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2012年8月 8日 (水)

メンタルヘルス[子ども]理解セミナー報告3・・・前頭葉・言語脳を鍛える

今日は8月8日。

前投稿のつづき。

平成24年度 メンタルヘルス[子ども]理解セミナー

「アスペルガー/ADHDへの対応をヒントに

子どものやる気の出し方・出させ方を考えます」

講師:麓 聡一郎

  

セミナーの報告のつづき

  

アスペルガーの学習スタイル

視覚で理解する。「リンゴ」の絵を見て、「リンゴ」という名を思い浮かべるのは速い。超特急。

・「リンゴ」という言葉から、「リンゴ」の絵を思い浮かべるのは手間がかかる。

・行き詰ると、「NO‐GO」状態になってしまう。他の手を使ってゴールを目指すことができず

・感覚刺激の偏り・・・過敏で一斉に受ける。選択して受けることができない。

・次のように思ってしまう。

 「自分が知っている=相手も知っている

 「自分が興味がある=相手も興味がある

・ワーキングメモリーの衰え・・・すぐに忘れる。一度にたくさんの指示は無理

      

   

アスペルガー理解の大前提

行動を分析するな。安心・安定を求めるために、反射反応をしているだけ。(不適応行動の理由を探らない)

脳は視覚が優先

 目で見た情報は、頭の背後「後頭葉」に入る→海馬→側頭葉(情報の冷蔵庫)

 側頭葉の情報を、前頭葉に持ってきて料理をする。まずは視覚。

・前頭葉の役割・・・情報の管制塔/思考する 感情の発露/欲求のブレーキ 我慢

・バスガイドさん「右手をご覧ください」と言って、説明している。これがいい。

    

  

前頭葉を刺激して、鍛えるといい。

・前頭葉があるから、姿勢が良くなる。その逆の姿勢を良くすることで、前頭葉を改善する発想。

・リズムよく歩く/姿勢を良くする/音読する/よく噛む/文字を書く/手を使う

 /一輪車などでバランス感覚を磨く/単純計算をする そろばん

   

    

言語脳を鍛えるといい。

・言語脳・・・前頭葉のブローカ中枢(言葉を発したり文字を書いたりするときに活発になる)

        側頭葉のウェルニッケ中枢(話し言葉を聞いて理解するための機能がある)

・語彙を増やそう。

・ここで講師の先生が、いろいろな雨の名前を紹介してくれた。

 【小糠雨(こぬかあめ)】=春先に降る霧雨。

 欧陽菲菲の「雨の御堂筋」の冒頭は、この雨が登場すると教えてもらいました。

 さっそくyoutube。

 

 確かに。

  

 【洗車雨(せんしゃあめ)】=七夕の前日の7月6日の雨

 彦星が織姫と会うために、乗っていく牛車をせっせと洗い、磨きをかけます。

 そのときの水しぶきが雨となったそうで、そこから洗車雨。こりゃあ面白い。

   

 【肘傘雨(ひじかさあめ)】=肘を頭の上にかざして笠のかわりとする以外にしのぎようがない雨の意。にわか雨。

  

 うまいこと言うねえ~。

 

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