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2019年6月13日 (木)

「ドン・キホーテ」完読/ヒツジ飼いと石

  

今日は令和元年6月13日。

  

久々に本を完読。(最近は拾い読み多し)

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ドン・キホーテ」(ミゲール・デ・セルバンテス作/

草鹿宏訳/スズキコージ絵/集英社)

 

今年度は、授業で扱いました。

有名な話ですが、215ページの長編として読んだのは、

おそらく初めてだと思います。

最後は、ドン・キホーテさんはお亡くなりになります。

 

印象に残った場面・・・・・

砂煙をあげて移動するヒツジを群れを、

軍隊と勘違いして、果敢に突撃をするドン・キホーテ。

 

おどろいたのはヒツジ飼いたちで、

「危ねえからやめろ、やめろ。」

と、どなったが、ききめがあるはずがない。

とうとうヒツジ飼いたちは怒って、

腰につけていたこぶしほどの石を、

雨あられとドン・キホーテに投げつけた。

それにもかれは目もくれず、

砂ぼこりにまみれて、かけめぐりながら・・・

(中略)

そのとき、風をきってとんできた石の弾丸が、

ドン・キホーテの横っ腹に命中し、

あばら骨を二本へし折ってしまった。

(54~55p)

  

今回読んでい、石が武器になって、

ドン・キホーテは、何度か痛い目にあっています。

石が武器・・・今は滅多にありませんが、

日本でも、太平洋戦争の時代まで、

石を投げ合って争うことがありました。

「印地(いんじ)」「石合戦」と言ったそうです。

この記事で、そのことを書いたのを思い出しました。たぐります。

ここでも道草 初めて「タイムスクープハンター」を見る/印地(2010年7月21日投稿)

きっと、「ドン・キホーテ」の舞台であるスペインでも、

石は武器だったのでしょう。

  

ここで注目は、次の文章。

 

腰につけていたこぶしほどの石を、

雨あられとドン・キホーテに投げつけた。

 

石を拾って投げたのではなく、

腰につけていた?

それもたくさん?

 

これが疑問です。

 

「ヒツジ飼い 石」で検索すると興味深いことに行き当たります。

聖書の中に、ヒツジ飼いが投石で巨人を倒す話があったのです。

ヒツジ飼いは、ヒツジがオオカミやハイエナに襲われないように、

石を常備していたようです。

※参考:聖書の時代と風物 パレスティナの羊飼いの装備

  

  

調べていて、「スリング」という言葉に出合いました。

遠心力を利用した紐状の投石機のことです。

こんな映像がありました。

Photo_7

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Photo_12  

ヒツジ飼いが、このスリングを使ったなら、

ドン・キホーテはもっと大変だったでしょう。

  

  

 

いい道草ができました。

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