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2020年1月

2020年1月 5日 (日)

「なぜ『通じない』のか」⑤ 相手の言わんとすることを要約する

  

今日は令和2年1月5日。

  

 前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

  

まずは等身大のあなたを伝え、相手の中にあなたにふさわしい

メディア力ができて、それから意見したほうが、あなたの話は

ずっと伝わる。

(129p)

  

なるほど。

普段が大事ですね。

  

 

どんな自己発信をするにせよ、受け手のことをしらなければ的

外れになる。「これは、まず、相手理解が先だな。」自然にそ

こへ行き着いた。(中略)

1.相手の発信にリアクションをする(中略)

多いのが、話を聴いて感銘を受けたという「賛辞」だと思う。

うそのないものなら相手は読んでうれしい。しかし、褒めるこ

とが目的になったり、義務になったりすると、伝わらない。

2.頼まれたこと、聞かれたことに誠実に対応する(中略)

結果的に、自分がどんな経験をもっているか、どんな仕事をし

ているか、知ってもらう好機にもなる。

3.他人のことなら自慢できる(中略)

結果的に、自分のメディア力も上がる。これも、あざとくやる

のでは意味がない。本当に、後輩の取り組みに心を動かされた

とき、正直にやることが大切だ。

(134~137p)

  

3つのことをすることで、相手の理解にもなり、自分のことも

わかってもらうきっかけになると理解しました。

  

  

相手が知りたい情報が、知りたい順序で配列されていれば、言

葉を飾ったりしなくても、思いやりのある優しい印象になる。

情報は、配列が命。

(147p)

  

メールをうつときなど、気をつけたいことです。

配列を意識しよう。

   

  

言葉が通じないのは、通じるだけの信頼関係がないからだ。

(173p)  

  

初対面で、こちらに肩書きがなければ、信頼関係ゼロです。

信頼関係を構築しなくてはなりません。

  

「教師」という肩書きが、まだ自分にはあります。

この肩書きを使って、勉強・体験したいことがまだまだあります。

  

  

カジュアルな場での自己紹介として3つのポイントを

あげていました。

 

「他の人のマネをしない」

 

「自分の主旋律を伝える」

自分の人生の、自分という人間の、いちばん真ん中にくるもの

は何か?二番目ではだめだ。

(190p)

 

「自分の『意志』をはっきり言っておく」

ほかはどうでも、ともかく「今から未来に向けて自分は何をや

りたいか?」だけを言っておくという手だ。(中略)

初対面の人とのはじまりに、自分の意志を置いてみたら、そこ

を「種」につながる人も、寄せられる情報も、きっと、自分を

引き上げてくれる。

(191p)

  

いいなあ、この積極的な自己紹介。

  

  

(相手の)根本思想をつかむ力を鍛えるには、日々の中で、相

手の言わんとすることを、極力短く、自分の言葉で言ってみる

トレーニングが効く。そう、「要約」だ。

相手の発言のどこを押さえるか?それは、本書で見てきたとお

り。

1.意見=相手がもっとも言いたいことは?

2.論拠=その理由は?

3.問い=どういう問いに基づいて話しているか?

会話の要所で、この3つを押さえ、脈絡をつけて自分の言葉で

まとめ、相手に返してみよう。

(205p)

短くつかむことは、深く理解することだ。

集中してトレーニングするなら1万字くらいの文章を、15分

くらいで読み、筆者の根本思想だけをとらえて、それをできる

だけ短く、自分の言葉に言い直して要約するのもいい。

(208p)

 

テレビ番組を見たり、本を読んだ後に、内容を要約して

このブログに書くことを避けて、番組の聞き書きをしたり、

文章を引用をしているところがあります。

要約する練習もしないといかんなあ。

  

  

コミュニケーションの入り口で、すみやかに信頼をつかむには、

「意志」で自分を証明する、「相手理解」に努める、相手から

観た自分の「メディア力」を量りながら発言する、の3つが有

効だ。信頼の門をくぐって、はじめて、あなたは、もっと大胆

に、もっと想いに忠実に、意見が言えるようになるだろう。

(217p)

 

これが結論と言えるような文章です。

自分の発言が聴いてもらえる状態なのかを

「メディア力」と表現しているのが新鮮でした。

 

  

以上で、「あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

からの引用を完了。

  

  

  

「なぜ『通じない』のか」④ 情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。

  

今日は令和2年1月5日。

  

 前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

  

自分なりの「決め」を打ち出す習慣をつければ、自ずと論理力

はついてくるのだ。まずは、「ああもいい、こうもいい」から

脱却し、「自分はこう考える」を打ち出すことから始めよう。

問いを立てる、考える、わからないことは調べる、を地道にや

っていけば、恐れることはない。

(88p)

  

このブログ上でも、「決め」を打ち出す努力はしてきたい。

  

感覚で通じ合えないときは、修飾語禁止で話してみることだ。

修飾語に頼ると、どうしても事実関係が甘くなる。感治課長が、

「とことん」の4文字ですませようとしたコミュニケーション

に、理子さんは約120字の字数をさいている。修飾語に頼ら

ず、「いつ?だれが?何を?どうした?」で伝える。これなら、

背景が違う人にも、どんな人にもブレがない。

(99p)

  

これはブログを書く時にもこころがけたいと思います。

つい使ってしまう修飾語を減らしていきたい。

  

  

情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。

私たちは、イメージに惑わされ、情報に踊らされる。みな悪気

があるのではない。ただ、選ぶ側の疲れというか、持久力のな

さというか、何かを判断するのにかける時間、手間、意欲、粘

りが、すりへっている。みんな、忙しすぎるのだ。

(122~123p)

  

人との関係で、最初のイメージが大事だということです。

正直な理由です。

  

  

正論を拒むのは、人間の本能かもしれないと思うようになった。

正論は強い、正論には反論できない、正論は人を支配し、傷つ

ける。人に何か正しいことを教えようとするなら、「どういう

関係性の中で言うか?」を考えぬくことだ。それは、

正論を言うとき、自分の目線は、

必ず相手より

高くなっているからだ。

教えようとする人間を、好きになれない。相手の目線が自分よ

り高いからだ。そこから見下ろされるからだ。そして、相手の

指摘が、はずれていれば、それくらいわかってる、バカにする

なと腹が立ち、相手の指摘があたっていれば、自分の非が明ら

かになり、いっそう腹が立つ。

(126p)  

   

会議で正論を言われた時にはなかなか辛かったです。

こうやって説明されるとよくわかります。

やはり本能が拒んでいたのでしょう。

少なくとも、自分は正論を言いたくありません。

そのためには、相手と「問い」を共有し、

一緒に考えながら思いを言いたい。

  

  

望んでもいない相手に、正論をふりかざすのは、道行く人の首

根っこつかまえるような暴威だ。まして、あなたと対等でいた

い、あなたより立場が上でいたい、と思っている相手なら、無

理やりその座から引き摺り下ろし、プライドを傷つけ、恥をか

かせる。

だから、相手は、あなたの言っていることの効能を理解するよ

りずっとはやく、感情を害してしまう。理性より感情の方が、

ずっとコミュニケーションスピードが速い。相手は、あなたを

「自分を傷つける人間だ」と警戒する。正論をかざすことで、

あなたの相手に対する「メディア力」は下がってしまう。

(126~127p)

 

「理性より感情の方が、

ずっとコミュニケーションスピードが速い。」

こういう視点で会話を考える人もいるのですね。

「なぜ『通じない』のか」③ はじまりは「問い」だった。

今日は令和2年1月5日。

  

 前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

   

問い発見の手段ーーー問いの100本ノック

用意するものは、いつもの筆記用具(紙とペン、あるいは、

パソコンなど)。

やり方はシンプル、テーマについて「問い」を100個つくる。

できるまでやる。

(65~66p)

  

これは教育の「発問づくり」でも言われていること。

共通しています。

  

3つの軸で視野を拡大する

次ページの図のような3つの軸でエリアを広げ、問いを立てる

のも手だ。

ななめ上へと伸びた線が、過去→現在→未来へとつづく「時間

軸」。楕円は、身のまわり→日本社会→世界へと広がる「空間

軸」。そして中央の人型は、自分とは?人間とは?を掘り下げ

る「人の軸」だ。テーマをこの上にのっけて問いを立ててみよ

う。(68p)

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日常の事件にも、ちょっとした出来事にも歴史があり、歴史を

知らなければ、私たちは問題を論じることができない。なのに、

芸能人の離婚問題から、国際問題まで、歴史背景を知らないで

ものをいう人が多いのはなぜだろう。

(72p)

  

共感します。

 

「考える力」の基礎力は3つある、問題発見力、多角的考察力、

論理的思考力だ。というなんだかすごそうだが、ひらたく言う

と、問いが立つ、いろんな方面から立つ、そして問いを筋道立

てて配列できるということだ。

「問題発見力」とは、文字通り「問い」を発見する力だ。「お

や?なぜ?」と問いが立ち、「いま何が問題か?」、解決につ

ながる良い問いを発見する力のことだ。ミステリーで名探偵は

首ばかりひねっている。「おや?おかしいですね、犯人はどう

して靴を脱がなかったんでしょう?」「こんな薄い壁なのに、

隣の人はどうして、被害者の叫びを聞いていないんでしょう?」

あんな感じだ。しかも一見してどうでもいいような疑問ばかり。

ところが、それを調べていくうちに、謎が謎を呼び、事件の核

心に迫る問いに行き当たり、見事難問を解決する。一方、石頭

の警部は最初から「わかった!犯人は」と正解を急ぐ。問いが

働かない代わりに憶測、先入観、決めつけが働き迷走する。名

探偵のように「問い」を見つける力は、すでに本書で触れた方

法で鍛えていけばいい、大丈夫だ。

(76~77p)

 

この例えは、わかりやすく楽しい。

  

  

私は、企業で小論文担当になったとき、課長に、「小論文とは

何か?」を考えてほしいと言われた。当時の自分には大きすぎ

る問いだったが、私は、ずっとこの「問い」を胸に抱き、10

年後に結実した。いまも、この課長のことを忘れない。

はじまりは「問い」だった。

(81p)

 

格好いいですね。でも「いい社会科の授業とは?」

「いい特別支援の授業とは?」「タブレット端末をどう

授業に活かすか」などは、私の頭にこびりついている問いでは

あります。この問いは大事にしていきたい。

  

  

  

「なぜ『通じない』のか」② 考える道具とは、そう、「問い」だ。

  

今日は令和2年1月5日。

  

前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

  

  

「論理はニガテ・・・・」という人も。難しく考える必要はな

い。必要なのはこれだけだ。

意見 と なぜ

つまり、自分がいちばん言いたいこと(=意見)をはっきりさ

せ、なぜそう言えるのか(=理由)を筋道立てて説明していく。

ゴールは相手に「なるほど!」と思ってもらうこと、つまり

「説得」だ。「意見となぜ」は、論理的なコミュニケーション

の大原則だ!

(44~45p)

    

了解です。こうやって基本を押さえていきます。

  

「考える方法なら高校で数学の考え方を教わった」という人も

いるだろうけど、高校までの勉強の大部分は「暗記と応用」だ。

決められた一つの正解に近づくために、知識や法則を覚え、応

用する。暗記→応用→暗記→応用・・・・。そうではなく正解

が存在しない問題を、自分で考える方法を習ったことがあるだ

ろうか?

そこで今日、「考える道具」を持つことにしよう。なに、荷物

にはならないから、一つだけ持っていこう。考える道具はこん

なカタチをしている。

考える道具とは、そう、「問い」だ。

(49~50p)

  

さあ、本題に入ってきました。

  

論理で通じ合うには、「意見となぜ」と言った。自分が心から

明快な意見と、相手が納得のいく根拠を示すことだ。そのため

には「問い」を立てる力がどうしても必要だ。

意見も理由も、どこにも正解なんかない。「問い」というスコ

ップを使って、自分の内面を掘ったり、身の回りの現象・知識・

データを掘ったりして、自分で掘り当てるしかない。そのとき、

人は、自分の立てた「問い」に見合ったものしかつかめない。

「問い」がつまらないと、がんばって掘ってもつまらな「意見」

しか出てこない。

まずは、いい問いを発見しよう。

(57p)

  

「問い発見力を鍛える」方法の一つとして、

著者は「問いスクラップ」を提案しています。

  

用意するものは、スクラップブック・メンディングテープ・

はさみ・ペン。

新聞記事や雑誌、本を読んで琴線に触れた部分などを切り抜い

てスクラップしている人もいるだろう。要はそれと同じだが、

「問い」に着目するところがポイント。こんな風に。

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1.面白い!と思った記事などを切り抜いて貼る。

2.その面白い考えは、どういう「問い」から出てきたのかを、

  文中に書いてあれば線を引く。

3.文中に「問い」が書かれていなければ、「意見」から逆算

  して割り出す。

日本語の文章では、問いが書かれていないことの方が多い。「

意見」は問いに対する答えだから、逆算すれば問いが割り出せ

る。例えば次の意見はどんな「問い」から出てきたか?

(意見)私は、岡山までなら飛行機で行きたいと思います。

もうおわかりのように、問いは「岡山までどういう交通手段で

行くか?」だ。(中略)

読んでいて目が留まる意見は、必ず裏に良い「問い」を持って

いる。意見から問いを割り出す訓練は、難しいけど力がつく。

(63~65p)

  

著作権上どうなのか心配ですが、私はブログ上で

新聞スクラップをやっていきたい。(すでにやっている)

その際、問いを探す実践はやっていきたい。

「なぜ『通じない』のか」① 「メディア力」を高める

 

今日は令和2年1月5日。

  

正月2日に本を読破しました。

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あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)

 

写真では文庫本ですが、私が読んだのは単行本です。

ページ数がずれる可能性があります。

  

では、付箋をつけたところを再読しつつ、必要なところは

引用しています。

  

その人の根っこにある思い・発言の動機、これを「根本思想」

と言う。言葉はちょうど氷山の見えるところのようなもので、

水面下には、その何倍もの大きな、その人の生き方や価値観が

横たわっている。根本思想は、言葉の製造元。だから、短い発

言でもごまかしようなく、にじみ出て、相手にわかってしまう。

(14~15p)

  

しっかりした根本思想、後ろめたくない根本思想を持ちたいと

思います。根本思想の醸造所がこのブログになってきました。

  

  

伝えなきゃ、伝わらない。

この当たり前のことが、リアルにわかった瞬間だった。

わかってもらえないと思うとき、落ち込んだり、相手をうらん

だりする前に、二つ自問してみよう。わかってもらうために、

自分はどんなことをしてきたか?自分は人のことをわかろうと

しているのか?

「黙っていい仕事をしていれば、わかってもらえる」と私は思

っていた。でも、多くの人が、忙しくさまざまな仕事をしてい

る会社では、人の仕事をいちいち見てはいられない。

(31p)

  

目の前の子どもたちに「伝えなきゃ、伝わらない」と

言ったことは何度かありますが、

自分は実践していたかというと、反省が浮かびます。

  

  

どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの

話を聞こうという気持ちを引き出せるのか?どうしたら、クラ

イアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企

画なら間違いない」と思ってもらえるのか?

 

自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。

 

「メディア力」を高めるとは、そういう意味だ。

(37p)

  

この本の中で、「メディア」は自分です。

自分のメディア力を高めることを指南してくれています。

   

   

自己発信したいフィールドで「あの人なら間違いない」と言わ

れるメディア力があれば、自分の言うことは速く、影響力をも

って伝わる。

(38p)

  

私は3つのメディア力を高めたいです。

①社会科教師として

②特別支援教育の教師として

③ICT機器をどう使うか試行錯誤している教師として

  

つまり、特別支援学級で、ITC機器を使って社会科の授業を

やっている時が、私にとって最も見せどころとなるように

研修をしていきたい。

2020年1月 4日 (土)

会社見学に行きたい/「新富士バーナー株式会社」

今日は令和2年1月4日。

  

昨年12月31日の朝日新聞朝刊の記事を載せます。

(クリックして拡大して読んでみてください)

  

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地元の市にある「新富士バーナー」が、聖火リレーのトーチの

燃焼部分を担当していたことを知りました。

美しさと強さのある炎を生み出すことに成功したそうです。

その視点で、聖火ランナーのトーチを見てみたいです。

 

新富士バーナー株式会社

ここを見て、驚きました。

「SOTO」という商品名を作っている会社なのですね。

以前、記事に載せた写真を思いだしました。

Rimg0355 ここでも道草 登山、う~ん登山(2019年7月6日投稿) 

部分をアップします。☟

Rimg0355

HPのアドレスがあり、「shinfuji」がちゃんと入っています。

「新富士バーナー」との関係は、この時からあったわけです。

HPで住所を調べました。

愛知県豊川市御津町御幸浜1号地1-3

  

Yahoo!地図で示します。☟

  

20分もあれば行けてしまう。

行ってどうするの?と言われそうですが、

実際に行って見てきたい、話を聴きたいと思うのです。

  

 

2020年1月 3日 (金)

パラリンピック〈10〉山本篤「足のある選手に勝ちたい」

今日は令和2年1月3日。

  

「パラリンピック」シリーズは、11月1日以来です。

ここでも道草 パラリンピック〈9〉車椅子ソフトボール・アンプティサッカー(2019年11月1日投稿)

  

  

1月1日朝日新聞朝刊の記事です。

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山本篤さんの2つの言葉が印象に残りました。

  

「向こうは足のない選手に負けたくない。

僕は足のある選手に勝ちたい」

 

正直な発言です。

カーボンの義足の技術が、山本さんと、ライバルを、

こんな気持ちにさせたのだと思います。

  

「パラスポーツに何かインパクトを与えたい」

  

インパクトありました。

私は初めて知りました。

パラスポーツのプロ選手がいることを。

   

今年のパラリンピックまでに、

この「パラリンピック」シリーズを増やしていって、

パラスポーツの勉強をしていきたいです。

新しい横断歩道に刻印発見

今日は令和2年1月3日。

  

近所に横断歩道が新しくできました。

 

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横断歩道を予告する菱形の標識をよく見たら、この刻印。☟

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新しい横断歩道の停止線。よく見たらこの刻印。☟

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新しい横断歩道。よく見たらこの刻印。☟

Rimg2058  

  

今はこのように刻印を押すのですね。

以前はありませんでした。

※参考:ここでも道草 通勤路の「ショウジョウソウ」と「止まれ」(2015年10月24日投稿)

☝ この時に、道路に「止まれ」が書かれたばかりの時に見ていますが、

その刻印はありませんでした。

少なくとも2015年10月にはありませんでした。

  

  

刻印の文字の意味するところは?

「19.12」はわかりやすいです。

2019年12月に書かれたということでしょう。

問題は「MA」です。

 

ネットで調べたら、Yahoo!知恵袋で質問している人がいました。

Yahoo!知恵袋 横断歩道などの白線の端に刻印されているマーク(円の中の文字)はどんな意味のことが書かれているのですか?

  

回答を引用します。

 

施工業者と施工時期の情報の様です?

  

施工業者の可能性があるようです。

 

気がついた時には、他の場所の刻印もチェックしよう。

2020年1月 2日 (木)

対×談 福岡伸一・ブレンディみかこ 4/4

 

今日は令和2年1月2日。

  

前投稿の続きで、

1月1日朝日新聞朝刊の対談を書き写します。

   

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ブレンディ:日本では、グローバリズム競争を勝ち残るための

  ツールとして「多様性」を標語のように掲げている企業も

  多いと聞きます。

福岡:そうですね。生物学的における多様性は何百万年、何億

  年単位の話なので、人間社会の多様性に目を戻すと、時間

  の射程が短すぎると感じます。その年の増収増益のためと

  か、10年後の世界市場でのシェアのためとか。

ブレンディ:GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、

  アマゾン)などのグローバル企業も、多種多様で優秀な人

  材をかき集めながら、世界中でサービスの画一化を進めて

  いますよね。誰もがどこでも同じように情報発信や共有が

  でき、どの国でも同じ味のコーヒーを飲めるようになった。

  しかし、結局は効率的に売り上げを最大化しているだけで、

  自分の利益のことしか考えていないんじゃないでしょうか。

  多様性とは真逆の方向に見えます。

福岡:私もそう思います。先端企業は「多様な人材でイノベー

  ションを」といいますが、真の多様性とは、違う者の共存

  を受け入れるという、言わば利他的な概念です。本質的に

  は自己の利益や結果を求めるものではない。多様性は、利

  多性になじみがあると思います。

ブレンディ:そうですね。利他性を考えられるのは生物界では

  人間だけなのですか。

福岡:いや、食うか食われるかの生物の世界にも利他的な関係

  性が見えるんです。植物は自らが必要とする以上に葉を作

  って光合成をし、その落ち葉で微生物が増え、葉や木の実

  を食べて虫や鳥は命をつなぐ。もし植物が自己の必要量し

  か光合成をしなかったら、他の生物は存在できません。

ブレンディ:植物もそうなんですか。はたして人間には元来、

  利他的になれる力は備わっているのかな。「他人の靴を履

  いてみる」と言っても、「くさい靴」も「ダサい靴」もあ

  る。考えたくない人の立場に立って発想してみるって、す

  ごく難しい。「他人の靴を履こう」とする力を人間は本来

  的に持っているものなのでしょうか。

福岡:持っていると思いますが、自ら学ぼうとしないと自分の

  利他性に気づけないんです。何も知らないままでは他者の

  立場を考えられない。偏見や強者の支配にとらわれてしま

  います。学ぶのは「自由」になるため。そして「自由」に

  なれば、人間は「他人の靴を履く」こともできると思うん

  です。

ブレンディ:自由になって他人の靴を履くって、しみじみいい

  言葉だなあ。

福岡:山に登ると遠くまで見渡せるように、勉強すれば人の視

  界は広くなる。すると、お互いの自由を尊重し合う力を持

  てるようになります。現在はトランプ氏的な「公平さ・公

  正さより本音」といった流れが世界で強まり、排除の論理

  が大手を振って歩いていますが、人間は「種よりも個が大

  事」と約束した存在です。紆余曲折はあっても、いつかは

  正気を取り戻し、個と個の違いをみんなで認め、共有して

  いこう、という方向へ進みだしますよ。

ブレンディ:そう願っています・・・・いや、私は楽観的なの

  で絶対そうなると思います。多様性っていうと人種や文化、

  LGBTや社会階層など、属性の多様性に目が向きがちで

  すが、実はアイデンティティーは一つじゃない。いくつか

  の組み合わせで一人一人のユニークな「自分」ができてい

  る。その個人が尊重されること、これが多様性なんだと思

  います。日本の社会もそう変わっていけますか。

福岡:日本でもいやおうなく異質な存在と出合う場が増えてい

  ますし、少しずつですが、「個」を尊重する方向に向かっ

  ていると思います。

ブレンディ:私もそんな気がします。いま気づきましたが、先

  生も私も、2人ともかなり楽観的なタイプなのかもしれま

  せんね!

  

  

4回に分けて福岡伸一さんとブレンディみかこさんの

対談記事を書き写してきました。全文書き写しましたが、

一番印象に残って勉強になったのが、

今回太字で色づけした文章です。

 

学ぶことで偏見や強者の支配にとらわれず自由になれる。

相手のことがわかって尊重できる。利他的に動ける。

 

ここが重要!

読書・テレビ視聴・実体験などから学び、

このブログに書くことで、血や肉にしていきたいです。

 

ちなみに今回書き写した記事の全体写真です。☟

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対×談 福岡伸一・ブレンディみかこ 3/4

  

今日は令和2年1月2日。

  

前投稿の続きで、

1月1日朝日新聞朝刊の対談を書き写します。

  

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福岡:「多様性」という言葉は1980年代後半、生物の種の

  多様性が必要だという形で提唱され、次第に広まっていっ

  たのだと思います。

ブレンディ:先生のご専門ですが、「生物多様性」はよく聞く

  言葉ですよね。

福岡:一般にはライオンとか象といった数多くの「種」が存在

  していることを示しますが、実はひとつの種の中に多様性

  が存在することも、その種が生き延びるために不可欠なん

  です。 

ブレンディ:それはどういうことでしょうか。

福岡:何百万年といった生物界の長い時間軸の中では、いつ突

  然、環境が激変するかわからない。そのとき、ひ弱そうな

  個体の方が生き延びるかもしれないんです。種が生き残る

  ためには、個体のバリエーションが豊富な方がいいという

  多様性ですね。

ブレンディ:すごくスケールが大きな話ですね。

福岡:アリには必ず2割程度、忙しいふりをしてサボっている

  個体がいます。この2割を取り除くと、残りの勤勉なアリ

  の2割がまたサボります。天敵に攻められたときに戦うた

  めとか、洪水の際に巣を直すためとか、いろんな説がある

  けどよくわからない。

ブレンディ:面白いですね。人間という種にも、多様な存在の

  仕方があるほうが長い目では得なわけですね。

福岡:そうです。平たく言えば「変わり者」を多く内包してい

  る社会の方が実は強靭(きょうじん)だと示唆してくれま

  す。でも生物学的には、人間ほど多様性に乏しい生き物は

  いません。人間は他の動物と比べ、遺伝子レベルでは非常

  に均等性の高い種です。肌の色や習慣、宗教などほんの小

  さな差異が大きな違いに見えるのは、逆に均質すぎるから

  なのです。

ブレンディ:それは知りませんでした。

福岡:「人種」という言葉がありますが、我々「ホモサピエン

  ス」はどんな組み合わせの男女でも子どもを作れる完全均

  一な種です。でも仮に現在、ネアンデルタール人が生き残

  っていたとしたら、彼らとセックスしても子どもができに

  くい。社会で少数派の彼らが差別される・・・・なんてこ

  とがあったら、これが本当の「人種問題」ですよ。

ブレンディ:今の人種の違いなんてどうでもよくなる、壮大な

  「人種問題」ですね。

福岡:もう一つ、人間は唯一、「産めよ増やせよ」という遺伝

  子のたくらみから脱出できた種なのです。

ブレンディ:「遺伝子のたくらみ」って何ですか?

福岡:例えば、ある種の昆虫は卵を約4千個産みます。大半は

  死んでも、1、2匹生き残って種をつなげばOK。つまり、

  生物において「個体」は「種」の保存に奉仕するための道

  具でしかない。それが「遺伝子のたくらみ」です。しかし

  人間だけは、「個体」に価値があると考えた方がより豊か

  な社会を構築できると気づき、それを人類共通の価値にし

  ようと約束した。それが基本的人権の起源だと思うんです。

ブレンディ:それなのに「個体同士」で争い合う歴史を繰り返

  しています。

福岡:不幸にも人間はつい群れたくなるんですね。そして、人

  種とか民族とか、国家といった階層を作りたがる。それゆ

  えに争いごとが絶えないのです。

  

   

福岡伸一さんの「生物学的」な見方は興味深いです。

基本的人権の起源も、人類が「個体」に価値があることに気づき、

それを人類共通の価値にしようと

「約束」したところからなのですね。

約束だから、本能ではありません。

だから基本的人権の侵害が起こってしまいます。

戦争は最たるものです。

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