2019年12月30日 (月)

新城市玖老勢駅の写真2枚

 

今日は令和元年12月30日。

  

先日新城市玖老勢駅のことを書きました。

※ ここでも道草 20191218報告 玖老勢峠に登る(2019年12月23日投稿)

 

その時に掲載した玖老勢駅がかってあった場所の写真です。☟

Rimg2052  

駅が開業していた頃の写真があればと思って

ネットで探しましたが、見つかりませんでした。

そこで私は諦めていたのですが、

一緒にこの日鳳来寺山に登ったKさんから、

玖老勢駅の写真が届きました。

図書館で、田口線の写真の載った本があったので、

撮影して送ってくれました。

ビックリです。そして反省しました。

  

なにか調べものをするのに、ネットでささっと調べて、

見つからなければそこまで。そんな傾向になりつつありました。

田口線のことなら、そりゃあ地元の図書館に行けば資料はありますよ。

そんな基本的なことを思い出させてもらった出来事でした。

  

それでは出典を明らかにして、玖老勢駅の写真を2枚載せます。

上の写真と比較してみてください。

青春アルバム 豊橋鉄道 田口線/小早川秀樹」より

5  

山の形から考えて、偶然にも同じアングルでの撮影だと思います。

もしかしたら、電車の中から撮った写真かな。

写真右の説明には、次のように書いてあります。

 

昭和31年(1956年)9月30日付

田口鐡道株式會社アルバムより転載

田口鐡道、玖老勢駅構内。

プラットホーム上には何も無い。

玖老勢駅名標は駅舎横に立てられている。

後に駅名標はホーム上に立てられた。

  

 

駅名標がホーム上に立っている写真がありました。

したらの文化財9 図録 田口線と用具/設楽町教育委員会

11  

田口線は玖老勢駅のところでは複線化して、

すれ違うことができるようになっていたようです。

ホームの高さと電車の乗降口はけっこう段差あり。

女子高生くらいの2人がお別れをしているのかな。

  

 

いいきっかけをもらったので、

自分でもこの本を見てみたいと思っています。

 

調べものの王道は図書館!

少々、忘れていました。

2019年12月28日 (土)

石炭火力を考える/石炭火力の勉強を始める

  

今日は令和元年12月28日。

  

昨日予告したこと。

この記事を全引用したいです。

日本は石炭火力で多くの人々の命を救える  

日本は石炭火力で多くの人々の命を救える 

池田 信夫 

(池田 信夫:経済学者、アゴラ研究所代表取締役所長)

 アメリカの雑誌『タイム』の「今年の人」には、スウェーデンの少女、グレタ・トゥーンベリが選ばれた。科学者でも専門家でもない(高校にさえ行っていない)子供がこれほど注目を浴びるのは、地球温暖化問題が科学ではなく宗教になったためだろう。宗教に必要なのは事実や論理ではなく、わかりやすいアイコンである。

 世界の多くの人が環境問題に関心をもつのは悪いことではないが、宗教は信じるか信じないかの二者択一になりやすい。かつて環境運動のスローガンは「原発か反原発か」だったが、今は「石炭か反石炭か」になりつつあるようだ。 

※「温暖化問題が宗教」というのはなるほどと思います。グレタさんの国連での発表は感情的すぎました。なぜ日本は世界から非難されても、石炭火力を進めるのかが不思議でした。今回の記事ですこし理解できてきました。

   

化石燃料が多くの人の命を救う

 12月に開催されたCOP25(国連気候変動枠組条約締約国会議)では、石炭火力発電所を増設する方針を示した日本の小泉進次郎環境相が環境NGOの批判を浴びた。環境NGOが「化石賞」を出したと日本のマスコミが騒いだが、これはCOPの開催中、毎日やっている騒ぎで、報道するような話ではない。

COPで演説したグレタは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)のデータを引用して「もう人類には残された時間がない」と主張し、「地球の平均気温が1℃上がれば気候危機で人々が死んでゆく」と警告したが、IPCCはそんな報告を出していない。 IPCCが11月に発表した海洋・雪氷圏特別報告書(SROCC)では、従来の気温上昇予測(第5次評価報告書)にもとづいて海面上昇がどうなるかを予測している。

 それによれば、今世紀末までに地球の平均気温が今より4.8℃上昇する最悪のシナリオでは、北極や南極の氷が溶け、2100年に世界の海面は最大80cmぐらい上昇する。これによって熱帯では洪水が増え、太平洋の小島が水没する。サイクロンや豪雨が増え、海洋熱波は20倍以上に増えるという。

 このように被害は熱帯に集中している。先進国で考えられるのは、最悪でも毎年1cmぐらいの海面上昇で、これは堤防で対応できる。そのコストは温室効果ガスの削減よりはるかに小さい。日本にとっては、地球温暖化問題は緊急でも最優先でもないのだ。

 気温の1℃上昇で「人々が死んでゆく」というのも逆である。100年前には人類は今よりはるかに貧しく、寿命は短かった。冷暖房や輸送や食糧によって、平均寿命は2倍以上に伸びた。化石燃料は、過去25年間だけでも10億人以上を貧困から脱却させ、命を救ったのだ。

※「化石燃料は、過去25年間だけでも10億人以上を貧困から脱却させ、命を救ったのだ」そういう見方もあるのかと思って読みました。したがって、今だ化石燃料の恩恵を受けていない熱帯の貧困国にその恩恵が行くべきである。

 

 

災害の被害が増えた原因は温暖化ではない

 東京の平均気温は、最近100年間で3℃上がった。そのうち地球温暖化の効果は0.74℃で、残りの2℃以上は都市化によるヒートアイランド現象だが、それに気づいている人はほとんどいない。

 IPCCの平均的な予想では、地球の平均気温は今後80年で3℃ぐらい上がると推定されている。これは過去100年の東京と同じだが、これによって異常気象が増えた事実はない。むしろ日本の災害による人的被害は大きく減った。

 1959年の伊勢湾台風では5000人以上の死者が出たが、最近では2018年の西日本豪雨で260人が死亡したのが最大である。その原因は災害が減ったからではなく、インフラが整備されたからだ。経済的被害は増えたが、それは住宅が都市に密集したからだ。

※今年の台風15号、台風19号の被害が私には強く印象に残ります。温暖化による今までにない台風であって、これからも毎年同規模の台風が来るものと予想します。温暖化を止めることが難しい今、インフラによって少しでも防ぐ発想は大事だと思います。千曲川が決壊した場所についても、地元住民はさらなる堤防の強化を訴えていました。そして、決壊した堤防の下には浸透性の高い砂利層があった可能性も出てきています。細かく周辺の防災インフラを点検し強化する必要があります。

 

 

 熱帯で自然災害の人的・経済的被害が増えた原因は温暖化ではなく、都市への人口集中と貧弱なインフラである。地球規模でみると、SROCCも指摘するように熱帯のインフラ整備は不足しており、これが洪水などの被害が増えた最大の原因である。

 つまりグローバルにみると、地球温暖化は熱帯の防災問題なのだ。その被害は再生可能エネルギーで防ぐことはできない。電力は1次エネルギー供給の25%なので、いくら再エネを増やしてもエネルギー全体の数%である。

※「地球温暖化は熱帯の防災問題」とするのは、新しい視点です。熱帯地域のインフラが整ってきたら、被害が減る可能性があります。それは中村哲さんがやっていたように、用水路の設置によって、温暖化による砂漠化が緩和され、農業ができるようになりました。インフラにより被害は減るのです。温暖化を止めることは難しく、温暖化によって、今までにない状態になることへの備えとして、熱帯ではインフラが必要なようです。

 

 世界の温室効果ガスの半分以上を出す途上国(中国やインドを含む)が化石燃料の消費を増やすかぎり温暖化は止まらない。彼らが豊かになってインフラ整備することが、最善の温暖化対策である。

新しい石炭火力はエネルギー効率を上げる

 では日本は何をすべきだろうか。今すぐやるべきなのは、原発の再稼働である。特に原子力規制委員会がOKを出した柏崎刈羽原発を動かさない合理的な理由はない。これを再稼働するだけで、首都圏のCO2排出は大きく減らすことができる。

 日本が石炭火力を増やす最大の理由は、このように原発の再稼働が予定通り進まないことだ。福島第一原発事故から9年近くたっても、動いている原発は9基だけ。このままでは、2030年に温室効果ガスを26%削減するというパリ協定の約束も実現できない。

※ここがやはり納得ができない。原発稼働は、リスクが大きいと考える。他の発電の充実を考えたい。たとえば地熱発電である。 

  

 この状況で可能な次善の対策は、古い設備を新しい設備に代えて化石燃料のエネルギー効率を上げることだ。次の図でもわかるように、1973年から45年間に日本のGDP(国内総生産)は2.6倍になったが、エネルギー消費量は1.2倍。エネルギー効率(GDP/エネルギー消費量)は2倍以上になり、世界最高水準である。

Bbynakm © JBpress 提供 最終エネルギー消費量と実質GDPの推移(経済産業省調べ)   

エネルギー消費量は、2004年をピークとして絶対的に減っている。特に産業部門のエネルギー効率が上がったことが、温室効果ガス排出量が減った最大の原因である。新しい効率のよい設備に変えて燃料を節約すれば、温室効果ガスも減るのだ。

※ここが日本のすごいところだと思います。エネネルギー効率のよい設備に切り替えていくことで、燃料を節約する発想がいい。石炭を使う使わないのではない方法が見えてきます。 

   

  

 これは石炭火力でも同じである。ガスタービンの排ガス熱を再利用して蒸気タービンを回すIGCC(石炭ガス化複合発電)という最新技術を使えば、燃料効率は50%になり、発電量あたりの石炭の消費量は、現在の石炭火力に比べて20%削減できるという。当然CO2の発生量も20%減るわけだ。

 それが日本が新しい石炭火力を開発し、その技術を輸出する理由である。アジアでは、まだ電力が普及していないため、薪を燃やして暖房などに使っている貧しい国も多い。 そういう国で不安定な再生可能エネルギーは実用化できない。

 インフラも食糧も十分でない世界の圧倒的多数の人々にとって最大の問題は、100年後の地球の平均気温を下げることではなく、貧困から脱却することである。日本は石炭火力を輸出して途上国のエネルギー効率を上げ、彼らの命を救うことができるのだ。

 
※この文章の、ここの部分に特に賛成します。技術を上げるなら、エネルギー効率を上げる技術です。エネルギー効率を上げた石炭火力を海外に輸出して、貧困国の生活を豊かにするのは、いいことだと思います。
  
  
  
 
 
以上、今回の池田さんの文章を読んで、自分の考え方をまとめたい。
  
・日本での原子力発電はやはりやめるべきだし、海外に輸出するのもやめるべきです。リスクが大きいからです。
・石炭を使う使わないの議論は違っていて、石炭であれ石油であれ、発電効率を上げる技術をアップすることで、温室効果ガス排出の量を減らせるという発想が必要です。
・エネルギー効率の良い設備によって、温室効果ガス排出の量を減らす発想も必要であり、日本が得意としていることではないでしょうか。
・気候変動による被害は、特に熱帯地域で予想されます。それは災害だけでなく、干ばつによる農業被害もあります。防災インフラだけでなく、普段の生活ができるような用水路などのインフラが必要です。中村哲さんたちがやっていたような。
・貧困国にも発電所が必要です。発電効率を上げた発電所を建設し、インフラが整った中での豊かな生活ができるようにすべきです。中村哲さんが願ったように、豊かな生活ができたら、戦争はへります。
・日本人としては、胸を張りたい。石炭火力発電のことを勉強して、けっして後ろ向きの動きではないことを証明したい。  
  
 
 
石炭火力の勉強がしたくなりました。読書です。
  
さっそく本を予約したり、注文したりし始めました。
 
 

来年の目標は「押しを強くすること」/2つの新聞記事

今日は令和元年12月28日。

  

ここでも道草 今晩のお薦め「NHKスペシャル ボクの自学ノート~7年間の小さな大冒険~」 (2019年11月30日投稿)

この記事以降、5本記事を書いた番組「NHKスペシャル 

ボクの自学ノート」の主人公梅田明日佳君。

あの番組を見て以来、ブログを書く時には、

梅田君のことが浮かびます。

梅田君がやっていることは、私も子どもの頃にやっていました。

私も自主勉強は好きでした。

(私の小学生の頃の宿題の名まえは「自主勉強」だったと

思います。)

梅田君のように、押しの強さはなかったなあ。

彼の優れているところだと思います。

   

私の自主勉強は、教員になってからも継続し、

学級通信や社会科通信が自主勉強の場でもありました。

2007年4月からは、このブログが、

私の自主勉強の場となっています。

そして私も人間関係は苦手としています。

「話が合う人」が少ないんだろうなとずっと以前から

感じていました。  

梅田君のお母さんは、梅田君の将来を心配しています。

言ってあげたいです。

  

大丈夫。少なくとも自分より立派なの大人になりますよ。

  

自分は、梅田君から、押しを強くすることの良さを

あらためて教えてもらいました。

来年の私の目標は、押しを強くすることだともう決めています。

そのためには出かけて行きたいです。忙しくなったとしても。

今回の自主勉強は、12月27日朝日新聞夕刊の記事2つです。

アフガニスタンが舞台のアニメ映画「ブレッドウィナー

最近気になる「タリバーン政権」がどう描かれているかが

気になります。

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アフガニスタンのことを、いろいろな媒体で、

勉強していきたいです。

東京や大阪で上映されるようですが、

いつか見ることができるのかな。

見たいと思っていたら、きっとアンテナに引っかかると信じます。

  

  

  

もう1つの記事。

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映画「ブレッドウィナー」とも出合いたいけど、

この「エアイン 富士山消しゴム」とも出合いたいです。

アイデアがいいです。このアイデアを直接使って実感したい。

   

  

もちろん、ここで紹介した映画や消しゴムに出合った時には、

このブログで書きます。楽しみだ。  

2019年12月27日 (金)

「首相は優しい」でも・・・

 

今日は令和元年12月27日。

  

前記事で今日(12月27日の)の朝日新聞朝刊の

記事の写真を2枚載せました。

もう1枚、載せたい記事がありました。

これです。☟

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「桜を見る会」をめぐる問題、そして安倍首相をはじめとする

関係者の対応は、スッキリしません。

おかしいことは認めて、謝罪して、次に進めばいいと思います。

政治の世界はそうはいかないのでしょうか。

   

  

攻撃的な面を持つ人には、やはり言えませんね。

攻撃的な面を持てない私みたいな人間は、

つぶれやすいです。

でも、つぶれても休めば癒され、復活できます。

一生、攻撃的な面を持たずに過ごすだろうなあ。

性格だからしょうがないです。

新聞に、うつ病で何度も休む人は、発達障害の可能性もあると

書いてありました。

何か他の人と違うところがあるのでしょうか。

自分ではわかりません。

自分の主張は、行動の積み重ねで伝えたいです。

それが私の攻撃方法?

  

  

  

話は変わりますが、丸ごと引用したい

ネットニュースがありました。☟

明日記事にしたいです。

今晩はゆっくり頭の中で、そのニュースを吟味します。

日本は石炭火力で多くの人々の命を救える

「18年 なお混迷」/アフガニスタン情勢

  

今日は令和元年12月27日。

  

今日(12月27日)の朝日新聞朝刊には、

アフガニスタン関連の記事が載りました。

 

2001年9月の国際テロ組織アルカイダによる

同時多発テロをきっかけに、米軍による

アフガニスタンでの戦闘が始まりました。

この「米国史上最長の戦争」と言われるアフガニスタンの

戦闘をめぐり、米政府内の内部文書が明らかにされたという

記事です。

 

ブッシュ、オバマ両政権でホワイトハウスの軍事顧問であった

ダグラス・ルート元陸軍中将の発言。

「我々は何を成し遂げようとしているのか、

ぼんやりとも分かっていなかった」

 

同じく両政権でアフガニスタン担当の特別代表を務めた

ジェームズ・ドビンズ氏の発言。

「我々は暴力の絶えない国家に平和をもたらそうとして

侵攻したが、アフガニスタンでは明らかに失敗した」

  

アルカイダをかくまっているとしてタリバーン政権を

攻撃していた米軍でしたが、タリバーン政権そのものが敵となり

アルカイダのビンラディンが、米軍によって殺害された

2011年5月以後も戦闘は続きました。

上記の中将の発言のように、

米軍の闘う目的があいまいになってきました。

そして特別代表の発言のように、アフガニスタンでは

今でも争いが止みません。

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中村哲さんの著作を読むと、アフガニスタンでの

反米感情はとても大きくなってしまっています。

米軍も命をかけて取り組んでいるのに、

結果的に良い方向に向かっていません。

米軍の兵士の死も報われていません。

やはり、中村哲さんが言うように、アフガニスタンも

アメリカも、戦っている時ではないと思います。

戦いに行かずに、兵士が戦争に参加せず、

家族と毎日食事がとれるためには

どうしたらいいかを考えて実行すべきだと思います。

  

今日の朝刊には、このような「声」がありました。

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くり返しますが、

タリバーンの兵士にも家族があり、本当は戦争に参加せずに、

農業に専念して、家族と食事をしたいと思っていることを、

中村哲さんの活動で知りました。

  

どうにかならないものか。

  

  

  

日めくりより/「目からうろこ」は聖書の言葉だった

今日は令和元年12月27日。

  

日めくり「雑学王」(TRY-X)より。

  

「目からうろこ」は聖書の言葉だった?

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そうか、「目からうろこ」は魚に関係が深い日本由来だと

思い込んでいました。

「豚に真珠」「砂上に楼閣」も聖書由来なんだ。

 

「豚に真珠」「砂上の楼閣」については次が参考になりました。

六本木ルーテル教会 実は聖書に由来している日本の諺

2019年12月26日 (木)

「医者、用水路を拓く」⑥ アフガニスタンがどんな国か

 

今日は令和元年12月26日。

  

前記事に引き続き、

医者、用水路を拓く アフガンの大地から

世界の虚構に挑む」(中村哲著/石風社)より引用します。

  

2006年のこと。

現地で正月を迎え、たまたまジャララバードの宿舎で日本のニ

ュースを見ていると、「経済上向き」を喜ぶ財界人や小泉首相

の姿が大きく報道されていた。また、外相がパキスタンを訪れ、

「対米協調、テロとの戦いに日本・パキスタンが提携して邁進

する」と強調していた。白々しかった。アフガン再建がまるで

とっくの昔に行われているかのような錯覚が根を下ろしていた。

旱魃難民の増加、年々増大するアフガン農村の壊滅は話題にさ

えならなのだ。過去5年の水を求める私たちの戦い、危機的な

大旱魃は、今後も脚光を浴びることはなかろう。経済発展のた

めなら、戦争が起きようと、環境が破壊されようと、人々が餓

死しようと、どうでもいいことなのだ。そして、日本社会を構

成する多くの国民がこの巨大な歯車に、さしたる疑問もなく巻

き込まれてゆく。日本が更に遠い世界に感ぜられた。

(276p)  

 

どっぷり日本社会に漬かっている身ですが、

病気によって休職したことで、今まで目にしなかった種類の

情報・体験を得ることができるようになりました。

教師は忙しいのです。

忙しいから、社会科教師すら、世界情勢に疎いです。

もう少し時間があればと思います。

  

  

アフガニスタンでは、「カネがなくとも生きてゆけるが、雪が

なくては生きられない」ということわざが、一言で国民の生活、

文化、社会のあり方を表している。「雪」とはヒンズークッシ

ュ山脈にあって、人々に水を供給する巨大な貯水槽のことであ

る。水は日光によって植物を育て、それを人や動物が食べる。

水と緑は、文字通り無から有を生み出す富の基盤である。これ

が明瞭な世界が、アフガニスタンである。社会全体が、自然と

一体になった農業国の色彩が強い。意識せずに伝統を重んじ、

大地に張りついて生きる様は、昨今流行りの「グローバリズム」

とは対極にある。

(343p) 

  

中村哲さんの本を読んで、中村哲さんの偉業を知りましたが、

アフガニスタンがどのような国なのかもイメージできるように

なりました。

  

  

用水路工事は、驚異的な速さで進行し、秋までに第二期工事7

キロメートルのうち、3キロメートル地点まで完成させようと

している。そうすれば、新たに一千町歩が灌漑され、数万人生

活ができるようになる。もう私たちは、「アフガン情勢」を語

るのに疲れていた。

ーーー日照りの夏には涙を流し、恵みの雨に感謝する。用水路

が延びて砂漠に水が流れ、緑地が増える毎に皆と小躍りする。

外国兵の横暴に憤り、親しい者が死ねば悲しみ、病で斃(たお)

れる子に胸を痛め、収穫が多ければ共に感謝する。それだけの

ことだ。そして、それ以外に、何ができるのだ。

上空を軍用機がけたたましく飛び交い、私たちは地上で汗を流

す。彼らは殺すために飛び、人々は生きるために働く。彼らは

脅え、人々は楽天的だ。彼らは大げさに武装し、人々は埃まみ

れのオンボロ姿だ。彼らは何かを守るが、人々には失うものが

ない。

(354~355p)

 

この言い回しはテレビ番組でも紹介されていました。

ここでも道草 知れば知るほど、素晴らしい人/中村哲さん(2019年12月11日投稿)

 

ヘリコプターから機銃掃射される可能性のある場所で

作業を進める中村哲さん。

そんな真似はできませんが、中村哲さんのような人がいたんだよと

復職したら、子どもたちに紹介することはできます。

 

 

以上で、引用を終了。

「医者、用水路を拓く」⑤ 石の扱いはアフガン農民にとって日常 

 

 今日は令和元年12月26日。

  

前記事に引き続き、

医者、用水路を拓く アフガンの大地から

世界の虚構に挑む」(中村哲著/石風社)より引用します。

  

私たちの狙いは当たった。特に、柳枝工との組み合わせは、個

人的な趣味以上の効用があった。「風情」もバカにならない。

現地に多いコリヤナギは、繁殖力が旺盛で、1年に2メートル

成長、蛇籠の背面から水路底に細い根を無数に張り出した。蛇

籠の石の隙間に侵入して「生きた網」となり、石をしっかり支

えた。浚渫時に水路を乾かすと、まるで絨毯を敷き詰めたよう

に毛根が水路底を覆っている様子が観察された。

(139p)

  

ニュースで見た、中村哲さんが指揮して造った用水路の脇に

並んでいた木々は、柳だったのですね。

  

  

石材は現場でタダに近いほど豊富である上、職業的な石工は

要らなかった。作業員である近隣農民は、全て有能な石工な

のだ。石の扱いはアフガン農民にとって日常で、家屋の土台、

家や畑の隔壁、石を使ったクリークの開閉、棚田の石垣など

は全て自分の手で作る。石の模様を巧みに見て場所を定め、

大きなハンマーで打ち下ろして見事に割る。割れた平たい面

を大小組み合わせ、実に美しい石垣に仕上げる。

石組み作業は、巧(たく)まずして農村生活に根づいた一つ

の文化である。

(147p)

 

アフガニスタン人らしさが知れてうれしい文章でした。

  

  

今、国際支援の全体的な色調を眺めるとき、途上国の立場より

も先進国が支援内容の是非善悪を決めてしまう傾向が強くなっ

てきた気がしてならない。私たちに確乎(かっこ)とした援助

哲学があるわけではないが、唯一の譲れぬ一線は、「現地の人

々の立場に立ち、現地の文化や価値観を尊重し、現地のために

働くこと」である。言葉に出せば大仰であるが、己の利を顧み

ず、為にするところがない無償の行為は昔からあった「ボラン

ティア」という新語に私はなじめなかった。私たちが「ボラン

ティア」ではなく、「現地ワーカー」と呼ぶのはこのためであ

る。

(179p)

「現地」「現場」は大事な言葉だと思います。

  

  

恐ろしいことに、地下水さえもが涸れつつあることは、過去6

年間の井戸の水位下降、カレーズの水の激減で明らかであった。

かつて至る所で見られた山村の水車小屋は、姿を消していた。

おそらく、アフガニスタン中で起きた変化であろう。地球温暖

化!それまで何度も聞いた言葉だったが、ここまで深刻な影響

が出ているとは、実感が湧かなかったのである。

(203p)

  

この本が扱っている19年前から、中村哲さんは、敵は「温暖

化」と認識して闘っていたわけです。

私はやっと温暖化の勉強を始めました。

  

  

つづく

「医者、用水路を拓く」④ 用水路は蛇籠工と柳枝工が採用されていた 

 今日は令和元年12月26日。

  

24日の記事に引き続き、

医者、用水路を拓く アフガンの大地から

世界の虚構に挑む」(中村哲著/石風社)より引用します。

  

例えば2003年11月に、私たちPMS(ペシャワール会医

療サービス)の用水路建設現場が米軍ヘリコプターに機銃掃射

を受けたとき、米軍当局は「疑わしきは攻撃してから、確認す

る」と述べた(日本大使館説明による)。さらに、「戦死した

戦友を思う気持ちを分かってほしい」と付け加えたという。こ

ちらとしては、「空爆で罪もなく肉親を失った人々の気持ちも

分かってほしい」と抗議したかったが、そんな発言をすれば、

「反米的、親タリバーン的」だと烙印を押されかねない雰囲気

である。工事に差支えが出るのはまずいと思い、黙っていた。

(83~84p)

  

圧倒的な軍事力であるアメリカ軍側でも、犠牲者が出ています。

その死を理由に空爆が増える。アフガニスタンの犠牲者が増え、

反米の感情が高まる。国は親米と反米にさらに分かれていく。

空爆は憎しみを増幅し、その後の治安を難しいものにします。

シリア(前記事)だって、いい方向んは行かないはず。

    

 

私(中村哲)は、「環境をいうならば、コンクリート三面掩蔽

(えんぺい)を避け、蛇籠(じゃかご)工と柳枝工(りゅうし

こう)の水路は最も先進的な『環境配慮』のお手本となるだろ

う」と、大見得を切って力説した。

(87p)

   

「柳枝工」がアフガニスタンで行われていました。

※関連:ここでも道草 樹木の入ったお名前「柳」(2019年8月2日投稿)

この時の勉強とつながりました。

 

  

しかし、(用水路建設の)現場を見ながら今振り返ってみれば、

「自分が専門家だったら決して手をつけなかっただる」と思え

ることばかりである。圧倒的な物量と機械力、精密な測量と理

論的研究を誇る日本の公共土木技術は、世界屈指のものである。

それだけに、専門分化が著しくて門外漢の入る余地が少なく、

医療現場に似た点がないではない。しかし、だからといって日

本の土木技師がやってきても、直ぐに役に立つとは思えない。

文化や習慣はもちろん、技術力も機械もない現地では、勝手が

ずいぶん異なって、思い通りにならないのである。

だが医療の場合でも、過去同様であった。日本では優秀な医療

技術者といえども、豊富な診断機械と無制限に必要薬品が使え

福祉社会に支えられた技術であって、診断ひとつとっても、聴

診器や打鍵器など人間の五感だけが頼りでは身動きがつかない。

医療も含め、「技術者」には、「モノのない現地に合わせて何

とかする」訓練が不可欠で、年余をかけて自らを再教育せねば

ならぬことが多い。

(95p)

 

この本で再三述べられている中村哲さんの持論です。現地を状

態を知って、それに合わせていかなければなりません。機器が

そろっていないことで去っていく技術者、医療者がいたそうで

す。

  

  

日本とアフガニスタンとの地形や河川を見ると、類似点がある。

それは、河川の勾配が急であること、季節の水量の変動が大き

いことである。日本列島は山が海岸から近く、山間部の河川は

急流が多い。また、夏になると集中豪雨、台風などで急激に増

水する。明治時代に治水事業で招かれたオランダ人技師デ・レ

ーケ

が、日本の河川を評して、「これは川ではない。滝だ」と述べ

たのは有名な話である。

(98~99p)

  

「これは川ではない。滝だ」発言は以前に

聞いたことがあります。ここで復習ができました。

  

  

つづく

2019年12月25日 (水)

イランとシリアのことを書いていきたい

 

今日は令和元年12月25日。

  

ほぼ1か月前に、イランのことを書きました。

ここでも道草 アメリカが経済制裁中のイラン(2019年11月21日投稿)

  

そのイランもかかわっているシリアの記事です。

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朝日新聞12月25日の記事です。

  

中村哲さんの本を読んで、

空爆が行われている、行っている国について

しっかりと見ていきたいと思うようになりました。

なぜこんな事態になってしまったのか。

根底の原因は何か。そこまで知りたい。

空爆がいいはずはないので、どうしたら停められるのか。

私に何の力があるんだとは思わずに、見ていきたい。

何かやれることがあれば実行。

  

イランとシリア。

少なくとも、中東のこの2国に注目です。

  

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楽餓鬼

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