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2010年6月 9日 (水)

「胡」のつく言葉

有田和正著「子どもを歴史好きにする面白小話集 上巻」(明治図書)には

面白い情報がたくさんあります。

    

その62-63pには「胡椒(こしょう)」のことが書いてありました。

63pの終わりにこんな文章がありました。

    

「胡」のつく熟語は?

胡のつく字をさがしてみると、

胡弓(こきゅう)、胡瓜(きゅうり)、胡麻(ごま)、胡桃(くるみ)、

胡服(こふく)、胡琴(こきん)など、ものすごくたくさんあります。

むかし、中国にはなくて外国から入ってきたもの、

とりわけ西域から入ってきたものに「胡」の字をつけて

国内にあったものと区別しました。

つまり、輸入品に「胡」をつけて区別したのです。

胡の字のつくものは、中国になかったものです。

     

    

これは面白い。

   

胡桃にはなぜ「桃」?

これは桃の種が胡桃に似ているためでしょうか?

子どもたちに聞いたら、桃の種の姿が記憶にない子がたくさんいました。

あまり桃の種を見る機会はないのでしょうか。

   

「胡」は、漢民族が中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)

卑(いや)しんで呼んだ言葉です。

したがってその民族由来のものに「胡」の字をつけました。

「胡」はあごひげが長い人の意味。(参考:wikipedia)

     

「胡服」は北方民族の服。

チャイナドレスも胡服だそうです。

腰から下にスリット(切れ目)が入っているのは、

馬に乗りやすいからです。

             

胡坐(あぐら)はどうだろう?

調べていくと、「胡」はついていますが、

中国の北・西の民族には関係ないようです。

  

「胡」の秘密・・皆さんは知っていたかもしれませんが、

私はこの秘密を知って、大喜びです。

     

    

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