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2016年12月

2016年12月12日 (月)

オンラインゲームに依存してしまう理由

 

今日は12月12日。

  

12月8日放映の番組(10月放映の再放送)

ドキュメンタリーWAVE 子どもたちの”リアル”を取り戻せ

韓国ネット依存治療最前線」を見ました。

  

その中で特に印象に残った場面の聞き書きです。

  

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ネット依存から抜け出せず、

病院で治療を受ける子どもも増えています。

去年3月に開設されたネット依存症専門の病院です。

ここには1日30人近くの患者が訪れます。

その8割以上が、オンラインゲームによる依存症と診断されています。

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院長のイ・ジェウォンさんです。

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脳神経科が専門で、ネット依存症の子どもの脳には、

機能障害が見られることから、専門病院を開きました。

  

イ先生は、インターネットやゲームをやめられなくなる理由には、

脳のある特性が関係していると言います。

  

オンラインゲームをしている時、楽しさや喜びを感じると、

脳内では快感をもたらす物質ドーパミンが放出されます。

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ところが、失敗したり負けたりすると、ドーパミンは減り、

大きく落胆します。

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次にうまく行くと、喜びが倍増。

さらに多くのドーパミンが放出されます。

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短い時間にこれが繰り返されるため、

快感がどんどん大きくなり、やめられなくなってしまうのです。

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最終的には、ゲーム以外の日常生活で快感を感じられなくなり、

鬱状態におちいってしまうと言います。

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以上です。なぜ依存してしまうのかを説明している場面です。

短い時間に喜び→落胆→喜び→落胆が繰り返されることが、

依存を生むようです。

ゲーム以外のことに喜びが感じられないのなら、

ゲームにはまるのは必至。したがって、依存を治すには、

ゲーム以外の活動で喜びを見出す体験が必要になるわけです。

 

2016年12月11日 (日)

5回目の「ピカドンたけやぶ」を見る

 

今日は12月11日。

  

昨日は豊川親子合唱団たけのこ20周年コンサート

子どもの幸せと平和を願う音楽会」に行ってきました。

第一部 「のこのこステージ」

第二部 合唱劇「ピカドンたけやぶ」

でした。

注目はもちろん合唱劇「ピカドンたけやぶ」でした。

原作 はらみちお

脚本 小田 健也

作曲 藤村記一郎

  

合唱団たけのこが「ピカドンたけやぶ」を初めて演じたのは、

1995年9月のことでした。

その時には、何とビデオカメラを会場に持ち込んで

堂々と録画していました。

今思うと赤面してしまう行動です。

でもその時に強い印象が残っていました。

素晴らしい劇だと思いました。

それから16年経った2011年。

現任校で6年の主任の時に、あの劇を自分の手で作りたいと思い、

学芸会で「ピカドンたけやぶ」をやりました。

その時に、2005年のたけのこ10周年記念コンサートで行った

「ピカドンたけやぶ」のDVDをフル活用しました。

さらには、同じ県内の6年生が学芸会で平成6年(1994年)に

演じたものも見て刺激を受けました。

つまり、私は1994年・1995年・2005年・2011年と

4回「ピカドンたけやぶ」を見てきました。(生は2回)

そしてまた昨晩「ピカドンたけやぶ」に出会いました。

  

曲が流れ、歌が始まると、どんどん思い出されます。

やはり合唱劇はいいなあ。

心に染みてきます。

いやいや今まで染みていたものが、新たな曲や歌に触れて、

再び体の中からにじみ出てきたように思えました。

自分の中には、「ピカドンたけやぶ」の曲や歌は、

思ったよりたくさん染み込んでいたことに気がつかされました。

懐かしくもありました。どの場面も、よかったけど、

かずゆき君に、たけやぶが

「死んじゃダメ 死んじゃダメ がんばって がんばって」と

強く言いながら迫るシーンは特に感動。

ここが山場だよなと思いました。

  

どっぷり「ピカドンたけやぶ」の中に巻き込まれていました。

  

またいつか、自分の手で作り出したい合唱劇です。

もうそんな機会はないかな。

1995年は全てビデオカメラで撮影しました。

今年はもちろんそんなことをしません。

幕が下りて、再び上がった時のフィナーレの写真を

一枚だけ撮りました。

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感動をありがとうございました。

  

※配布されたパンフレットの表紙です↓

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このパンフレットの中にあった藤村氏の文章は

合唱劇「ピカドンたけやぶ」の誕生に関することが書いてありました。

貴重な話なので、ここに転載し記録します。

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はらみちをさんの、自筆のコメントと絵が掲載されていましたが、

その転載はやめました。

はらさんは昭和3年生まれ。88歳になられたのかな。

  

マインドフルネス「今この時だけを意識する」って?

  

今日は12月11日。

  

10月22日放映の「世界一受けたい授業」では

マインドフルネスのことをやっていました。

 

マインドフルネスについては、

石川善樹先生が出演した番組や著書で勉強してきました。

ここでも道草 「健康カプセル」やっぱり疲れる脳の話(2016年7月24日投稿)

ここでも道草 「疲れない脳をつくる生活習慣」引用1.発想力を鍛える観察瞑想(2016年10月2日投稿)

ここでも道草 「疲れない脳をつくる生活習慣」引用2.瞑想と海馬 瞑想と扁桃体(2016年10月2日投稿)

ここでも道草 「疲れない脳をつくる生活習慣」引用3.家事もマインドフルネス(2016年10月15日投稿)

  

今回の講師はこの人↓

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久賀谷亮先生です。

この番組の収穫は次の問いの解説です↓

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マインドフルネスをやる時に、何を意識すると

脳が一番休息できるかという問いです。

この答えはこれ↓

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この正解を聞いても

すぐにわかりません。

実は石川先生も同じことを言っています。

でもよくわかりませんでした。

でも解説がよかった。

聞き書きします↓

 

脳の疲労の根本原因は・・・

「最近仕事で失敗ばかりだから、

明日会社に行きたくないなあ」

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「とうとう来月受験だ。大丈夫かな」

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など、意識が常に過去や未来ばかりに向かい、

考えすぎているからです。

そうやって解決しない問題を考えることは、

脳が無駄に活動しているので

疲れてしまいます。

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久賀谷先生:そこで今だけに意識を向けると、

  無駄なことを考えず、脳疲労を抑えれるのです。

  具体的には、今まさにやっている呼吸を感じることです。

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脳の疲労回復には睡眠が大事。

しかし、睡眠前の飲酒やパソコンを使用すると、

睡眠の質が悪化します。

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そんな時、朝起きて10分ほどマインドフルネスを行うと、

睡眠では取れなかった疲労が取れ、

質の悪い睡眠をリカバリーできるのです。 

Rimg1790  

睡眠不足もリカバリーできたらうれしいな。

子どもたちには、アプリによる7分間のマインドフルネスは

長すぎたけど、自分なら大丈夫。

やってみようかな。

  

でも「今この時だけを意識する」の解説がわかりやすかったでしょ。

本「GRIT やり抜く力」引用/「やり抜く力」の強い集団の一員になる

 

今日は12月11日。

  

前投稿に引き続いて、本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)から引用。

  

引用がだいぶ多くなったけど、

ブログ上に記録しておきたい文章がまだあります。

これが最後になる模様。

  

日本のことわざに「七転び八起き」というのがある。

私がもしタトゥーを入れるとしたら、この言葉を刻みたい。

(226p)

 

アメリカの心理学者が日本の慣用句を知っていました。

ちょっとビックリ。

「やり抜く力」を伸ばすためには、この考え方が必要だそうです。

  

 

「無理」という思い込みがなくなる体験を持つ

「やり抜く力」の鉄人たちは、誰もがみな賢明な父親や母親に

育てられたわけではないが、私がインタビューで話を聞いた人たちは、

必ず人生のなかで「誰か」に出会っていた。

絶妙なタイミングと適切な方法で彼らを導き、

目標を高く持ってがんばるように励ましてくれた人に。

そしてなによりも必要だった「自信」と「支援」を与えてくれた人に。

(293p)

  

恵まれない環境ながら、いい出会いによって、

成績をアップさせた学生から、大人たちへのメッセージ。

「子どもの人生をよい方向に変えてやらなくては、

なんて気負わなくてもいいんです。

心から相手のことを思って、しっかり見守っていれば、

ちゃんと伝わって、よい変化が起こります。

その子の人生にいまなにが起きているのか、

理解しようと努めてください。

そして一緒に乗り越えよう、と手を差し伸べてください。

それこそ僕が身をもって経験したことです。

そのおかげで、すべてが変わったのです。」  (298p)  

  

「やり抜く力」の強い集団の一員になる

自覚のあるなしにかかわらず、私たちは自分が属している文化、

自分と同一視している文化の影響を、

あらゆる面で強く受けている。

文化とは、根本的には、人びとの集団に見られる

共通の行動規範や価値観のことだ。(中略)

自分の「やり抜く力」を強化したいなら、

「やり抜く力」の強い文化を見つけ、その一員となること。

あなたがリーダーの立場にあり、組織のメンバーの

「やり抜く力」を強化したいなら、

「やり抜く力」の強い文化をつくりだすことだ。 (330~331p)

  

たしかに、集団に溶け込もう、周りのやり方に合わせようとする

人間の欲求は、非常に強力だ。

心理学の歴史でもっとも重要ないくつかの実験でも、

個人があっというまに、たいていは無意識のうちに集団に溶け込み、

新しい行動のしかたや考え方を身につけることが証明されている。

最後にダンはこう言った。

「やり抜く力を身につけるにも、

大変な方法とラクな方法があるということでしょう。

大変な方法は独力でがんばること。

ラクな方法は同調性を利用するんです。

集団に溶け込もうとする人間の基本的な欲求をね。

やり抜く力の強い人たちに囲まれていると、

自分も自然とそうなるんです」 (333~334p)

  

  

以上で「GRIT やり抜く力」からの引用は終了。

これからの生き方に参考になることがたくさん書いてありました。

いまから図書館に返しに行きます。

1日遅れなので、謝ってきます。

本「GRIT やり抜く力」引用/成功する練習・目的をもつ

  

今日は12月11日。

  

前投稿に引き続いて、本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)から引用。

  

「やり抜く力」を内側から伸ばす方法として、

著者が次に掲げたのは”成功する「練習」の法則”です。

  

「意図的な練習」を行うために、自分にとって

最も快適な時間と場所を見つけることだ。

いったん決めたら、毎日、同じ時間に同じ場所で

「意図的な練習」を行う。なぜなら大変なことをするには、

「ルーティーン」にまさる手段はないからだ。(中略)

毎日同じ時間に同じ場所で練習するのを習慣にすれば、

重たい腰を上げなくても、しぜんと練習に取りかかることができる。

(197p)

  

  

「やり切る力」を内側から伸ばす方法の3つ目は、

”「目的」を見出す”です。

  

「やり抜く力」の強い人びとが持っている深い情熱は、

「興味」と「目的」によって支えられている。 (202p)

 

早々と「目的」に目覚めた人として、

著者はアレックス・スコットを紹介していました。

 

アレックスは物心ついたときから、ずっと病気だった。

1歳のとき、神経芽腫と診断されたのだ。

そんなアレックスが、4歳の誕生日を迎えてまもなく母親に言った。

「退院したら、レモネードの売店をやりたいの」

そして、言葉どおり実現した。

アレックスは5歳になるまえに最初のレモネードスタンドを開店し、

そこで稼いだ2000ドルを、

「まわりの子たちに助けてもらったから、みんなを助けてください」

と言って、病院の担当医たちに寄付したのだ。

4年後、アレックスはこの世を去った。

しかしアレックスの行いによって奮起した多くの人たちが、

レモネードスタンドを次々に開店した。

寄付金総額は100万ドルにものぼった。

遺族がアレックスの遺志を継いで設立した

「アレックスのレモネードスタンド財団」は、がん研究のため、

現在まで1億ドル以上もの寄付を行っている。 (202~203p)

  

日本には「レモネードスタンドJAPAN」というのがありました。

レモネードスタンドJAPAN HP

このHPに載っていた写真を転載します↓

Staff   

 

エイミー・レズネスキーは、「いまの仕事がなるべく自分にとって

いちばん大切な価値観につながるように、ささやかでも

意義のある変化を起こしてみよう」と提案している。

これは「ジョブ・クラフティング」というアイデア。(中略)

これは極端な楽観主義によって、

どんな仕事も最高だと考えようというのではない。

ジョブ・クラフティングは、どんな職種でも、業務を追加したり、

あるいはほかの人に任せたりして工夫をすることで、

いまの仕事を自分の「興味」や「価値観」に合うように

変えることができる、という考え方だ。 (中略)

最近、レズネスキーと共同研究者たちは、

このアイデアをグーグル社で試してみた。(中略)

(ワークショップの)参加者はそれぞれ毎日決まった仕事に

どうしたらやりがいが感じられるか、自分なりのアイデアを考えて

「マップ」を作成した。そこには「こういう仕事ができれば、

もっと意義を感じて楽しく取り組める」と思うような業務が

書かれていた。

(223p)

 

ジョブ・クラフティング」の発想はいいなと思います。

ここでも勉強しました↓

日本の人事部 ジョブ・クラフティング

PRESIDENT Online 従業員の強みを活かして仕事を生み出す「ジョブ・クラフティング」

 

(つづく)

本「GRIT やり抜く力」引用/興味をもつこと

今日は12月11日。

  

前投稿に引き続いて、本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)から引用。

  

興味は内省によって発見するものではなく、

外の世界と交流するなかで生まれる。

興味を持てるものに出会うまでの道のりは、

すんなりとは行かず、回り道が多く、偶然の要素も強いかもしれない。

だからこそ、どんなことに興味を持つか持たないかは、

自分もわからない部分が大きいのだ。

それに、無理やりなにかを好きになろうと思っても、うまく行かない。

(中略)

興味を持てることが見つかったら、

こんどはさらに長い時間をかけて、自分で積極的に

掘り下げて行かなければならない。

最初に興味を持ったきっかけのあとに、

何度も繰り返し、さらに興味をかき立てられる経験をする必要がある。

(中略)

最後に、強い興味を持ち続けるには、親、教師、コーチ、仲間など、

周囲の励ましや応援が必要だ。

なぜ周囲の人が重要なのか?

ひとつには、飽くなき興味を持ち続けるのに欠かせない刺激や

情報を与えてくれるからだ、

そしてなにより、周りの人びとから肯定的なフィードバックを

もらえばうれしくなり、自信が湧き、励みになる。

(145~146p)

  

興味を持つときは「縁」を感じます。

偶然の要素だったかもしれませんが、”縁”を感じた時には

大事にしたいと思っていました。

  

自分がブログ上でやっているのは”これだ”と思えました。

ブログで記録していくことで、興味の持続は促進されると思います。

長い時間、関わることができます。

検索すれば、すぐに過去の活動を呼び出して思い出せます。

過去の活動に、現在の活動を積み重ねていくことができます。

ブログには反応があり、励みになっています。

  

  

心理学者のベンジャミン・ブルームも、同じ結論に達している。

(中略)

興味のあることを見つけて掘り下げていく段階を、

ブルームは「初期」と呼んでいる。

この「初期」に励ましを受けるのはきわめて重要だ。

というのも、初心者はまだ本腰を入れて取り組むべきか、

やめるべきか、決めかねているからだ。

ブルームの研究でも明らかになったとおり、

この段階でもっとも望ましいのは、やさしくて面倒見のよい

指導者(メンター)を得ることだ。(中略)

また初期には、ある程度の自主性が尊重されることも大切だ。

勉強や習いごとの学習者を対象に行った長期的研究によって、

威圧的な両親や教師は、子どものやる気を

損なってしまうことがわかっている。

いっぽう、自分の好きなことを選ばせてもえらえた子どもは、

ますます興味を持って取り組み、

のちに一生の仕事として打ち込む確率が高くなる。

(148~149p)

  

教師として気をつけないといけないことだと思います。

  

  

初心者にとっての「目新しさ」とベテランにとっての「目新しさ」は、

別物だということだ。

初心者は初めて経験することばかりで何でも目新しく感じるが、

ベテランが目新しいと感じるのは微妙な差異(ニュアンス)なのだ。

「たとえばモダンアートなら、初心者にはニュアンスを見分けるのに

必要な背景知識がないため、たんに色や形を見ているだけで、

内容はよくわかりません」

しかしエキスパートは、はるかに理解力に優れており、

ふつうの人が見てもわからないような細かい部分に

気づくことができる。 (159p)

  

興味を持ち続けるためには、さらに興味が湧くような機会が

何度も必要であることを、忘れないようにしよう。

そういう機会を自分で積極的につくること。

それには粘り強さも必要だ。興味を掘り下げるには、時間がかかる。

つねに疑問を持って答を探そう。

答えが見つかると、さらに多くの疑問へとつながっていく。

どんどん掘り下げていこう。

自分と同じ興味を持っている仲間を探そう。

力強く励ましてくれるメンターと近づきになろう。

年齢に関係なく、「学習者」としてあなたはますます積極的になり、

知識も増えていく。

ひとつのことに長年打ち込んでいると、経験による知識や

専門知識が増えるとともに、自信が増し、

ますます好奇心旺盛になっていく。  (162p) 

  

  

「やり抜く力」を内側から伸ばす方法として、

「興味」を結びつける必要があり、そのことが書かれているところの

引用です。「結びつける」というのは、

継続して興味を持つことなのでしょう。

何度も書きますが、ブログにはそれを可能にする力があると思います。

本「GRIT やり抜く力」引用/2つの努力・最上位の目標

今日は12月11日。

  

地震を心配していた12月10日は、地震がなくてホッとしました。

しかし、まだ予言された期間なので、心配は続きます。

  

前投稿に引き続いて、本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)から引用。

  

「才能」から「達成」に至るまでの過程を説明する、

ふたつの単純な方程式(下の図)が(論文に)示されている。

Epson730 「才能」とは、努力によってスキルが上達する速さのこと。

いっぽう「達成」は、習得したスキルを活用することによって

表れる成果のことだ。(中略)

「才能」すなわち、「スキルが上達する速さ」は、まちがいなく重要だ。

しかし、両方の式を見ればわかるとおり、

「努力」はひとつではなくふたつ入っている。

「スキル」は「努力」によって培われる。

それと同時に、「スキル」は「努力」によって生産的になるのだ。

(69~71p)

  

この文章は最初はすぐにわからなかった。

でも、例として陶芸家の話が出てきてわかってきました。

いい壺をつくろうとしても最初は全くできない。

しかし「才能」×「努力」によって、いい壺をつくる「スキル」を

だんだん習得できるようになってきた。

スキルが身についてきたら、

「スキル」×「努力」によって、数多くのいい壺をつくるということを

成し遂げられる。つまり「達成」です。

スキルを手に入れるまでの努力と、

その努力を使って達成するまでの努力。

この努力にあたるのが、やり抜く力だと思います。

こうも書いています。

  

努力をしなければ、たとえ才能があっても宝の持ち腐れ。

努力をしなければ、もっと上達するはずのスキルもそこで頭打ち。

努力によって初めて才能はスキルになり、

努力によってスキルが生かされ、

さまざまなものを生み出すことができる。  (78p)

   

  

Epson731

この図のピラミッドには3階層しかないが、

これはあくまでも簡略図であり、

ふつうは下位と上位のあいだに中位の数階層が存在する。

たとえば、「朝8時までに家を出る」のは下位の目標で、

「定時に出勤する」という中位の目標を達成するための

手段にすぎない。

「なぜ定時に出勤するのか?」時間を厳守するため。

「なぜ時間を厳守するのか?」

一緒に働く人たちに敬意を示すため。

「なぜそれが重要なのか?」よいリーダーになるため。

このように自分に対して「なぜ」を問いかけると、

つねに「~するために」という答えが見つかる。

やがてピラミッドの頂点、すなわち最上位の目標に

たどり着くだろう。

最上位の目標は、ほかの目的の「手段」ではなく、

それじたいが最終的な「目的」なのだ。

心理学では、これを「究極的関心」と言う。

私はこの最上位目標を、その下に続くすべての目標に

方向性と意義を与える「コンパス」だと考えている。

(89~90p)

  

「やり抜く力」というのは、ひとつの重要な目標に向かって、

長年の努力を続けることだ。

さらに、ピート・キャロル風に言えば「人生哲学」と呼ぶべき

その目標ほど、興味深く重要なことはほかにないため、

生活時間の大半の活動は、その目標達成に向けて行われる。

「やり抜く力」が非常に強い人の場合は、

中位と下位の目標のほとんどは、

何らかの形で最上位の目標と関連している。

それとは逆に、各目標がバラバラで関連性が低い場合は、

「やり抜く力」が弱いと言える。

(90~91p)

  

こういう文を読むと私の「最上位の目標」とは何だろうと思う。

何に時間を費やすことが多いかと言われたら、

好奇心で行動して、それをネタに書くこと(パソコンをうつこと)でしょう。

「書くこと」が目標?

「なぜ書くのか?」

多くの人に紹介したいため?自分が忘れないため?

書いて紹介することで、次に何か起こることを期待している?

結局好奇心で追及することが自分の最上位の目標?

もっと簡単に言うと、人生を楽しみたいですよね、きっと。

そんな最上位の目標じゃダメかな?

  

(つづく)

2016年12月10日 (土)

本「GRIT やり抜く力」引用/”天才”だと決めつけてしまう理由

今日は12月10日。

  

現在午前10時59分。今のところ、地震は起きていない。

  

前投稿に引き続いて、本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)から引用。

  

  

誰かが新聞に載るほどの偉業を成し遂げると、

世間はたちまちその人を「並外れた才能の持ち主」として

あがめてしまう。

しかし、才能を過大評価すると、

ほかのすべてを過小評価してしまうことになる。(中略)

私自身も、気がつけば同じようなことをしている。

あっと驚くようなすごい人を見るとつい「天才だ!」と

思ってしまうのだ。

まったく情けない。

その裏にどれほどの努力があるか、わかっているはずなのに。

私たちの頭のなかは、いったいどうなっているのだろうか?

「才能」に対する無意識の先入観は、どうしてこうも根深いのだろう?

(58~59p)

  

ハミルトン・カレッジの社会学者、ダニエル・F・チャンブリスは、

論文でこう述べている。

「最高のパフォーマンスは、無数の小さなスキルや行動を

積み重ねた結果として生み出される。

それは本人が意識的に習得する数々のスキルや、

試行錯誤するなかで見出した方法などが、周到な訓練によって

叩き込まれ、習慣となり、やがて一体化したものなのだ。

やっていることの一つひとつには、特別なことや超人的なところは

なにもないが、それらを継続的に正しく積み重ねていくことで

生じる相乗効果によって、卓越したレベルに到達できる」

(60p)

  

チャンブリスは言う。

「私たちは優秀なアスリートを見ると、

すぐに才能があると決めつけてしまう。

それこそが一流のアスリートの証しだとでもいうように」

そして一流のアスリートには

「生まれつき特別な才能が、まるで体の一部のように

備わっているのに対し、ほとんどの人間はそれらを享受できず、

肉体的にも、遺伝的にも、心理的にも、生理学的にも、

決定的なちがいがあると思っている。

才能がある人にはあるが、ない人にはない。

生まれながらのアスリートもいれば、そうでない人もいる。

私たちはそう信じている」

まさにそのとおりだと思う。

アスリートであれ、音楽家であれ、わけのわからないほど

素晴らしいパフォーマンスを目にすると、

私たちはお手上げだと言わんばかりに、

「あれは天性の才能だよ!教わってできるようなことじゃない」

などと言ってしまう。言い換えれば、常人の域をはるかに超えた

パフォーマンスに圧倒され、それがすさまじい訓練と経験の

積み重ねの成果であることが想像できないと、

なにも考えずにただ「生まれつき才能がある人」と

決めつけてしまうのだ。   (61~62p)

  

  

でもなぜだろう?私たちはいったいなぜ、

(水泳選手の)スピッツの超人技は努力のたまものではないと

思いたがるのだろうか?ニーチェはこう言っている。

「我々の虚栄心や利己心によって、天才崇拝にはますます

拍車がかかる。天才というのは神がかった存在だと思えば、

それにくらべて引け目を感じる必要がないからだ。

『あの人は超人的だ』というのは、

『張り合ってもしかたない』という意味なのだ」

言い換えれば、「天賦(てんぷ)の才を持つ人」を神格化して

しまったほうがラクなのだ。

そうすれば、やすやすと現状に甘んじていられる。

(中略)

では実際、偉業はどのように達成されるのだろうか?

ニーチェが到達した結論もチャンブリスと同じだった。

偉業を達成する人びとは、

「一つのことをひたすら考え続け、ありとあらゆるものを活用し、

自分の内面に観察の目を向けるだけでなく、

ほかの人びとの精神生活も熱心に観察し、いたるところに

見習うべき人物を見つけては奮起し、あくなき探究心をもって

ありとあらゆる手段を利用する」

では、才能についてはどうか?

ニーチェは偉業を達成した人びとのことを、

なによりも「職人」と考えるべきだと訴えている。

「天才だの、天賦の才だのと言って片付けないでほしい!

才能に恵まれていない人びとも、偉大な達人になるのだから。

達人たちは努力によって偉業を成し遂げ、(世間の言う)

”天才”になったのだ。

・・・・・・・彼らはみな、腕の立つ熟練工のごとき真剣さで、

まずは一つひとつの部品を正確に組み立てる技術を身につける。

そのうえでようやく思い切って、最後には壮大なものを創りあげる。

それ以前の段階をじっくり時間をかけるのは、

輝かしい完成の瞬間よりも、むしろ細部をおろそかにせず

丁寧に仕事をすることに喜びを覚えるからだ」

(66~67p)

  

「あの人は天才だ」「もともと才能があるからできたこと」

そう言ってしまうことはよくあること。

実際に才能はあると思う。

でもそう言ってしまう背景には、どのような心理が働くのか。

そのことの引用をしてみました。

ニーチェの言葉

「細部をおろそかにせず丁寧に仕事をすることに喜びを覚える」

は大事だよなあ。

(つづく)

本「GRIT やり抜く力」引用/ダーウィンはこんな人だった

 

今日は12月10日。

  

現在午前10時23分。今のところ、地震は起きていない。

  

本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)を読破。

今日、図書館に返すので、引用をしていきたい。

※参考:ここでも道草 TED 非認知能力「やり抜く力」を育てるためには(2016年9月22日投稿) 

  

伝記作家たちは総じて、ダーウィンが人間離れした知能の持ち主

だったとは言っていない。(中略)

ところが、自然の法則の探究において発揮した観察力の鋭さや

根気については、(ダーウィン自身が)自画自賛している。

「私がふつうの人より優れている点は、ふつうなら見逃してしまうような

ことに気づき、それを注意深く観察することだろう。

観察にかけても、事実の集積にかけても、

私は非常に熱心にやってきた。

さらに、それにも増して重要なことは、自然科学に対して

尽きせぬ情熱を持ち続けていることだ」

(中略)

ある伝記作家はダーウィンのことを、こんなふうに描いている。

(中略)

「難問にぶつかると、ふつうの人は『またあとで考えよう』などと言って、

たいていはそのまま忘れてしまう。ところが、ダーウィンには、

そういういい加減さを自分に許さないようなところがあった。

彼は突きとめたいと思っている問題は、

すべて頭の片すみにとめておき、少しでも関連のありそうなデータが

表れたら、いつでもすぐにその問題と突き合わせることができた」

(40~41p)

  

いいですね、ダーウィン。失礼ながら、親近感をもちます。

見習いたいです。頭の片すみに置いておいて、

関連データが出てきたら、再び取り組む。

今の時代、こうやってブログにうっておいて、記録がすぐに呼び出せる。

さらには、テレビやインターネットのおかげで、その気になれば、

関連データとの出会いも頻繁に起きる。いい時代だと思いたいです。

    

  

学習障害と診断されて特別支援学級に入り、

今度は特別支援学校に転校することになっていたスコット。

ところが14歳のとき、生徒たちのことを注意深く見守っていた

支援学級の教師が、スコットをわきに呼んでたずねた。

「君はもっとよくできるはずなのに、どうしてこのクラスにいるの?」

え、どういうこと?

それまでスコットはずっと、自分は知能が低いと思い込んでいた。

そのせいで、おそらく将来もたいした仕事はできないだろうと

思っていた。

しかし、自分の可能性を見出してくれたひとりの教師との出会いが、

決定的なターニングポイントとなった。

「君にはせいぜいこの程度しかできない」

と決めつけられてきたが、「何だってやってみなければわからない」

という考え方に出会ったのだ。

その瞬間、生まれて初めてスコットの頭にこんな疑問が浮かんだ。

「ぼくはいったい何者なの?

なんの将来もない学習障害の子どもじゃないの?

それともひょっとして、ぼくにも可能性があるの?」

それを確かめるために、スコットは学校でありとあらゆることに

挑戦を始めた。

ラテン語の授業や、学芸会のミュージカルや、聖歌隊など、

どれも器用にこなしたとは言いがたいが、

すべてのことから学んだ。スコットが学んだこと、それは

「ぼくだって、捨てたもんじゃない」ということだ。 (53~54p)

 

特別支援学級の担任としては、考えさせられる文章です。

自分は目の前の子どもたちの可能性をちゃんと見極めているか?

子どもたちの伸びようとする気持ちを支えているか?

  

(つづく)

  

12月8日の雲 もしかして地震雲?

  

今日は12月10日。

 

今日はちょっと心配な日です。

なぜかと言うと、あの予言が気になるからです↓

ここでも道草 はずれてほしい予言(2106年12月3日投稿)

「12月11日の前後10日間に大きな地震があるよ。

気をつけりんね。」

  

その予想した期間のど真ん中だからです。

さらに12月8日の雲が心配な気持ちをふくらませました。

  

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放射状に広がる低い雲です。

東(静岡県方面)の空から放射状に広がっていました。

これを発見したのは勤務校の教頭先生。

「気持ちの悪い雲が出ているぞ」

と言われ、見に行きました。

う~ん、それほど気持ち悪いとは思いませんでしたが、

不思議さはあります。

理科の先生が調べてくれました。

放射状の地震雲もあるようです。

次のサイトを見ました↓

不思議探偵社 【保存版】地震雲の見分け方~名前と種類と特徴~

数日以内に地震が起こりやすそうです。

そうなると12月10日・・・・

  

先の予言がなければ、この雲は気になりませんが、

あの予言のせいで、この雲が気になり、

もしかしたらと思ってしまいます。

そして今日は12月10日。皆さんはどのような予定ですか?

なるべく自宅にいたほうがいいですよ。

狭い部屋がいいですよ。

  

    

ちなみに西の空はこのような雲でした。

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↑見ごたえのある雲でした。

  

  

今日の幸運を祈ります。

 

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