豊橋市大村町大賀里にあるバス停「大蚊里」
今日は令和7年12月7日。
豊川市と豊川市の境付近の地図です。
地図中の赤丸付近に、虫の名前の入ったバス停があります。
いつも気になっていました。
そのバス停を見るのは、いつも自動車の運転中なので、
撮影をしたことがありません。
今回、グーグルアースのストリートビュー機能で、
そのバス停の写真をスクリーンショットしてみました。
右に行けば豊川市です。
「大蚊里」とあります。
読み方は「おがさと」
豊橋市大村町の字(あざ)地名です。
「蚊」の字を含むのは異色だと思います。
なので気になりました。
もう一点、気になった理由は、
近くの交差点の信号機の横の看板には「大賀里」とあるのです。
これもグーグルアース・ストリートビューの写真を転載。
「大蚊里」に「大賀里」?
これも気になっていました。
このサイトから引用します。
大村の西にある。三河国吉田領人馬役割帳(島原市本光寺蔵)に載る慶
長九年(一六〇四)の検地では、「大狩村」として高一九三石余。
近世以降は大蚊里村と記すが、いまはこの区域に大賀里の文字を使っ
ている。
やはり「蚊」の字は嫌われ、めでたい「賀」の字に変えたのですね。
でもまだ名残があるわけです。
日本には「蚊」の字が入った地名はあるようです。
一つだけ紹介。
金沢市蚊爪町。Googleマップの地図です。
「かがつめ」と読みます。難読です。
盛岡浩さんという方が、記事を書いています。
サイトから写真を転載。
森岡さんによると、「蚊」のつく地名はあったそうです。
引用します。
「蚊爪」は「かづめ」ではなく「かがつめ」と読む。もちろん蚊に爪
などあるはずもなく、「かがつめ」という地名に対する当て字である。
江戸時代には「加賀爪」と書いていたという。
「かが」とは草地などを指す言葉で、「つめ」は「詰め」で何かの場所
の端のこと。ということは、「かがつめ」は草地の端ということにな
る。素直に漢字にすると「加賀爪」だが、あえて「蚊爪」と「蚊」と
いう漢字を使っている。
実はかつては「蚊」を使う地名は「蚊沼」(群馬県)「蚊谷」(福井県)
「蚊野」(三重県・滋賀県)「蚊屋」(鳥取県)蚊居田(高知県)「蚊焼」
(長崎県)など各地にあり、このうち土佐の蚊居田には蚊居田城があり、
城主は蚊居田氏であった(現在の地名は南国市里改田・浜改田)。
面白い。
蚊居田氏までいたのですね。
蚊に対するイメージは、今とは違っていたのではないだろうか。






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