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2008年6月

2008年6月29日 (日)

カナブンの飛び方は特徴あり/「昆虫の飛翔」

P6190126   

   

   

    

もうすでに日が経ってしまいましたが、6月19日のこと。

私のところにカナブンを持ってきて見せてくれた男の子がいました。

今年初めて見るカナブンです。いい色をしていました。

     

     

P6190125  

 

 

   

    

同じ19日に樹液のかたまりを届けてくれた女の子がいました。

この夏、ぜひ注目してみたい樹液。

いよいよ樹液が本格的に出始めたのでしょうか。

樹液が大好きなカナブンも、これからは何度か見ることでしょう。

    

カナブンについて調べると、これがまた面白かったです。

何といってもカナブンの飛び方が面白い。

次のサイトが参考になりました。

http://kohiyama.wem.sfc.keio.ac.jp/insect/k_kanabun.html

このサイトから引用。

甲虫が昆虫の中でも成功したグループとなった理由に、

四枚の翅のうち前翅二枚を鎧のように硬くして(鞘翅)身を守ったことが考えられる。

ところが、その代償として、

生物のなかで昆虫が繁栄した理由の一つとされている

「飛ぶ」能力を甲虫たちは相当犠牲にした。

   

栗林慧さんの見事な「飛翔写頁(昆虫の飛翔:平凡社など)」を見てびっくりしたのであるが、

彼らはまず鞘翅をやおらひろげてから残りの二枚の羽で飛び立つのである。

しかも、直立したまま両手両足(?)をひろげた何とも奇妙な姿で不器用に飛ぶのである。

そういう中にあって、カナブンなどコガネムシの仲間には、

鞘翅を閉じたまま飛ぶ術を身につけたものがいる。

移動性というハイテク装備の戦闘機といったところか。

今回の作業で、私のカナブンに対する偏見は、吹っ飛んだ。

何より美しいし、しかもハイテクマシンなのである。

    

ワクワクしてくる文章です。

確かにカブトムシは前翅2枚をV字型に立ててから、

後翅で飛んでいます。不器用に飛んでいます。

カナブンはどうか?

カナブンが飛んでいるときの翅がどうなっているか、私には記憶がありません。

こうなったら、栗林慧(くりばやしさとし)さんの「昆虫の飛翔」という本を手に入れようと思いました。

1981年発刊の本。残念ながら廃刊みたいです。

一番近い豊川市の図書館にはなくて、豊橋市の図書館にあることが判明。

今日借りてきました。

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27年前の本。

光センサーを使って、高速シャッター(3万分の1秒)と高速ストロボを使って、

飛んでいる昆虫を”止めてみせた”すごい写真集でした。

カブトムシの飛翔。

P6290030    

    

    

   

   

そしてカナブンの飛翔。P6290024 P6290025

    

    

   

   

   

上の左の写真が特に素晴らしい。

前翅(鞘翅)を閉じたまま、後翅で飛ぶとはこういうことなのかとよくわかる写真です。

カブトムシが体を少々立てて不器用に飛ぶのと違って、

体を水平にして速いスピードで飛ぶことができるというわけです。

    

子どもがカナブンを見せてくれたおかげで、いい勉強ができました。

   

   

※後日、写真の虫はカナブンではなくて、

コガネムシだとコメントで教えてくれた方がいました。

そうでした。カナブンではなくて、コガネムシです。

田んぼのドジョウ

毎週火曜日には、田んぼに自然観察に出向いています。

しかし、それ以外の時にも田んぼに出向いている子どもはいます。

そんな子たちが採ってきたドジョウ。

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ドジョウについてはこのサイトが参考になりました。

http://www.nca.or.jp/shinbun/20080328/gakusyuu080328.html

このようなことが書いてありました。

冬眠から覚めたドジョウは田植えとともに田んぼに移動します。

田んぼにはドジョウの好きなミジンコなどの餌が豊富で、水路に比べて水温が高いのです。

ドジョウは梅雨のころ田んぼで産卵し、孵化した子ドジョウは田んぼでスクスクと育ち、田んぼの水が抜かれる前に水路に戻っていきます。

田んぼはドジョウの保育園だったのです。

子どもたちはドジョウの保育園児をつかまえてきたということでしょう。

子どもたちは「魚のエサ」を手に入れてきて、せっせと与えていました。

しばらく教室で観察させてもらいましょう。

昨日、静岡市へ行って勉強してきました

TOSS静岡主催の「統率力セミナー」に参加、勉強してきました。

たくさんの収穫がありました。

     

たとえば・・・・

学級で行う五色百人一首。

ざわざわする学級で、無駄話をなくしたい時に言うセリフ。

「先生に声が聞こえた人はお手つきとします。1回ぬかしです」

これは統率力に通じるセリフだと思いました。

「話をした人はお手つきです」とは大違い。

教師が聞こえたか聞こえなかったで判断するわけで、

「○○さんもしゃべってた」「ぼくだけじゃない」という不平をあしらうことができます。

講師の先生は、向山洋一先生の授業CDをよく聞いて分析、紹介してくださいました。

    

たとえば・・・・

向山洋一先生の「口を使った慣用句」の授業について深く紹介してくださいました。

向山先生のクラスで「口を使った慣用句」を挙げさせたら、次のような慣用句が出てきました。

①口が悪い②わる口④口びるをかむ⑤口があれている⑥口々に言う⑦口答えする⑧口びるが厚い⑨がま口⑩入口(出口)⑪みどりの窓口⑫口がさける⑬口がまがる⑭口が早い⑮口が軽い(重い)⑯から口(甘口)⑰早口ことば⑱口がものをいう⑲口べた⑳切り口21口がへらない22無口な向山先生23口を閉じる24口がかたい25口をはさむ26口出しをする27改札口28口車にのる 

講師の先生が質問をしました。

「向山先生はここである慣用句を消しました。どれを消したと思いますか?」

わかりませんでした。会場にいた人の中でちゃんとわかった人がいて、答えていました。

なるほど!と思いました。それは・・・

この実践、TOSSランドに紹介されていると教えてもらいました。そこを見たら何を消したかもわかるし、伴一孝先生の分析も知りました。TOSS静岡の齊藤奈美子先生のサイトです。

http://www4.ocn.ne.jp/~namiko/kannyouku.htm

    

出かけて行って、一つ一つ知って、自分の実践に生かしていく。

頑張っている先生たちを見て刺激を受ける。元気をもらう。

これが面白い。今日は今から豊橋へ。サークルに参加。

2008年6月28日 (土)

田んぼのヒル/そしてスジブトハシリグモ

6月24日の写真です。ヒルです。P6240067

    

    

    

いつも自然観察に行っている田んぼで撮りました。

こういうのを見ると、裸足で田んぼに入るのはこわいと思います。

ヒルはドジョウなどの小魚を狙っているもよう。

    

ふと見ると葉の上にクモ。

スジブトハシリグモ。
足先が水を弾くので、水の上も歩けちゃうクモです。

2008年6月25日 (水)

教室の生き物報告あれこれ

3年1組の教室で飼っている生き物の写真を少し。

P6190118    

    

    

小さなカエル。

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6月19日のアゲハの幼虫。

22日に見た時には脱皮して緑色になっていました。P6240076 P6240079

   

   

上は24日の撮影。

      P6200167tonosamabatta

   

    

子どもたちの「トノサマバッタが交尾している!」の声で撮った写真。

幼虫だったのに立派になったオス。

    

P6240082    

    

    

昨日の自然観察で見つけた沢ガニが登場。

ザリガニとの同居は危険では?

 

朝日を浴びて出勤。夕日を浴びて帰宅。「夕暮れ時はさびしそう」

23日の帰りは過酷な帰りでした。

夜遅く、雨の中をカッパを着て自転車で帰りました。

翌日の24日の帰りは気持ちのいい帰りでした。

一日天気が良い日で、夕方になって夕日を浴びて風景がきれいに見えました。

湿気も低く爽やかでした。

仕事はたくさんありましたが、家でやろうと決めて、自転車に乗りました。

本当に気持ちの良いサイクリングができました。

田んぼの中を走っている時にはアオサギを見かけました。

昨年見たのと同じでしょうか。

シロサギの集団は今年はまだ見かけていません。

単独で行動するアオサギは威厳を感じちゃいます。P6240087_3 P6240088 P6240090 P6240093

    

    

     

朝日を浴びて出勤。

夕日を浴びて帰宅。

日が長い今だからできる贅沢かな。

ライトも使わずに帰れました。

鼻歌は「夕暮れ時はさびしそう」

この歌が出てきました。

http://jp.youtube.com/watch?v=sEqdOJy2aNw

地理学会大会に初めて参加その4/高橋春成先生

地理学会大会のことを一気にまとめたいと思います。その4。

奈良大学文学部教授の高橋春成(しゅんじょう)先生の講演を聞いてきました。

4月の終わりに出たこの本の内容に似た話でした。

生きもの秘境のたび―地球上いたるところにロマンあり (叢書・地球発見 11) 生きもの秘境のたび―地球上いたるところにロマンあり (叢書・地球発見 11)
高橋 春成

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イノシシに関する話が特に面白い人です。

日本ではイノシシが畑を荒らすのを防ぐためにシシ追いなどをやっていました。

一晩寝ずに、鳴子(なるこ)を鳴らしたりしていました。

しかし、それも大変なので、壁を作ってイノシシの侵入を防ぐようになりました。

それが「シシ垣」です。講演では小豆島のことを紹介してくれました。P6210177_2

    

     

高橋先生は全国のシシ垣を見てまわり、埋もれているシシ垣を掘り起こそうとしています。

上記の本にもこう書いてありました。

私は今、「しし垣」に凝っている。しし垣には歴史・文化的な遺跡のとしての価値があり、また野生動物との共存を考える教材としての価値もあるのだが、何よりも私は、シシ垣にロマンを感じてる。

「埋もれているシシ垣を掘り起こしたい!」と、思うのだ。未知のエジプトのピラミッドを発掘するかのように・・・・。私がシシ垣にハマっているのは、このようなロマンを感じるからだ。(105P)

以前勤めていた校区にりっぱなシシ垣があり、見に行きました。

畑を荒らすイノシシは、食べるとおいしい。

人間にとっては害獣であるとともに、益獣でもあったわけです。

しし垣をつくることで人間はうまくイノシシと共存してきました。

イノシシを家畜にしたのがブタです。

ブタをつくったことも共存のスタイルの一つでしょうか。

オーストラリアとかでは、ヨーロッパ人によって食料用にブタが持ち込まれ放牧されました。

それが今野生化しているそうです。

イノシシの家畜化でブタが誕生しましたが、ブタが野生化するとイノシシになる?

本の中でも「野生化したブタって、イノシシ?」という章がありましたが、結論は書いてありませんでした。

子ヤギとかを補殺して食べてはいるようです。

群れで走り回っている写真もありました。

やはりイノシシ化していくのでしょうか。

 P6210182

    

      

好奇心旺盛で、あちこちに出向いている高橋さんの話は刺激になりました。

久々の母校で、現役の大学生たちといい勉強してきた日でした。

そうそう、講演のラストに50名に著作をプレゼントしてくれました。

もらっちゃいました。2800円の高価な本なのに・・・感謝。    

2008年6月24日 (火)

地理学会大会に初めて参加その3/地球儀の指導方法

愛知教育大学の寺本潔先生の講義。

テーマは「どう変わる?小学校社会科:新学習指導要領改訂のポイント」

平成23年から実施される学習指導要領の話でした。

次のような改定を言ってました。

・今までは世界の勉強は、6年生3学期の「世界の中の日本」でちょっとだけ扱ってきた。

・こんなに遅く世界を学習する先進国はない。

・しかし、改定では5年生の初めに「世界の主な大陸や海洋、国土の構成と領土の範囲、世界の主な国の名称と位置」が扱われるようになった。

・今まで小学校では県名を学習指導要領上は県名を扱っていない。(県名を覚えさせる教師はいたが)

・改定で、4年生で「都道府県の名称と位置」が扱われる。

・5学年、6学年で地球儀を効果的に利用せよとなった。

・今まで小学校教師は、地球儀の指導をほとんどやっていない。これからは地球儀をどうやって指導するかの方法が確立されなければならない。

    

地球儀は確かにあまり使われていない。

掛地図も使われていない。どちらも購入してから年月が経っています。

でもこれからは地図の活用が盛んになりそうという予感がたっぷりありました。

新しい地球儀、掛地図を買ってほしい。

良かれと思うことは、やってみたい。

地理学会大会に初めて参加その2/日本一だったアサリ漁

6月21日に参加した地理学会大会の話の続き。

幡豆小学校の先生の研究発表でした。

テーマは「愛知県一色町におけるアサリ業の地域的性格」

勉強になりました。

愛知県はアサリの全国シェア32.8%を占め、1位の漁獲量。

三河湾が遠浅の海であることがアサリ漁には良いようです。

その愛知県の中にあってダントツ一位の市町村が一色町。

その一色町の話でした。

一色町には貝けた(かいけた)網漁業の人たちの「手三貝(てさんかい)協会」という団体と、

採貝漁業の「西三河腰マンガ協会」という団体があるそうです。

貝けた網漁業は効率よくたくさんの貝を採ることができ、収入も多く、後継者が多い。

しかし腰マンガを使った採貝漁業は今ひとつ。収入も少なく、後継者は少ない。

腰マンガとは?

「西三河腰マンガ協会」とは当初風変りな名前だと思いましたが、

採貝で使う道具の名前を腰マンガと言うのだと、発表の途中に知りました。

フジクリーン工業(株)のサイトに「腰マンガ」の写真がありました。

http://www.fujiclean.co.jp/fujiclean/story/vol19/part203.htmlP_213

P_214     

     

      

    

この道具のことを「腰マンガ」と言うんだ・・・なぜだろう。

「まんが」で辞書で調べてみると、

「馬鍬」と書いて「まんが」と読むようだ。

この辺りがあやしい。

   

さっそくスーパーへ。

一色町のアサリばかりでした。

「後ずさり」の「ずさり」とは?

国語の研究授業後の協議会で「あとずさり」という言葉が気になりました。

「あとずさり」の「ずさり」とは何だろう?と。

私の唐突な疑問に、すぐに答えてくれた先生がいました。

「それは”すさる”から来たんだよ。」

   

「すさる」とは何だろうと思ったけど、聞きそびれました。

家に帰ってから調べてみました。

「すさる」は「退る」と書き、「後ろへさがる/しりぞく」という意味。

なるほど。

    

「後ずさり」とは関係ないけど、

昨日(23日)は朝は雲間から日の光がさす天気。

天気予報を見て、雨が降る確率は高いけど、さほどひどくは降らないと勝手に判断。

自転車通勤で出かけました。

しかし、帰る頃はどしゃ降り。

久々にカッパ、ザックカバー、シューズカバーを使って帰ってきました。

明日は梅雨の晴れ間との予想。

本当は病院に行く日なのですが、

距離的に病院に行くとなると自動車通勤をせざるをえない。

そこで、夕方に電話。病院に行く日を木曜日にしてもらう。

せっかくの梅雨の晴れ間は自転車通勤。

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楽餓鬼

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