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2010年9月

2010年9月25日 (土)

登ってきました鍬ノ峰

  

今日は9月25日。

前投稿で書いた鍬ノ峰(くわのみね)に登ってきました。

その報告を。

    

RIMG0205
     

登る前に、大糸線信濃常盤駅西方から鍬ノ峰を撮影。

これからあの山の頂上まで登るかと思うとワクワクします。

山名は、南峰から北峰の形が

鍬の歯型に似ていることからつけられたようです。

頂上付近をアップにしてみました。

RIMG0205鍬ノ峰頂上アップ
   

 

狭い狭い林道を自動車で走って、鍬ノ峰登山口を目指しました。

マイカーのスバルフォレスターは、こういう悪路に強いと信じて選んだ自動車。

フォレスターも嬉々として走っていたと思います。

RIMG0212狭いリンドウ
      

   

やっと登山口付近の駐車場へ。

先客は1台。

RIMG0213
     

    

登山口付近でサルを見かけました。

3匹いました。

RIMG0216サル RIMG0217サル2 
 
事前にこの山について調べていた時に、

サルい遭遇した人がいました。

「山と渓ときのこと酒と」http://www.yasutani.com/Yamaniki/kubiki/20080526.htm

幸運にも、私も会えました。

しかし、登山中にもしかしたらクマに出会うのではと不安を感じ、

鈴を鳴らしながら登ることにしました。

      

   

登山口。         

RIMG0218登山口看板
    

実は登山口を見つけるのにしばらくかかりました。

結局駐車場より少々下がった所にあったのですが、

ついつい上方を探していました。

自動車で登山口の目の前を通りながら、見逃していました。

       

      

RIMG0224クマザサ

この写真のように、登山道をクマザサがおおっているところが多く、

クマザサの中を泳ぎました。

     

   

頂上からの尾根にたどり着くまでは、風もなく暑く、

苦しい登山でした。

あんなに楽しみにしていたのに、もう止めようとも思いました。

しかし尾根にとりつくと、風はさわやかに吹き、

景色もなかなか。

止めたい気持ちもどこかに行ってしまいました。

苦しさをさっと忘れられるのが山の魅力の一つです。

       

         

RIMG0234岩稜

目の前に岩稜が迫る。 

       

RIMG0235中腹から安曇野
   

尾根からの景色。

収穫した田とそうでない田のコントラストがきれいでした。

    

     

RIMG0237クマザサ2

クマザサにおおわれた登山道ふたたび。

    

     

RIMG0240南峰

岩稜から見た南峰。もう一息。

   

    

RIMG0242kumazasatoシャクナゲ

南峰近くの登山道。

ここではシャクナゲとクマザサの波。

シャクナゲはこの山のセールスポイント。

たくさんありました。冬芽もつくられていました。

    

    

そして1時間15分かけて頂上に。

RIMG0245ついに頂上

    

続きは次の投稿へ。  
 

    

       

      


  



     

今日は山登り/近いうちに半田市へ

  

今日は9月25日。

昨日修学旅行無事終了。久々の修学旅行引率でした。

   

今日は親戚の法事。

父親を長野県に自動車で送ります。

私は法事には出席せず、短い時間に登ることができる山に行ってきます。

大町市の鍬ノ峰(くわのみね)が候補。1623m。

日帰りです。

贅沢をしてきます。

ああ、楽しみ。

Kuwa-map5
※大町市のサイトhttp://www.city.omachi.nagano.jp/kbn/00149107/00149107.htmlより

        

    

近いうちに行ってみたいと思っていた場所の記事を見つけました。

9月24日朝日新聞朝刊です。

EPSON001新実何吉

 

昨年11月に新美南吉記念館に行きました。

その時に、今度はヒガンバナが咲く頃に行きたいと思いました。

今年のヒガンバナは、暑さのために開花が遅くなっているようです。

まだ見ていないもんなぁ。

   

    

それでは長野県に向けて出発です。

   

       


    

     


     


   

2010年9月22日 (水)

踏絵と絵踏み

   

今日は9月22日。

明日から修学旅行。

    

「踏絵」と板書したら、教科書には「絵踏み」と書いてあるとのこと。

私にはあまり聞きなれない「絵踏み」

資料集も「絵踏み」でした。

「踏絵」と「絵踏み」の違いは?

「踏絵」とは、踏ませるキリストの似姿(あるいはマリア像)などを指し、

「絵踏み」とは、踏む(踏ませる)行為を指すようです。

しかし行為を「踏絵」ということもあり。

「踏絵」の方が意味の範囲が広い。
    

       

調べていて興味を持ったのは、「踏絵」「絵踏み」が季語であること。

2月の季語だそうです。なぜ?

   

長崎で旧暦の正月4日から8日までの間、

この絵踏を行事としていたからだそうです。

長崎の町々が順番に踏絵をしましたが、

人気があったのは8日の丸山町。

この街には遊女が多くいて、

踏絵の際に、遊女の素足が見られることが良かったようです。

そんな理由で、踏絵が見世物になり、

丸山遊女が踏絵をしている錦絵が人気があったなんて楽しい話です。

    

7月に放映された「龍馬伝29 / 龍馬の秘策」では、

丸山遊女のお元(蒼井優)が踏絵をするシーンがありました。

20100624-00000014-oric-ent-view-000
   

彼女は隠れキリシタンであるという設定でした。

     

しかしここで疑問。

長崎の踏絵は、日米和親条約締結のため、

1857年に廃止されました。

しかし「龍馬伝」では、

1864年頃に踏絵があったとして表現されています。

ちょっとおかしい。

まあ「龍馬伝」は、歴史家が見たら眉をしかめるものも

ちょくちょくあったそうです。。


   

※今回の投稿で特に参考にしたのは次のサイト

「壺中山紫庵(こちゅうさんしあん)」http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2005/02/post.html

     

2010年9月20日 (月)

OCEAN(HY)/教育川柳


今日は9月20日。

忙しいけど、もう1本投稿。

HYのOCEANという曲がいいですよ。

男女の歌声が巧みに絡み合い、素晴らしい。

    

     

メルマガ「教材・授業開発研究所ニュースVol.112」(9月5日発行)で、

「教育川柳」のことを知りました。

笑育部会代表の俵原正仁先生の紹介文です。

    

「笑顔の教師が,笑顔の子どもたちを育てる」

これは,私が提唱している「笑育」の基本コンセプトです。

では,教師が笑顔になるにはどうしたらいいのでしょうか。

いくつも答えはあるでしょうが,その中の一つに「物事をおもしろがってみる力」

を鍛えるというものがあります。

日常のちょっとした出来事を面白く感じることができる力。

ピンチになった時でさえ,「次はどうなるのだろう!がんばれ自分。」

と客観的におもしろがることができる力。

このような力を伸ばしていくことができれば,毎日を笑顔で過ごすことができそうです。

でも,目を血眼にして「おもしろいことはないか?」とがんばるのは,

ちょっと違うような気がします。 

そこで,教師川柳です。
 
このたび,小学館が,「教育川柳」募集という企画を立ち上げました。

そこで,なぜか私が選者になることに・・・。

大賞は,賞金3万円。佳作も出ます。

教師川柳をつくることによって,

日常生活に隠れている「おもしろこと」を見つけることができ,

その結果,教師の「おもしろがる感性」も伸ばしていくことができるのではないでしょうか。

  

おもしろき ことのなき世を おもしろく

次のサイトから応募できます。

http://family.shogakukan.co.jp/teachers/education/sp/senryu/index.html

みなさんの挑戦を待っています。

※太字はいっぱい道草が加工。

    

     

締め切りは11月10日(必着)。

挑戦しよっと。

う~んダメか、トウカエデ

  

今日は9月20日。

9月9日には国道の中央分離帯にあるトウカエデは大丈夫だと思いました。

※「ここでも道草/トウカエデの葉が残った」http://mitikusa.typepad.jp/blog/2010/09/%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%81%AE%E8%91%89%E3%81%8C%E6%AE%8B%E3%81%A3%E3%81%9F.html

   

しかし、甘かった。

それ以後、トウカエデの葉はどんどん変色し、朽ちていきました。

今日撮影したのが下の写真。

RIMG0009並木道 RIMG0009並木道アップ
   

まだ数本、緑色を保っていますが、どうなるか?

いったいトウカエデを葉を2年連続こんな状態にしている犯人は誰だ。

純粋に紅葉を楽しみにしているのになあ。

    

中央分離帯に侵入したい誘惑がありますが、

踏みとどまっています。

アップ写真を撮りました。

RIMG000811並木道をアップで
   

悲惨な状態です。

悲しいじゃないですか。

1本でも生き残って、紅葉し、落葉して、

木らしい生き方をさせたいと願います。 

 

豊川の堤防を走る2

   

今日は9月20日。

昨日は息子の入っているボーイズリーグの試合があり、応援に行きました。

豊川(とよがわ)の河川敷にある球場です。

この球場に行く時は、堤防を自転車で走りたくなります。

快適なコースです。

以前もやりました。

※「ここでも道草/豊川の堤防を走る」http://mitikusa.typepad.jp/blog/2009/11/post-ca54.html

今日は片道45分で走れました。

         

今回出会った風景。

    

RIMG0001田んぼが広がる地帯
      

下流から上流に向かって走ります。

下流は田園地帯が広がります。    

     

     

RIMG0003河川敷でレジャー
   

天気のいい日。

河川敷でレジャーをしている人たち。

    

     

RIMG0004畑地帯 RIMG0008種まき
  

しばらく走ると、田園地帯は畑作地帯に変わります。

今は収穫された畑が多く、次の作物の種蒔きが行われていました。

    

     

RIMG0007大きなクスノキ
    

ここに写っている最も大きな木は玉林寺のクスノキ。

以前このクスノキについて書きました。

※「ここでも道草/玉林寺のクスノキ」http://mitikusa.typepad.jp/blog/2010/04/post-7803.html

      

      

RIMG0010河川敷の球場
  

河川敷に作られた球場。応援してきました。

息子は初めて?レフトオーバーの2塁打。

お父さん、大喜び。

負けてしまいましたが、よく頑張っていました。

    

     

RIMG0048今回もいた RIMG0049今回もいたアップ
   

昨年も見かけた風景。

川の中央で釣りをしていると思いましたが、

よく見ると、棒で水面をたたいていました。

何をやっているのだろう。

    

     

RIMG0050ヘリコプター
    

ラジコンヘリコプターを楽しんでいる人。

豊川河川敷には、こんな場所もあります。

かなり高速で飛ばしていました。

   

    

RIMG0052好きなカーブ

お気に入りのカーブ。

シャーシャーシャーと走ります。

     

    

RIMG0053囲まれた畑
    

背の高い植物に畑に気が付きました。

気になったので、堤防から下って観察することに。

    

RIMG0055ピーマン畑 RIMG0056なす 
  

囲んでいる背の高い植物はトウモロコシでしょう。

畑にはピーマンとナスが育っていました。

    

     

以上、報告終了。

最後に豊川・本宮山・堤防道路の写真を。

RIMG0006豊川と本宮山
 


 

  

    


 


    


       
   

ロジンバッグを初めて触った

   

ボーイズリーグに入っている息子の練習着やユニフォームの下洗いは私の分担。

しっかり汚れていると、今日はよく練習したなと思い、やりがいがあります。

昨晩ズボンを洗っていたら、ポケットからロジンバッグが出てきました。

ビチョヌレ状態。出しとけよ。

仕方なく新聞紙に挟んで水分をとり、ドライヤーで乾かしました。

息子にもやらせました。

まだ少々ぬれています。再生できるのかな?

RIMG0001ロジン
     

テレビでプロ野球を見ていると、

投手がロジンバッグを使って白い粉を手につけているのを見ます。

息子も投手をやっていて、使っています。


   

今回初めて手にして見ることができました。

どういう仕組みになっているのか興味津々。

    

テレビで見たりして、白い粉が入っているのはわかります。

石灰かなと思っていました。

辞典で調べると、ロジン(ROSIN)とは天然樹脂の一つで、松ヤニから作られるそうです。

石灰ではありませんでした。

しかしロジンの色は、黄色から褐色だそうです。

ロジンバッグから出てくる粉は白。なぜ?

   

松ヤニの粘着性がいいようですが、

松ヤニだけでは粘着性が強すぎます。

そこで炭酸マグネシウムを混ぜることで、

粘着性を抑え、さらりとした感触にしているようです。

ロジンバッグの中身はおよそ次のようです。 

炭酸マグネシウム80%とロジン15%と石油樹脂5%。

炭酸マグネシウムの白い粉が目立っていたわけです。


炭酸マグネシウムは石灰?

石灰は炭酸カルシウムでした。

  

製品によっては卵の殻を入れているものもあります。      

   

日本の野球規則にロジンバッグのことが書かれています。

8.02投手の禁止事項

審判員は、一個の公式ロ-ジンバッグを携行し、

球審は投手板の後方の地面にそのロ-ジンバッグを置く責任がある。

ロ-ジンバッグにボ-ルが触れたときは、どんなときでも、ボ-ルインプレイである。

雨天の場合または競技場が湿っている場合には、

審判員は投手にロ-ジンバッグを腰のポケットに入れるよう指示する。

(一個のロ-ジンバッグを交互に使用させる)

投手はこのロ-ジンバッグを用いて、素手にロ-ジンをつけることを許されるが、

投手、野手を問わず、プレヤ-は、

ロ-ジンバッグで、ボ-ルまたはグラブにロ-ジンをふりかけたり、

またはユニフオ-ムのどの部分にも、これをふりかけることはできない。

注:日本の野球規則ではロ-ジンバッグといい、ロを伸ばし、ロジンバッグとは呼ばない。

     

選手が球場に持っていくのではなく、審判が選手に貸す形をとるのですね。

不正を防ぐためでしょう。

    

ロジンバッグの本物に触れたのを機会に、

いい勉強ができました。

※参考:「ハリマ化成株式会社」HPhttp://www.harima.co.jp/pine_chemicals/trip/12/index1.html

     

     

ビチョヌレだったロジンバッグ。

借りものだけに再生したいのになあ。

2010年9月19日 (日)

馬を守る猿/戦国武将が食べなかったもの

今日は9月19日。   

昨晩見た「金とく 戦国クイズ 歴女グランプリ(前・後編)」より。

こんな3択問題が出ました。

   

問い:日光東照宮で馬を守る動物とは?

A:犬 B:猿 C:鷹(たか)

      

答えは・・・・

Bです。あの有名な「見ざる 言わざる 聞かざる」の三猿です。

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中学生の時に、修学旅行で行って以来の日光東照宮。

この三猿がどこにあったかなど覚えていません。

家康が関ヶ原の戦いの時に乗っていた馬を祀っている神厩 (しんきゅう)にありました。

なぜか?

古来、猿は馬を病気や災いから守ると言われているからです。

ほ~と思いました。

   

  

問い:戦国武将が食べなかったものは?

A:鶴 B:茶漬け C:ナマコ

          

答えは・・・・

Bです。

    

茶漬けの始まりは、江戸時代中期以降のこと。

戦国時代にはまだなかったそうです。

食べていたとしたら、湯をご飯にかける湯漬けだそうです。

鶴を食べていたんだ。

そのことが意外。

 

「とうのむかし」「おめく」

   

今日は9月19日。

前投稿で「とうの昔」とうちましたが、

「とう」はどんな漢字を使うのか、どんな意味があるのか疑問に思いました。

調べました。

    

「疾うの昔」と書きます。

      

「疾う」には「ずっと以前」「とっくにすぎ去った昔」という意味がありました。

「疾うの昔」と同じような意味の「とっくのむかし」も、漢字で書くと「疾っくの昔」と書きます。

「疾」には「病気」の意味がありますが、「速度が速い」という意味もあります。

「疾走(しっそう)」「疾風(しっぷう/はやて)」のように使われます。

「疾うの昔」「疾っくの昔」は、いつの間にか過ぎ去ってしまった昔を表現したのでしょう。

過去は速い。

夏休みがすんで、もう19日たちました。

    

     

    

もう一つ、言葉ネタ。

EPSON0301600年

    

「おめく」?どんな状態なのだろう?

調べました。

「おめく」とは、漢字で書くと「喚く」

意味は「叫び声をあげる」「わめく」

   

実は「わめく」も「喚く」とも書きます。(「叫く」とも書きます)

    

「おめく」「わめく」は違いはあるのかな?

どうも同じ意味であって、「おめく」は長崎弁だという説があります。

「そんなにわめくな!」⇒ 「そんがんおめくな!」

「あの夕日に向かってみんなで叫ぼう!」⇒ 「あの夕日に向かってみんなでおめこうや!」

のように使われるそうです。※参考「不思議ながさき」http://www1.cncm.ne.jp/~tomo-u/fushigi_nagasaki.htm
 
    

    

    

     

「うめく」も「めく」がつくなあ~。

黒田節の故事

   

今日は9月19日。   

昨晩見た「金とく 戦国クイズ 歴女グランプリ(前・後編)」より。

こんな3択問題が出ました。

  

問い:福島正則は、どのような理由で名槍「日本号」を失ったか?

A:酒飲み勝負で負けて B:昼寝中にすり替えられる C:悪妻が質入れ

Ci091018140249

※現在、「日本号」は福岡市博物館が所蔵しています。 

      

どれだと思いますか?

    

答えは・・・・・

Aです。

     

これはお馴染みの黒田節に関連ある故事でした。

黒田節の一番は今までも耳にしたことがありましたが、

全く意識したことがありませんでした。

   

黒田節 1番

酒は飲め飲め  飲むならば   

日の本一の この槍を   

飲み取るほどに 飲むならば   

これぞまことの 黒田武士

      

     

その故事とは次にようなものです。

登場人物は、秀吉家臣の福島正則と、

同じく家臣であり親友でもある黒田長政の家臣母里太兵衛友信(もりたへいとものぶ)。 

※大里酒造HPよりhttp://kurodabusi.com/kurodabusi.html

日本一の槍(日本号)を飲み取った黒田武士の名は、

母里太兵衛友信で、

後藤又兵衛と並んで、黒田藩きっての大酒豪であり、槍の名手でもあった。

ある日、副島正則の所へ年賀の使者に立つことになったが、

正則は無類の酒好きで、また荒大名で聞こえていたので、

黒田藩主黒田長政は、面倒が起きては-と考え太兵衛に

「どんなに酒をすすめられても、絶対に飲んではならぬ」と、

その日一日の禁酒を言い渡した。

正則は案の定いい飲み相手が来たとばかりに早速酒をすすめる、

太兵衛は主君の命があるので断固として断る。

それでもしつこく酒を勧める正則は、三升はらくにはいる大杯に並々と酒を注いで、

「この酒を飲み干したなら、なんなりと好きなものを褒美にとらすぞ」

と意地になって勧めるが太兵衛は断固、断る。

業を煮やした正則は今度は挑発作戦にでた

「なんだ、酒豪だと言われる母里でさえ、このくらいの酒を飲む自信がないとは黒田家の侍もたいしたことないな、

腰抜け揃いの弱虫藩か長政殿もお気の毒に」太兵衛、己ばかりか、藩を侮辱することは許せない。

藩の名にかけて-と勧められる杯を手に取った。

杯と言っても直径一尺、三升入り漆塗りの大杯である。

太兵衛はそれを、一息の内に飲み干すと「おかわり」、又「おかわり」とあれよあれよと飲み干した。

飲み終わると「お約束のご褒美にはその槍を」と一本の槍を指した、

その槍こそ第百六代正親町(おおぎまち)天皇が将軍足利義昭へ下付され、

義昭から織田信長へ、信長から豊臣秀吉へ、秀吉から福島正則へ譲られた天下の名槍「日本号」であった。

 正則も家宝ともいえる槍であったが「武士に二言なし」と譲り渡した。

太兵衛は、槍をかつぐと藩歌「筑前今様」(現在の黒田節の元歌)を歌いながら、

いい気分で帰ったという、何とも戦国武将らしい剛坦なはなしである。

       

関係した人はとうの昔に亡くなっていますが、

槍は現存。

槍はしゃべることができないけど、

さぞや面白かっただろうなあ。


 

     


 

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