« 2020年8月9日 | メイン | 2020年8月12日 »

2020年8月11日

2020年8月11日 (火)

「五重塔」③/パッションは若者も年輩者も必要

  

今日は令和2年8月11日。

  

 「齋藤孝の音読破4 五重塔 幸田露伴・作」

(小学館)からもう少し引用します。

  

「解説」で齋藤孝さんが次のように書いていました。

  

 今の若者は、働く気持ちに火がつかない人が多いようですが、働

く意欲を呼び起こす鍵は「ミッション・パッション・ハイテンショ

ン」の三つだと私は思います。

(261p)

  

十兵衛は、この3つがあったというわけです。

五重塔を立てるという使命(ミッション)をいただきました。

使命を与えられた十兵衛は情熱(パッション)を燃やします。

そして大変な傷を負っても、

仕事に向かうのはまさにハイテンションです。

  

映画「谷中暮色」のシーンの中で、かおりが加藤勝ひろさんに

どうやったら、五重塔の炎上の映像が手に入るのか

聞く場面がありました。

加藤さんは、かおりさんに「熱意を見せなさい」と言っていました。

その時の、英語の字幕に目がいきました。

Rimg2274

Show me your passion.

 

「パッション」でした!

  

ここでもパッションにお目にかかりました。

  

齋藤孝さんも、加藤勝ひろさんも、

若者にパッションを求めるところで共通しました。 

それは若者だけではないと思います。

退職が迫ってくると、

あんまり情熱・熱意(パッション)を示すと、

浮いちゃうかなと思う気配も感じますが、

まあ構わずやっていこう。

映画「谷中暮色」を見ました

   

今日は令和2年8月11日。

   

映画「谷中暮色(やなかぼしょく)」(2009年)

を見る機会を得ました。

Epson401 ☝ パンフレットの表紙の写真です。

  

天王寺の五重塔のことを知ったのは、

2018年12月でした。

ここでも道草 昭和32年7月 東京都天王寺五重塔炎上(2018年12月15日投稿)

昭和32年7月に五重塔が炎上する写真は、

強く印象に残りました。

そして炎上している五重塔を8mm撮影した映像が発見され、

それを取り入れた映画「谷中暮色」のことを知りました。

ここでも道草 「警官の血」より/刑事柴田三郎 「谷中暮色」が見たい(2018年12月30日投稿)

  

映画の中で、五重塔は炎上していました。

実際に撮られた映像と、

現在の谷中で炎上するCG映像が交錯しました。

これが見たかったと思いながら見ました。

写真であれ、映像であれ、五重塔が炎上するシーンは、

心を揺さぶられるものでした。

何か創作したいと思うものだと思います。

実際に小説が書かれ、映画が作られ、

私はささやかにブログに書いています。

  

  

映画で、五重塔再建の動きがあることを知りました。

炎上してから63年。

映画の中にも、五重塔の思い出を語る谷中の人たちが

登場しました。

五重塔がそこにあるのは当たり前の風景になっていたそうです。

そんな人たちが存命なうちに再建されるといいなと思います。

再建されることで、昔が今になる体験ができるからです。

忘れていたものが次々に浮かんで、

長く生きてきたことを感じることができると思います。

  

  

佐々木譲の「警察官の血」を読み、

実際に出かけていって谷中を歩き、

幸田露伴の「五重塔」を読み、

そして映画「谷中暮色」に行きつきました。

 

貴重な体験でした。

これで「再建」なんてことになったら、

自分史上スペシャルな体験になるでしょう。  

どうなるかな?

 

 

「五重塔」② 「莞爾」と書いて「にこり」と読む

  

今日は令和2年8月11日。

  

前記事に引き続き、

「齋藤孝の音読破4 五重塔 幸田露伴・作」

(小学館)のことを書きます。

  

もう2p載せたいところがありました。

Epson400   

右から7行目の最後に注目してください。

「莞爾」と書いて「にこり」と読ませています。

これに驚きました。

  

「莞爾」と見て思い出すのは、「石原莞爾」です。

満州事変の首謀者の1人とされる陸軍軍人です。

そんな勇ましい人の名前「莞爾」の読みが「にこり」!

 

漢字の意味を調べましょう。

 

「莞」=にっこり笑うさま

「爾」=他の語の下について状態を表す

  

なるほど。

「莞爾」は「にっこり笑っている状態」だったのです。

  

生まれた時はやっぱり「莞爾」だったのでしょうね。

歴史で知る「石原莞爾」とのギャップに驚きました。

200pxkanji_ishiwara2 Wikipedia

「五重塔」を音読破/名を残したいと思う十兵衛に共感

  

今日は令和2年8月11日。

  

ほぼ1年前、私は東京にいて、谷中(やなか)にある

天王寺五重塔跡を見に行っています。

ここでも道草 20190809報告2 夜の駐在所・五重塔跡(2019年8月11日投稿)

ここでも道草 20190810報告1 再び天王寺五重塔跡と天王寺駐在所(2019年8月11日投稿)

  

  

そのタイミングを意識して、昨晩から次の本を読みだし、

今日の朝、読破しました。

31c51t3qr3l amazon

「齋藤孝の音読破4 五重塔 幸田露伴・作」

(小学館)

  

今回の読書は趣が違いました。

それは、齋藤孝さんの次の文章に拠ります。

  

 今回の幸田露伴作『五重塔』は、音読破シリーズの中でも会心の

一冊です。

 なぜなら、このような日本語を書ける人は、現代の日本には一人

もいませんし、今後も一切出ないからです。それくらい貴重な日本

語の宝庫なのです。

 ところが、この日本語の宝の山というべき作品を、みんな今まで

意外に素通りしてしまっています。

 近代の日本語というのは、実は幸田露伴を頂点にして出来上がっ

ていると私は思っています。日本語の基本は、「大和言葉(やまと

ことば)」と「漢語(かんご)」の二本柱ですが、幸田露伴はその

両方を重ね合わせて絶妙に駆使しているのです。

 本文を読んでもらえればわかりますが、難しい漢字が左側にあっ

て、右側の読みで大和言葉を表しています。

 たとえば、「悄然」と書いて「しょんぼり」と読んでいます。

「しょんぼり」という言葉は、漢字が先にあって出てきた言葉では

ありません。それに「悄然」という漢字をあてると、「悄然」とい

う漢字の字面(じづら)から来る印象と、「しょんぼり」という感

情の両方が伝わってきます。つまり漢語文化と大和言葉文化の重ね

技の快感を味わうことができるわけです。

 古文ではないのですが、現在の日本語とは違う硬質の日本語。ダ

イヤモンドのような堅さをもち、きらめくような輝きのある日本語

です。

 こういう日本語は黙読で追っているだけでは本当の良さは味わえ

ません。音読しないとだめなのです。声に出して読んでいると、難

しい言葉の意味もどんどん入ってきます。

 そういう意味で、音読破することの価値がもっとも発揮される作

品です。

(4~5p) 

  

このアドバイスに従って、今回は音読をしました。

家族には不思議がられました。

でも読破した時には、達成感がありました。

  

この本は、図書館に返してしまいます。

この本独特の字面を4pだけコピーして

ここに載せておきます。

  

大工の棟梁源太の下で働く大工の十兵衛。

技量はあるけど仕事が丁寧で襲いことから「のっそり」と

馬鹿にされてきた十兵衛が、五重塔の建設を自分がやりたいと、

寺の主である上人様に訴えるシーンです。

Epson398

Epson399  

これはという仕事をして、名を残したい。

この気持ちはわかるなあ。

「羨ましい」が何度も出てきますが、

人間味があっていいなと思います。

  

私も教師をやって30年余。

まだまだやりたいことはあるし、

やるからには注目されたいと思います。

  

そして十兵衛がそうだったように、

職人気質(しょくにんかたぎ)を大事にしたいと思います。

名を残したいだけが突っ走ってはダメなのです。

その職業に対して一生懸命であることが本物なのです。

   

   

音読を続けていると、だんだん慣れてきて、

リズムよく読めるようになってきました。

解説で齋藤孝さんは次のように書いています。

  

 幸田露伴の文章は、言葉のリズムがとても良くて、音の響きも洗

練されています。自分でも音読をするので、音として良くないもの

は書かないのです。

 また俳句が好きなので、俳句の「五・七・五」のテンポを非常に

うまく取り込んでいます。

(265p)

  

  

なるほどです。

  

   

1年前のことを思い出しながら読みました。

盆休みの贅沢です。

最近の写真

  • Img_9524
  • Img_9523
  • Img_9522
  • Img_9520
  • Img_7972
  • Img_7971
  • Img_7969
  • Img_9488
  • Img_9481
  • Img_9480
  • Img_9479
  • Img_9478

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉