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2019年10月30日 (水)

「薬のやめどき」その1/薬のやめ方7原則

今日は令和元年10月30日。

  

今日も本が読破できました。

薬のやめどき」(長尾和宏著/ブックマン社) です。

※関連:ここでも道草 薬の話/7年間飲んできた薬(2019年10月26日投稿)

   :ここでも道草 薬の話/半減したけどまた元にもどる(2019年10月27日投稿)

  

この本も図書館に返す本なので、

読み返したい文章は、引用しておこうと思います。

  

元来、何事においてもコツコツ真面目に続けることは

日本人の美徳である。

コツコツ続けている自分のことも

大好きだったりする。

しかし人間、「やめどき」を間違えると人生の最終章が

かなり大変なことになる。

特に医療においてはよくあることだ。

そんな単純なことをみなさんに広く知ってほしくて、

この本を書くことにした。

死ぬまで治療を続けることが、無条件に善とは限らない!

(5p)

  

私はよく、人生の最終章の医療の話をするとき、

干し柿を喩えに使う。

柿は、時間とともに赤く熟し、食べ頃を過ぎた後からは

ゆっくり水分を蒸発させ、渇きながら小さく萎(しぼ)み、

枯れ果てて腐り、やがては土に還っていく。

人間だって動物だってしょせん、それと同じなのだ。

自然の摂理によって干からびていく肉体に、

過剰な水分や栄養を外から入れてしまうと

そのバランスが崩れてしまい、かえって苦しませる結果となる。

(7~9p)

  

  

なにも水分の話だけではない。

人生はある年齢を過ぎたなら、背負っているもの、

抱えているものをひとつずつやめていったほうが

豊かな生活を送れる。まさに断捨離である。

その結果、身も心も軽くなって、より快適な老後を

過ごすことができる。

(10p)

  

  

~薬のやめ方7原則~

1 自分で勝手にやめない

2 納得するまで医師と相談する

3 副作用や不具合が出たらすぐに相談する

4 できるだけ”かかりつけ医”に一元化する

5 まずは6種類以上の多剤投薬から脱却する

6 いきなりではなく、徐々に減らしながらやめる

7 やめて不都合が起きれば、主治医に相談のうえ一旦元に戻す

(21p)

  

  

実は、世界でもっとも飲まれている薬は、降圧剤でもなければ、

抗認知薬でもなく、コレステロールの薬、スタチンであるという。

世界で毎3000万人(!)の人がスタチンを飲んでいある。

日本人の死因の1位はがんだが、世界の死因の1位は、

虚血性疾患。

国別の死因の違いというのは食文化の違いでもある。

肉食、脂質過多、高カロリー食であるアメリカやヨーロッパ各国の

死因が大きく影響している。こうした国々がスタチンを

大歓迎する理由は理解できるが、欧米人に比べて心筋梗塞の

発症率が3分の1の日本人に、アメリカと同じように処方することが、

どこまで有効なのかわからない。

(56p)

  

  

高すぎるコレステロールを下げるには、肥満ならばまずは

痩せることが最大の治療である。

肥満症であればロカボ食にして、2~3キロ体重を落とすだけで、

コレステロール値も血糖値も血圧もうんと下がる。

薬なしでも自力で簡単に改善できるのが生活習慣病である。

(57p)

  

ロカボとは?

 

 

スタチンの代表格であるロスバスタチン(商品名:クレストール)は、

服用してコレステロールが60になれば、

中止したほうがいいことになっている。

つまり中止基準はあるにはある。

しかし臨床現場で守られているのか、と聞かれれば

首を傾けざるを得ない。(中略)

スタチンも降圧剤と同様に「コレステロール値は

低ければ低いほどいい。だから死ぬまで投与」という趣旨の

講演をする専門家が多い。

それに洗脳された臨床医の中には「スタチンをやめる」という

選択肢などないという人もいる。

(60p)

 

コレステロールの薬のやめどきはここだ!

(中略)

年齢とともに自然にコレステロールの値が下がってきたとき

(後略)

(61p)

  

いつか自然と下がるんだあ。

値は気にしていよう。

  

今晩はここまで。

また明日引用します。

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