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2016年12月10日 (土)

本「GRIT やり抜く力」引用/ダーウィンはこんな人だった

 

今日は12月10日。

  

現在午前10時23分。今のところ、地震は起きていない。

  

本「GRIT やり抜く力

(アンジェラ・ダックワース著/ダイヤモンド社)を読破。

今日、図書館に返すので、引用をしていきたい。

※参考:ここでも道草 TED 非認知能力「やり抜く力」を育てるためには(2016年9月22日投稿) 

  

伝記作家たちは総じて、ダーウィンが人間離れした知能の持ち主

だったとは言っていない。(中略)

ところが、自然の法則の探究において発揮した観察力の鋭さや

根気については、(ダーウィン自身が)自画自賛している。

「私がふつうの人より優れている点は、ふつうなら見逃してしまうような

ことに気づき、それを注意深く観察することだろう。

観察にかけても、事実の集積にかけても、

私は非常に熱心にやってきた。

さらに、それにも増して重要なことは、自然科学に対して

尽きせぬ情熱を持ち続けていることだ」

(中略)

ある伝記作家はダーウィンのことを、こんなふうに描いている。

(中略)

「難問にぶつかると、ふつうの人は『またあとで考えよう』などと言って、

たいていはそのまま忘れてしまう。ところが、ダーウィンには、

そういういい加減さを自分に許さないようなところがあった。

彼は突きとめたいと思っている問題は、

すべて頭の片すみにとめておき、少しでも関連のありそうなデータが

表れたら、いつでもすぐにその問題と突き合わせることができた」

(40~41p)

  

いいですね、ダーウィン。失礼ながら、親近感をもちます。

見習いたいです。頭の片すみに置いておいて、

関連データが出てきたら、再び取り組む。

今の時代、こうやってブログにうっておいて、記録がすぐに呼び出せる。

さらには、テレビやインターネットのおかげで、その気になれば、

関連データとの出会いも頻繁に起きる。いい時代だと思いたいです。

    

  

学習障害と診断されて特別支援学級に入り、

今度は特別支援学校に転校することになっていたスコット。

ところが14歳のとき、生徒たちのことを注意深く見守っていた

支援学級の教師が、スコットをわきに呼んでたずねた。

「君はもっとよくできるはずなのに、どうしてこのクラスにいるの?」

え、どういうこと?

それまでスコットはずっと、自分は知能が低いと思い込んでいた。

そのせいで、おそらく将来もたいした仕事はできないだろうと

思っていた。

しかし、自分の可能性を見出してくれたひとりの教師との出会いが、

決定的なターニングポイントとなった。

「君にはせいぜいこの程度しかできない」

と決めつけられてきたが、「何だってやってみなければわからない」

という考え方に出会ったのだ。

その瞬間、生まれて初めてスコットの頭にこんな疑問が浮かんだ。

「ぼくはいったい何者なの?

なんの将来もない学習障害の子どもじゃないの?

それともひょっとして、ぼくにも可能性があるの?」

それを確かめるために、スコットは学校でありとあらゆることに

挑戦を始めた。

ラテン語の授業や、学芸会のミュージカルや、聖歌隊など、

どれも器用にこなしたとは言いがたいが、

すべてのことから学んだ。スコットが学んだこと、それは

「ぼくだって、捨てたもんじゃない」ということだ。 (53~54p)

 

特別支援学級の担任としては、考えさせられる文章です。

自分は目の前の子どもたちの可能性をちゃんと見極めているか?

子どもたちの伸びようとする気持ちを支えているか?

  

(つづく)

  

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