2013夏の研修5.行動することでやる気が出る
今日は8月3日。
「夏の研修」4回目は、昨日8月2日。
メンタルヘルス子ども理解セミナー
演題「自閉傾向/ADHDへの対応をヒントに
子どものやる気の出し方・出させ方を考えます」
講師 NPO法人メンタルぷらす協会Reforest理事長麓聡一郎さん
会場は横浜市のウィリング横浜↓
横浜まで奥さんと一緒に自動車で行ってきました。
行きは新東名。帰りは東名で。
セミナーは午前だったので、午後はちょっと横浜観光。
その横浜観光については後日書くことにして、セミナーの内容をまとめます。
ここに書くことで、血や肉になるように。
このセミナーは、昨年三重県で聞いた内容と同じでした。
参考:ここでも道草 メンタルヘルス[子ども]理解セミナー報告1・・・ADHDとジャイアン(2012年8月4日)
:ここでも道草 メンタルヘルス[子ども]理解セミナー報告2・・・アスペルガー・高機能自閉症・自閉症の違い(2012年8月8日)
:ここでも道草 メンタルヘルス[子ども]理解セミナー報告3・・・前頭葉・言語脳を鍛える(2012年8月8日)
:ここでも道草 メンタルヘルス[子ども]理解セミナー報告4・・・肯定語で注意する理由(2012年8月10日)
:ここでも道草 メンタルヘルス[子ども]理解セミナー報告5・・・信頼ポイント(2012年8月27日)
:ここでも道草 無駄のない映画「ギルバート・グレイプ」(2012年8月27日)
いい機会だったので、読み直してみました。
多くの内容は昨年と同じでした。
それはそれで、2回聴くことで、より自分の体に染み込んできた感じがします。
昨年とは違うことをここに書いていこうと思います。
〇2013年にDSM5が出ましたが、それまでの歴史について。
1952年・・・DSMⅠスタート
1968年・・・DSMⅡ
1980年・・・DSMⅢ
1994年・・・DSMⅣ
2000年・・・DSMⅣ・TR
※このように変遷してきたのですね。DSM5になって、
「なぜかアラビア数字?」と麓さんが言っていました。なるほど、なぜ変わったのでしょう?
〇DSMⅣ・TRでは、自閉症スペクトラム障害の発症は7歳までとありましたが、
DSM5では12歳までに発症と変わっていた。小学生のうちは発症の可能性ありということ。
〇自閉症の特徴・・・常同行動。自分を落ち着かせつために行う。
定型発達の人もやっている。貧乏ゆすり、手で鉛筆を回す他
〇自閉症の特徴・・・相手の立場に立って考えることができない
「サリーとアンの課題」を麓さんが紹介してくれました。
前日、永田雅子先生も紹介してくれました。
この機会に、この課題をブログに書いておきたいです。
サリーはぬいぐるみを赤い箱の中に入れました。 そして部屋を出ていきました。
その部屋にアンが入ってきて、赤い箱の中にあったおぬいぐるみを見つけ、
それを取り出して青い箱の中に入れました。 そしてアンは部屋をでていきました。
起きたことを知らないサリーは部屋にもどってきました。
サリーは赤い箱と青い箱のどちらの箱からぬいぐるみを取り出そうとするでしょうか?
(結果) 正解は「赤い」箱ですが、 自閉症の場合、
お菓子が現在どこにあるのかという事実に注意がいくので、 「青い」箱と答えます。
「サリーにとってお菓子はどこか」とサリーの立場になって考えることが難しいのです。
〇ワーキングメモリーは鍛えましょう。体を鍛えるだけでなく、脳も鍛えよう。
※ここでもワーキングメモリーを鍛えることが出てきました。2学期はもっとやるぞう。
〇長嶋茂雄さんのこと。
脳梗塞で左脳がやられた。だからミスター長嶋は、右手をポケットに入れている。
右半身が麻痺している。左脳に言語を司るところがあるので、言葉が不自由。
しかし、ミスターはよく話していた。すごいことだと麓氏。
〇やる気→行動 の逆もあり
行動することで、やる気を促す(側坐核が動く)ことがある。(作業興奮)
このセミナーで忘れてはならないことは次のことかな。
昨年の三重でも麓聡一郎さんが言っていたことです。
〇ADHDは相手の気持ちが理解できやすい。わかっているけどやめられないのがADHD。
それなのに注意をし続けたりすると、二次障害が起こる。
〇ほめて信頼ポイントを貯めろ
・信頼ポイントの貯め方(信頼ポイントの高い人からのアドバイスは、影響を受ける)
・当たり前はすごい・・・普通をほめる
・確証も裏付けもいらない・・・独断でほめる
(人をほめる時は、世界を敵に回してもいい。世界が何と言おうと、君は〇〇だとほめる)
・間接的にほめる
この気持ちは忘れないようにしたい。
麓聡一郎さんの話は、8月6日に豊橋市でもう一度聴けます。
セミナーがまたあります。楽しみです。
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