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2016年2月28日 (日)

「ダメ!を言わなければ・・・」からの引用その5

 

今日は2月28日。

 

2月23日の投稿に引き続き、

「『ダメ!』を言わなければ子どもは伸びる」

(親野智可等著/PHP研究所)からの引用をしていきます。

  

  

子どものしつけや教育を考えるとき、

よく「鉄は熱いうちに打て」ということわざが使われます。

「鉄は熱いうちに打て」だから、

苦手なことは子どものうちに直しやすい。

大人になってからではなかなか直らないから、

子どものうちに直してやろう。

直してやるのが親の務めだ。

こういうことがよく言われます。

これに似たことわざは世界中にあるので、

世界中の人がそう思っているのです。 (41p)

 

英語が話せるようになるとか、将棋が強くなるとか、

そういうことは脳の構造に関する事柄です。

子どもの脳は吸収力が抜群なのです。

入れたものがどんどん吸収される、そういう脳なのです。

でも苦手なことを直すというのは吸収力の問題ではありません。

それは持って生まれたものを変えるということです。

持って生まれた気質、性格、傾向性、それを変えるということです。

みなさんにも持って生まれたものがあるはずです。

どうですか?

それを簡単に変えることができますか?

(中略)

もし変えようとするなら、そのためには絶対必要なものがあります。

それは強烈なモチベーションとそれに基づく強固な意志力です。

それらがあって初めて変えることができるのです。

つまり苦手なことを直すというのは吸収力の問題ではなく、

モチベーションと意志力の問題なのです。

ですから、子どものときよりも大人になってからのほうが、

苦手なことは直せるものなのです。  

なぜかというと、大人は何か失敗したとき

「このままではいけない。このままではこの先もっと困ることになる。

今のうちに直さなければ」と考えることができるからです。

つまり、将来を見通して「これを絶対直したい。直さなければ」

と決意することができるのです。 (42~44p)

  

そして、大人にはそれを実行していくために必要な

さまざまな能力があります。

経験、知恵、生活力、思考力、判断力があります。

いろいろな工夫もできます。情報もあります。

行動力もあります。お金もあります。

子どもにはこのすべてがありません。

そもそもモチベーションがありません!

なぜかというと、子どもは将来を見通して困る

ということがないからです。

子どもとは瞬間瞬間に生きる人たちだからです。

(47~48p)

  

もし(将来のことを)考えるとしたら、

それはもう精神的には子どもではありません。

こういうことを考えないから子どもなのです。

瞬間瞬間に丸ごとの自分を投げ込んで生きているのが子どもです。

だから、かわいいのです。だから、美しいのです。

曇りのない目で見てみれば、これほど美しい存在はありません。

蝶のように軽やかで花のように美しい人たちです。

意味もなくスキップなどします。

話をしながらジャンプなどします。

思い切り笑ったり叫んだり走り回ったりしていて、

気がつけばぐっすり眠っています。

あの人たちには過去の重荷はありません。

そして、未来の不安もありません。

今この瞬間にその存在のすべてを注ぎ込んで全身全霊で生きています。

だから、かわいいのです。

だから、直らないのです。

これは本質的なものです。

子どもは本質的に苦手なことを直すのが苦手です。

はっきり言えば、直せないのです。

みなさんがそれを理解していることが大切です。

そうすれば、子どもに向ける言葉がかなり変わってくるはずです。

(48~49p)

  

たくさん引用しました。

でも今回のまとめにあたる引用は、また今度にします。

飛び切り大事なことなので。

 

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