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2018年1月28日 (日)

横浜を往復した日でした2018/「大人の笑顔で子どもも笑顔」

 

今日は1月28日。

  

前投稿に引き続き、

第6回わらしべ実践交流集会のことを書いていきます。

  

〇千葉県のO先生。

 O先生は、聴覚障害をもたれている先生。そのO先生が教えてくれたアプリ。

 UDトーク。

UDトーク HP

 

 このHPから引用します。

 「アプリの目的」

 このアプリは「JIS S 0042 高齢者・障害者配慮設計指針-

 アクセシブルミーティング」を参考に作成されました。

 コミュニケーションとはなにか?どういうところで困るのか?

 と言うのを実際に現場で使用しながらアプリの機能追加を行っています。

 現在は聴覚障害者対応だけではなく

 外国人対応や議事録の作成、文字起こしなど幅広くその機能が活用されています。

 多言語の翻訳および音声認識や音声合成を実装することで、

 障害者バリアフリーだけではなく言語バリアフリーに、

 漢字かな変換機能を使うとことで世代間バリアフリーに、

 多目的に使えるコミュニケーションアプリです。

 HPから見ることができるたくさんの動画から1本。


YouTube: UDトーク - コミュニケーション支援アプリ

 この動画は2015年4月の動画でした。

 もう3年ほど前のことだったのですね。

 このような便利なアプリがあったんだ。

 いや、きっとこんなアプリはあるぞとは思っていましたが、

 実際に教えてもらい、アプリを入手しました。無料です。

 

 

 

〇茨城県のT先生

 交流会の最後の講演者。テーマは「今、聞いてもらいたいこと」

 中学校の社会科教師だったT先生。

 ある時思い立って支援学校の教師になります。

 支援学校で10年教えた後に、再び中学校勤務になります。

 そこでのことを語ってくれました。

  

 10年ぶりの中学校は、T先生には違和感があったようでした。

 「中学校って、こんなところだったのか?」 

 教師全員が同じ考えで指導に当たり、「穴」がないようにする。

 その「穴」から学校が乱れていかないように、指導は徹底的にやる。

 「部活で締める」ことがなされている。

 そんな状態だったそうです。

  

 特別支援学級で担当した中2の男の子。

 そんな指導の結果?

 毎日暴れ、徘徊し、誰とも口をきかない。

 空き時間の男の先生が取り囲んでいる日常。

  

 T先生は、その子に出会って、反社会ではなくて非社会だと判断。

 その子は、勉強にはかかわらなかったが、

 働くとなるとしっかり働いたのだそうです。

 そこから変わってきたそうです。

 

 T先生と男の子が出会って2年。

 男の子は春からペンキ屋として働くことになったそうです。

 女の先生と一緒に写る写真が紹介されました。

 中1の暴れている時には、女の先生はその子に近づくのは禁止でした。

 「人間らしくなった~」というのが、

 周囲の先生たちの声だそうです。

  

 しかし、2年間でT先生がずっと言われてきたこと。

 「甘やかしている」

 私もよく言われるこの言葉。

 非常に辛い言葉です。

 

 私にも苦い体験があります。

 誰ともしゃべらず、何もしようとしない男の子。

 その子を担任しました。通常学級でした。

 他の子にからかわれて怒りだし、暴れることがありました。

 周囲の子は、その子が何もしないでいることを

 注意する気持ちだったのでしょう。

 いいことをしているつもりで、しつこくその子に注意していたのです。

 簡単には変わらない子でした。

 その子ととにかく関わりました。

 関わって、話をして、それから指導です。

 そしたら、少しずつ話し始めたのです。

 2学期になってやっと声を聞きました。

 ついに心を開いてくれたと思い喜びました。

 周囲からアドバイス。時には強く叱ることも大事。

 私のやっていることが甘いと見られたようです。

 叱る時には叱っていたのですが、

 簡単にはその子は変わらないのです。

 でも、私にも焦りがあって、アドバイスにしたがって、

 強く叱りました。いつも以上に。

  

 その子はまた口を閉ざしてしまいました。

 最後まで。

 私は春にその学校を去りました。

 その子とは、以後会っていません。

  

  

 「甘い」と言われて、それを負い目に感じて、叱ったことで、

 積み上げてきたことが一気に崩れ、元の木阿弥。

 いやいや最初よりも悪い状況にしてしまったのです。

 自分の保身のために叱った?

 子どものためではなかったのです。

  

 だからこのT先生の話に共感できました。

 

 第6回わらしべ実践交流集会のスローガンはこれ。

 「大人の笑顔で子どもも笑顔

 T先生も、「子どもの笑顔」で勝負と言っていました。(たしか)

 いかに子どもを笑顔にするか。

 甘いと言われようが、子どもの実態をよく見て、笑顔にする。

 それが大事。そのためには、大人がしかめ面ではダメ。

 特別支援教育の指導を体験したら、共感できることだと思います。

 そんなことを再認識できたT先生のお話でした。

  

  

 

 

 

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