温暖化による干ばつに取り組んでいた中村哲医師
今日は令和元年12月6日。
3泊4日の旅行から、昨晩無事に戻りました。
いろいろな体験ができ、収穫があったはずです。
その収穫を、このブログに書き留めて確認し、
次の行動につながっていけばいいなと思っています。
この記事は、出発した12月1日の朝日新聞朝刊の
「天声人語」を紹介します。
12月1日から始まった気候変動会議(COP25)に
関するものです。
天声人語
いまから16年前、ロシアのプーチン大統領が満天下に
恥をさらした。サンクトペテルブルク建都300周年
式典を青空の下で挙行すべく、軍用機から雨雲に溶剤を
散布したが失敗。土砂降りが来て、中止に追い込まれた。
▼「最新科学をもってしても雨雲すら人間には操作でき
ません」と水谷広・元日本大教授(70)。気候変動に
詳しく、『気候を人工的に操作する』という著作がある。
急ぐべきは雨雲を散らすのではなく、大気中の二酸化炭
素を減らすことだと話す。▼北海道では二酸化炭素を分
離・回収する施設の本格運用が来年度にも始まる。いわ
ゆる温暖化対策としては、海外で驚くほど急進的な案も
唱えられてきた。たとえば、巨大な板を打ち上げて地球
に日陰を作る、粉砕した小惑星の破片で太陽光をさえぎ
るーーー。さながらSFの世界である。▼だが現実は厳
しい。世界の二酸化炭素の濃度は昨年、観測史上最高に。
「私たちの世代が、若い世代に二酸化炭素を押しつけて
しまった。罪悪感で胸がふさぎます」と水谷さん。頭に
浮かんだのは、環境活動家グレタ・トゥンベリさん(1
6)の厳しいまなざし。気候危機を放置してきた各国の
大人たちを非難した。きょうからスペインで始まる国連
の会議(COP25)に参加する。いまヨットで大西洋
を航行中だ。▼日本は世界5位の排出国。一足飛びに二
酸化炭素を回収するのはむずかしくとも、新たな排出を
減らすことはできるはずだ。若者たちの抗議に応えるの
は大人の責任である。
アフガニスタンで殺されてしまった中村哲医師も、
生前のインタービューで、「温暖化による干ばつ」を改
善するために、灌漑施設建設を行っていると言っていま
した。温暖化が形を変えて、今までの普通の生活を変え
てきています。変化に対する対応が急務ですが、変化が
急激です。二酸化炭素の排出を減らすことに、やっぱり
取り込むべきでしょう。
自分でさえ関心を持ち始めました。多くの人が意識した
ら、何かことが動き出しますよ、きっと。
話が少し変わりますが、中村哲医師が行ったことを知れ
ば知るほど、すごい人だったのだと思います。
「桜を見る会」で、ごまかしている人たちは、中村哲医
師の前で恥ずかしくならないのかなあ。
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