映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」を観ました
今日は令和4年11月23日。
昨日、映画「僕たちは希望という名の列車に乗った」
(2019年)を観ました。
アマゾンプライムビデオで観ました。
「2分間の黙祷」がこの映画を観るきっかけでした。
ハンガリー動乱の犠牲者を悼んで、
東ドイツの高校生たちが、
教室で2分間の黙祷をしたことで、
出来事は始まりました。
東西冷戦時の東ドイツの雰囲気が
ひしひしと伝わってきました。
社会主義を根付かせるために、
締め付けを厳しくしている国家が、
高校生の前に急に立ちはだかった感じです。
締め付けないと成り立たない社会主義は
やっぱりおかしかったのだと思います。
時代が、終戦後まだ11年しか経っていないために、
「ナチス」「ファシズム」を体験した人たちが登場する。
時代を感じる瞬間がいくつかありました。
社会科教師としてまたいい勉強ができました。
どんな話なのかは、
上記の写真下のサイトを見るとわかります。
実話に基づいた話とのこと。
原作も映画が公開された頃に出版されていました。
さっそく読みたくなって、図書館に予約しました。
この映画を観るためには知っておきたい事象がありました。
「ハンガリー動乱」
1956年10月にハンガリーで発生した
民主化やソ連軍撤兵を要求した学生や労働者のデモがきっかけ。
ソ連軍が攻撃をしたことで、ハンガリー軍や市民義勇軍と戦闘。
しかしソ連軍によって鎮圧される。
犠牲者は2700人に達するとされ、約20万人が西側に逃れた。
映画では、このハンガリー動乱のニュースを、
主人公たちがニュース映画で観たり、ラジオで聞いて、
黙祷することに呼びかけた。
「プスカシュ」
1927年~2006年
ハンガリー出身のサッカー選手、サッカー監督。
映画の設定である1956年にはハンガリー代表の現役バリバリ。
映画では、ハンガリー動乱で命を落としたという間違った情報を、
高校生たちは得る。
2009年以降、FIFA主催大会の試合で最も優れたゴールをした選手には、
プスカシュの名前を冠したFIFAプスカシュ賞が与えられるとのこと。
今回のワールドカップでも、誰かがもらうことになるのでしょう。
「1953年ベルリン暴動」
ソ連のスターリン死後、ソ連の圧力が弱まった時に、
東ベルリンで労働者が抗議デモ。
それが東ドイツ全域で市民が蜂起。
ソ連軍の出動で鎮圧される。
主人公の一人の父親は、この暴動に参加した模様。
許されて職場を与えられたと考えられる。
以上です。
ああ、いい映画を観ることができました。
「黙祷」をきっかけに出合えました。
お薦めです。
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