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2018年10月

2018年10月 6日 (土)

「40000回質問する」/好奇心は根を張ることなく枯れてしまう

 

今日は10月6日。

   

前投稿に引き続いて、

子どもは40000回質問する

(イアン・レズリー著/光文社)より。

  

グリーンマンは自分の子ども時代を振り返る。

 

もし、二番目に大きいヘビは何かと訊かれたら、

 

家にある百科事典を開き、わからなければ図書館で

  

ヘビの本を読んでみようと思ったかもしれない。

  

だがそれよりも、三年生か四年生くらいであれば、

  

答えのわからない疑問について微かにもどかしさを感じながらも、

  

そのままやり過ごしていたのではないだろうか。

 

こうしたもどかしさを瞬時に解消するインターネットは素晴らしいが、

 

問題もあるとグリーンマンは論じている。

 

 

「あらゆる疑問に徹底して効率的に答えを提示するインターネットは、

 

 その答えよりもっと貴重なもの、

  

 すなわち生産的なフラストレーションをもたらす機会を

  

 断ち切ってしまう。

  

 私の理解が正しければ,情報の扱いに慣れた子どもを

 

 育成することが教育の唯一の目的でもなければ、

  

 最大の目的でもないはずだ。

 

 教育とは、時間を費やすことで純粋な興味へと発展するような

  

 疑問で子どもたちを満たすことである。」
 

 

グリーンマンはインターネットが情報の空白を埋め、

 

それが好奇心を締め出しているようすを

 

的確に言い表している。インターネットにはミステリーをパズルに変え、

 

パズルを瞬時に答えが出る疑問に変える性質がある。  
 

子どもたちは、「美とは何か」といった漠然とした疑問に対してさえ

 

答えを探しだすことに慣れている。

  

インターネットは私たちが認知能力を働かせるまでもなく、

  

パズルを解決する。

  

その結果、私たちはみすみす認知能力を低下させかねない状況にある。

すで 述べたとおり、ストーリーテラーは手がかりを巧みに隠し、

  

読み手や視聴者の心に疑問を植えつける手法によって好奇心を刺激する。

 

お気に入りのテレビ番組の結末を先に聞かされて腹が立つのは、

  

知らないという心地よいもやもやした感覚を奪われてしまうからだ。

  

同じことは知識をめぐる旅についても当てはまるーーー

 

答えがあまりにも簡単に手に入ると、

 

好奇心は根を張ることなく枯れてしまう。

  

グリーンマンは鋭い警告をしたが、グーグルは検索のさらなる

  

効率化のためひたすら突き進んでいる。

 

いまやほかのウェブサイトを確かめてみるまでもなく、

  

ほとんどの質問に対してグーグルが答えを与えてくれる。

  

ミステリー小説でいうなら、犯人の名前を1ページ目でーーー

 

いや、実際のところ1ページ目を開くよりも先に 教えられるようなものだ。
 

グーグルは究極のネタバレ装置である。
 

テレビドラマ「LOST」の製作を手がけ、

『スター·トレック』シリーズの人気を再燃させた

 

プロデューサーのJ・J・エイブラムスは『ワイアード』誌に

  

掲載された記事のなかで、彼が「即時性の時代」と

  


「もちろん、ミステリーはいたるところにある。

  

 神はいるのか? これはミステリーだ。

 

 死んだら命はどうなるのか? これもミステリーだ。

 

 すみません、シャムワウ[テレビショッピングで人気の

 

 万能クロス]はどんな素材でできているんですか?

 

 これもミステリー。ストーンヘンジ?ピッグフット?

 

 ネス湖? ミステリー、ミステリー、ミステリー・・・・。

 

 それなのになぜだろう、これほどまでにミステリーに満ちているのに、

 

 まるで世界は解体されすべての要素が曝け出されている気がするのは。

 

 すべてのことから徹底的に神秘的要素が取り除かれたように

 

 思えるのはなぜなのか。

 

 今じゃ誰もが、何かにちょっと好奇心をもったら、

 

 あっという間に満足のゆく理解を手にできる。

 

 オリガミを折りたい? だったら今すぐグーグルで調べれば

 

 20万件はヒットする。モーリタニアの首都は?

 

 スティッキー・パンのレシピ?

 

 ヘアピンで自転車の鍵をこじ開ける方法?

 

 どれもこの文章を読むより短い時間で答えが得られる。」

 

 

 

 

たくさん引用しましたが、その中でも印象的な言葉は

 

これです ↓

 

  

お気に入りのテレビ番組の結末を先に聞かされて腹が立つのは、

  

知らないという心地よいもやもやした感覚を奪われてしまうからだ。

  

同じことは知識をめぐる旅についても当てはまるーーー

 

答えがあまりにも簡単に手に入ると、

 

好奇心は根を張ることなく枯れてしまう。

  


インターネットによって調べることが簡単になりました。

 

20年余り前、関東大震災の被服廠跡地での火災旋風を

 

調べた時がありました。

 

学校の図書館で調べ、地元の図書館で調べ、  

 

さらには東京の気象庁にも出向きました。

  

すぐにわからないもどかしさをかかえつつ、

  

出かけて調べることが面白かったです。

  

それをドラマに例えています。

  

「知らないという心地よいもやもやした感覚」を

 

味わうことが減ったというわけです。

  

確かにそうは思いますけど、その感覚を味わうことが

  

減ることで、人間にどのような変化が起こるのでしょう。

 

そこがまだ見えてこない。

  

全てがわかった気になって、好奇心が少なくなり・・・・

  

う~ん、どうでしょう?

  

  

さらに引用します。

  

  

本を読み、専門家に相談するのは、

  

グーグルで検索するより労力や時間がかかるし、

  

フラストレーションも大きい。

  

しかし、だからこそ私たちはより深く学ぶのだ。

  

ウィキペディアは正しく使えば学習を強力に支援してくれる道具である。

  

たとえば、中世の大聖堂の建築について、

  

あるいはスキャナーの原理について知ろうとするとき,

 

概要をつかみ、ほかの資料にあたる足がかりとして

 

ウィキペディアを利用するのなら、

 

知的好奇心を発揮していることになる。

  

ところが、簡単に回答が得られるデータベースとして

 

ウィキペディアを使うとすれば、

 

自分自身の学習する能力を退化させてしまうだろう。 

 

(111~112p)

  

  

 

インターネットで調べるのは、

 

「足がかり」とする発想は賛成です。

 

あくまでも、正確かどうかは不明な資料であって、

 

そこで満足してはいけないと思います。

 

 

引用ラスト。

  

  


さらには情報ツールのせいで、簡単に答えられない問題には

 

興味を失うようになる懸念もある。
 

かつて「検索する」という言葉は、

 

苦しみの伴う探究の旅に出ることを意味した。

 

そこには疑問がさらなる疑問を呼ぶという含みもあった。

 

途中で障害にぶつかり、道に迷い、

 

求めていた成果を得られないこともあるが、

 

旅の途中で何かしら学ぶことがあるだろう。

 

頭のなかでは「知覚の領域」が地図のように広がっているはずだ。

 

現在では検索といえば、キーボードで空欄に単語を

 

一つか二つ入力するか、音声入力するかして、
 

ほとんど瞬時に答えを得ることを意味する。
 

グーグルは検索の作業さえも過去のものにしようとしている。

 

創業者のラリー·ペイジとセルゲイ·プリンは、

 

2004年のインタビューで技術の未来を語った。

 

「検索機能は人間の脳に組込まれることに なるでしょう」

 

とペイジは述べている。

 

「何かについて考え、知識が不足していたら、

 

知識を自動的にダウンロードするのです」。

 

情報の空白がすべて満たされるというわけだ。

 

プリンはこう語る。「グーグルは最終的には、

 

世界中の知識を集めて人間の脳を補完する手段になると考えています」。

 

ペイジは未来を予測した。

 

「インプラント手術を受けると、あることについて考えるだけで

 

答えを教えてくれるようになるかもしれません」。

 

グーグルは好奇心に伴うもどかしさから、

 

あなたを完全に救うことを目指している。
 

2012年の『ガーディアン』紙のインタビューに対して、

 

グーグルの検索部門を統括するアミット·シンガルは、

 

ペイジとブリンと同じような表現を用いて同社のビジョンを

 

説明している。

 
「私たちはユーザーが、自分自身の思考と求めている情報の間に生じる、

 

 あらゆる摩擦を解消するために全力で取り組んでいます」。

 

シンガルがこのミッションに向かって献身的に努力していることは

 

グーグルにとって喜ばしいことだが、

 

人間の好奇心にとってはそうとも言い切れない。

 

好奇心は摩擦があってこそ成り立っているからだ。

  

情報の空白を埋めようとする苦労、不確実性、

 

ミステリー、無知の自覚。

 

こういった要素を前提として好奇心は存在している。
 

私たちは簡単に答えを得ることにすっかり慣れてしまい、

 

問いかけるコツを忘れつつある。
 

『ガーディアン』紙はシンガルにこう尋ねている。

 

ユーザーが検索語をもっと上手に入力することを覚えれば、

 

検索精度に磨きをかけるグーグルの努力は

  

より早く実を結ぶことになるのか?

「それが」とシンガルは肩を落として息をついた。

 

「逆なんですよ。機械が能力を高めると、

 

 むしろ質問はいい加減になるのです」

 

この引用のなかにも印象的なものがあります。

  

情報ツールのせいで、簡単に答えられない問題には

 

興味を失うようになる懸念もある。

 

なるほどそうなるかと思いました。

 

 

グーグルは好奇心に伴うもどかしさから、

 

あなたを完全に救うことを目指している。

 

 

 

そのことを思っただけで、情報が自動的に手に入る!

便利かもしれないけど、副作用がきっと起こると思える

未来です。 

技術の進歩が人間をどう変えていくのか。

今回の本で、少し答えに近づいたと思えますが、

私にとっては、このテーマはすぐに答えの得られない

「ミステリー」ですね。

 

「40000回質問する」/若いころの知識にすがって生きるようになる

今日は10月6日。

  

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子どもは40000回質問する

(イアン・レズリー著/光文社)より引用していきます。

  

ヘンリー·ジェイムズは、年齢を重ねるごとに

 

「純粋な知的情熱」を失ってゆく人間の性を嘆いている。

 

「私たちはそれ[知的情熱]が飽和点に達すると均衡状態に移り、

 

ほとばしるような強い好奇心を抱いていた

 

若いころの知識にすがって生きるようになる」。

 

教育心理学者のスーザン·エンゲルによれば、

 

好奇心は早くも四歳ごろから衰え始める。

 

大人になると疑問をもたなくなり、

 

しだいに多くの固定観念に縛られるようになる。

 

ヘンリー·ジェイムズはそのことをこう表現した。

  

「打算のない好奇心は置き去りにされ、

  

知性のわだちや水路は固定されてしまう」

 

好奇心の衰えは、脳の発達過程に原因がありそうだ。

  

幼児の脳は大人の脳より小さいが、

 

大人よりはるかに多くの神経結合を形成している。

  

ところが配線は混沌としていて、

 

大人の脳に比べて神経細胞同士のつながりが非効率的だ。

 

したがって、幼児が外界を認識する能力は無限であると同時に、

 

ひどく無秩序である。

  

子どもたちは周囲の環境からさまざまな情報を集めながら、

 

有益かつ信頼性の高い法則を見いだし、

  

それが強化されて知識や信念となる。

  

その過程で情報が神経経路を伝わる速度は増し、

  

信号の受け渡しは円滑になるが、あまり使わない経路は退化していく。

  

庭に茂りすぎた草花が刈り取られるように、秩序が確立されていくのである。

 

(75~76p)

 

  

  

好奇心の衰えは必ずしも悪いことではない。

  

社会人として常識的に振る舞うには、

  

むしろ必要なことでもある。

  

好奇心に流され、次々とやって来る刺激に

  

いちいち反応するわけにはいかないからだ。

  

コンピューター開発の分野では、

  

設計者はシステムの効率を可能性の「探索」と「活用」の両面から考える

 

ーーーー未知の可能性をどこまでも探索すれば

  

システムの信頼性は高まるが、効率の観点からは、

  

発生する可能性が高い状況に的を絞り、

 

すでにある資源をできるだけ活用したほうがよい。

  

赤ちゃんは子ども時代を経てやがて大人になるまでに、

  

過去の探索によって獲得した知識を活用するようになる。

  

ところが歳を重ねると、活用するばかりになるーーーー

  

蓄積した知識や若いころに身につけた思考習慣に依存し、

 

知識を増やすことも、習慣を見直すことも少なくなる。

  

要するに怠け者になってしまうのだ。

 

(76p)

   

それじゃあ面白くない、最後はそう思って読んだところです。

 

 

自信過剰は好奇心を損なうが、

  

自信がまったくないときもやはり好奇心は働かない。

  

心理学者のトッド·カシュダンは

  

「不安と好奇心は相反するシステムである」と表現する。

  

恐怖は好奇心を押し殺す。

  

肉体的に、もしくは精神的 ひどく不安定な環境で育ってきた子は

  

学校で好奇心に欠けるように見えることがよくある。

  

生きるのに精一杯でそれ以外のことに意識を集中できないからだ。

  

そういう子どもは、誰が自分の味方で誰がそうでないかを判断し、

  

自分の世話をしてくれる大人や、あるいは世話をしてくれない

  

大人から最悪の仕打ちを受けずにすむ方法を考えなくてはならない。

 

それによって彼らの認知資源は使い果たされ、

  

探索を楽しむ余力がほとんど残っていないのだ。

 

(88p)

 

だれもが好奇心をもつとは思ってはいけない。

それどころではない子どももいます。

教師は子どもの状態を考慮しなくてはならない。

  

以前、ブログで、この本について書いたのは・・・

ここ ↓

ここでも道草 3種の好奇心/「拡散的好奇心」を「知的好奇心」へと移行させる(2018年9月17日投稿)

  

 

引用のつづきは、次の投稿で。

関心のあるインターネットですぐに回答が出る弊害について。 

2018年10月 3日 (水)

ドラマ「聖徳太子」・・・「高御座」に関するニュース

 

今日は10月3日。

  

前投稿に引き続き、

2001年11月10日放映のドラマ「聖徳太子」より。

 

額田部皇女(ぬかたべのひめみこ)が大王に即位するシーン。

Rimg0509  

聞き書きします。

 

ナレーター:592年12月。額田部皇女が、

  大王の高御座(たかみくら)に着いた。

  後に「推古」と称される女帝の誕生であった。

   

ここで注目は「高御座」です。

 

どのようなものか。

コトバンクから引用。

 

古代以来,大極殿(だいごくでん),紫宸殿(ししんでん)などに
 
設けられた天皇の御座(おざ)。
 
転じて,天皇の皇位をもさした。
 
『古事記』『日本書紀』にもみえ,それぞれ「天津高御座」
「壇場 (たかみくら) 」の字をあて,
 
即位、朝賀などの大礼(たいれい)の際,
  
天皇は高御座に着くのを例とした。
  
御座は,黒塗り2壇 (現在のものは3壇) の上に
 
八角形の屋形を設置し,屋根に鳳形の飾りをつけたもので,
 
現在は京都御所の紫宸殿におかれており,即位の際にだけ用いられる。

 

最近、「高御座」がニュースに登場していました。

東京新聞 TOKYO web

 引用します。9月28日夕刊。

  

高御座が皇居に到着 来年10月、即位儀式の準備

 

皇太子さまが天皇即位後の来年十月に

「即位礼正殿の儀」で登壇する高御座(たかみくら)と、

新皇后の雅子さまが使う御帳台(みちょうだい)が二十六日、

京都御所(京都市)からトラックで皇居(東京)まで輸送された。

宮内庁は来年三月までに漆の塗り替えや装飾の修復を終え、

九月に即位式会場の宮殿「松の間」で組み立て作業を行う。

高御座は歴代天皇の即位式で皇位を象徴する御座として用いられ、

普段は京都御所に常設されている。

輸送にあたり、美術品を扱う運送会社がトラック八台に積んで、

東名高速道路などを通って同日午前、皇居・乾門に到着した。

高御座は天孫降臨神話に由来するとされ、

二十八年前の天皇陛下の即位式の際は、

憲法の政教分離原則に反するとの批判が出た。

過激派が高御座を攻撃対象としたため、

自衛隊のヘリで秘密裏に京都から東京まで空輸した。

宮内庁は「今回は当時と情勢が異なり、平穏になった」として

民間業者に陸送を依頼した。

  

動画も・・・


YouTube: 新天皇の即位の礼に使われる高御座などが皇居に到着(18/09/26)

Photo

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来年、新天皇が高御座に着くシーンは見たいですね。

 

 

推古天皇の頃から行われている儀式が、

実際に行われます。

それを見ることができそうなのは、

社会科教師としては幸運であり、楽しみです。 

  

 

ちなみに、2010年に奈良平城宮跡・大極殿にある

高御座を見ていました。復習しておきます。

ここでも道草 日帰りで奈良へ4・・・高御座(たかみくら)(2010年8月10日投稿)

 

ドラマ「聖徳太子」・・・ビックリの共演

今日は10月3日。

  

聖徳太子のことを教える時に使ったのが、

17年前の2001年11月10日放映の

ドラマ「聖徳太子」です。

17年前のこのドラマには、

次のような俳優さんたちが出演していました。

 

Rimg0500  

緒形拳さん。2008年に亡くなっています。

 

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宝田明さん。現在84歳。この時57歳。

  

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浅利陽介さん。この時14歳。

 

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戸田恵梨香さん。この時13歳。

 

ドラマ「コードブルー」に出演している浅利さんと戸田さんが、

何とこのドラマで、子役として共演していました。

ビックリです。

Rimg0504

 

2010年の記事で使った写真です↓

20080913a_jpgここでも道草 ドラマ「コードブルー」が始まる(2010年1月11日)

浅利さんと戸田さんが前を歩いています。

     

  

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今田耕司さん。この時35歳。

あまり今と変わりません。

  

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本木雅弘さん。この時36歳。

聖徳太子を演じました。

  

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↑ 崇峻天皇(すしゅんてんのう)が暗殺された後、

次の大王(天皇)を決める話合いのシーン。

左から聖徳太子、蘇我馬子、

そして額田部皇女(ぬかたべのひめみこ)。

演じているのは松坂慶子さん。この時49歳。

 

額田部皇女は、蘇我馬子から次の大王になるように

要請を受けます。

額田部皇女は、私が大王になるなら、

聖徳太子を「摂政」とすると言い、

聖徳太氏もそれを受けます。

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蘇我馬子は、聖徳太子が台頭してきたのを

良しとしていなかったため、しぶしぶ了承します。

 

額田部皇女が大王に即位し、後の推古天皇となります。

その即位の式については、次の投稿で。 

  

2018年10月 2日 (火)

蔵出し!とことん歴史紀行/「入水自殺」 蘇生の家

 

今日は10月2日。

  

昨日の投稿に引き続いて、

6月11日に放映された「尾上松也 蔵出し!とことん歴史紀行

西郷隆盛 維新の英雄 波乱の人生」より。

  

西郷隆盛が月照と錦江湾に入水するシーン。

 

番組はやってしまいました!

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「入水自殺」

 

以前「入水」について調べたことがありました。

ここでも道草 大河ドラマ「西郷どん 17 西郷入水」より(2018年5月11日投稿)

 

この時に書いた記事を一部再掲。

  

最後に「入水」の読みについて。

「にゅうすい」と思い込んでいましたが、

「じゅすい」でした。

意味は「水中に身を投げて自殺すること」

「入水」の中に「自殺」の意味を含むため、

「入水自殺」というのは誤りだそうです。

  

「入水自殺」は誤り。

  

ここに番組を録画して、写真に撮り、ブログに載せて、

こうやって誤りを指摘する者がいます。すみません。

  

 

注目は次の場所です。

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このような家があるのですね。

  

具体的にどこにあるか探しました。

参考にしたのが、このサイト ↓

鹿児島県観光サイト どんどんかごしまの旅 西郷隆盛蘇生の家 

 

ここに緯度と経度がありました。

31°37'27.8"N 130°35'24.8"E
  
 
緯度と経度が分かれば、グーグルアースとストリートビューで
 
迫ってみたいです。
  

Photo

  

Photo_2   

 

またいつか行きたい場所。

見逃した番組「本證寺」、見逃さなかった番組「広開土王」

 

今日は10月2日。

  

毎週水曜日に「ザ・テレビジョン」or「TVガイド」を購入して、

週末にページを開けて見るときにはワクワクします。

次週はどのような番組が用意されているのだろう。

どれだけ私の好奇心のアンテナに引っかかるだろう。

そんな思いでページを開きます。

  

忙しかったので、9月29日(土)の夕方になって、

TVガイド 中部版 2018 9.29→10.5」(TOKYO NEWS発行)

をやっと開きました。

この番組が目に入りました。  

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本證寺!

以前、行ったことがある寺です。

ここでも道草 本證寺に行ってきました/平和でした(2018年2月24日投稿)

「9月29日、今日だ!」

時刻を見たら、午後6時!

残念。

再放送はないようです。

見逃した!

番組のHPからその内容を垣間見ることしかできません。 

ウドちゃんの旅してゴメンHP

引用します。

  

(前略)

そして無事に「本證寺」に到着。

そこは1206年創建といわれ、1500年代には

三河一向一揆の舞台となり100名以上の

武士門徒がいたんだそう。

鼓楼(ころう)や土塁を備え、周りにお掘を配した

城郭伽藍(じょうかくがらん)といわれる形式の

珍しいお寺で、2015年には国指定の史跡となった場所。

お堀には蓮が植えられており、見頃は終わっていましたが、

それでもウドちゃんを待っていてくれたように、

咲いている蓮の花を見て感動。(後略)

  

  

この番組は10月4日放映。

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授業では、好太王(広開土王)碑の写真と文章を

紹介する程度。 

資料集「中学歴史資料集 学び考える歴史」(浜島書店)の

写真です ↓

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したがって好太王のイメージでは、

人間ではなく、石碑?でした。

でも、このドラマを見ることで、

好太王のイメージが人間になりそうです。

  

もちろん、録画セットしてあります。

皆さんもいかがですか?

 

2018年10月 1日 (月)

蔵出し!とことん歴史紀行/キヨッソーネが描いた西郷隆盛

 

今日は10月1日。

 

前投稿に引き続いて、

6月11日に放映された「尾上松也 蔵出し!とことん歴史紀行

西郷隆盛 維新の英雄 波乱の人生」より。

 

西郷隆盛の肖像画について。

 

西郷は自らの姿を写し取る肖像画や写真が嫌いで、

何も残っていません。

明治天皇がお求めになった時でも、

お断りしたという逸話があるほどです。

  

一番世に出回っている肖像画がこれ ↓

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イタリア人のキヨッソーネ作です。

キヨッソーネは西郷の死から6年後に描きました。

キヨッソーネは、日本で紙幣や切手の図案を

製作する仕事をしていました。

ただ、キヨッソーネは西郷と面識がありませんでした。

 

肖像画を描くにあたり、参考にしたのが弟の西郷従道と

従兄弟の大山巌です。

この絵は西郷に似ているのでしょうか?

残念ながら、もう判定ができません。

でも、表舞台で活躍した人。

だれか本人に気がつかれないように肖像画を

描いていないのでしょうか?

  

キヨッソーネ。

とても有名な肖像画を描いています。

weblio辞書 エドアルド・キヨッソーネより

 

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明治天皇

  

  

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大村益次郎

  

2人とも、ずっと私はこの絵のイメージです。

いや、中村梅之助さんのNHK大河ドラマ「花神」の

大村益次郎もインパクト強し! 1977年の作品でした。

C7cntg3v4aayv51 いかめしさんのツイート

 

でも梅之助さんのいでたちは、

キヨッソーネの肖像画を参考にしています。

おでこが素晴らしい。

  

 

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西郷隆盛の名前は、本当は「西郷隆永」であって、

「隆盛」は父親の名前だという紹介がありました。

2010年の記事を思い出します。

復習しておこう。

ここでも道草 歴史秘話ヒストリア「西郷隆盛」(2010年10月31日投稿)

 

  

蔵出し!とことん歴史紀行/1914年桜島大噴火 桜島大根

今日は10月1日。

  

いい1か月にしたい。

  

6月11日に放映された「尾上松也 蔵出し!とことん歴史紀行

西郷隆盛 維新の英雄 波乱の人生」を見ました。

2014年4月に放映されたものを再編集したものだそうです。

  

印象に残った場面をピックアップします。

  

桜島の話。

  

Rimg0472

桜島の標高は1117m。

私は大学生の時に、桜島の周囲を自転車で走りました。

そんな思い出のある場所。

  

かつてはその名の通り島でした。

Rimg0474  

島でなくなったのは1914年の大噴火で、

島ではなくなりました。

Rimg0475  

Rimg0476  

大噴火で出た溶岩で、大隅半島と陸続きになりました。

つまり、西郷隆盛が生きて、この桜島を見ていた頃は、

島だったわけです。

西郷隆盛の亡くなったのは1877年。

  

↓ この光景は懐かしい。

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Rimg0478  

火山灰で埋もれた鳥居です。

1914年の大噴火の時の火山灰です。 

 

桜島大根を作っている農家の人とも話した覚えがあります。

どこから来たのと聞かれて、

隣町の「豊橋市」と言ったら、どこだかわかりませんでした。

「名古屋市」と言って、わかってもらえました。

遠い場所に来たんだなあと感じました。

 

番組でも桜島大根を作っている農家の人が出ました。

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大きな桜島大根。

ギネスブックにも載った世界一大きな大根です。

大きいものでは20キロを超えるそうです。

坂元さんが、掘り出したばかりの大根を、

かじりました。梨の味だそうです。

  

ただ調べていて、

遠いと思っていた愛知県とつながる話がありました。

桜島大根の祖先が、愛知県あま市付近で作られている

方領大根だという説があるそうです。

それはびっくり。参考:Wikipedia 桜島大根

 

今年はあま市方面に出張することがあるので、

何か現地で調べてみたいです。

参考:Gene Bank 伝統野菜の紹介 方領大根 

参考:あま市HP 方領大根 

  

最近の写真

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楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉