2020年2月 3日 (月)

「バナの戦争」② 来る日も来る日も、爆弾、爆弾、爆弾

  

今日は令和2年2月3日。

  

前記事に引き続き

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)

より引用します。

  

この本は、バナとお母さんの共同執筆です。

  

【バナのお母さん】

バナ、知っていた?アレッポは世界でももっとも古くから人が

住んでいた街のひとつなの。何千年ものあいだ、私が歩いてい

るのとまさに同じ場所を歩いてきたまさに同じ場所を歩いてき

た先祖たちとのつながりを感じると、気持ちが安らいだ。

アレッポ城にはいつも家族連れの恋人たちがたくさんいて、そ

の日も早春の一日を楽しんでいる人々でいっぱいだった。ごく

ありふれた、平和な毎日ーーー戦争が起こる前はそうだったの。

パパは仕事に行き、私は買い物をしてアベドおばあちゃんが料

理するのを手伝う。そして、夕食後は家族みんなで近所を散歩

したものよ。

今ではとても考えられない日々だけど、私たちはそんな毎日が

続くのがあたりまえだと思っていた。自分たちが歩いている場

所が、何世紀もそこにあった建物が、まもなく何もかも壊され

てしまうなんて、想像すらできなかった。

(13~14p)

  

舞台はアレッポ。歴史を感じることが出来た街に爆弾が落ちます。

  

  

【バナのお母さん】

あなたの名前はアラビア語で「木」という意味よ。強い女の子

になってほしかったから選んだんだけど、バナ、あなたはその

とおりの女の子ね。

(16~17p)

  

  

【バナ】

そのときから来る日も来る日も、爆弾、爆弾、爆弾。大きな飛

行機がいくつも空を横切ってきて、あっちにもこっちにも、ど

こにでも爆弾を落とした。飛行機がうんと低く飛んでいて、パ

イロットの顔が見えることもあった。

あの人は知っていたのかな?

自分が人を傷つけ、殺してるんだっていうことを。絶対知って

た。でも、どうしてそんなことできるの?

(36p)

  

【バナ】  

戦争を経験したことがない人は、爆弾にはひとつの種類しかな

いと思うかもしれない。でも、実際にはいろいろちがった爆弾

があるの。わたしは覚えが早いから、すぐわかるようになっち

ゃった。

どんな音がするかで、種類がわかる。

笛みたいに長くて甲高い音がして、大きくドカーンと鳴る爆弾。

車のエンジンがふかされるみたいな、ブーンブーンという音が

してから、ドカンと鳴る爆弾。

それから、落ちてくる間じゅう、バッ、バッ、バッと音がして

いる爆弾。これはクラスター爆弾(たる爆弾)で、小さな弾が

いっぱい入った大きな爆弾。地面にあたると、するどい破片が

一面に飛び散るの。

静かな爆弾もある。ほとんど何の音もしなうて、ドカーンと鳴

ったら空を明るい黄色に照らす爆弾。空を明るくする光はリン

と呼ばれるものよ。

(38~39p)

  

以前読んだ「シリア内戦」にも何度かでてきたたる爆弾。(樽爆弾)

※参考:ここでも道草 「シリア内戦」① 物理的な達成感も味わった本(2020年1月19日投稿)

動画がありました。

一つの爆弾から広範囲に小さな弾が飛び散って爆発する様が

見てとれます。


YouTube: クラスター爆弾を投下するロシア軍 着弾映像 シリア空爆

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そしてリンが光る爆弾。白リン弾。

Wikipediaによると、白リン弾は照明効果、焼夷効果があるそうです。

次の動画を見ると、落下した街では延焼が起こっています。


YouTube: ロシア軍 白リン弾投下の映像 シリア空爆

Photo

Photo_2

  

バナは、爆弾の種類を覚えてしまうように、

普通の子どもがしないような体験を数多く体験します。

  

  

つづく

2020年2月 2日 (日)

「バナの戦争」① 少女から見たシリア内戦

今日は令和2年2月2日。

  

1月30日朝日新聞朝刊の記事です。

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シリア内戦は今も続いています。

この記事の中にあるアレッポで生まれ育った少女、

バナ・アベドさんが書いた本を読みました。

81v1v0a7vlamazon  

バナの戦争」(バナ・アベド著/金井真弓訳/飛鳥新社)

  

シリア内戦の最中、2016年9月24日に、

バナはツイートします。

「わたしは平和が欲しい」

そしてアレッポの状態をツイッターで伝えます。

その中の1通。

「今夜、わたしは死んじゃうかもしれない。とてもこわい。

爆弾に殺されてしまう」

彼女は発信をし続けます。

アレッポが包囲される絶体絶命の危機を生き抜き、

トルコに脱出できた後に書いた本です。

少女からみたシリア内戦のルポルタージュです。

  

引用は明日。

おやすみなさい。  

「君が地球を守る必要は・・・」⑥ 食料も水も本当は足りているのに・・・・

  

今日は令和2年2月2日。

  

前記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

  

  

筆者が10年ほど前にある発展途上国の国立大学の副学長に会

って、大学に施設を見学させてもらった。その大学の研究所は

「どうしたら石油を使って大量生産するか」という目的を持っ

たものばかりだった。そこで筆者が「日本は大量生産を進めた

結果、資源が無くなったり環境が悪くなるのではないかと心配

されています。このまま発展しても良いのでしょうか」と質問

したら、「私たちも日本人と同じ人間です。日本人の生活レベ

ルは一度、経験したいと思います」と言われてグーの音もでな

かった。

その時、筆者も傲慢になったものだと反省しきりだった。日米

や欧米の先進国がやりたい放題やって、環境を破壊し、石油が

枯渇しようとしている。だからといって、これから豊かになり

たいと思っている国に、「私たちが汚したので、セーブしてく

ださい」と言うのはあまりに身勝手なのは当然だ。

しかも世界の多くの国がまだ発展の途上にあって、人口で言え

ば5分の4の人たちが、「これまで植民地として圧迫され、そ

ろそろ発展しようと努力している人たち」だから、日本が石油

を節約したり、節約を呼びかけてもどうにもならないのは当然

だ。もし、節約を呼びかけられる資格があるとしたら、日本や

ヨーロッパではなく、発展途上国の人たちだろう。その人たち

に、「私たちは豊かな生活をあきらめるから石油を節約しよう

ではないか」と言われたら、その時には協力しなければならな

いかも知れない。

(180~181p)

  

10年前に発刊した本です。当時より石油の枯渇は

あまり問題になっていないように思えます。

今はとにかく温暖化です。気候変動です。

二酸化炭素を出さないようにしようと呼びかけられています。

しかし、その点で、武田教授の10年目の意見は同じです。

そして再びこの記事 ☟ に載せた論文

「日本は石炭火力で多くの人々の命を救える」

再読したくなりました。

ここでも道草 石炭火力を考える/石炭火力の勉強を始める(2019年12月28日投稿)

まずは発展途上国で、簡単に消えていく命を救わねばと

あらためて思います。次の文章も同趣旨です。

  

世界には約60億人の人がいて、そのうちの5分の1が先進国、

5分の4が発展途上国で、5分の4の人の収入は日本人の10

分の1ぐらいと覚えておけば良いと思う。つまり日本人から見

ると、生活が苦しい人が世界の80%もいて、日本に住んでい

るのは奇跡に近いとも言えるのだ。

貧しい人にとって、もっとも怖いのは「食べるものが手に入ら

ない」ということで、事実、アジアやアフリカを中心として8

億人の人が飢えていると国連は報告している。

それでも、もし世界中で収穫しているなら、環境問題というよ

り人類の生存に関わる重要な問題だが、実は、「8億人も飢餓

の人がいて、1年に東京の人口よりも多い1500万人が餓死

している」のに、世界全体の穀類生産高は人間の食糧として使

われる分は20億トンで、1人あたり300キログラムを超え

ている。つまり、本当は、「世界全体の人が十分な食事を楽し

めるだけの穀類が採れているのに、8億人の人が飢えている」

というまったく理解が出来ないことが起こっているのだ。

その理由の第一は、「昔は食料をわけたのに、今ではお金で買

うから」ということだ。

(中略)

お金持ちがたくさんの食料を買いこんで、その一部だけを食べ

て残りを捨てる。そうすると、全体としては食料が足りていて

も、お金持ちが余分に買って捨ててしまうから、貧しい人はひ

もじい思いをする。これが現在、世界全体の人が飢えないよう

な量の食料が採れているのに、8億人も飢餓の人がいる理由な

のだ。

(205~207p)

  

今年1月1日放映の「NHKスペシャル 10YearAfter

未来への分岐点」という番組で、淡水についても同じことを

言っていたことを思いだしました。

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食料も水も足りているはずなのに、

不足で苦しむのが現状なのです。

水不足に関する本も読んでみたいとこの番組で思いました。

  

  

最後の引用。

  

今後は是非、テレビの情報を鵜呑みにするのではなく、学校で

習ったことを使って自分で考える習慣をつけてもらいたいと思

う。

(204p)

    

 

読書もテレビ視聴も大事な勉強。

鵜呑みにしないためには、勉強を続け、発信し続け、

人の意見は聴き、できることは実行に移していくことかな。

  

「君が地球を守る必要は・・・」⑤ 僕たちが守らなければならない自然とは?

  

今日は令和2年2月2日。

  

前々記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

  

  

日本に昔から棲んでいたオオカミはすでに絶滅してしまった。

まだクマやシカはすこしいるけれど、だんだん数を減らしてい

る。タヌキ、リス、イノシシなどのように身の回りにいた動物

もあまり見かけなくなってきた。

でも、このような「田舎や森に棲んでいる動物」とは違い、都

会にも少し前まではよく見かけた、スズメ、ツバメ、テントウ

ムシ、ハエ、蚊、アブ、ガ、チョウなどもほとんどその姿を見

ることが出来なくなった。動物と言えば、犬や猫のような家に

一緒に住む動物しかいなくなった。あまり目立たないけれど、

舗装され、田畑も徹底的に管理されてきたので、ミミズ、ヒル、

ザリガニ、メダカなども姿を消した。確かに、ハエがいると食

品中毒になるし、蚊がいると刺されてかゆい。でも、本当に都

会に住んで、小さな動物すら見なくなった社会はまともなのだ

ろうか?

(中略)

僕たちが守らなければならない自然とは「人間にとって害虫に

なったり、醜いものは絶滅させ、可愛い動物だけをどこかに囲

い込んで管理する」ということなのだろうか?

(168~169p)

  

この本が発刊されたのは10年前のことです。

少し事情が変わっているなと思ったのは、

クマは、猟師が減ってきたために

頭数を増やしているようだということ。

そしてヒル。ヒルは今までにいなかった山にも

出没するようになってきました。増えています。

  

そしてもうひとつ。

ミミズ。

先日、庭で草取りをしていたら、長くて太いミミズと遭遇しました。

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定規は15cm。ミミズの体長は30cmには届かないと思いますが、

25cmは超えていると思います。

久々に見ましたね、これだけ大きなミミズ。

しばらく見とれ、そしてカメラを持ってきて撮りました。

  

今も庭のどこか地中で活動しているんだろうな。

  

つづく

    

通算6900本目の投稿/文章の力・絵の力

  

今日は令和2年2月2日。

  

2月1日朝日新聞朝刊「声」の欄より。

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節分間近。いいですね、この文章。

91歳の方が語られているのがいいなあ。

80年余という時間をこの文章ですっと飛んでいき、

当時のご両親の姿が目に浮かび、

ご両親の思いが枠からあふれ出てきます。

文章の力を感じます。

  

   

次は絵の力。

同じく2月1日朝日新聞朝刊より。

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やっぱり「桜を見る会」はおかしい。

 

「君が地球を守る必要は・・・」④ 自然は荒々しく、人間の普通とはまったく規模が違う

  

今日は令和2年2月2日。

  

前記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

    

  

でも、なぜ2000年も前から(水銀を)使っていたのに、1

953年になって患者さんが出たのだろう?(水俣病)それは

ロンドンスモッグと同じような理由からなのだ。

生まれて間もない赤ちゃんにお醤油をお猪口(ちょこ)一杯飲

ませると死ぬとも言われている。つまり、この世の物は、ほと

んどが栄養であり、毒物でもある。どれが毒物とか、どれが栄

養と考えるのは間違っている。多くのものは「限度内だったら

栄養、限度を超えると毒物」と言っても良い物ばかりだ。

(134~135p)

  

  

1990年代には毎日のように新聞やニュースになっていたダ

イオキシンという化学物質があった。ダイオキシンが注目され

たのは1970年代に動物実験でラットやマウスに対して強い

毒性があることが分かったからだ。その毒性も普通ではなかっ

た。これまで猛毒というと青酸カリとがフグ毒などが知られて

いたが、少なくとも動物実験では「青酸カリの6000万倍」

というとてつもないものだった。そこで、「ダイオキシンは、

人間が生み出した史上最強の毒物」ということになったのだ。

新聞やテレビは毎日のように報道し、学会でもダイオキシンを

取り上げた研究が盛んに行われ始めた。

(中略)

ダイオキシンがどこにあるかと調べてみたら、焼却炉の中で大

量に見つかった。おそらく焼却炉の中にある「人工的に作られ

たモノ」が原因しているということになり、「プラスチックを

燃やすとダイオキシンが出る」という結論に達した。

その後、よくよく研究してみると、ダイオキシンの毒性はとて

も弱かったのだ。「ダイオキシンは猛毒だ」という錯覚が蔓延

したのは、「人間が生み出した」というのが間違っていたから

だ。人間は最初に一つ間違うと、その間違いが後まで尾を引い

て、次から次へと間違う。

(141~143p)

  

学校の裏庭にあった焼却炉が一斉になくなった大きな理由である

「ダイオキシン」

最近は話題にならなくなったら、このようになっていたのですね。

確かにプラスチックを燃やすのはよくないという話はありました。

ダイオキシンも、それほど強い毒ではないこと、

山火事があった後の灰からも発見されるように、

ダイオキシンは人間がつくり出したものではないことが

2000年ごろにわかってきました。

勉強、勉強。

  

   

自然界は「普通の状態」というのがそれほど多いものではない。

超大型の台風も来るし、100年に一度も大干ばつも襲ってく

る。自然は荒々しく、人間の普通とはまったく規模が違う。数

年前に、アメリカの南部にカトリーナという巨大台風がやって

きて、ニューオリンズなどに大災害をもたらした。あまり勉強

せずに知識の無い人は、「大変だ。温暖化でこれまでにもない

大型台風が来た。きっと人間が勝手なことをするから神様がお

怒りになったのだ」と騒いだ。でも、この100年でもカトリ

ーナより大型のハリケーンはいくらでも来ているし、第一、ア

メリカ合衆国が独立したのはわずかに250年ほど前だけれど、

それ以後でももっともっと巨大なハリケーンは来ている。かつ

てはアメリカもハリケーンに名前をつけていなかったので、単

に「大きなハリケーン」という意味の「グレートハリケーン」

(1780年)などがあるが、記録に残っている中にも、2万

人以上の人が犠牲になったものもある。

(150p) 

  

私は昨年の台風15・19号が、

温暖化について勉強したきっかけでした。

でもあの台風も、かつてあったことなのでしょうか。

でも勉強したことはいいこと。

これからも温暖化を勉強していきたいとは思っています。

武田教授の意見もだんだんわかってきました。

  

  

つづく

  

「君が地球を守る必要は・・・」③ 1952年12月5日ロンドン

 

今日は令和2年2月2日。

2月3つ並ぶ日です。

2月22日は4つ並ぶんだ。

  

前々日の記事の続きで、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

  

長い引用ですが、歴史的な事件を書き留めておきます。

  

1952年12月5日。その日もいつもの冬の朝と同じように

始まり、朝、まだ暗いうちから家々では石炭をくべ始めた。そ

の頃のロンドンではほとんどの家に暖炉があり、そこに石炭を

くべていた。だから、暖炉を使い始めると煙突から煤煙(ばい

えん)が出たものである。

また、運の悪いことに、ロンドン市の交通局は、開発されたば

かりのディーゼル・バスの運転を始めたところだった。朝のラ

ッシュ時を控えてバスも一斉に排気ガスを出した。かくして、

朝の出勤時間になると、市民が家の外に出て何となく異変に気

がついた。むせるような気がしたし、堰も出た。でも、それが

何なのか、何が身の回りに起こっているのかハッキリわからな

いまま出勤した。

やがて、朝の10時になり、映画館が開かれる頃になると、ス

モッグが全市を覆い、濃いスモッグが映画館の中にも侵入した。

記録によると、映画の始まりを告げるベルがけたたましく鳴っ

ても、客席からスクリーンが曇って見えにくかったという。客

席とスクリーンの間に空気がすっきりスモッグで曇ってしまっ

たのだ。

昼頃になると、患者が病院に運ばれるようになり、さらに夕刻

には「スモッグがひどく危険な状態にある」ということが分か

ってきた。

その日から4日目、ロンドンにはスモッグが立ちこめ、実に「

推定」で4000人ほどが死亡した。推定というのは、直接的

に気管や気管支の病気で7亡くなった人もいるが、そのほかに

も体力を失って別の病気で死んだ人もいる。だからこのような

時には、この期間にどのぐらいの人が死んだかという数から「

普通の12月のこの時期に亡くなる人」の数を引いて計算する

から推定になる。

でもどうして、ロンドンなんかで、こんなひどいスモッグが起

こったのだろうか?

ロンドンスモッグの直接的な原因は、亜硫酸ガスで、その亜硫

酸ガスがロンドン市内を覆ったからだったkれど、なぜ、亜硫

酸ガスがその日に限ってロンドンを覆ったのかというと、北海

の方から移動してきた寒気団が原因していた。

事件が起こる少し前、イギリスの東北に面した海、北海にあっ

た冷たい寒気団が気圧配置の関係でロンドン上空に移動してき

た。その寒気団の気温はとても低く、それがロンドン上空にき

て止まった。そうなると上空に冷たい重い空気が居座るので、

気流の逆転現象が起こる。

ロンドンスモッグの悲劇はまさにそれが原因していて、暖炉の

煙突やバスの排ガスの亜硫酸ガスは、一度、空に昇ったものの、

逆転層にはね返されて、人間が生活している地表に下降してき

たのである。

人類は長い歴史を持っているけれど、このロンドンスモッグ事

件が起こるまで、人間がしたことで環境が汚れ、それで大量の

犠牲者を出すなどということは無かった。今では信じられない

話だけれど、「まさか人間が出すなにかのものが、自然に影響

をあたえるはすがない」と思っていたのだ。事件が起こり、バ

タバタと人が死んでいっても、空気が汚れたのが原因だとは気

が付かなかった。

結局、このロンドンスモッグは、人間がその原因に気が付いて

対策をとったのではなく、北海の寒気団が数日後にロンドンの

上空から移動して終わった。

(130~132p)

  

※Gigazine 史上最悪規模の犠牲者を出した公害「ロンドンスモッグ」とは?

☝ ここで詳しく知ることができました。

このサイトでも使っているグラフも分かりやすいです。

4   

霧で霞むロンドンの写真を探しました。

5 サイエンス365days

 

これも社会科教師のネタとしてストックしました。

  

つづく

2020年2月 1日 (土)

パラリンピック〈12〉 車いすバスケと車いすラグビーの記事

  

今日は令和2年2月1日。

  

今日(2月1日)朝日新聞朝刊の記事です。

(クリックして拡大して読んでみてください)

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車いすバスケの障害クラス分け基準は、以前記事にしました。

ここでも道草 パラリンピック〈11〉車いすバスケのルール/全盲スイマー木村敬一さん(2020年1月15日投稿)

具体的に基準のどの点が問題になっているのか、

新聞記事を読んだ限りではわかりません。

予想はできます。

勝つためには、障害の軽い選手を出したい傾向になります。

しかし、障害の重い選手も楽しめるのがパラスポーツです。

そのあたりのことが問題になっているのでしょうか。

気にしていきたいです。

  

  

同じ紙面に、車いすラグビーの選手島川慎一さんが

紹介されていました。

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あのラグビーを、車いすで行う。

どうやってやるんだろう。

スクラムはどうやるんだろう。

タックルは、この記事のように

車いすをぶつけあうのか。どんな状態になるのか。

動画で見てみました。


YouTube: 「古舘伊知郎 魂の実況!!」車いすラグビー【パラリンピック応援】

☝ 勉強になった動画です。

衝突シーンの写真です。☟

Photo

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Photo_3

  

  

2020年1月31日 (金)

「君が地球を守る必要は・・・」② 「西に沈んだ太陽を取りに行く話」はどの落語?

  

今日は令和2年1月31日。

  

前記事に引き続き、

君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)より

引用していきます。

  

  

アルミニウムは、別の理由でリサイクルが出来る。アルミニウ

ムというのはボーキサイトという原料からつくるけれど、ボー

キサイトを膨大な電気でアルミニウムにする。あまりに多くの

電気をつかので、「アルミ缶は電気の缶詰」と言われるほどだ。

だから、アルミニウムというのは金と同じように、いったん、

人間が使えるようになったら、それは貴重なものだ。

(83p)

  

「アルミ缶は電気の缶詰」

覚えていたいなあ、この言葉。そして授業で語りたい。

  

  

「希望」と「現実」は違う。その希望が「良いこと」だからと

いって他人に勧めるのは危険だ。環境を守るというのは希望だ

から、現実に環境を守れるかどうか、かなり慎重に考え、よく

勉強し、できれば自分でテストをして確認してから、他人に勧

めたり、社会的な運動をするのが良いだろう。

(85p)

  

  

そう思います。現在「温暖化」の勉強中。

この本を読んだのもその一環。

  

  

長文なので書き写しませんが、マヤ文明のアステカ王国が

スペインの将軍コルテスによって滅ぼされた話は

興味深かったです。

アステカ軍は必死であったため、非常に強く、

スペイン軍は敗退しました。

しかし、スペイン軍との接触によって、

アステカ王国に天然痘が流行してしまいます。

免疫のなかったアステカ王国では、王様をはじめとして

多くの人が天然痘で亡くなって、王国は滅びました。

  

この話、また後日調べてみたいです。

  

  

日本の落語にも、「西に沈んだ太陽を取りに行く話」というの

がある。ある人が夕方、太陽が西に沈むのを狙って、太陽を取

りに行こうと西に走る。走って走っても太陽にはなかなか追い

つかない。やがて疲れて眠り込んでしまい、翌朝、目を覚ます

と太陽は「後ろ」にいるじゃないか・・・・

「あ、しまった。太陽を追い越した!」というのがオチである。

(105~106p)

 

  

誰か知っていたら教えてほしいです。

この落語はどの話であるかを。

お願いします。

  

  

人間が「正しい」と思うのは、「本当に正しいこと」ではなく、

「その時の知識で納得できること」である。

(106p)

  

この本は10年前の本です。先に読んだ「『老人』のウソ」は

2年前の本です。両方に同じ文章がありました。

武田教授の信条でしょうね。

  

  

つづく

「君が地球を守る必要は・・・」① 鉄鉱床ができるまでの話

 

今日は令和2年1月31日。

  

1月最後にこの本を読破しました。

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君が地球を守る必要はありません

(武田邦彦著/河出書房新社)

  

引用します。

  

真面目なことは人生でとても大切だが、真面目にも欠点もがあ

る。それは自分が真面目だととかく「自分は偉い」と思ってし

まうことだ。真面目なことと偉いということは違う。真面目だ

けではダメで、真面目な人は人一倍、勉強して力をつけないと

いけないと孔子様は教えて下さった。

(26p)

  

  

地球が出来てまもなく原始の海が作り出され、そこには大量の

鉄が融けていた。だからその頃の海は汚い緑色をしていたので

はないかと想像される。その鉄が生物のはき出す酸素で酸化さ

れて赤茶けた鉄になって沈殿した。汚い色の鉄が沈殿して次第

に現在のような澄んだ海に変わっていった。

この時代にもし寿命が10億年ぐらいあって海岸線に住んでい

たら、徐々にキレイになっていく海を見ることができただろう。

沈殿した鉄は海流に乗ったり、生物の中に取り込まれたりして

集まる。そうして鉄鉱床になって、さらに10億年以上が経ち、

今から3400年ほど前から人類が使い始めた。海の生物が

CO2を吸収して酸素を出している時、まさか数十億年後に人間

という動物が登場して、沈殿した鉄を使うとは全く考えもしな

かった。でも、このことが起こらなければ人類は「鉄器時代」

を迎えることもできなかったのである。

(31~32p)

   

社会科の授業でも語れる内容です。ここに取り置きしました。

  

  

筆者が長い地球の歴史や人類のこれまでの足跡を勉強すると、

生物や人間の出来ることは「今の瞬間を一所懸命に生きること

で、将来を考えるとろくなことはない」ということだった。

(40p)

  

人間だけでなく生物もそうだということ。

一生懸命にやってきた結果が、今の地球です。

  

  

恐竜は生物としては設計が成功した部類で、実に2億年も生き

延びて地球を支配した。人間はせいぜい500万年ぐらいだか

ら、恐竜のすごさが分かる。

(43p)

  

なるほどです。

武田教授の本は「なるほど」と思うことが多いです。

  

  

ヒットラーがユダヤ人を皆殺しにしようとした時に、もし学問

の自由が政治に優先したら、「ユダヤ人は普通の人だから殺し

てはいけない」と言う学者がいただろうし、もし新聞が報道の

自由をもっていたら、「今日は、100人のユダヤ人が収容所

で殺された。その中には何の罪もない女子中学生もいた」と新

聞に書いただろう。

「みんなが心を合わせてする」というのは良いことだが、時に

は悪いことに対してみんなが心を合わせてしまうこともある。

(79p)

  

  

教訓です。人間は冷静にならないととんでもないことを

してしまうことあり。

  

つづく

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