「なぜ『通じない』のか」② 考える道具とは、そう、「問い」だ。
今日は令和2年1月5日。
前記事に引き続き
「あなたの話はなぜ『通じないのか』のか」
(山田ズーニー著/筑摩書房)より引用します。
「論理はニガテ・・・・」という人も。難しく考える必要はな
い。必要なのはこれだけだ。
意見 と なぜ
つまり、自分がいちばん言いたいこと(=意見)をはっきりさ
せ、なぜそう言えるのか(=理由)を筋道立てて説明していく。
ゴールは相手に「なるほど!」と思ってもらうこと、つまり
「説得」だ。「意見となぜ」は、論理的なコミュニケーション
の大原則だ!
(44~45p)
了解です。こうやって基本を押さえていきます。
「考える方法なら高校で数学の考え方を教わった」という人も
いるだろうけど、高校までの勉強の大部分は「暗記と応用」だ。
決められた一つの正解に近づくために、知識や法則を覚え、応
用する。暗記→応用→暗記→応用・・・・。そうではなく正解
が存在しない問題を、自分で考える方法を習ったことがあるだ
ろうか?
そこで今日、「考える道具」を持つことにしよう。なに、荷物
にはならないから、一つだけ持っていこう。考える道具はこん
なカタチをしている。
?
考える道具とは、そう、「問い」だ。
(49~50p)
さあ、本題に入ってきました。
論理で通じ合うには、「意見となぜ」と言った。自分が心から
明快な意見と、相手が納得のいく根拠を示すことだ。そのため
には「問い」を立てる力がどうしても必要だ。
意見も理由も、どこにも正解なんかない。「問い」というスコ
ップを使って、自分の内面を掘ったり、身の回りの現象・知識・
データを掘ったりして、自分で掘り当てるしかない。そのとき、
人は、自分の立てた「問い」に見合ったものしかつかめない。
「問い」がつまらないと、がんばって掘ってもつまらな「意見」
しか出てこない。
まずは、いい問いを発見しよう。
(57p)
「問い発見力を鍛える」方法の一つとして、
著者は「問いスクラップ」を提案しています。
用意するものは、スクラップブック・メンディングテープ・
はさみ・ペン。
新聞記事や雑誌、本を読んで琴線に触れた部分などを切り抜い
てスクラップしている人もいるだろう。要はそれと同じだが、
「問い」に着目するところがポイント。こんな風に。
1.面白い!と思った記事などを切り抜いて貼る。
2.その面白い考えは、どういう「問い」から出てきたのかを、
文中に書いてあれば線を引く。
3.文中に「問い」が書かれていなければ、「意見」から逆算
して割り出す。
日本語の文章では、問いが書かれていないことの方が多い。「
意見」は問いに対する答えだから、逆算すれば問いが割り出せ
る。例えば次の意見はどんな「問い」から出てきたか?
(意見)私は、岡山までなら飛行機で行きたいと思います。
もうおわかりのように、問いは「岡山までどういう交通手段で
行くか?」だ。(中略)
読んでいて目が留まる意見は、必ず裏に良い「問い」を持って
いる。意見から問いを割り出す訓練は、難しいけど力がつく。
(63~65p)
著作権上どうなのか心配ですが、私はブログ上で
新聞スクラップをやっていきたい。(すでにやっている)
その際、問いを探す実践はやっていきたい。
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