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2020年1月 5日 (日)

「なぜ『通じない』のか」④ 情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。

  

今日は令和2年1月5日。

  

 前記事に引き続き

あなたの話はなぜ『通じないのか』のか

(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。

  

自分なりの「決め」を打ち出す習慣をつければ、自ずと論理力

はついてくるのだ。まずは、「ああもいい、こうもいい」から

脱却し、「自分はこう考える」を打ち出すことから始めよう。

問いを立てる、考える、わからないことは調べる、を地道にや

っていけば、恐れることはない。

(88p)

  

このブログ上でも、「決め」を打ち出す努力はしてきたい。

  

感覚で通じ合えないときは、修飾語禁止で話してみることだ。

修飾語に頼ると、どうしても事実関係が甘くなる。感治課長が、

「とことん」の4文字ですませようとしたコミュニケーション

に、理子さんは約120字の字数をさいている。修飾語に頼ら

ず、「いつ?だれが?何を?どうした?」で伝える。これなら、

背景が違う人にも、どんな人にもブレがない。

(99p)

  

これはブログを書く時にもこころがけたいと思います。

つい使ってしまう修飾語を減らしていきたい。

  

  

情報は、先に入った方が、あとの情報を規定する。

私たちは、イメージに惑わされ、情報に踊らされる。みな悪気

があるのではない。ただ、選ぶ側の疲れというか、持久力のな

さというか、何かを判断するのにかける時間、手間、意欲、粘

りが、すりへっている。みんな、忙しすぎるのだ。

(122~123p)

  

人との関係で、最初のイメージが大事だということです。

正直な理由です。

  

  

正論を拒むのは、人間の本能かもしれないと思うようになった。

正論は強い、正論には反論できない、正論は人を支配し、傷つ

ける。人に何か正しいことを教えようとするなら、「どういう

関係性の中で言うか?」を考えぬくことだ。それは、

正論を言うとき、自分の目線は、

必ず相手より

高くなっているからだ。

教えようとする人間を、好きになれない。相手の目線が自分よ

り高いからだ。そこから見下ろされるからだ。そして、相手の

指摘が、はずれていれば、それくらいわかってる、バカにする

なと腹が立ち、相手の指摘があたっていれば、自分の非が明ら

かになり、いっそう腹が立つ。

(126p)  

   

会議で正論を言われた時にはなかなか辛かったです。

こうやって説明されるとよくわかります。

やはり本能が拒んでいたのでしょう。

少なくとも、自分は正論を言いたくありません。

そのためには、相手と「問い」を共有し、

一緒に考えながら思いを言いたい。

  

  

望んでもいない相手に、正論をふりかざすのは、道行く人の首

根っこつかまえるような暴威だ。まして、あなたと対等でいた

い、あなたより立場が上でいたい、と思っている相手なら、無

理やりその座から引き摺り下ろし、プライドを傷つけ、恥をか

かせる。

だから、相手は、あなたの言っていることの効能を理解するよ

りずっとはやく、感情を害してしまう。理性より感情の方が、

ずっとコミュニケーションスピードが速い。相手は、あなたを

「自分を傷つける人間だ」と警戒する。正論をかざすことで、

あなたの相手に対する「メディア力」は下がってしまう。

(126~127p)

 

「理性より感情の方が、

ずっとコミュニケーションスピードが速い。」

こういう視点で会話を考える人もいるのですね。

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