火鉢1/枕草子の中の火鉢
昨日(10月11日)にサークルに出席。
社会科で火鉢を実際に使ってみる授業案を持っていきました。
その席で、他の先生から火鉢についていろいろ聞かれました。
「火鉢はいつ頃から使われていたの?」
「枕草子に火鉢のことを書いた有名な文章があったよね」
「火鉢の中に入っている灰は、なくてもいいの?」
しかし、全く答えられません。
授業をやるにあたって、あまりに自分が火鉢について知らないことを思い知らされました。
「火鉢について勉強します。明日からのブログに火鉢のことを書きます」
と宣言してきました。
今日は朝からインターネットで調べ、関係の本も買い、
図書館にも出向きました。
しかし、図書館は休館日。ショック。祝日って、休みだったっけ?
調べてわかってきたことを、ブログに書き記しておこうと思います。
枕草子には初段に次のような文章がありました。
「春は曙」で始まる有名な出だしでした。
昔何度も読んだと思うのですが、火鉢に関する次の文は全く覚えていませんでした。
「火など急ぎおこして 炭もて渡るも いとつきづきし
昼になりて ゆるくゆるびもてゆけば
炭櫃 火桶の火も 白き灰がちになりぬるはわろし」(枕草子)
現代語訳
「火などを急いで起こして、炭を持って廊下を渡っているのもとても(冬の情景に)似つかわしい。
昼になって、気温が暖かくなってくると、
火桶の中も白く灰だらけになってあまり良くない。」
炭櫃(すびつ)、火桶(ひおけ)とは火鉢のこと。
火鉢は炭櫃、火桶、火櫃(ひびつ)と呼ばれていました。
火鉢と言う言葉が生まれたのは後の時代ですが、
その前身は奈良・平安時代にはすでにあったという説が有力なようです。
※次のサイト等を参考にしました。
「火鉢」http://homepage1.nifty.com/zpe60314/mukashi13.htm
「火鉢の成立」http://www.hakusado.com/utu/cp2_01.pdf#search='
「古典の窓 枕草子(初段)」http://www.cims.jp/star/kororin/tyumakura.html
「火鉢シリーズ」の第1弾終了。まだまだ続く。
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