次回の大河ドラマ「麒麟がくる」は道三の最期?
今日は令和2年5月5日。
2020年5月4日の朝日新聞朝刊「天声人語」を
書き写します。斎藤道三に関する記述でした。
岐阜・金華山のふもとにある常在寺の北川英生(えいしょう)住
職(79)はこのところ、大河ドラマ「麒麟がくる」が気になって
仕方がない。わが寺を菩提寺とする武将の斎藤道三を熱心に見守る
▼「本木雅弘さん演じる道三には貫禄がある。この寺にも来られ、
道三の肖像をにらんでヒゲの生え方まで研究して帰られました」。
ドラマでは主役の明智光秀に勝るとも劣らぬ存在感を放つが、住職
が幼いころは地元でも忘れがちな武人だった▼道三といえば、下剋
上の代名詞だろう。油売りだった父を持ち、主家を乗っ取った経歴
から、もっぱら悪役「美濃のマムシ」として知られた。だが197
3年以降は大勢のファンが岐阜へ押し寄せる。その年の大河「国盗
り物語」で平幹二郎さんが熱演し、にわかに魅力あふれる存在とな
ったからだ▼1日に何千人も訪れ、本堂の床が抜けそうになった住
職は話す。それでも長年の梟雄(きょうゆう)イメージが払拭され
ていく手応えがあった。「水路や道路、市場など内治にも尽力し、
城下町の土台を固めた功労者です」▼久方ぶりの大河登場とあって
地元は沸いた。ところが感染症の猛威で、4月初めの恒例の「道三
まつり」は中止となった。この大型連休も、期待された観光のにぎ
わいも見えないままだ。▼さて昨夜の放送で道三の破竹の人生もい
よいよ大詰めに。特徴的なヒゲにしばし見入った。長らく狡猾な「
国盗り」の悪漢と目されてきたが、将来は、「国造り」に燃える主
役として語り継がれていく予感がする。
79歳の住職が幼き頃は、斎藤道三は、
地元でも忘れがちな武人だったことに驚きました。
そうだったのですね。
テレビの力は強し。
私は子どものころに「国盗り物語」を見て、
斎藤道三はメジャーな人と思っていました。
その大河ドラマ「国盗り物語」が大きな転機だったのですね。
※ここでも道草 46年ぶりに見た大河ドラマ「国盗り物語」(2019年6月29日投稿)
不明な熟語がありました。
梟雄=残忍で強く荒々しいこと。また、その人。悪者などの首領をいう。
引用:コトバンク
梟は「ふくろう」
コメント