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2017年3月19日 (日)

絵本「てぶくろ」その5/登場動物の一覧表/「もりのてぶくろ」

今日は3月19日。

  

前投稿に引き続いて、

絵本「てぶくろ」の話題5回目です。

「てぶくろ」に似たお話を見つけました。

  

もりのてぶくろ

(八百板洋子:文/ナターリヤ・チャルシーナ:絵/2004年

/福音館書店)

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↑このサイトに次のような紹介文がありました。引用します。

 

きれいな黄色の葉が1枚、森の小道に落ちていました。

その形は、まるでてぶくろのよう。

ネズミがやってきて、そっと手をあてました。

でもネズミの手にはちょっと大きい……。

ウサギやキツネ、クマもやってきて、

自分の手と葉の大きさをくらべていきます。

このきれいな黄色い葉にぴったりなのは、

だれの手なのでしょう?

1枚の葉をめぐって繰り広げられる、

秋の森を舞台にした心温まるお話です。

この絵本のベースには、作者の八百板洋子さんが

ブルガリアに留学していたときの思い出があります。

それは、友人ときのこをとりに訪れた森でのこと。

友人が連れてきた幼い子どもが、

ハリギリという手のような形をした葉を見つけるたびに、

しゃがみこんで自分の手をあてていたのだそうです。

秋の森にでかけたら、ぜひ探してみてください。

きっと見つかりますよ、あなただけのすてきなてぶくろ。

  

次々に動物が出てくるところが似ています。

最後に出てくる動物が、「てぶくろ」では出てこなかったものです。

ぜひ手に取って確かめてください。

  

  

  

7種類の絵本「てぶくろ」と1本の動画「てぶくろ」について

ブログに書いてきました。

それを見て、出てきた動物の一覧表を作成してみました。

Epson744_2 tebukuroitiran.xlsxをダウンロード

  

この一覧表を見て気がついたことを書いていきます。

 

〇全てに登場しているのは「うさぎ」と「くま」

 「うさぎ」は中盤に出てくることが多く、

 「くま」は最後に出てくることが多い。

 「くま」は大型なので、最後に出てきて、

 本当に手袋に入れるの?と読む人をドキドキさせる役割のように思える。

 この展開は「くまさんのおなか」(長新太:作)でも使っていた。

 ※参考:ここでも道草 本で「奇想天外」をプレゼントする(2017年2月8日投稿)

〇「ねずみ」も7回登場している。

 1回目に登場しているのが5回と多い。

 手袋のサイズだと、大きさ的に一番似合っている。

 「ねずみ」だけなら、何の問題も起こらない。

 (ストーリー的には面白くない)

 2回はラストに登場している。

 その2回は、無理に手袋に入ったことで、

 動物たちが四散する理由を作っている。

 それは「こおろぎ」も同じ役割をしている。

 最後に小さな動物が登場するのは、手袋がその小さささえ受け付けない

 ぎりぎりの状態であることを表現している。

〇「きつね」も7回登場している。中盤に出てくることが多い。

 「ねずみ」→「うさぎ」→「きつね」→「くま」が基本形と思われる。

〇「おおかみ」が6回登場している。

 民話ができた頃は、「おおかみ」は今より身近だったのであろう。

 凶暴性のイメージのある「おおかみ」が手袋に同居するのは、

 子どもたちにとっては意外なのではないだろうか。

 「おおかみ」を入れても大丈夫なの? と不安にさせ、

 仲良く手袋に入っているぞ、と安心させる役割なのでしょう。

〇「はりねずみ」は3回登場している。

 針を身にまとい、身を寄せ合う場所にいるのは不向きに思えるので、

 いいのかな?と読者に思わせる登場動物でしょう。

 そうなると、最初に登場するよりも、6冊目のように

 途中で登場するほうが盛り上がります。

〇「いのしし」は5回登場。

 体の大きなイメージの「いのしし」本当に入れるの?と不安にさせる。

 でもその次のより大きな「くま」の前座的な役割である。

〇1回しか登場しない動物に注目

 「トラ」・・・これはビックリ。ウクライナにいたのだろうか?

 分布図(Wikipedia トラ)を見ると、いないように思える。

 「こおろぎ」・・・手袋がいる季節には生息していなさそう。

 「オオヤマネコ」・・・これはウクライナにもいそう。

 「もぐら」・・・笑っちゃいました。「もぐら」は土の中のほうが

         暖かいですよ。

         出てこなくていいと突っ込みたくなる。

  

まだ未定ですが、この面白いお話「てぶくろ」で、

子どもたちと劇を作りたいです。

どのような動物をどんな順番で登場させるか検討する時に、

この一覧表は役立つと思います。

 

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