「胡」のつく言葉
有田和正著「子どもを歴史好きにする面白小話集 上巻」(明治図書)には
面白い情報がたくさんあります。
その62-63pには「胡椒(こしょう)」のことが書いてありました。
63pの終わりにこんな文章がありました。
「胡」のつく熟語は?
胡のつく字をさがしてみると、
胡弓(こきゅう)、胡瓜(きゅうり)、胡麻(ごま)、胡桃(くるみ)、
胡服(こふく)、胡琴(こきん)など、ものすごくたくさんあります。
むかし、中国にはなくて外国から入ってきたもの、
とりわけ西域から入ってきたものに「胡」の字をつけて
国内にあったものと区別しました。
つまり、輸入品に「胡」をつけて区別したのです。
胡の字のつくものは、中国になかったものです。
これは面白い。
胡桃にはなぜ「桃」?
これは桃の種が胡桃に似ているためでしょうか?
子どもたちに聞いたら、桃の種の姿が記憶にない子がたくさんいました。
あまり桃の種を見る機会はないのでしょうか。
「胡」は、漢民族が中国の北部や西部の異民族(とくに遊牧民族)を
卑(いや)しんで呼んだ言葉です。
したがってその民族由来のものに「胡」の字をつけました。
「胡」はあごひげが長い人の意味。(参考:wikipedia)
「胡服」は北方民族の服。
チャイナドレスも胡服だそうです。
腰から下にスリット(切れ目)が入っているのは、
馬に乗りやすいからです。
胡坐(あぐら)はどうだろう?
調べていくと、「胡」はついていますが、
中国の北・西の民族には関係ないようです。
「胡」の秘密・・皆さんは知っていたかもしれませんが、
私はこの秘密を知って、大喜びです。
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