« 2009年9月 | メイン | 2009年11月 »

2009年10月

2009年10月17日 (土)

火鉢6/五徳はどっちを上にして使うか

今日の昼過ぎに、担任している子どものおじいさんに会いに行きました。

火鉢の使い方を実際にやってもらい、勉強するためです。

Pa170014_5   

   

   

普通は他の場所で火をおこして炭に火を移すそうで、

今日は私がその準備をしていなかったので、

火鉢を中で直接火を起こして、上の写真のように炭に火を移してくれました。

今日は天気が悪くて、寒い日だったので、

炭のぬくもりはありがたかったです。

    

Pa170018 Pa170019

   

   

   

これは火鉢の中に入れて使う「五徳(ごとく)」と呼ばれるもの。

上の写真のようにどっちを上にして使うか?。

学校の先生たちで意見が分かれましたが、

右のように爪を上にして使います。

湯を沸かしたり、網を置いて焼いたりなどいろいろ役に立ったことから、

「五徳」というありがたい名前がついたと聞きました。

しかし、調べてみるとこんな話がありました。

    

次のサイトからの引用です。

「わたしの楽しいインテリア」http://www4.airnet.ne.jp/sakura/interior/tripod.html

   

五徳の初めの形は,物をのせる輪が上にあって,

足が下についた椅子や三脚のようなものでした。

なぜ三脚かというと,三本足はどこに置いてもガタつかないからで,

古くは竈子(くどこ)と呼ばれたもので ,

中国の古い器物・鼎(かなえ)などに見られる形に由来するもので した。

五徳が登場したのは安土桃山時代頃の日本だといわれています。

茶道の始まりと共に室内で用いる小型の炉「茶炉」又は「風炉」があらわれ,

竈子(くどこ)をそのなかに入れて使うようになりました。

ところが,輪が上にあると新しい炭を追加したりする時邪魔になります。

それで,輪を下にして柱を上にして使うことにしました。

そうして,足の形も棒のようにまっすぐであったものを爪をつけて,

鉄瓶などが安定するような形にしたのでした。

このとき,くどこを逆にしてごとくと呼び, 「五徳」の字をあてたのだというわけです。

   

なるほど。ありうるありうる。

面白い話はあちこちにありますね。

   

946df8ca   

   

   

※「囲炉裏本舗」http://7rinhonpo.jp/archives/51147680.htmlより

この写真の五徳が4700円でした。けっこう高い。

2009年10月16日 (金)

イヌマキの果托/下弦の月と金星 他

あれやこれやうちます。

校庭の木の報告を少々。

ナンキンハゼは台風18号の影響か、葉っぱがいかれてしまい、

おそらく紅葉は無理。色づく前に落ちてしまうでしょう。

楽しみにしていたのになあ。残念。

実には変化が起きています。

殻がはじけて、中から白い部分が現れました。

写真は10月13日撮影。

Pa130005_4

Pa130001

      

      

       

    

イヌマキに実が熟してきました。

正確には果托(かたく)が赤くなってきました。

さっそく食べました。

十分おいしかったのですが、

もっと紫色になって、さらにおいしくなると教えてもらいました。

それは楽しみ。10月13日の写真。

Pa130006   

   

   

    

通勤路の横の田んぼ。

台風18号で倒された稲がありました。

よく見ると、外側の稲は頑張っています。

風に強い品種を植えてあるのでしょうか。

写真は10月14日撮影。

Pa140017_2Pa140018   

   

   

    

今朝(10月16日)の写真。

金星と下弦の月の競演。

Pa160006    

    

    

とても細い月です。新月は10月18日。

金星のすぐ上に土星。下に水星があるそうですが・・・わかりませんでした。

上弦の月と下弦の月はややこしい。

月が沈む時の弦の位置が上だと上弦の月。

弦の位置が下だと下弦の月。

これから満月になる月が上弦の月。

新月になるのが下弦の月。

今のように、朝早く出て昼に沈むのは下弦の月。

復習しました。

   

以上、いろいろうちました。

今日も1日頑張ろう。

    

2009年10月15日 (木)

火鉢5/灰と火箸のこと

前投稿で、火鉢には稲ワラの灰がいいとありました。

調べたところ、稲ワラの灰のことを「ワラ灰」というそうです。

炭をしまうときに使う炭俵が古くなると、燃やして作ることもあるようで、

無駄のない使い方だなと思いました。

灰を作って販売している店もあり、

次のような店のサイトもありました。

「灰屋」http://www.e-hai.e-ichihara.jp/osusume.htm

ちゃんとこういう店があるのですね。(ちょっと更新がご無沙汰しているようですが)

   

先日の投稿でも紹介した「囲炉裏本舗」のサイトにも火鉢の灰のことが書いてありました。

http://7rinhonpo.jp/archives/cat_1422642.html

このサイト、 たくさん蘊蓄を語ってくれます。

ワラ灰は通気性がよく、火鉢の中で少量の炭を消さずに燃やすのに適しているようです。

     

灰をならしたり、炭を移動させるのに使うのが火箸

これも火鉢には不可欠な道具です。

授業で使いたいと呼びかけて、現在(10月14日)までに集まった火鉢の写真です。

Pa140022_4 Pa140023_3 

       

    

    

火鉢に小さな穴が開いているものがありました。

何のための穴かなと思っていましたが、これは火箸をさしておく穴でした。

ここにもささやかな工夫が。

2009年10月14日 (水)

火鉢4/なぜ火鉢の灰は必要か

次の本を読んだ。

火と炭の絵本 炭焼き編 (つくってあそぼう) 火と炭の絵本 炭焼き編 (つくってあそぼう)
すぎうら ぎんじ

農山漁村文化協会 2006-04
売り上げランキング : 266713

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

出だしがいい。

   

炭は、火を保つための燃料だ。

石油やガスが使われるようになるまで、

日本で燃料といえば、薪と炭だったんだ。

なかでも、炭は、火が長持ちし、煙も出ないから、

とても便利な燃料だ。木造家屋で、煙突がつくりづらい日本では、

暖炉よりも、炭を使った火鉢のほうが、

日本の風土によくあっていたんだね。

日本では、炭の文化が芸術の域にまで達したんだよ。

自分で炭焼きの体験をしながら、そうした炭の世界をのぞいてみよう!(1p)

   

そうか、暖炉よりも火鉢が日本向きだったんだ。

なるほどと思える文章。

社会科の授業で火鉢を取り上げて良かったと思えてきた。

   

    

読んでいくと、かねてから疑問に思っていた「なぜ火鉢に灰が必要か」書いてあった。

灰で炭の火力をコントロールしたようだ。

こう書いてあった。

   

囲炉裏や火鉢には、ロセン(灰ならし)や火箸などの道具が備えてあって、

それらの道具で、じょうずに灰で火をコントロールしていたんだ。

炭は、灰のなかに埋められると、ゆっくり、ゆっくりとしか燃えないんだ。

夜の炭火をいかに、じょうずに朝までもたせるか、

それが、おかあさんのテクニックだったんだ。

むかしは、家の中で火を絶やさず守ることが、

おかあさんの重要な仕事のひとつだったんだね。

灰は稲ワラの灰がいちばんとされているよ。(3p)

    

これと同じ内容の文章は、次の「学習指導案サンプル」でも見かけた。

www.geocities.jp/ssc_line2000/deta2000school/11.doc -html

   

昔の人々は,毎朝毎時,いちいち薪から火おこしをする手間はとっていなかった。

そうすることよりももっとよい知恵(工夫)として,

夜,寝る前に灰の中に炭を埋め,翌朝までもたせ

翌朝はそのわずかな種炭からかまどの火を焚いたり,火鉢を使ったりしていた。

   

火鉢の灰がそのような役割をしていたかわかった。

勉強になった。

    

    

    

2009年10月13日 (火)

火鉢3/火鉢の値段

もし今火鉢を買うとしたら、いくらくらいかかるのだろう。

「ちびまる子ちゃん」の中で、小杉君が火鉢を買ったのを読んで興味を持ちました。

子どものこづかいで買えるの?

    

※参考にしたのは「囲炉裏本舗」サイトhttp://7rinhonpo.jp/archives/50257582.html

  

「丸火鉢24㎝」灰付き・蓋付き MH-24NH 9,600円(税込・送料別)灰7L付

「丸火鉢33cm」灰付き・蓋付き MH-33NH 13,700円(税込・送料別)灰13L付

「丸火鉢39㎝」灰付き・蓋付き MH-39NH 22,300円(税込・送料別)灰18L付

1a3c2857 564651ff
   

   

   

「丸火鉢45㎝」灰付き・蓋付き MH-45NH 27,300円(税込・送料別)灰25L付

   

小杉君はお年玉もつぎ込んでいました。

それならばどうにかなる金額かなと思います。

  

他のサイトには、小ぶりの火鉢が3000円台というのもありました。

ピンキリですね。
   

  

火鉢2/「ちびまる子ちゃん」に火鉢が登場

「ちびまる子ちゃん」にも火鉢が登場していました。

アニメ版 ちびまる子ちゃん―小杉みんなによけいな心配をかけるの巻 アニメ版 ちびまる子ちゃん―小杉みんなによけいな心配をかけるの巻

金の星社 2009-08
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

この本の中の「火鉢を使おう」「小杉 モチをもらう」の巻に出てきます。

食いしん坊の小杉君が、火鉢で焼いたモチがおいしいと聞いて、

食べたくてしょうがなくなります。

何と、小杉君は火鉢を、

お年玉など有り金はたいて買ってしまうのですね。

〈食〉の暴走機関車、小杉君らしい行動です。(この形容詞は、本文中に出てきます)

火鉢っていくらするのでしょう。

今日学校から帰ったら調べてみたいです。

まる子の家でも、おばあちゃんが火鉢でモチを焼いてくれます。

おばあちゃんがフーフーと息を吹きかけて炭に火をつけるところ、

のぞきこむまる子におばあちゃんが、炭火に近づくと頭が痛くなったりするよと注意するところなど、

授業にも役立ちそうです。

「炭を使うときは、換気をよくしないとね。」

のおばあちゃんの一言もいい。

まる子の家ではこうしておいしくモチを食べるのですが、

小杉君の家では、とんでもない展開になります。

よかったらこの本を手に入れて読んでみてください。

    

この本で、火鉢を使ってみたいという気持ちに子どもはなるだろうなと思います。

今朝、学級文庫に入れたいと思います。

2009年10月12日 (月)

火鉢1/枕草子の中の火鉢

昨日(10月11日)にサークルに出席。

社会科で火鉢を実際に使ってみる授業案を持っていきました。

その席で、他の先生から火鉢についていろいろ聞かれました。

「火鉢はいつ頃から使われていたの?」

「枕草子に火鉢のことを書いた有名な文章があったよね」

「火鉢の中に入っている灰は、なくてもいいの?」

しかし、全く答えられません。

授業をやるにあたって、あまりに自分が火鉢について知らないことを思い知らされました。

     

「火鉢について勉強します。明日からのブログに火鉢のことを書きます」

と宣言してきました。

     

今日は朝からインターネットで調べ、関係の本も買い、

図書館にも出向きました。

しかし、図書館は休館日。ショック。祝日って、休みだったっけ?

調べてわかってきたことを、ブログに書き記しておこうと思います。

    

枕草子には初段に次のような文章がありました。

「春は曙」で始まる有名な出だしでした。

昔何度も読んだと思うのですが、火鉢に関する次の文は全く覚えていませんでした。

     

「火など急ぎおこして 炭もて渡るも いとつきづきし 

昼になりて ゆるくゆるびもてゆけば 

炭櫃 火桶の火も 白き灰がちになりぬるはわろし」(枕草子)

   

現代語訳

火などを急いで起こして、炭を持って廊下を渡っているのもとても(冬の情景に)似つかわしい。

昼になって、気温が暖かくなってくると、

火桶の中も白く灰だらけになってあまり良くない。」

    

炭櫃(すびつ)、火桶(ひおけ)とは火鉢のこと。

火鉢は炭櫃、火桶、火櫃(ひびつ)と呼ばれていました。

火鉢と言う言葉が生まれたのは後の時代ですが、

その前身は奈良・平安時代にはすでにあったという説が有力なようです。

    

※次のサイト等を参考にしました。

「火鉢」http://homepage1.nifty.com/zpe60314/mukashi13.htm

「火鉢の成立」http://www.hakusado.com/utu/cp2_01.pdf#search='

「古典の窓 枕草子(初段)」http://www.cims.jp/star/kororin/tyumakura.html

   

    

「火鉢シリーズ」の第1弾終了。まだまだ続く。

校庭の木・・・クロガネモチ/モチノキ/キンモクセイ

教育実習生がわがクラスに9月の終わりから来ています。

今が中間点。頑張っています。

聞くところによると、彼女のおじいさんがとても植物に詳しい方らしい。

それならと、校庭にあって名前がわからない木の名前を教えてもらいたいと思いました。

聞いてみますよと言ってくれたので、

実のついた枝を少々折って渡しました

さっそくおじいさんに聞いてきてくれました。

枝を見て即、答えてくれたそうです。

※10月11日撮影の写真。

Pa110007_2    

    

    

   

          

Pa110027_3

   Pa110016            

    

       

      

緑の葉っぱの中に赤い実がたくさんできているこの木は、

クロガネモチ

    

       

Pa110019_6

   Pa110023_2 

   

    

    

 

           

Pa110021     

    

    

    

クロガネモチと同じように赤い実ができるが、こちらの方が大きい。

灰褐色の樹皮も特徴あり。この木は、

モチノキ。    

      

この木はなじみがありました。

昨年度までの勤務校にありました。

通いつめたウサギの飼育小屋入口横に立っていました。

ぶら下げられた札に「モチノキ」とあって、

その樹皮は、今思えば灰褐色で緻密でした。

赤い実はなっていなかった・・・・と思ったら、

モチノキもクロガネモチも雌雄異株。

前任校は雄株だったのでしょう。

   

他にも不明な木はあり。実習期間あと2週間の間に教えてもらおう。

   

    

そうそう、キンモクセイ

私のブログでも毎年話題にしている木。

今年は開花が遅い。

我が家のキンモクセイもまだ。

校庭のキンモクセイもまだ。でもよく見れば開花直前です。

Pa110028Pa110032    

    

   

     

   

明日学校に行ったら開花して、いい香りを放っているかな。

       

今朝、火星と月が接近/援護射撃・掩護射撃

前投稿で、10月12日は月が火星を掩蔽(えんぺい)すると書きました。

間違えました。

掩蔽するのはインド洋南部方面で見た場合であって、

ここで見た場合は、

火星と月が接近して並んで輝く様子が見られました。

またまた、普通のデジカメで撮影してみました。

Pa120043 Pa120043_2    

      

     

午前4時半の写真です。

うっすら矢印で示したのが、火星だと思います。

(思ったより多く星が写っていて迷いました)

「星空ナビ」によると、10月27日には木星と月が接近するとのこと。

これも見逃さないようにしたいです。

   

    

聞き慣れなかった(見慣れなかった)「掩蔽」を調べてみました。

「掩」は、「おおい隠す」「かばう」の意味があります。

「掩護(えんご)射撃」はまさに「かばう」の意味で使われた漢字熟語。

おっと、「援護射撃」は誤用だったのか?

「援護」は、「助ける」の意味があり、「援護の手をさしのべる」などのように使います。

「援護射撃」とも使うようで、OKだそうです。

しかし、「掩護」を知ったからには、これからはこれでいこうか。

    

「蔽」は「覆い」「被い」「蓋い」と同じように、「蔽い」と書いて「おおい」と読みます。

「さえぎって隠す」意味があります。

2009年10月11日 (日)

月が火星を掩蔽(えんぺい)する/おおいぬ座

台風が去ってから好天が続くので晩も楽しい。

寝る前に秋の星座を楽しみ、

起きたら冬の星座を一足先に楽しんでいます。

今朝の5時頃の頭上はにぎやかです。

天頂付近に半月より少々欠けた月が輝き、

それを取り囲むようにふたご座、オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座があります。

月の明るさに負けずに輝いています。

そしてふたご座の近くには火星

オリオン座のぺテルギウス、おおいぬ座のシリウス

そしてこいぬ座のプロキオンで作られる「冬の大三角」も目立ちます。

いやはやにぎやか。冬の星座はにぎやかです。

朝の戸外は寒いのですが、頑張って見ています。

   

明るい星シリウス(-1.5等星)を含むおおいぬ座を形作る星を確かめようとしました。

しかし、全ては見ることができませんでした。

「おおいぬ座」http://yumis.net/space/star/cma.htm

月明かりがなければ見ることができるかな。

   

今も月と火星はすぐ近くにあるのですが、

10月12日には地球と火星の間に月が入り、火星を隠してしまうようです。

このことを月が火星を掩蔽(えんぺい)すると言います。

掩蔽=地球と恒星または惑星との間に月が入り、恒星・惑星を隠す現象。

明日の朝、見てみよっと。

最近の写真

  • Img_3207
  • Img_3206
  • Img_3202
  • Img_3200
  • Img_3199
  • Img_3197
  • Img_3194_2
  • Img_3194
  • Img_5515
  • Img_5473
  • Img_5498
  • Img_5497

楽餓鬼

今日はにゃんの日

いま ここ 浜松

がん治療で悩むあなたに贈る言葉