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2009年10月14日 (水)

火鉢4/なぜ火鉢の灰は必要か

次の本を読んだ。

火と炭の絵本 炭焼き編 (つくってあそぼう) 火と炭の絵本 炭焼き編 (つくってあそぼう)
すぎうら ぎんじ

農山漁村文化協会 2006-04
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出だしがいい。

   

炭は、火を保つための燃料だ。

石油やガスが使われるようになるまで、

日本で燃料といえば、薪と炭だったんだ。

なかでも、炭は、火が長持ちし、煙も出ないから、

とても便利な燃料だ。木造家屋で、煙突がつくりづらい日本では、

暖炉よりも、炭を使った火鉢のほうが、

日本の風土によくあっていたんだね。

日本では、炭の文化が芸術の域にまで達したんだよ。

自分で炭焼きの体験をしながら、そうした炭の世界をのぞいてみよう!(1p)

   

そうか、暖炉よりも火鉢が日本向きだったんだ。

なるほどと思える文章。

社会科の授業で火鉢を取り上げて良かったと思えてきた。

   

    

読んでいくと、かねてから疑問に思っていた「なぜ火鉢に灰が必要か」書いてあった。

灰で炭の火力をコントロールしたようだ。

こう書いてあった。

   

囲炉裏や火鉢には、ロセン(灰ならし)や火箸などの道具が備えてあって、

それらの道具で、じょうずに灰で火をコントロールしていたんだ。

炭は、灰のなかに埋められると、ゆっくり、ゆっくりとしか燃えないんだ。

夜の炭火をいかに、じょうずに朝までもたせるか、

それが、おかあさんのテクニックだったんだ。

むかしは、家の中で火を絶やさず守ることが、

おかあさんの重要な仕事のひとつだったんだね。

灰は稲ワラの灰がいちばんとされているよ。(3p)

    

これと同じ内容の文章は、次の「学習指導案サンプル」でも見かけた。

www.geocities.jp/ssc_line2000/deta2000school/11.doc -html

   

昔の人々は,毎朝毎時,いちいち薪から火おこしをする手間はとっていなかった。

そうすることよりももっとよい知恵(工夫)として,

夜,寝る前に灰の中に炭を埋め,翌朝までもたせ

翌朝はそのわずかな種炭からかまどの火を焚いたり,火鉢を使ったりしていた。

   

火鉢の灰がそのような役割をしていたかわかった。

勉強になった。

    

    

    

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