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2010年6月 7日 (月)

語彙を拡げる指導/稲孫田・穭田(ひつじだ)

ニュースで、常用漢字に「語彙(ごい)」の「彙」の字が加わると言っていました。

滅多にお目にかからない字です。

とても書けません。ちょっと拡大してみましょう。

「彙」

    

しかし、偶然今日は、この「彙」をたくさん見かけるDVDを見ました。

野口芳宏先生のDVD「語彙を拡げる指導 ①講義」を見ました。

野口先生が何度も黒板に「語彙」と書いておられました。

     

〇語彙の指導は、学校生活全般で教えること。

〇学校全般で教えるのは、言語と体育、そして道徳。

〇語彙力の増強とは、①語彙を多く理解すること②語彙を多く使用できること

 そして③語彙への関心が高いこと。

〇語彙力はなぜ重要か・・・語彙が思考力の要素(パーツ)だから。

 語彙は豊富でないと、思考が深まらない。

〇語彙力はなぜ重要か・・・語彙力が豊富なら、多様な認識を保障する。

〇語彙力の指導は、「いつでもどこでも」「関連的に教える」

 たとえば「三角形」を教えた時に、「四角形」を教え、

 さらには五角形以上があるか想像させて、無限にあることを教える。

 そして「多角形」という言葉も教える。

 これが「関連的に教える」ということ。

    

    

以上のような内容でした。

「語彙力が豊富なら、多様な認識を保障する」例として、

さまざまな田んぼに関する言葉を列挙されました。

実り田(みのりだ)黄金田(こがねだ)…よく実った田

刈田(かりた)・・・刈り取った後の田

穭田(ひつじだ)・・・刈り取ったところから緑色の芽が出てきた田

枯田(かれだ)冬田(ふゆだ)・・・寒い時の何もない田

春耕(しゅんこう)・・・春、田んぼを耕す

水田(みずた)・・・水の入った田

早苗田(さなえだ)・・・若い苗が植わった田

青田(あおた)・・・苗が大きくなった田

    

田んぼだけでも、こんなさまざまな言葉があるわけです。

言葉を知っていれば多様な認識ができ、

考えることも豊かになると野口先生は語っていました。

     

     

穭田(ひつじだ)については、2007年にブログで書きました。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/10/post_5c5f.html

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2007/10/post_d202.html

その時の漢字は「稲孫田」で「ひつじだ」でした。

「穭田」と書くのは初めて知りました。ここにも収穫。     

   

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