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2009年4月

2009年4月30日 (木)

ナンキンキノカワガの幼虫と出会う

今の学校で、イラガの幼虫のオコゼが発生して困る木はナンキンハゼ。

これが今日(4月30日)のナンキンハゼ。

P4300062    

    

    

    

    

P4300065_2    

    

    

今、イラガはマユの中で蛹になり始める頃。

まだ葉っぱに卵がつくことも、オコゼがいることもないはず。

でも何か前兆があるかもと思って、

じっくりナンキンハゼの葉っぱを観察。

   

お、毛虫を発見。

P4300067     

    

    

    

この毛虫、調べがつきました。

ナンキンキノカワガの幼虫でした。

このナンキンキノカワガは面白い生態がありました。

    

そのマユ。

次のサイトでわかりました。

   

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/nankin-kinokawaga.html

Nankinkinokawaga3    

    

    

周囲の木の皮の表面を少しづつちぎってきては繭の表面に貼り付ける。

繭に異変を感じると音を出して威嚇する。

    

これは興味深い。

このマユを見てみたいし、音も聞いてみたい。

   

しかし今日見つけた毛虫は駆除しました。

    

イラガ、オコゼはいませんでしたが、

またまた面白い生き物に出会えました。ラッキー。   

2009年4月29日 (水)

コオイムシの赤ちゃんを解剖顕微鏡で見る

昨日、4月28日に久々解剖顕微鏡でのデジカメ撮影をしました。

隣の4年1組の男の子がつかまえてきたコオイムシ。

「赤ちゃんが生まれた」

と教えてくれたので見に行きました。

小さな小型のコオイムシの赤ちゃんが泳いでいました。

P4280005    

    

    

昨年度は孵化までいかなかったんで、初めて見る赤ちゃんです。

無性に解剖顕微鏡で見たくなりました。

すでに理科室から解剖顕微鏡を借りてきて、教室に常設状態。

さっそく見てみました。

P4280015_2    

    

    

レンズは×10。

泳ぎ回っていましたが、

止まるのをじっと待って、撮影。

P4280019     

    

    

半透明で、一部緑色がかった体がよくわかりました。

しかし、体形は親とそっくり。

見とれていました。

    

    

ついでにプールでつかまえてきたマツモムシも顕微鏡のレンズの下へ。

バックスイマーのかわった生き物。

顕微鏡で見ると、なかなかグロテスク!

しかしうまく撮影できず。

(私の記憶には、詳細に記憶されています)

P4280030    

   

    

    

   

解剖顕微鏡は、やっぱり教室に1台は常設ですよ。

カイガラムシとアリとの関係

ウメの木にタマカイガラムシが発生、駆除した話を書きました。

カイガラムシがいるかいないかの目安に、

木にアリが登っているかいないかがあると知りました。

カイガラムシが分泌する液がアリには好物なのです。

実際、タマカイガラムシのまわりにはアリがうようよいました。

     

カイガラムシとアリの関係を調べると、面白いことがわかりました。

特に次の2つのサイトがよかった。

「アントルーム/アリと関係をもつ生き物たち」

http://www.antroom.jp/Whats_ant010.html

「ありとあらゆるアリの話/アリの背中に乗るアリやカイガラムシ」

http://ant.edb.miyakyo-u.ac.jp/BJ/antStory/AAAnt2.html

   

2つのサイトに共通して出てくるのが、

ミツバアリとアリノタカラカイガラムシとの関係。

「アントルーム」より引用します。

   

■アリノタカラカイガラムシとミツバアリ

様々なアリがアブラムシやカイガラムシと関係を持っていますが、

中でも深い関係を持つのは、やはりミツバアリでしょう。

他のアリは、アブラムシがいなくても生きていけますが、

ミツバアリは主食がカイガラムシの甘露で、

カイガラムシととても深い関係を持ちます。

しかも特定の種類のカイガラムシを巣で養殖しています。

そのカイガラムシは、アリノタカラカイガラムシと言い、

ミツバアリに世話をしてもらい生きているのです。

ミツバアリの巣には、かならずアリノタカラカイガラムシが暮らしていて、

アリに大切に扱われています。

ミツバアリの新女王は、まるでハキリアリの新女王が、

菌糸を運んで飛び立つのと同じように、

結婚飛行のために巣から飛び立つときに、

このカイガラムシを1匹だけ銜えて飛び立ちます

このカイガラムシは単為生殖で増えるため、

1匹だけ連れて行けば、繁殖するのです。

お互い、片方だけでは生きていけないくらいに、

深い関係になっているのです。

ね、面白い話でしょう。


まずは敵を知ること/イラガの卵その2

(前投稿からのつづき)

葉っぱの裏に産みつけられたイラガの卵の写真はないか探しました。

次のサイトで見つけることができました。

「化学的逍遥」http://mshi.no.coocan.jp/pukiwiki/?%BA%AB%C3%EE%2F%A5%A4%A5%E9%A5%AC

P9022912s    

    

    

このような黒っぽい卵を見つけたら処分です。

    

もし卵を見つける前に孵化されたとしても、まだチャンスはあるようです。

生まれたての幼虫は、最初は集団行動をするそうです。

一つの葉っぱにたくさん張り付いています。

それを見つけることができれば、一度に大量に退治できます。

しかし1枚の葉っぱに大量に張り付いている状態は、

写真で見てもおぞましきものです。

でもイメージトレーニングは大事。

見慣れておいて、本番に少しでもひるまないようにしておきたいです。

(カイガラムシの時には効果がありました)

※前投稿で紹介した石屋さんのサイトより

 Image12

 

特にきつい写真。小さくしました。   

※「化学的逍遥」サイトより

 P9022915s_2    

  

   

こっちはまだそれほどでも。

     

以上、イラガのことを書いてきました。

今年度は、昨年度とは違った自然とのふれあい方をしています。    

まずは敵を知ること/イラガの卵

前投稿でタマカタカイガラムシの駆除のことを書きました。

今年はイラガの幼虫オコゼの駆除も私の大きな課題です。

写真は前任校で昨年の10月に撮ったオコゼです。

Pa070016    

    

    

春から赴任した小学校では、オコゼが大量発生して大変とのこと。

今のうちから準備をして、オコゼの被害を減らしたいと勝手に使命感に燃えています。

     

まずは敵を知ること。

イラガのマユについては以前書きました。

マユの中でそろそろ蛹になり始める頃です。

そして6月から成虫が出てきて、卵を産み始めます。

この卵です!

卵を見つけて、卵から幼虫のオコゼが出てくる前に処分すれば発生を抑えられるはずです。

しかし、イラガを調べても、マユはよく写真で紹介されますが、

卵の写真が紹介されていません。

でもしつこく調べると、卵を載せているサイトがありました。

    

この方のイラガとの格闘記は参考になります。

石屋さんのサイトです。

「緊急事態 格闘!!」http://www.eonet.ne.jp/~hide-s/iraga.htm

「格闘!!再び」http://www.eonet.ne.jp/~hide-s/iraga4.htm

このサイトで卵の写真が紹介されています。

Iraga9    

    

    

  

キンモクセイの枝に擬態になって張り付いています。

石屋さんはこの卵の袋をはがして中を開けています。

Iraga12    

    

    

  

この袋を発見して処分すればいいわけです。

しかしイラガにはいろいろな種類があって、

葉っぱの裏に卵を産みつけるものもいるようです。(つづく)

2009年4月28日 (火)

ウメの木にタマカタカイガラムシ

昨日、庭の梅の木に茶色の球形のものが

ビッシリついているのを奥さんが発見。

その写真が下。

P4270002     

    

決して気持ちのいい画像ではないので、

小さく載せました。

拡大する時には覚悟してください。

接写で撮って、その写真を見てみて、

白いものもたくさん写っているのに気がつき、

ますます気持ちが悪くなりました。

   

奥さんは大騒ぎでしたが、私はすぐに正体がわかりました。

カイガラムシの一種だと。

冬に柿の木にカイガラムシを見つけた時に、

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2009/01/post-4bd3.html

いろいろなカイガラムシをインターネットで見ました。

その時に見た覚えがありました。

  

正体を調べました。

タマカタカイガラムシでした。

枝に張り付いて、一生懸命樹液を吸っているそうです。

駆除方法を調べたところ、

ブラシでこそぎ落とすとのこと。

せっせとやりました。

なんか楽しかったです。

生き物とかかわることが、こんなことでも楽しかった。

2009年4月27日 (月)

北宋の画家、郭熙(かくき)の詩

4月24日の投稿で「山が笑う」について書きました。

その時に「淡冶(たんや)」の意味が解決できていませんでした。

今日調べていたら、素晴らしいブログに出会えて、

「淡冶」の意味もわかりました。

次のブログです。

    

「北の(来たの?)獣医師」

http://mamesaku.livedoor.biz/archives/51646011.html#comments

    

ここには「山が笑う」の出典になった漢詩が紹介されていました。

載せちゃいます。

      

北宋の画家、郭熙(かくき)の詩

春山淡冶而如笑   春山淡冶(たんや)にして笑ふがごとく

夏山蒼翠而如滴   夏山蒼翠(そうすい)として滴(したた)るがごとく

秋山明浄而如粧   秋山明浄(めいじょう)として粧(よそお)ふがごとく

冬山惨淡而如眠   冬山惨淡(さんたん)として眠るがごとし

    

ああ、次々にいろいろなことに出会えるのは楽しい。

「牛久保のナギ」を見に行く その2/カシワの木もあった

(つづき)

線路の北側へ。

熊野神社の建物の傍らに、ナギの雌株はありました。

P4260054     

    

    

雄株に比較してひとまわり小さい木でした。

ナギの雄株と雌株はセットで植えられるそうですが、

この熊野神社の2本は、同じ頃に植えられたようには見えませんでした。

実が残ってはいないか探しました。

ありました。

P4260052    

    

    

秋にまたやってきて、青藍色(せいらんしょく)の実を見てみたいです。

その時はまたこのブログに、ナギを再登場させます。

     

      

神社の境内にはカシワ(柏)の木がありました。

P4260034    

    

    

    

   

P4260033    

    

    

歴史のあるカシワの木でした。

ちょっと前にカシワの木は縁起のいい木だと調べた後だけに、

こうやって立派なカシワの木に出会えて幸運でした。

http://mitikusa.typepad.jp/blog/2009/04/post-6681.html

昨日、父親と一緒に五月人形を部屋に飾りました。

小学5年生の息子の人形です。

五月の節句が近づいてきました。

柏餅で使われるカシワの葉っぱは、十分大きかったです。

「牛久保のナギ」を見に行く

8年通勤していた道の傍らにあったものにやっと注目。

「牛久保のナギ」をいう木です。

P4260016    

    

    

鳥居をくぐって、少し歩くとその木はあります。

P4260028_2    

    

    

    

       

P4260021    

    

   

黒っぽい幹が重厚感を出していて、立派な木でした。

説明板には次のように書いてあります。

    

国指定天然記念物

昭和13年12月14日指定

熊野神社の森にそびえるこのナギの木は、

高さ約20メートル、目通り3・5メートルの巨木で

樹齢400年以上と推定されます。

   

熊野神社の森の中にありますが、

熊野神社の森はJR飯田線によって、

南北に分断されています。

その南の森の中にこのナギの木はあります。

   

ナギの木は雌雄異体であり、このナギは雄株(おかぶ)です。

線路の北側の熊野神社正面右手にあるナギの木は雌株(めかぶ)で、

秋になると青藍色(せいらんしょく)の実を結びます。

   

こんな文を読むと、線路をはさんで北側にある熊野神社の境内に行きたくなります。

P4260026_3

   

   

   

写真が線路の北側にある熊野神社。

熊野神社は神木としてナギを植えるようです。

さっそく出向きました。(つづく)

   

   

    

    

    

「引っ切りなし」「引きも切らず」

今朝のニュースで、「ひっきりなし」と言っていたのが耳に残りました。

「ひっきり」とは何だろう?

調べてみました。

「ひっきり」は「引っ切り」と書きます。

意味は、「引いて切ること」「すき間」です。

「引っ切り無し」は「すき間なし」ということですね。

    

類語として、

引きも切らず」があります。 

「店には引きも切らずお客がやってくる」のように使う。

普段なかなか使えない慣用句です。

でもこうやってブログに書いたからには、使ってみたいです。

   

     

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