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2024年7月 8日 (月)

「本を読むだけで脳は若返る」② やっぱり音読はいい

  

今日は令和6年7月8日。

  

前記事に引き続き、

「本を読むだけで脳は若返る」

(川島隆太著/PHP新書)より引用します。

  

一つは、前頭前野の機能は徐々に高められていくということです。

子どもや青年は集団生活の中の教育を通して、「思考の脳」や「

こころの脳」を少しずつ獲得していきます。そして、この機能を

よく働かせることで、さまざまな能力が花開いていき 、やがて社

会の中で活躍できるようになります。そんな人を人たらしめる大

事な脳が、実はこの額の奥にあります。

(52p)

  

やっぱり人間は前頭前野が大事です。

ここを育てないと、その人の人生は不幸になってしまいます。

  

開発するにあたっては、学習と脳活動にかかわる一連の研究の知

見を活用しました。具体的には、脳トレのアプリを使っているプ

レーヤーの脳をリアルタイムで調べ、背外側前頭前野がきちんと

働いているかどうかを確かめながら開発を進めました。脳の活動

は近赤外線を利用して脳活動を調べるNIRS装置を用いて、被験

者にはその装置を装着してアプリに取り組んでいただきました。

そして、脳の計測や効果の検証を繰り返しながら、 確かに効果が

あると言える、専門的な表現をすれば「統計的に有意」と言える

確かな脳のトレーニングアプリを構築していったのです。そうし

て完成したのが「脳トレ」でした。  

(57p)

  

任天堂の「脳トレ」を私はあまり信用していないところがあります。

本当に脳トレは効果があるのか?

でもまがいものが消えていく中、脳トレが生き残っているのは、

有効であるという証明なのでしょうか。

  

  

実際にMRI装置で文章(新聞記事)を音読してもらったときに測定し

た脳が図2-4です。1ページに掲載した黙読したときの脳の状態と比

べてみてください。働いている場所は基本的に同じなのですが、よ

り広い場所が活性化しています。つまり、たくさんの大脳を使って

いることがわかるのです。この実験結果を踏まえると、文章を読む

とき、 黙読するよりも音読したほうが、より多くの人にとって脳の

強力な全身運動になるのではないかという仮説が成り立ちます。

(65p)

  

音読を重視してきた今までのやり方はOKです。

  

  

「はじめに」でも少し触れましたが、実は、私たちは認知症になっ

てしまった高齢の方々の認知機能を改善させるプログラムを開発し

ていて、その実践にも取り組んでいます。

対象者は、アルツハイマー型認知症と診断され、症状の度合いが中

度から重度まで進行した方々(介護施設入居者)です。もちろん、症

状がある程度進んだ認知症の方に長い文章を読んでもらうことはで

きませんので、代わりに短い文章の音読や、ひらがなの拾い読みを

声に出してやってもらいました。そして、このプログラムを週5日

取り組むことを目標にやっていただくようにお願いしました。

結論から言うと、私たちも驚愕したのですが、アルツハイマー型認

知症の方の認知機能が向上したのです。症状の進行が止まったとい

う話ではありません。失われていくはずの認知機能が回復したので

す。 その光景を目の前で見たとき、私たちは驚かずにはいられませ

んでした。

(69p)

  

音読、すごいです。

今は子どもと一緒に音読をしていますが、

教員を辞めても、音読は続けていくべきなのでしょう。

嫌いじゃないので、続けることはできるかな。

  

 

こうした音読による脳の活性化は、実は教育現場においては古くか

ら取り組まれてきました。国語の授業での音読は昔からありますし、

近年では朝の授業が始まる前に音読活動をするという学校もたくさ

んあります。 こうした学校からは、1時限目と2時限目にかけて、

授業に取り組む子どもたちの集中力が増したという報告が全国的に

見られます。私たちは、この現象を音読による「脳のウォーミング

アップ効果」と呼んでいます。いきなり勉強を始めるよりも、音読

などの活動を通して脳を全体的に一度活性化するように働かせる。

そうすることによって、その後の学習がよりスムーズに進むのでは

ないかと私たちは考えています。 実際の実験でもこの効果を確認

しています。

(71p)

   

週に1時間、通級教室にやってくる子どもたちに、

音読させるのもいいことだよなあ。

ウォーミングアップさせて、通常学級の授業に臨ませると言うわけです。

よし、決めた。

今日は「1分間速音読ドリル」(齋藤孝監修/致知出版社)を

学校に持って行こう。

  

続く

  

  

コメント

教室での音読、いいですね。
ドラえもんをまねて読む「ドラえもん読み」、
ゆっくり低い声で抑揚強く読む「お化け読み」、
できるだけ速く読む「新幹線読み」等、
特別支援学級の子どもたちと楽しみました。
教室を離れてみると、また楽しみたくなります。

コメントをありがとうございます。
音読のいろいろなネーミング、いいですね。
楽しそうです。
真似させていただくかも。
明日は5人の子どもと授業をします。
音読をメニューに入れます。

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