はついていますが、

中国の北・西の民族には関係ないようです。

  

「胡」の秘密・・皆さんは知っていたかもしれませんが、

私はこの秘密を知って、大喜びです。

     

    

2010年6月 7日 (月)

語彙を拡げる指導/稲孫田・穭田(ひつじだ)

ニュースで、常用漢字に「語彙(ごい)」の「彙」の字が加わると言っていました。

滅多にお目にかからない字です。

とても書けません。ちょっと拡大してみましょう。

「彙」

    

しかし、偶然今日は、この「彙」をたくさん見かけるDVDを見ました。

野口芳宏先生のDVD「語彙を拡げる指導 ①講義」を見ました。

野口先生が何度も黒板に「語彙」と書いておられました。

     

〇語彙の指導は、学校生活全般で教えること。

〇学校全般で教えるのは、言語と体育、そして道徳。

〇語彙力の増強とは、①語彙を多く理解すること②語彙を多く使用できること

 そして③語彙への関心が高いこと。

〇語彙力はなぜ重要か・・・語彙が思考力の要素(パーツ)だから。

 語彙は豊富でないと、思考が深まらない。

〇語彙力はなぜ重要か・・・語彙力が豊富なら、多様な認識を保障する。

〇語彙力の指導は、「いつでもどこでも」「関連的に教える」

 たとえば「三角形」を教えた時に、「四角形」を教え、

 さらには五角形以上があるか想像させて、無限にあることを教える。

 そして「多角形」という言葉も教える。

 これが「関連的に教える」ということ。

    

    

以上のような内容でした。

「語彙力が豊富なら、多様な認識を保障する」例として、

さまざまな田んぼに関する言葉を列挙されました。

実り田(みのりだ)黄金田(こがねだ)…よく実った田

刈田(かりた)・・・刈り取った後の田

穭田(ひつじだ)・・・刈り取ったところから緑色の芽が出てきた田

枯田(かれだ)冬田(ふゆだ)・・・寒い時の何もない田

春耕(しゅんこう)・・・春、田んぼを耕す

水田(みずた)・・・水の入った田

早苗田(さなえだ)・・・若い苗が植わった田

青田(あおた)・・・苗が大きくなった田

    

田んぼだけでも、こんなさまざまな言葉があるわけです。

言葉を知っていれば多様な認識ができ、

考えることも豊かになると野口先生は語っていました。

     

     

穭田(ひつじだ)については、2007年にブログで書きました。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/10/post_5c5f.html

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/10/post_d202.html

その時の漢字は「稲孫田」で「ひつじだ」でした。

「穭田」と書くのは初めて知りました。ここにも収穫。     

   

「ブエノスアイレス」の語源

昨晩、少しだけ見た番組「平成教育委員会」で面白いことを知りました。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスは「良い空気」という言葉から生まれた地名だということ。

      

さっそく調べてみたところ、次のブログに参考になることがありました。

※「マジックプレーヤー的地球の歩き方」

http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/nakamura/20081122/index.html

次のように書いてありました。

諸説によると、聖母マリア像の名前『ブエンアイレ』や、

初めてこの場所に到達したスペイン人が『bueno aire』

すなわち「良い空気だ」と言ったところから、

この街の由来は来ているとも云われています。

        

スペイン語『bueno aire』をスペイン語を翻訳できるサイトで英語に翻訳してみました。

http://translate.livedoor.com/spanish/    

見事に「good air」と訳しました。

(こんなことまでできる!便利な世の中になりました)

ただ「良い空気」の意味は、上陸したスペイン人が吸った空気のことを言ったという説と、

船乗りにとってありがたい「順風」を指す説とありました。

どちらであるかは不明。

    

    

ブエノスアイレスと言えば、アニメ「母をたずねて三千里」を思い出します。

主人公のマルコが目指したのはブエノスアイレスでした。

前投稿の「トム・ソーヤの冒険」と同じ

フジテレビ系の世界名作劇場枠で放送されたテレビアニメ。

放映期間は、1976年1月4日から同年12月26日までで、全52話。


YouTube: 母をたずねて三千里 第1話「いかないでおかあさん」

マーク・トウェインの自伝出版

6月6日の朝日新聞「天声人語」より。

    

「トム・ソーヤーの冒険」は19世紀半ばの

米ミズーリ州が舞台だ。

いたずら小僧のトムと、相棒の浮浪児ハック。

少年たちの粗野で気ままな日々は、

西部への出口だった州の空気と無縁ではない。

作者マーク・トウェインの故郷である。

お仕置きの塀塗りをまんまと人に押し付け、

トムがつぶやく、

「結局、この世は、それほどつまらないものではない」。

読者へのエールに違いない。

その作家のつまらないはずのない自伝が初めて本になる。

死後100年、すなわち今春まで世に出すなとの遺志に従い、

出版元は5千ページの手書き原稿を保管してきた。

1世紀の時差を託したのは、

宗教や政治、知人の悪口を正直に書いたためともいわれる。(後略)

     

最近、6年3組で「トム・ソーヤの冒険」を紹介し、

このブログでも作者マーク・トウェインの名前のいわれについて書いたばかり。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2010/05/post-89df.html

タイムリーで面白い情報が入ってきました。

     

ニュースもありました。

http://www.asahi.com/culture/update/0525/TKY201005250371.html

このニュースによると、

自伝が出版されるのは11月。

トウェインは妻の死後に親密になり、

後に破局した女性との「晩年の恋」についても

400ページの補遺を残しており、

世界中のあらゆる世代に親しまれる作家の

別の一面が自伝を通じてうかがえるかもしれないとのこと。

自伝は3部構成で、11月に出版される上巻の価格は34.95ドル(約3200円)。

   

日本での翻訳本の出版はいつだろう?

   

日本人にとっては、このアニメでおなじみ。


YouTube: トム・ソーヤーの冒険 第1話「トムとハックとブタ騒動」

フジテレビ系の「世界名作劇場」枠で放送されたテレビアニメ。

放映期間は1980年1月6日から同年12月28日で全49話。

第1話の8分ごろに出てくる、先生の似顔絵は楽しい。

この頃の先生は、立たせたり、鞭打ちしたりと、

今の日本の学校ではやっていないことをやっています。

遊星歯車の動き


「遊撃手」から「遊星」に関心が移って、

「遊星歯車」なるもののことを知りました。

遊星歯車とは何だ?

    

Wikipediaには次のように書いてありました。

遊星歯車を含んだ「遊星歯車機構」とは。

太陽歯車(sun gear)を中心として、

複数の遊星歯車(planetary gear)が自転しつつ公転する構造を持った

減速(増速)機構である。

       

     

その動きを紹介する映像を探しました。

YouTube: Five Gear Planetary Gears In Blender 

      

     

     


YouTube: PLANETARY GEAR DRIVE

    

      

これらの映像を見れば、

中央の太陽歯車の周りを回る自転しながら公転する

遊星(惑星)らしい遊星歯車が良くわかります。

しかし、この遊星歯車機構は「減速(増速)機構」とあるけど、

その働き具合が想像できません。

なぜ減速?増速?

こんな仕組みを考えだした人はすごいなあと思うだけ。

2010年6月 3日 (木)

「遊星」とは?/6月7日の天体ショー

「なぜ遊撃手と言うか」という疑問は解決しましたが、

「遊軍」「遊撃隊」などの言葉を知って、

「遊」の「遊ぶ」意味以外の使い方にも興味を持ちました。

      

     

「遊」を使った熟語で「遊星」と言うのがあります。

知っているようでちゃんと説明できない言葉。

調べてみました。

これはplanetの訳語の一つでした。

つまり、planetの訳語は「惑星」「遊星」の2つあるそうです。

しかし、今はもっぱら「惑星」が使われて、「遊星」は死語になりつつあるそうです。

   

※参考「赤い惑星/惑星と遊星はどう違う?」

http://www.geocities.jp/planetnekonta2/hanasi/yuusei/yuusei.html

    

   

そうだったんだ。

ところで惑星(遊星)と言えば、次の天体ショーが迫ってきました。

6月7日の晩、しし座のレグルスと火星が大接近します。

紅白の同じくらいの明るさの星が並ぶのは見ものです。

※「しし座」http://yumis.net/space/star/leo.htm

6月5日に運動会があり、紅白対抗が盛り上がっている今、

頭上の紅白対抗に注目するのもいいのでは?

2010年6月 1日 (火)

「何で遊撃手と言うのだろう」その2

(前投稿のつづき)

ショートストップがなぜ「遊撃手」と呼ばれるようになったか?

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正岡子規が「野球」という訳語を作ったと覚えてきましたが、

どうやらそうではなく、

中馬 庚(ちゅうまん かなえ)(1870~1932年)という人が作った言葉のようです。

庭でやるのが「庭球」で、

野原でやるのが「野球」としたようです。

この中馬庚が「遊撃手」という言葉も作りました。

「ショートストップは、戦列で時期を見て待機し、動き回ってあちこちを固める『遊軍』のようだ」と表現し、

「遊撃手」という名称を広めたのです。

    

中馬庚は、1970年に野球殿堂入りしています。

※「野球殿堂」http://www.baseball-museum.or.jp/baseball_hallo/detail/detail_039.html

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「遊軍」を国語辞典で調べてみました。

戦列の外にあっていつでも出動できるように待機している軍隊。遊撃隊。

臨機応変に動き、行動範囲の広いショートストップは、

遊撃手の名前が似合うなと思いました。

    

     

帰りの車中で浮かんだ疑問を解決することができました。

夕方から今までうった内容は、

一度打ち終わって投稿したら全て消えてしまいました。

原因不明。

ちょっとくじけそうになりましたが、

頑張って打ち直しました。これですっきり。

最近の写真

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