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2010年12月23日 (木)

「恙無しや友垣」の「恙(つつが)」

   

今日は12月23日。

昨日の投稿のつづき。

「ふるさと」2番の歌詞です。

 

如何(いか)にいます 父母

恙(つつが) 無しや友垣(ともがき)

雨に風につけても

思い出ずる ふるさと

   

    

前投稿では「友垣」に注目しましたが、

今回は「恙無し」について。

ずっと昔、この言葉について調べたことを思い出しました。

かつて、ツツガムシ病がたいへんだったことがあって、

「幸いにもツツガムシ病にもならずに健康でいること」を、

「恙無し」と言うんだと記憶にあります。

今回再度調べることにしました。

     

「語源由来辞典」http://gogen-allguide.com/tu/tsutsuganai.html

には、次のように書いてありました。

   

つつがないの語源には、

「ツツガムシ」という虫が病気の原因となることから生まれたとする説もあるが、

「つつがなし」よりも後に見られる「ツツガムシ」の名とするのは、

明らかにおかしな説である。

      

お~、昔調べたことがくつがえさせられました。

「恙(つつが)」は病気や災難を意味しますが、

ツツガムシ説が違うなら、その語源は何だろう?

次のブログが参考になりました。

    

※「勢蔵の世界」http://blogs.yahoo.co.jp/seizoh529/28544509.html

   

健康なことを指す「つつがない」の「つつが」とは「恙」(よう)という虫のことだそうで、

昔中国では、この虫が体内に入って心を蝕んだり、健康を害するものだと思っていて、

古人は人の健康を尋ねるに「恙なきや」と挨拶したと伝えられている。

実際に恙という虫がいたわけではないのです。要するに「憂」という虫なのです。     

    

面白い説ですが、出典は何だろう。

  

「ツツガムシ」から「恙無し」が生まれたのではなく、

どうやら逆です。

原因不明の病気があって、「恙(つつが)」が病気の意味だから、

ツツガムシという妖怪の仕業だと思われていました。

それがダニの一種が原因だと19世紀末に判明。

そのダニの名前が「ツツガムシ」となったそうです。

(参考:Wikipedia)

ツツガムシに病原体が寄生し、

ダニが人間に吸着することで人間に感染するそうです。

   

ツツガムシが見たくなりました。

画像は・・・・

Image 
  

うわ~。

    

「ふるさと」で、「友垣」「恙無し」と2つ勉強ができました。 

 

 
      

     


 

 

    

 


 

 

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「恙無しや友垣」の「恙(つつが)」を参照しているブログ:

コメント

私も友人から聞いて、ツツガムシの被害に合わなかったことだと思っていました。
その友達か長野県の人だったのて、特に信頼のおける情報だと信じていました。
勉強になりました。

かとせんさん、コメントをありがとうございます。
私も今回調べて初めて知りました。
間違いがわかることはありがたいです。
   
明日神戸に行ってきます。
かとせんさんは行きますか。

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